ウォーターボーイズ(2001年)


監督・矢口史靖の大ヒット作にして、ゼロ年代青春邦画を代表する一本。ひょんなことから文化祭でシンクロナイズドスイミングを発表することになった、男子高校生たちの奮闘の夏を描く。
モテたいが一心で頑張る男子や天真爛漫で腕っぷしの強い美少女、さまざまな感情が交錯する文化祭など、日本人の大好物が幕の内弁当のごとく90分間に詰め込まれている。
「○○人が選ぶ! 夏に観たい邦画ランキング!」のような企画では大体1位を獲りがちな本作。テレビ局&広告代理店的なJ-POP感と、矢口特有の荒削りなストーリーテリングが実によくハマっており、とてつもなく観やすい。
ラストの8分にわたるシンクロ公演は、これぞ名シーンという出色の出来。コレオグラフのみならずカット割りやカメラワークも素晴らしい。「なっつかしー!」とか言いながら観よう。