タイムアウト東京 > カルチャー > 東京、ブックラウンジ8選
近年、大型書店に併設され広がりを見せているのが、「ブックラウンジ」とも呼べる空間だ。ブックカフェとは異なり、入場料を支払うことによって本を自由に読める。
その源は2018年、「青山ブックセンター」の跡地にオープンした「文喫」にさかのぼれる。出版取次大手の日本出版販売株式会社の子会社が運営する。また、2019年には「TSUTAYA」がプロデュースする「SHARE LOUNGE(シェアラウンジ)」が渋谷に登場し、各地に急激に展開している。
背景には、書店の生き残りをかけた収益源の多角化やコロナ禍を経てのコワーキングスペースの需要の高まりがある。書店ではこれまでもカフェを併設するケースが見られたが、比較的資金力のある取次や大手書店がそれを進化させたのが、ブックラウンジだろう。
利用者にとっては、本に触れ、読書するのに絶好の場所といえる。働いて本を読めなくなった人も、たまの休日、スマートフォンを手放した手で本を持って、デジタルデトックスのひとときを楽しんでみては。
読書のおもしろさを再確認できたなら、次は近くの街の本屋や独立系書店、ブックカフェにもぜひ足を延ばしてほしい。
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タイムアウト東京 > Things To Do >東京近郊、天然温泉プール4選
健康志向が高まる今、美容・健康・リフレッシュを同時に叶える天然温泉を使用したプールはどうだろう。東京近郊には、源泉かけ流しの極上の温泉水で泳げる贅沢なプールがいくつかある。水温も30度前後と心地良いものもあるので、体を冷やさずに楽しめるのもうれしい。
ここでは、自然に囲まれたまるでリゾートのようなものや、本格的なサウナも併せて楽しめる施設など4つを紹介する。
一人でじっくり楽しむのはもちろん、男女兼用なので、大切な人や家族と過ごすのもおすすめ。ひと泳ぎした後は、こだわりの温泉を堪能しよう。
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >東京、イマーシブな没入型レストラン5選
ドラマティックで濃密なエンターテインメントが目の前で繰り広げられ、物語やコンセプトの中へと没入できるイマーシブなレストラン。ゴーグルを装着してVRの世界へ潜り込んだり、プロジェクションマッピングで異空間へと導かれたり、あるいは魔法学校を体験してみたりと、一流のキャストや圧巻の映像により、店内では予想を超えた出来事が待っている。
ここでは、没入空間の中で美食やコンセプチュアルなフードが楽しめる、都内のレストランやカフェを紹介したい。
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タイムアウト東京 > カルチャー > 東京、7月から8月に行くべきアート展
東京の人気ギャラリーや美術館で開催するアート展を紹介。ガチャガチャにフォーカスした展示から、大奥の歴史と文化に迫るもの、ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソン展まで、今月も注目の展示が盛りだくさんだ。
厳選したアート展を紹介する「東京、7月に行くべきアート展5選」「東京、7月に行くべき無料のアート展8選」という記事も公開しているので、併せてチェックしてほしい。
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タイムアウト東京 > 映画 > 夏を感じるエモい青春映画8選
夏を感じる青春映画が観たい! クリスマスシーズンにはクリスマス映画が観たくなるように、夏には夏のきらめく青春映画が観たくなるというものである。
かつてザ・クロマニヨンズの真島昌利は「夏以外の季節は歌になんないから」という名言を吐いたが、夏は神々が与えたもうた特別な季節である。夏ほど、何かが起きそうな気配をはらんだ季節はない。
そして夏と相性がいい映画ジャンルといえば、そう、青春映画である。若さゆえの愚かさと美しさを描く、センチメンタルとレボリューションに満ちたこのジャンルを、石原裕次郎の時代からずっと愛し続けてきた。結局どんなにあがこうと、夏のきらめきに、青春の輝きに、心を奪われざるを得ないのだ。
今回は、そんな夏を感じる青春映画を厳選に厳選を重ねてピックアップしてみたので、うだるような正午にあるいは真夜中に、ぜひゲラゲラ笑ったり切なくなったりしてほしい。
関連記事『この夏観たいアニメーション映画のリバイバル上映』 『心に残る青春映画50』
タイムアウト東京 > Things to do > 2025年に行くべき新施設10選
現在、東京では「100年に一度」と言われる大規模再開発が進行中。新しい建物が次々と誕生している。
2025年には、注目すべき新施設のオープンが相次ぐ予定だ。特に、高輪エリアで進行中の大規模なまちづくり計画「高輪ゲートウェイシティ」の完成や、歴史上初となる「西武池袋本店」の全面リニューアルには、大きな期待が寄せられている。
進化を続ける東京から、2025年も目が離せない。
関連記事『2025年春、直島に新美術館がオープン』『沖縄やんばるに、大規模テーマパーク「ジャングリア」が2025年開業』
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、ラーメンガイド > 東京、ベストラーメン2024
2024年も話題を集めた新店が数多くオープンした東京のラーメンシーン。まもなく終わりを迎える今年1年、話題をさらった新店をタイムアウト東京編集部が厳選して紹介する。すでに行列の絶えない人気店も多いが、醤油、煮干し、塩、魚介豚骨、次世代の家系、鴨、牡蠣(かき)など、修行元の経験をベースに独創的な一杯を生み出したり、人気店が次なるブランドを送り出したり、東京という都市におけるラーメン充実度を改めて痛感する充実の顔触れが揃った。
ぜひ年末年始のラーメンライフの参考にしてほしい。
関連記事『東京、変わり種ラーメン10選』『東京、老舗ラーメン20選』
タイムアウト東京 > 映画 > 豪華なシートがある映画館
ホームシアターが当たり前になった昨今。映画館はというと、自宅では味わえないより特別な体験を提供すべく日々進化している。IMAXや4DXなど上映システムの発展が目覚ましい一方で、鑑賞スタイルも選択肢が増えている。
ここに紹介する映画館では、革張りのリクライニングシート程度は当たり前で、鑑賞前後の時間を専用ラウンジでシャンパンを飲みながら過ごせるプランや、家族みんなで寝っ転がれるフラットシート、カップルシートだけの劇場など、ほかにはない映画体験が味わえる。記念日や家族サービスに、はたまたデートの誘い文句に最適な、都内および東京近郊の映画館を紹介しよう。
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タイムアウト東京 > Things To Do > 東京、この夏に行くべき台湾イベント5選
人気海外旅行先ランキングでは例年上位に君臨するほど、ファンが多い台湾。台湾の魅力はたくさんあるが、やはりグルメは外せない。サクサクとした食感がやみつきなる台湾からあげ「大鶏排(ダージーパイ)」や、甘くてジューシーなフルーツがたっぷり乗った「台湾かき氷」など、バリエーションは多彩だ。
定番のグルメはもちろん、日本初公開の台湾映画で、さらにディープな文化に触れるのもいい。実力派の監督作品からドキュメンタリーまで、上質な台湾映画文化を知ろう。
そんな台湾の魅力が詰まったイベントが、夏から秋にかけて各所で開催される。中には夜まで開催されるイベントもあり、赤いランタンが醸し出す雰囲気は現地の夜市さながらだ。
ぜひ気になるイベントを見つけて、プチ台湾旅行に出かけてみては。
関連記事『東京、リアル台湾を味わう店11選』
タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >東京、ベストアイスクリーム18選
東京は「甘いもの」に事欠かない街だ。夏はかき氷にアイスクリーム、ソフトクリームなど、冷たいスイーツが酷暑で火照った体をクールダウンしてくれる。
ここでは、タイムアウト東京の英語版編集部が厳選した18のアイスクリームショップを紹介する。コーヒーテイストのソフトクリームやシリアルが入ったアイス、濃厚な抹茶アイスなど、とびきりクールなアイスクリームの中から、お気に入りがきっと見つかるだろう。
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ほぼ毎週末、大井競馬場内に設けられた会場スペースで行われているフリーマーケット。毎回300前後の店が出店する。出店者はいわゆる「プロ」といった品揃えの店が多く、日用品からコレクターズアイテムまで、大小様々な商品がバランスよく一堂に会しているのが特徴だ。なお、雨天時は中止。2016年4月以降の日程は変更の可能性あり。
1965年にアメリカから日本へ輸入され、日本独自の発展を遂げて、今年で日本上陸60周年を迎えるガチャガチャ。現在は「第4次ブーム」と呼ばれ、大人の女性を中心に老若男女に楽しまれている。「丸ビル」7階の丸ビルホールでは、そんなガチャガチャにフォーカスした展示が開催される。
カプセルに入った玩具が出てくる仕組みは変わらないが、ガチャガチャの商品のクオリティーは高く、品揃えは豊富になっている。また、ビジネスの観点から見ても急成長を遂げた。
本展では、ガチャガチャの文化的な発展に貢献する各企業の珠玉の品を展示し、その面白さを解剖。創造を形にする飽くなき探求心と、質の高い精巧なミニチュア商品や、ネタ要素満載の商品を体系的に紹介していく。
ユニークな企画の本展。ぜひ足を運んでほしい。
※10~19時(8月15日は17時まで)/入館は閉館の30分前まで/料金は前売り1,000円、高校生800円、小・中学生600円/当日1,200円、高校生1,000円、小・中学生800円、未就学児無料
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2024年8月に完結を迎えた、大人気漫画『僕のヒーローアカデミア』。本展の原画展が、「クリエーティブ ミュージアム トーキョー(CREATIVE MUSEUM TOKYO)」でスタートする。
本展では、作者・堀越耕平の直筆原稿に加え、ここでしか見られない貴重な資料類が多数公開される。本展のために描き下ろされたキービジュアルを使用したオリジナルグッズも販売予定だ。本作で繰り広げられた熱戦を、ミュージアムで体感してみては。
グッズ付きチケット(3,900円、税込み)も販売。チケットを購入した18歳以上の入場者1人につき、未就学児1人まで無料で入場することができる。詳細は、公式ウェブサイトを確認してほしい。
※10〜20時(入場は19時30分まで)/料金は2,200円、高校生1,400円、小・中学生900円
台湾の屋台料理が大集結する夜市イベントが「芝公園」で開催。魯肉飯(ルーローファン)や台湾まぜそばをはじめ、台湾の「士林夜市」でも人気の大鶏排(ダージーパイ)など、本場の味を再現したメニューが登場する。
デザートには、初夏の食べ歩きにぴったりな「台灣刨冰(台湾かき氷)」や、、虹色のわたあめ「彩虹棉花糖」などを用意。ドリンクでは、定番の「タピオカミルクティー」はもちろん、台湾のビール「金牌」を生で味わえるなど幅広いラインアップだ。
また、台湾を拠点に活動するシンガーソングライターの洸美-hiromi-や、PiA 吳䡟雅のステージパフォーマンスも見逃せない。チケットは特設ウェブサイトで予約できる。
さらに、土・日曜日・祝日に開催されるの1日100個限定の「スカイランタン体験」も、この機会にぜひ挑戦してほしい。東京の空に浮かぶ、幻想的なランタンの明かりに願いを込めよう。
※16時〜21時45分(土・日曜・祝日は11時〜21時45分)/最終入場は20時45分、L.O.21時15分/料金は500円(⼿持ちちょうちん付き)、⼩学⽣以下無料
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「自由が丘納涼盆踊り大会」が、自由が丘駅前ロータリーの特設会場で開催。踊った人全員にチャンスがある「踊りコンテスト」が行われ、「グランプリ」「楽しいで賞」「シルバー賞」が決定する。
都内でも珍しい駅前での開催で、広場に設けられた特設やぐらを中心に踊りの輪が二重、三重に広がるのが特徴。2023年からは若い世代に人気の曲を取り入れ、振付動画をYouTubeで公開するなどして活性化を図ってきた。
今年もヒット曲と定番曲のコラボレーションとして、SEKAI NO OWARIの「RPG」を「大東京音頭」の振り付けで踊る。そのほか、定番の「東京音頭」や「炭坑節」をはじめ、サザンオールスターズの「希望の轍」や、YOASOBIの「夜に駆ける」など、幅広い名曲が流れる。自由が丘で夏を彩る、イベントにぜひ参加してみては。
※19日 18時10分〜20時30分、20日 17時30分〜20時30分/参加は無料
「横浜美術館」で、佐藤雅彦の40年にわたる創作活動の軌跡をたどる世界初の大規模個展が開催。よく知られたテレビ番組やCM、キャラクターから、ビジュアルデザインやコピーライティング、漫画、ゲーム、楽曲、映画、教科書、膨大な著書まで、佐藤が表現者・教育者として世に送り出してきたコンテンツを一堂に紹介する。
「ピタゴラスイッチ」「バザールでござーる」「だんご3兄弟」「モルツ」「ポリンキー」など、時代を超えて話題作、ヒット作を送り出し続けた佐藤。創作の根幹には、「作り方」「分かり方」についての独自の理論やアイデアが蓄積されている。
本展では、多様な作品の創作プロセスを紹介し、その独創的なコミュニケーションデザインの考え方や理論をひもとく。あらゆる物事にじっくりと対峙(たいじ)すること、自分なりの考え方を整理整頓すること、そこから表現を生み出すことの大切さ・面白さを広く伝えていく。
どの世代の人でもなじみ深いもの、記憶に残っているものが必ずある佐藤の手がけた作品。 「これ懐かしい」から始まり、「これも同じ人が作ったものだったのか」、さらに「え、こんなものも作っているの?」と、会場で発見と驚きを繰り返すだろう。
※10~18時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は木曜/料金は2,000円、学生1,600円、中学・高校生1,000円、小学生以下無料
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細野晴臣・松本隆・鈴木茂とともに、伝説のロックバンド・はっぴいえんどのメンバーとして活動した大滝詠一。同グループ解散直後に大滝が設立したレーベル「ナイアガラ・レコード」の50周年を記念した特別企画展「Eiichi Ohtaki’s NIAGARA 50th Odyssey」が、神保町「ニュー ギャラリー(New Gallery)」で、2025年7月11日(金)から8月3日(日)まで開催される。
本展のコンセプトは、「もしも今、東京・神保町に『ナイアガラ・レコード』の事務所があったら…」。色あせることのないアートワークの数々はもちろん、「日本ポップス界の巨人」と称された大滝の愛したアイテムたちや貴重な資料・原稿などが間近で鑑賞できる。
本企画展のキービジュアルは、大滝作品のファンであり、世界的に評価の高いコラージュアーティストの河村康輔が手がけた。 また、Tシャツやトートバッグなど、50周年を記念した限定グッズアイテムも発売されるので、会場でチェックしてみてほしい。
※12〜20時/休廊日は月曜(7月21日は開廊)/料金は無料
「森美術館」で、「藤本壮介の建築:原初・未来・森」が開催。「2025年大阪・関西万博」の会場デザインプロデューサーを担当するなど、今最も注目される日本の建築家の一人である藤本壮介の初の回顧展だ。
藤本は東京とパリ、深圳に設計事務所を構え、個人住宅から大学、商業施設、ホテル、複合施設まで、世界各地でさまざまプロジェクトを展開している。2010年の「武蔵野美術大学美術館・図書館」、近年ではフランス・モンペリエの集合住宅「ラルブル・ブラン(白い樹)」やブダペストの音楽複合施設「ハンガリー音楽の家」など、高い評価を得たプロジェクトを次々と完成させた。
本展では、活動初期から世界各地で現在進行中のプロジェクトまで主要作品を多数紹介し、四半世紀にわたる建築家としての歩みや建築的特徴、思想を概観する。また、模型や設計図面、記録写真に加えて原寸大模型やインスタレーションなども展示される。
藤本建築のエッセンスを視覚的にも空間的にも体験してほしい。
※10~22時(火曜は17時まで)/入館は閉館の30分前まで/料金は未定
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「コニカミノルタプラネタリウム」初の本格ホラー作品が、「コニカミノルタプラネタリア トウキョウ」をはじめ全5館で上映する。約30年で100本以上のお化け屋敷を制作した五味弘文のプロデュースで、同施設ならではの音響や全天周による没入映像により、臨場感のある恐怖体験ができる。
本作品は、ギリシャ神話と廃虚がテーマ。とある廃虚をパトロールすることになった、主人公である新人警官の視点で物語が展開される。不気味な物音や人の気配をリアルに感じられ、まるで自分が廃虚をさまよっているかのような感覚に陥るだろう。逃げ場のない暗闇に耐える心の準備をしてほしい。
場所によって、こだわりの立体音響システムや日本初のLEDドームシステムを導入している施設もあるので、詳細は公式ウェブサイトから確認してほしい。普段のロマンチックなプラネタリウムとは一味違う、夏ならではの肝試しをしてみては。
※時間・料金は施設により異なる
ムーミンの生みの親で、多方面に才能を発揮したフィンランドのアーティスト、トーベ・ヤンソン(Tove Jansson、1914〜2001年)の個展が開催。初期の油彩画や第二次世界大戦前後の風刺画、ムーミン小説・コミックスの原画やスケッチ、愛用品など約300点を通して、トーベの創作の世界を振り返る。
画家を目指していたトーベは、若い時から雑誌の挿絵で活躍。第二次世界大戦後の復興期には、市庁舎や病院、保育園など、公共施設の壁画も数多く手がけた。
戦争中のつらい日々からの救いの場として書き始め、1945年から1970年までに刊行された「ムーミン」小説は全9冊。ストーリーも挿絵もトーベによるムーミンは、新聞連載漫画や絵本にもなり、世界的な人気を博した。
本展の見どころは、ムーミンたちも登場する保育園のために描かれた壁画「フェアリーテイル・パノラマ」。日本ではあまり知られていない本作を、2面合わせて幅約7メートルの原寸大映像で紹介する。さらに、「ムーミン」小説の印象的な挿絵の映像演出も予定している。
ムーミンシリーズの魅力と、それを支えるトーベの豊かな創造力を再発見してほしい。
※10~18時(金・土曜・祝前日は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/料金は未定
埼玉の春日部にある「かすかべ湯元温泉」は、関東では珍しい塩分を含まないアルカリ性の天然温泉。サウナやレストラン、プールやスパなども併設しており、ゆっくりと日々の疲れを癒やすのにぴったりだろう。
広々とした浴場で上質な湯に浸るのはもちろん、「テルメ」と呼ばれる男女ともに過ごせるエリアでは天然温泉をふんだんに使用したプールも堪能できる。運動した後は、疲れた体を本場・フィンランドの「スモークサウナ」を再現したこだわりのサウナでリフレッシュしよう。
グルメ・ジム・スパなどを利用すれば、一日中いても楽しめそうだ。開放的な空間で、時間を気にせずくつろいでみては。
2025年6月、池袋にオープンした、魔法学校をコンセプトにするカフェ「グリモワール(GRIMOIRE)」。新入生として魔法の世界に足を踏み入れ、魔法の授業や不思議な出来事、突然の演出など、ただの飲食では終わらない体験ができる。
フードメニューは「魔法世界」にちなんだもの。「ドラゴンカプレーゼ」は、ドラゴンの塩漬け肉に、伝説の木「ユグドラシル」のオイルをかけたという。知識が湧き出るような感覚に陥る成分を含んだ、魔法界で大人気のドリンク「レガシービール」は、ノンアルコールで甘いビールのような味わいを楽しめる。
店内では、魔法武術が使えるテオ、動物研究をするミヤといった上級生の設定のキャストたちが場を盛り上げながら、それぞれの自己紹介や学校案内、授業を展開。つえの実践授業に参加できる呪文学や、試験管から怪しい液体や煙が出る魔法薬学など、一気に魔法体験が高まる構成だ。
また、中世ヨーロッパで封書を封じていた装飾のシーリングスタンプも体験できる。グリモワールオリジナルスタンで封じられた封筒には修了証明書が入っており、訪問記念にぴったりの土産となるだろう。
入場は75分制で、料金は平日が1ドリンクと食事が付いてで3,850円、土・日曜日と祝日は4,950円(各税込み)となる。魔法好きやハリー・ポッターファンは見逃せない同店。池袋の魔法学校へと繰り出してみては。
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※2021年10月1日オープン
お金や暮らしにまつわる多くの書籍が並ぶ空間と、使い勝手の良いカジュアルダイニングが融合したブックラウンジ。約220坪の空間には、金融の街である兜町ならではの書籍が充実するほか、他ジャンルの書籍も幅広くそろう。
店内には、読書が楽しめる『リーディングエリア』、水のせせらぎが心地よい『水盤エリア』、多様なリラックスチェアを配置し、植栽に囲まれた『リラックスエリア』があり、思い思いの時間を過ごすことができる。そのほか、8人まで収容できるミーティングルームや防音性に優れたブース、広々としたキッチンも完備。ゆったりくつろぎながら読書にふけってみては。
東京モノレール・天王洲アイル駅直結の「ANAホリデイ イン東京ベイ」の1階に位置するブックラウンジ「ザ ライブラリー ラウンジ(The Library Lounge)」。ラウンジには122の座席を設置し、プライベートな時間を過ごせる半個室も5室備えている。
圧巻なのは、約2万5000冊におよぶコミックや書籍のコレクション。日本語・英語・中国語の3言語に対応している。
料金は、ソフトドリンク付きプランが1時間1,650円(以下全て税込み)から。以降は、30分ごとに825円が加算されるシステムだ。
そのほか、1時間2,750円でアルコールが楽しめるプランや、時間を気にせずに滞在できる1日利用プラン(5,500円)も用意。館内には、ドリンクのほか、アイスクリームやナッツ、ドライフルーツなどのスナックを自由に楽しめるスペースがあるのもうれしい。
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健康的な癒やし体験にぴったりな、山梨県にある日帰り温泉施設「新湯治場 秋山温泉」。源泉かけ流しの天然温泉からサウナやプール、アウフグースまで幅広く楽しめ、心も体もリフレッシュできる。
温泉はアルカリ性の天然温泉で、肌の洗浄効果も高い。天然温泉を使用したプールは屋内・屋外の両方楽しめるので、温泉のついでにひと泳ぎするのもいいだろう。
さらに見逃せないのが、現存する中で日本最初に取り入れたという、ドイツ発祥の「アウフグース」(予約制)。実力のあるスタッフによる「熱波」は、サウナ好きなら一度は味わってほしい。
土・日曜日限定で予約制のテントサウナも利用できるので、併せてチェックしよう。ドライブの途中に気軽に足を運んでみては。
静岡県下田市にある、昭和初期に創業した名湯宿「清流荘」。伝統的な趣の中にモダンな要素も感じられる宿で、都会の喧騒(けんそう)から離れて贅沢な時間を過ごせる。
温泉は、下田の歴史ある温泉「蓮台寺温泉」の源泉かけ流し。露天風呂などのほか、緑に囲まれたリゾートのようなプールにも同温泉を使用しており、心ゆくまで名湯を堪能できるだろう。
さらに、フィンランド式や古代ローマ式のサウナも充実しているのがうれしい。「木の宝石」と呼ばれる、最高級のサウナ材「ケロ」で造られたサウナは一度は体験してみたい。
国内外の著名人も訪れたという同宿。老舗の旅館だからこそ味わえる、特別な時間を過ごしてみては。
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「集い、想い、閃く書店」がコンセプトの「ツタヤ ブックストア 丸の内(TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI)」がオープン。2フロア吹き抜けの開放感あふれる店内からは東京駅が眺められ、書籍や文具、雑貨類を販売するのはもちろん、「シェア ラウンジ(SHARE LOUNGE)」も併設する。
旅・食・美容などの実用書やビジネス書など、約8万冊を販売。シェア ラウンジは、オンライン会議にも対応した個室17室と会議室2室を有し、200席を超える国内最大規模のものだ。アートスペースで定期的に入れ替わる作品は、観賞・購入できる。
ブランド和牛「佐賀牛」と季節の料理を提供する「サガヤ(Sagaya)銀座」が、世界で活躍するアート集団「チームラボ」とコラボレーションした食空間「ムーン フラワー サガヤ ギンザ(MoonFlower Sagaya Ginza)」。食とアートが融合し、チームラボのアート作品『世界は解き放たれ、そして連なっていく』が常設されている8席のレストランだ。
空間では、器から繰り広げられる、季節が移りゆく花木のインタラクティブなアートと、季節の食材を用いた料理が楽しめる。透き通るような白磁の美しさと、繊細で華やかな絵付けが特徴の「有田焼」。400年以上伝承される技術を生かし、器に描かれた四季折々の花木が、空間全体に解き放たれていく。
コース料理は「旬の上質な食材を料理に」がテーマ。二十四節気の時の流れで食材が変わり、シーズンごとに内容もリニューアルする。伝統工芸と現代的な料理、そしてアートとの融合を楽しんでほしい。
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豪華でミステリアスな19世紀のフランスの貴族の世界。その光と影を最前列で目撃する究極のイマーシブシアター「真夜中の晩餐会」が2025年4月、「イマーシブ フォート東京」に登場した。
きらびやかなシャンデリアや燭台(しょくだい)の揺れる明かりが照らす優雅な会場で、誰もが一度は夢見るような、華やかで格式ある晩餐(ばんさん)会を演出。舞台は邸宅内にとどまらず、礼拝堂、理髪店、雑貨屋などが建つ街並みを再現し、時を超えてその世界に迷い込んだかのような没入体験をもたらす。
体験は、「真夜中の晩餐会」の招待状がゲストに渡されるところから始まる。招待状にはゲストそれぞれの役名や登場人物との関係性が記されており、登場人物から名前で呼びかけられたり、役柄に応じた会話が交わされたりするなど、晩餐会の一人の人物として物語に深く入り込める。
中盤では、劇中の一幕として演出された、物語を五感で楽しめるコースディナーを提供。50人限定という濃密な関係性が特徴で、大胆かつ非日常的な展開は感性を刺激するエキサイティングな瞬間の連続だ。
物語の幕が下りた後も、心に深く残る余韻が続くだろう。
「泊まれる本屋」がコンセプトの宿泊施設、ブック アンド ベッド トウキョウの5店舗目。読書をしながら眠りにつくという、最高の「寝る瞬間」を提供する。ここには、ふかふかなマットレスもなければ、暖かな羽毛の布団もない。決して寝心地の良い環境とは言えないが、「好きなことをしてたら、うっかり寝ちゃった」という体験は、至福そのものだ。
かつて「西の鎌倉、東の荻窪」と称されるほど、善福寺川がつくり出す起伏に富んだ地形と、美しい眺望に恵まれていた荻窪周辺。明治時代の末には、この豊かな環境に惹かれた財界人や学者、政治家たちが集まり、英気を養うための「別荘地」として人気を博していた。
その象徴ともいえるのが、日本の内閣総理大臣を3度務めた近衛文麿が晩年を過ごした邸宅「荻外荘」だ。2024年12月にはその建物の復元が完了し、一般公開されている。
Photo: Ryosuke Kondo荻外荘
そして2025年7月16日(水)、荻外荘の東側に、新たな文化拠点「荻外荘 展示棟」が誕生する。荻窪ゆかりの人物たちの足跡をたどる常設展示や特別展を開催するほか、ショップやカフェを併設し、誰でも気軽に立ち寄れる空間となる。
Photo: Kisa Toyoshima特徴的な屋根
同施設が建つ土地には、かつて実業家・山田直矢の別荘が建っており、瓦葺の大きな三角屋根が印象的な建築だった。今回設計を担当した建築家の隈研吾は「屋根は家の個性、そして思想を表す」と語るように、曲線や曲面を取り入れたアジア的な雰囲気の屋根をデザインし、外観にその考えを反映させた。
Photo: Kisa Toyoshima開放的な大きな窓から、荻外荘が見える
隈が「住宅のイメージで設計した」建物の1階は、まるでリビングルームのように明るく開放的だ。併設されたカフェでは、山田家が建っていた当時から残る植物や石が配された庭を眺めながら、荻外荘を望む贅沢なひとときが楽しめる。
Photo: Kisa Toyoshimaテラス席も設置
カフェで提供されるのは、2025年に西荻窪でオープンした「粒」のおにぎりや、荻窪の人気店「パンとcafé えだおね」の惣菜パンなど、杉並区各所の名店の味。ドリンクや「東京繁田園茶舗」の抹茶を使用したかき氷はテイクアウトできるので、「荻外荘公園」に持って行き、のんびり過ごすのもいいだろう。
Photo: Kisa Toyoshima「パンとcafé えだおね」のパン2種
Photo: Kisa Toyoshimaかき氷〈抹茶〉
また、併設のショップでは、荻外荘の200分の1スケールで再現されたペーパークラフトや、近衞文麿が住み始めた昭和12年当時の杉並区を描いた地図パズルなど、ユニークなグッズも販売している。
Photo: Kisa Toyoshima1階のショップ
Photo: Kisa Toyoshima荻外荘のペーパークラフト(左)と地図パズル
2階に上がると雰囲気はガラリと変わり、消し炭色の壁に囲まれた屋根裏部屋のような空間が広がる。ここでは、荻外荘および荻窪ゆかりの人々の軌跡を伝える常設展と特別展が行われている。
Photo: Kisa Toyoshima2階の展示室
Photo: Kisa Toyoshima荻外荘のミニチュア
特別展「近衛家 荻窪でのくらし」では、たび重なる政務に疲弊し、心身の安らぎを求めて荻外荘に移り住んだ近衛文麿が実際に使用していた食器や家具など、貴重な遺愛品を展示。常設展「荻窪 実業家、政治家、芸術家たちがすごしたまち」では、荻窪にゆかりのある歴史的人物たちに焦点を当て、地域の文化的背景を丁寧に紹介している。
Photo: Kisa Toyoshima近衛文麿が実際に使用していたとされる食器
Photo: Kisa Toyoshima近衛文麿が実際に使用していたとされる陶器製の家具
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大自然の中で楽しむ音楽フェスティバルもいいが、手ぶらで行ける「都市型フェス」は、思い立ったときにふらっと立ち寄れる気軽さが魅力だ。
都市型フェスティバルの代名詞と言えば「SUMMER SONIC」。今年は、2000年代のロックシーンを象徴するフォール・アウト・ボーイ(Fall Out Boy)をはじめ、グラミー受賞歴を誇るアリシア・キーズ(Alicia Keys)、カミラ・カベロ(Camila Cabello)らをヘッドライナーに迎え、東京の夏を熱狂で包み込む。
そのほか、「MURO FESTIVAL」や「Talking Rock!FES.」のようにライブハウスの熱気を持ち込んだロックフェス、クラブミュージックとネットカルチャーが融合したサーキット型フェス「NITE HIKE MID」など、フェスティバルの形は多彩だ。
この夏はアクセス抜群のロケーションで、好きな音楽を思い切り楽しんでほしい。
画像提供: J-WAVEJ-WAVE presents INSPIRE TOKYO
J-WAVE presents INSPIRE TOKYO -Best Music & Market-
J-WAVEがプロデュースする都市型フェスティバルが、今年も開催。2025年は「TOKYO POP CULTURE TO THE WORLD」をテーマに、さまざまなカルチャーを回遊型イベントとしてキュレーションする。
フリーで楽しめる代々木公園の野外ステージには、TENDRE、大橋ちっぽけ、ココラシカ、優河、Furui Riho、JIJIM、S.A.R.、微笑坦々(NIKO NIKO TAN TAN DJ set)らが登場。DJブースも設置され、Ren Yokoi、KO KIMURA、Watusi、DJ KAORIといったDJが、ダンスフロアを盛り上げる。
毎年大きな盛り上がりを見せる、大滝詠一主宰の「ナイアガラ・レコード」とJ-WAVEがタッグを組んだ「ナイアガラ盆踊り」も開催。大滝詠一の名曲に合わせた盆踊りが楽しめる。
そのほか、J-WAVEの番組ショップや、雑貨・ファッショングッズを取り扱うショップが出店。大人気カレー企画「TOKYO CURRY CULTURE」とのコラボレーションでは、「今」を体感するカレーが味わえる。
J-WAVEによる、刺激的な出合いが生まれるマーケットやライブを楽しんでみては。
※7月10〜13日 11〜21時/代々木公園/入場は無料
画像提供:Talking Rock!「Talking Rock! FES. 2025」
Talking Rock! FES.
音楽雑誌の「Talking Rock!」が主催するフェスティバルが、今年も「横浜アリーナ」で開催。今年も、ロックシーンを牽引(けんいん)する実力派と勢いある若手アーティストが一堂に集結する。
メインステージには、10-FEET、04 Limited Sazabys、ヤバイTシャツ屋さん、WurtS、キュウソネコカミ、KANA-BOON、フレデリック、SUPER BEAVERなど、フェス常連の人気バンドが名を連ねる。
「ライブハウスステージ」には、Apes、猫背のネイビーセゾン、Blue Mash、レトロリロンなど、次世代を担うフレッシュな顔ぶれが登場。より近い距離感で、アーティストたちの熱気を感じられるのが魅力だ。
Jロックシーンの多彩なアーティストが集うこの機会を、ぜひ体験してみてほしい。
※7月12〜13日 11時〜/横浜アリーナ/料金は1日券1万1,000円
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文:お祭りライター 髙橋佑馬
※本記事は2024年度版の記事を一部最新情報にして加筆修正を加えたものです。
東京都千代田区の九段北にある「靖国神社」では、毎年7月13日から16日の4日間、東京に夏の風物詩としても知られる「みたままつり」が開催される。
昭和22年(1947年)に戦歿者のみたまを慰めるためにはじまり、2025年で78回目を迎えたこの祭りは、社殿へと続く参道両脇にずらりと掲げられたみあかし(献灯)の光景が圧巻で、例年、多くの人々が訪れている。期間中はみこしの渡御や青森ねぶたなどをはじめとした各種奉納芸能、「夜間中庭参拝」などが実施される。
本記事では、今年のみたままつりの魅力とできることを紹介する。
画像提供:靖国神社左手が小型みあかし。1つ5,000円で奉納できる
1. 大小3万ものみあかしとぼんぼりを楽しむ。
1つ目は、靖国神社境内を埋める大小3万灯を数えるみあかしとぼんぼりに出合える機会。これだけ多くのみあかしとぼんぼりが並ぶ様子を見られる場所は類がなく、毎年この夜空に浮かび上がる明かりのどこか幻想的な光景を楽しもうと多くの人が訪れている。
このみあかしは、祭りの名にもある戦歿者の「みたま」への感謝を表したものである。小型行灯は、お祭り当日でも奉納することができるので、チェックしておこう。
画像提供:靖国神社
2. 夜間中庭参拝をする。
2つ目は、普段は立ち入ることのできない中庭(ちゅうてい)での参拝が可能なこと。御本殿に最も近い御神域であり、かつ、この機会は非常に貴重である。本殿前で灯されるみあかしの光景も見どころだ。祭りと併せて、ぜひ参拝してほしい。
時間:各日17時45分〜21時10分
受付場所:拝殿前参道脇玉串料:1,000円(小学生以下無料)参拝授与品:「こすずまもり」(先着5000人)
3. 活気あふれるみこしを見る。
今年は7月13日(日)と15日(火)に、みこしが登場し、みたままつりを盛り上げる。夏祭りを活気づけ、威勢よく進むみこしの姿は必見だ。
以下の4基のみこしが渡御を予定しているので、時間に合わせて来場するのがいいだろう。
・7月13日(日) 17時:こども神輿、18時30分:大妻神輿、麹町靖國講神輿
・ 15日 (火)18時30分:芝濱睦 大本山増上寺黒本尊熊野みこし講
画像提供:靖国神社「仙台七夕飾り」は期間中毎日展示
画像提供:靖国神社14日(月)18時30分から開催される「青森ねぶた」
4. 日本各地の祭りに出合う。
みたままつりに合わせ、日本各地の祭りが境内へ集結。神門には「仙台七夕飾り」が掲げられるほか、「青森ねぶた」「阿波踊り」「江戸芸かっぽれ」といった北から南まで、日本中のお祭りが披露される。靖国神社へ行くだけで日本中を旅行したような気分になれるチャンスを見逃しなく。
幻想的なみあかしの光景を味わいに、ぜひ訪問しよう。
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2025年3月27日、JR山手線の高輪ゲートウェイ駅周辺で開発が進められてきた大規模複合施設「高輪ゲートウェイシティ(TAKANAWA GATEWAY CITY)」が開業した。約9.5ヘクタール、東京ドーム約2個分に相当する広大な車両基地跡地を整備して誕生した新たな街は、「100年先の心豊かなくらしのための実験場」をコンセプトにしている。
先行オープンしたのは、その一部。今後、ホテルや商業施設、国際会議場、文化施設、オフィス、住宅などが続々と開業する。2026年春には、現在建設中のビルを含めた全ての建物が完成する予定だ。
今回オープンしたのは、駅を降りるとほぼ目の前にあるツインタワー「ザ リンクピラー(THE LINKPILLAR) 1」の「サウス ノース(North South)」棟の一部と、高輪ゲートウェイ駅の南改札。これまで北改札しかなかった同駅だが、南改札が開通したことで、駅の利便性は大きく向上した。
Photo:Kisa Toyoshima高輪ゲートウェイ駅
商業施設は、「ニュウマン高輪(NEWoMan TAKANAWA)」が、ザ リンクピラー 1のNorth棟とSouth棟、「ザ・リンクピラー 2」の計3棟に分散して出店。2025年秋に約180店舗、さらに2026年春には約20店舗が登場する予定だが、27日に先行して、2店舗がオープン。高輪ゲートウェイ駅南改札付近には4店舗が開業している。
今後、続々と発展をしていく同施設だが、このページでは現在の見どころを6つ紹介する。
1. 最新のテクノロジーを体感する。
日本最初の鉄道が走った高輪は、イノベーションの象徴のような街。高輪ゲートウェイシティでは、「環境」「モビリティ」「ヘルスケア」のテーマに、新たなアイデアやソリューションを生み出し、社会実装するための実験場として、100年目線で長期的なサポートを行っていく。
駅前の広場「ゲートウェイパーク」には、最高時速5キロで走行する自動走行モビリティが回遊。ステップに乗ると自動で動き出し、「SLOW」と書かれた場所に手をかざせば減速する仕組みだ。敷地内の見どころを巡るモビリティには自由に乗り降りできる。そのほか、警備ロボットや清掃ロボットが、街や施設内を回遊する。
4月11日(金)からロボットによる、ドリンクの「デリバリーサービス」もスタートする予定だ。
2. ブルーボトルでバナナパウンドケーキを食べる。
Photo:Kisa Toyoshimaブルーボトルコーヒー
ザ リンクピラー 1のSouth棟2階のエントランスホールに、「ブルーボトルコーヒー 高輪カフェ」のスタンドがオープン。地域の人々やビジネスワーカーにとって、日々の生活に寄り添える空間を目指す。 イートイン席はないが、オープンスペースでコーヒーやフードが楽しめる。
古くから人、船舶、鉄道など、多くの流通の起点となるゲートが設けられた高輪で、100年以上前から使われてきた石の素材を使用した同店舗のデザインは、インテリアデザインオフィスのアイ イン(I IN)が手がけている。
賞味したいのは、先行発売している「バナナパウンドケーキ」(702円、以下全て税込み)。コーヒーとの相性を追求し、大豆粉、アーモンドパウダー、米粉をベースに、グルテンフリーで仕上げた。ラムとシナモンをアクセントに香らせた、すっきりとした甘さが魅力だ。
アメリカ発の人気バッグブランド「バグー(BAGGU)」と共同開発した、リユーザブルバッグも先行販売する。
場所:ザ リンクピラー 1...
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2025年6月1日、池袋に魔法学校をコンセプトにするカフェ「グリモワール(GRIMOIRE)」がオープンした。新入生として魔法の世界に足を踏み入れ、魔法の授業や不思議な出来事、突然の演出など、ただの飲食では終わらない体験ができる。ここでは、そんな同店の魅力を届ける。
暗闇から始まる「魔法学校」
取材当日は、オープンキャンパスの「見学生徒」として訪問。成果次第で合格できたら1年生になれるという演出であった。店内に入ると照明は落とされ、周囲に何があるのかも、隣にいる人の輪郭も見えない状態。唯一の明かりは、各テーブルに置かれたつえから灯された光のみだ。
Photo: Keisuke Tanigawa呪文を唱え、つえの先に光を灯す
しばらくすると、「ようこそ、グリモワール魔法学校へ」と声がかかり、学校の上級生という設定のキャストたちによるオープンニングのショーが始まる。煙や炎もバックに現れ、エンターテインメント感は満載だ。魔法武術が使えるテオ、動物研究をするミヤ、といったキャラクターの上級生たちはハイテンションで場を盛り上げながら、それぞれの自己紹介と学校案内をしてくれる。
Photo: Keisuke Tanigawa目の前で繰り広げられるショー
ここからは沈黙している場面はない。常に目の前で何かが繰り広げられている。自分が呼ばれたい名前をテーブルに置かれた羽根ペンで出席カードに書き、授業の前は出席を取る。
Photo: Keisuke Tanigawa上級生と見学生全員で乾杯をする
その後は全員で、魔法用語を使って乾杯。上級生から自分の名前が呼ばれ、積極的に手を挙げるシーンが都度あるため、ドリンクやフードを楽しむ時間が短く感じるほどだ。
「ドラゴンカプレーゼ」といった魔法界で人気のフード
フードメニューは「魔法世界」にちなんだもの。「ドラゴンカプレーゼ」は、ドラゴンの塩漬け肉に、伝説の木「ユグドラシル」のオイルをかけたという。
Photo: Keisuke Tanigawaフードを運ぶ上級生
Photo: Keisuke Tanigawa「ドランゴンカプレーゼ」と「レガシービール」
知識が湧き出るような感覚に陥る成分を含んだ、魔法界で大人気のドリンク「レガシービール」は、ノンアルコールで甘いビールのような味わいだ。
Photo: Keisuke Tanigawa「チョコとベリーのテリーヌ」
そのほか、「チョコとベリーのテリーヌ」や「なめらかクリームチーズケーキ」といったデザートも楽しめる。
呪文学や魔法薬学の体験も
呪文学の授業では、つえの使い方が学べる。つえを構え、光を灯す呪文の言葉「ルックス」と唱えると、空間のシャンデリアが明るくなる。つえの構え方や呪文を間違えると、上級生の指が点滅したり、シャンデリアが急激に明るくなったりする演出が施されている。
Photo: Keisuke Tanigawa魔法薬学の授業では炎や煙が出る演出も
Photo: Keisuke Tanigawa魔法薬学の授業の様子
魔法薬学の授業では、キャンドルから炎が着火したり、試験管から怪しい液体や煙が出たりと、一気に魔法体験が高まる構成だ。
グリモワールオリジナルのシーリングスタンプも
また、中世ヨーロッパで封書を封じていた装飾のシーリングスタンプも体験できる。小箱に入ったカラフルなろうから4粒のろうを選び、グリモワールオリジナルのスタンプで封を閉じる。封筒に入っているのは終了証明書で、訪問記念にぴったりの土産となるだろう。
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日本の夏の風物詩の一つ「盆踊り」。平安時代中期に僧侶の空也上人が始めた「踊り念仏」が起源とされており、全国に500以上の踊りが存在するという、まさに日本が誇る一大フェスティバルであるが、近年は昔ながらの定番曲だけでなく、アニメソングやシティポップ、洋楽ロックナンバーなど、さまざまなジャンルを吸収してその勢力をさらに拡大させており、幅広い世代から注目を集めている。
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」とは阿波踊りのパンチラインだが、踊るとは単なる娯楽ではなく、心の奥底にある叫びを解放する営為であり、生きる力そのものである。ここでは、音楽好きにおすすめしたい、オルタナティヴな盆踊りを行うイベントを紹介しよう。
大滝詠一 ナイアガラ盆踊り
画像提供:J-WAVE(81.3FM)大滝詠一 ナイアガラ盆踊り
代々木公園で開催される「ナイアガラ盆踊り」。かの大滝詠一が主宰していたナイアガラレコードの公認イベントで、『Let’s Ondo Again』や『イエロー・サブマリン音頭』などの名曲にのせた音頭スタイルの盆踊りが楽しめる。
当日は会場にやぐらが出現し、花柳糸之(全日本舞踊振付家協会代表理事)によるオリジナル振り付けを、花柳糸之社中のメンバーが披露しイベントを盛り上げる。さらにゲストとして野宮真貴が2日間登場し、『東京は夜の七時~盆踊りVERSION~』や『スウィート・ソウル・レヴュー~盆踊りVERSION~』を披露。2025年7月13日(日)にはクレイジーケンバンドの横山剣も登場する。
オリジナルTシャツや手ぬぐいなど物販も充実しており、夏フェスさながらのファンキーな夜を味わえそうだ。
※7月12〜13日 18時15分〜20時30分時/代々木公園イベント広場・ケヤキ並木で開催/入場無料
中野駅前大盆踊り大会
Photo: Nakano Bon Odori Festiva
今年で第13回目を迎える人気イベント「中野駅前盆踊り」。2024年には75,000人もの来場者が集まったというから驚きだ。「中野の唄と踊りを生唄で」をテーマに、地元の『中野音頭』を始め、『東京音頭』や『炭坑節』、『ドダレバチ』、『鹿児島おはら』など、日本全国の民謡盆踊りを中野区民謡連盟の生演奏で踊ることができる。
さらに、往年の洋楽ヒット曲をセレクトした 「盆ロック」 や、DJによる「盆ディスコ」も楽しめる。2018年にボン・ジョヴィの名曲『Livin’ On A Prayer』に合わせて盆踊りを踊る動画がSNSで拡散されたことから「盆ジョヴィ」の通称でも親しまれており、なんと2024年にはボン・ジョヴィ本人からコメントが寄せられた。
DJ KOOやDJやついいちろう、ザ・リーサルウェポンズ、演歌歌手の丘みどり、ちぃたん☆など豪華ゲストによるアクトも見逃せない。
※8月2日、3日 10〜21時/入場は無料/中野セントラルパーク・パークアベニュー、中野四季の森公園で開催/入場無料
神田明神納涼祭り
画像提供:神田明神
1300年近い歴史を持つ神田明神が主催する「神田明神納涼祭り」。昔ながらの屋台や盆踊りが愉しめる夏祭りだが、なんといっても白眉は初日に櫓を組んで催される「アニソン盆踊り」だ。
『クックロビン音頭』や『おそ松くん音頭』などのクラシックから、『邪神ちゃん音頭』や『おジャ魔女カーニバル!!』といったキラーチューンまで幅広くマウントした、秋葉原ならではのアニソンによるポップで賑やかな盆踊りは、老若男女を問わず楽しむことができる。...
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神楽坂と聞いて、思い浮かぶ店はどこだろう。花街の風情を残し、老舗のレストランや食の名店が軒を連ねるこの街には、人それぞれに思い出のある店があるに違いない。
そんな神楽坂を象徴する店の一つが、2022年9月末に惜しまれつつ閉店した甘味処「紀の善」だ。江戸末期に創業し、長年にわたり愛されてきた老舗の閉業のニュースは、多くの人にとって受け入れがたいほど悲しいものだった。
Photo: Kisa Toyoshima地下1階のイートインスペース
あれから約3年、紀の善ファンにとって朗報が届いた。2025年7月18日(金)に再オープンすることが決定したのだ。
Photo: Kisa Toyoshima地下1階の飲食スペース
紀の善160年の歩み
同店のルーツは、江戸時代末期にまでさかのぼる。薬草店として創業し、のちに寿司店へと業態を変えたが、東京大空襲で店舗は消失。その後、1948年ごろに甘味処として再出発した。
Photo: Kisa Toyoshima1階の飲食スペース
看板商品として知られる「抹茶ババロア」は、店主の富田夫妻のおかみが考案し、世代を超えて多くの人が魅了されてきた逸品だ。甘さを抑えながらもしっかりと抹茶の味が感じられるババロアに、柔らかく泡立てられた生クリーム、そしてこだわりの粒あんを合わせて食べると、三者が絶妙に調和した上品な甘さが口いっぱいに広がる。
Photo: Kisa Toyoshima「抹茶ババロア」
変わらない甘味へのこだわり
やはり気になるのは、かつての味がそのまま残っているかどうかだろう。しかし安心してほしい。再オープンに際しては、25年以上にわたりあんこ作りを担ってきた職人とともに、味の再現に尽力したそうだ。
Photo: Kisa Toyoshima「あんみつ」
また、紀の善といえば忘れてはならないのが、着色料を使わず、素材本来の美しい藤色が印象的なあんこ。粒あんには大粒で風味豊かな「丹波大納言小豆」、こしあんには自然な甘さの十勝小豆を使用し、毎日店内で丁寧に炊き上げられる。
Photo: Kisa Toyoshima「白玉あんみつ」
当時の趣はそのままに、店内は洗練された雰囲気に
親子3世代にわたって通い続ける客も多いこの店では、祖父母の代に親しんだ懐かしい味が、今も変わらず守られている。変わらないのは味だけではない。料理に使われる食器も、以前仕入れていた神楽坂の老舗陶器店「陶柿園」から取り寄せたもので、当時の雰囲気を大切にされているのがうれしい。
Photo: Kisa Toyoshima以前から使用している、神楽坂の老舗陶器店「陶柿園」から取り寄せた食器を使用
地下に広がる飲食スペースの中央には、旧店舗の一角を再現した小上がりの座敷も設けられ、当時の趣が残されている。この座敷は、乃木坂46の楽曲『他の星から』のミュージックビデオにも登場し、ファンの間では「聖地」として親しまれている。
Photo: Kisa Toyoshima小上がりの座敷
商品の価格は物価高騰の影響でやや上昇したものの、良心的だ。レジ前に設けられた大型のショーケースには、土産用の甘味がずらりと並び、家庭でも紀の善の味が楽しめる。贈り物としても喜ばれるだろう。
Photo: Kisa Toyoshimaレジ前のショーケースには土産用の甘味が並ぶ
Photo: Kisa Toyoshima土産用の甘味
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タイムアウトロサンゼルスのベストピザランキングでトップに選ばれた「ピッツェリア セイ(Pizzeria Sei)」が、再び栄誉を手にした。
今回は、イタリアにルーツを持ち「世界最高のピッツェリアを紹介する最初のガイド」と自負する業界有力誌「50 Top Pizza」からのもの。その2025年アメリカ版「50 Top Pizza USA」で、見事2位にランクインしたのだ。
ウィリアム・ジュウが手がけるピッツェリア セイは、ロサンゼルス郡から唯一このガイドに選出。2024年は8位にランクインしていたが、今年は一気に6ランク上昇する快挙を達成した。
「ローナン(Ronan)」や「ピッツァナ(Pizzana)」などのロサンゼルスの名店で腕を磨いたジュウが、「街一番」にふさわしいピザとして提供するのは、東京スタイルのナポリピッツァ(ジュウは中目黒「聖林館」に影響を受けたことを公言)。薄く焦げ目の付いた円形の生地に、厚みを持たせた縁が特徴で、結果として「餅」のような食感が楽しめる。
これまでも数々の賞を獲得し、すでに大人気店だが、現在の店構えは比較的小規模。2025年の後半に、ピコ・ロバートソン地区からパームス地区への移転する予定だというので、今後は、より多くの人がその味を体験できるチャンスが増えそうだ。
今年の「50 Top Pizza USA」でトップに輝いたのは、ニューヨークの「ウナ ピッツァ ナポレターナ(Una Pizza Napoletana)」。南カリフォルニアからは、ハンティントンビーチにある「ナルド(Nardò)」(カルヴァーシティにも支店がある) が24位に、ダナポイントの「トゥルリー ピザ(Truly Pizza)」が9位と、トップ10入りを果たした。また、ピッツェリア セイおよびトゥルリー ピザの両店は、国際的な「Best Pizza Awards」でも近年表彰されている。
「50 Top Pizza USA」は、世界版と比べると競争はやや穏やかだ。とはいえ、ニューへブン、デトロイト、シカゴ、そして言うまでもなくニューヨークと、地域ごとに個性豊かなピザ文化が根づくアメリカで、こうした評価を得ることは依然として極めて困難といえる。
なお、同ガイドの順位決定に当たっては、世界各地のピザ屋を匿名で訪れた審査員たちが、生地の品質、トッピング、サービス、そして総合的な体験を評価基準にして審査し、投票している。
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テキスト:Akiko Mori
100年以上続く伝統のちゃんこ鍋を味わいながら、日本文化としての相撲を知り、本物の力士の技を目の前で味わい、相撲を体験する――そんな夢のような時間が、両国で味わえる。
2025年6月11日にオープンした「相撲ランド」は、相撲の迫力と魅力を「体験」で伝えながら、ちゃんこ鍋を味わえる新感覚のエンターテインメントレストラン施設だ。テーマは「日本が誇る相撲を正しく、楽しく、真剣に届ける」。元幕内力士による迫力のある取組と観客参加型の体験プログラムが組み合わさり、2時間があっという間に過ぎていく。本記事では、そんな同店の魅力を伝える。
土俵入りする迫力の力士たち
客席に囲まれた土俵の真ん中には、盛り砂と紙垂(しで)が静かなたたずまいを見せる。司会者が登場し、ショーの始まりが告げられると、相撲が神事としてのルーツを持つことを紹介するオープニングビデオが流れる。
Photo: Keisuke Tanigawa店内は思いの外広い。ゆったりとしたエントランスには日本の余白を感じさせる
続いて、鮮やかな化粧まわしを着けた力士が土俵入り。元小結の千代大龍も、堂々の姿を見せつける。
Photo: Keisuke Tanigawa元小結・千代大龍の明月院秀政(中央)。身長181センチメートル、体重145キログラムと、体格のよさが際立つ
「わっしょい!」で始まる餅つき体験
そこから一気に雰囲気が変わるのが、餅つきパフォーマンス。「わっしょい!」の掛け声とともに場内が一体となり、希望者はきねを振るって石臼の餅をつくことができる。笑顔が広がり、会場が緩む。 子ども用の小さなきねも用意されており、ついた餅はデザートとして最後に振る舞われる。
Photo: Keisuke Tanigawa子ども用の小さなきねも用意されており、ついた餅はデザートとして最後に振る舞われる
元幕内力士の想いとチームの挑戦
相撲ランドを運営する一人、元幕内力士の照強(てるつよし)は、引退後に格闘技の世界へ身を投じたが、トレーナーとして出会った井上雄策と意気投合。両国育ちで相撲が大好きだった井上ほか、4人のメンバーでこの店を立ち上げた。「日本が誇る相撲という文化を知ってもらいたい、場所も相撲の聖地両国にこだわりたい」。その思いが通じたのか、「やろう!」と決めたその日に、今の物件と奇跡的に出合えたという。
画像提供:SUMOLAND照強(右)と井上雄策
そんな4人がこだわるのは、本物の相撲を届けること。「相撲の迫力、技の意味、神聖さをちゃんと伝えたい」と、基本のすり足、四股、ぶつかり稽古なども目の前で見せていく。
Photo: Keisuke Tanigawaすり足を披露
さらに、「押し出し」「突き出し」「上手投げ」など、技の解説を交えた実演の後には、観客がそれらを体験できる時間も用意。外国人観光客も裸足で土俵に立ち、見よう見まねで体を動かす。
Photo: Keisuke Tanigawa7人が土俵に上がり、腰を落として四股を踏む
参加者が力士を押し出そうとしてもびくともしない。笑いと驚きが同時に生まれる瞬間だ。
Photo: Keisuke Tanigawa初めはちゅうちょしていた外国人観光客も、力士の体を力の限り押し出す
技の実演と笑いの「着ぐるみ対決」
そして、クライマックスとなる真剣勝負の取組が始まった。力士たちの気合、ぶつかり合う音、息をのむ観客。「見せる」ではなく「見せつける」ほどの迫力に、会場は思わず静まり返る。
Photo:...
今年も夏がやってくる。本稿執筆時点において、すでに都内の最高気温は30度を優に超えており、これからまたあの蒸し暑さが到来するのかと思うとウンザリを通り越してゲッソリであるが、とはいえスペシャルな季節である。未来への予感とノスタルジーが混じり合うあの特別な気分は、夏の光と太陽がなければ生まれ得ないのだ。
そして我が国の夏はどういうわけか、アニメーション映画がぴったりハマる。スタジオジブリが巧妙な戦略によって「夏はジブリ」という図式を定着させてから幾星霜、この時期にアニメーション作品を鑑賞する行為は、花火大会や夏祭りにも似た、ちょっとしたイベントの一つとなった。
本稿ではこの夏にぜひ観ておきたいアニメ映画のリバイバル上映作を紹介する。
『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』
ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbowラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow
2019年に公開され、興行収入13億円という大ヒットを飛ばした劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!』が4DXとして復活する。
スクールアイドルの全国大会「ラブライブ!」で優勝を果たした9人組グループAqoursが、沼津とイタリアを舞台に歌ったり踊ったりして、挫折しながらも成長してゆくという青春大河ミュージカル映画だ。
はっきり言って詰め込みすぎな上にあまりにも御都合主義だし、とにかくツッコミどころ満載なのだが、怒涛の勢いで押し切る脅威的なドライブ感は唯一無二にして痛快。
3DCGを駆使したライヴシーンのダイナミックな空間表現がすばらしい。そしてやはり「Believe again」は名曲。考えるな、肌で掴め!
7月4日(金)から「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」「グランドシネマサンシャイン池袋」など全国の劇場で2週間限定上映
詳細はこちら
『劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード』
言わずと知れた超名作『カードキャプターさくら』の劇場版第2作が、公開25周年を記念して再上映。TVシリーズのその後を描いた作品であり、さくらと小狼の恋路の行方が巧妙なストーリーテリングによって進行する。セル画アニメの集大成ともいわれる作品であり、恥ずかしくなるほどピュアな恋愛模様と、なかなかにエグい戦闘場面が、超絶作画によって実に丹念に活写されている。
「個人」を取るか「世界」を取るかを迫られる、いかにもアーリー2000年代的な感覚も、いま観るとかなりノスタルジー。登場人物が全員良い子すぎるのでそれだけで泣いてしまう。
入場者特典として第1週はイラストカード、それ以降はミニ色紙が配布されるとのこと。絶対にほしい。
7月11日(金)から「新宿ピカデリー」「アップリンク吉祥寺」など全国の劇場で上映
詳細はこちら
『海がきこえる』
画像提供:株式会社つみき | 『海がきこえる』
シティポップ リバイバルによって近年再評価を受けた、「ジャパニーズ エモ」の金字塔だ。...
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