LGBTQ+

東京のLGBTQ+カルチャー

東京、学びのクィアスポット6選
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東京、学びのクィアスポット6選

6月がプライド月間(Pride Month)と称されるようになった発端を、聞いたことはあるだろうか。1969年6月28日、ニューヨークのゲイバー『ストーンウォール・イン』(Stonewall Inn)で度々起きていた警察の踏み込みに対し、同性愛者やトランスジェンダーの人々が立ち向かい、5日間におよぶ暴動に発展した(*1)。それをきっかけに、同性愛者をはじめとするLGBTQ+の人たちが、自らの権利について声を上げ始めた(声を上げやすくなった)ことに由来し、6月をプライド月間と呼ぶようになった。毎年6月、聖地ニューヨークを筆頭に各地でプライドパレードが開催されているのも、そのためだ(*2)。 今こそ、積極的に学ぶ時 さらに『ストーンウォール・イン』での出来事をけん引したとされるのが、勇敢なブラック&ブラウンの二人であったことを知っているだろうか(*3)。2020年5月25日から改めて注目を集めているブラック・リヴズ・マター(Black Lives Matter、以下BLM)の動きのなかで、当事者以外にもできることとしてドネーションなどの直接的支援があるが、「歴史を知ること」「学ぶこと」が求められている状況について考えたい。 今回は苦境の中で立ち上がった先人たちに敬意を表し、そしてプライド月間を祝し、クィアを入り口に「学び」を得られる場所をクィアスポットとして、いくつか紹介する。黒人差別をはじめ、あらゆる差別と暴力の歴史について、ともに学ぶ機会となることを願って。

ニューノーマルの時代を考える、Netflix配信中のドラマ5選
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ニューノーマルの時代を考える、Netflix配信中のドラマ5選

新型コロナウイルスの影響下、どのように過ごしているだろうか。外出自粛が明けたとはいえ家にいる時間が長い日々もまだしばらくは続くだろう。そんな日々を楽しむため、イラストレーター、コミック作家として活動するカナイフユキにおすすめのドラマを聞いてみた。 テーマは「LGBTQ+の歴史に触れる」。2020年6月現在、Netflixで配信しているオリジナルドラマを中心に、U-NEXTやGoogle Playで観られる映画もセレクト。この機会にぜひ鑑賞して、感じたことを教えてほしい。 「LGBTQ+の歴史の上で、史実を基にしたものだけでなく「今はこんな物語も作られるようになったんだな」と時代の流れを感じられるものも選びました。 さまざまな歴史を知るため、僕の紹介する映画やドラマをご覧いただくだけでなく、皆さんのおすすめの映画やドラマも教えていただけたらうれしいです。歴史は一人一人が作っていくものですからね!」 関連記事 『アップリンク クラウドで観るべき映画10選』

ロンドンのバーチャルイベントで自宅からプライド月間を祝う
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ロンドンのバーチャルイベントで自宅からプライド月間を祝う

6月はLGBTQ+の権利やその文化への支持を示す期間として、イベントやディスカッション、パレードなどさまざまな行事が開催されるプライド月間だ。今年は残念ながら外での開催や集会、パレードは中止となったものの、新たな企画としてオンライン上に移行した。ロンドンのウェブサイトPinkNewsは、2020年6月4日〜6月7日に自分のアバターを作って参加するプライドパレードを開催したが、期間中にはほかにもさまざまなイベントが企画されている。 Pride Inside UK Black Pride、Amnesty International、 Stonewall、ParaPrideなどが、プライド月間に開催される数百のイベントキャンセルに伴い、新たなLGBTQ+のハブとして結成したイベント。このアイデアは、プライドが「私たちの家と心の中で」生き続けることにあるという。オンラインでのライブ、コメディショー、パネルディスカッション、アートイベントなど、ラインナップの全てはまだ公開されていないが、ロンドンの現地時間で6月28日(日)から7月5日(日)まで、1週間の開催を予定している。 詳細はこちら  Bi Pride 例年の9月に開催するBi Pride。今年はプライド月間にロンドンの現地時間6月20日(土)午後5時からTwitchでストリーミング放送を行う。ドラァグクイーン、スポークンワードアーティスト、コメディアンらの出演に加え、外出自粛中のメンタルヘルスの維持についてパネルトークを予定。主催者は家をピンク、紫、青、黄色に塗って、ハッピープライドに向けてポジティブな背景を準備中だ。 詳細はこちら Anthems Pride podcast オンラインのzoomパーティーが苦手な人は、ヘッドフォンを装着してLGBTQ+のコミュニティーを祝うポッドキャスト、Anthems Prideを聞いてみてほしい。このシリーズは、マイノリティーのチャンスの場を生み出すことに取り組むポッドキャスト会社、ブロッコリーコンテンツが制作している。6月は毎日に新しいエピソードがリリースされており、これまでにもシンガーソングライターでユーチューバーのドディ、ジャーナリストのロッテ・ジェフス、劇作家であるトラビス・アラバンザらが参加している。詩やマニフェスト、行動を呼びかける短いフレーズを放送。 ブロッコリーコンテンツ 視聴はこちら Pride in London’s community hub Pride in London’s community hubは、LGBTQ+グループをサポートするコミュニティーハブを作成した。プライドインロンドンパレードは2021年まで延期となったが、2020年のオンラインパレードでは、今年参加するはずだった人々に同盟行動を生み出すことを目標とした。「You!Me!Us!We!」のキャンペーンのもと、LGBTQ+コミュニティー間の連帯とサポートを呼びかけている。 詳細はこちら  プライドインロンドン2020の詳細はこちら   原文はこちら 関連記事 『ロンドンのレインボープライド、アバター参加のパレードを開催』 『NYで話題、ドラァグクイーンのフードデリバリー』 『グラストンベリーのシャングリラがバーチャルフェスを開催』 『同棲していなければ性行為禁止? イギリスの新しい規制が炎上』 『ミシュランガイドがグリーンクローバーのシンボルを新たに追加』

ロンドンのレインボープライド、アバター参加のパレードを開催
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ロンドンのレインボープライド、アバター参加のパレードを開催

6月はプライド月間(Pride Month)と称し、アメリカをはじめ世界中でLGBTQ+の権利やその文化への支持を示す期間としてイベントやディスカッション、パレードが開催される。今年度は残念ながらコロナウイルスの感染対策のため、東京のレインボープライドと同じく、ロンドンでもパレードの中止が発表されたが、人々はプライド月間をオンラインで祝う方法を見つけた。  ロンドンのウェブサイト PinkNewsは、現地時間の6月4日(木)から6月7日(日)まで、オンライン上で4日間開催されるバーチャルプライドフェスティバルを発表。DJやコレオグラファーなど多岐にわたり活躍するドラァグクイーンのレイヴン・マンデラがZoomで行うDJセットや、さまざまなパネルトーク、ディスカッションなどが予定されている。スケジュールで最も注目のイベントの一つは、バーチャルプライドマーチだ。PinkNewsサイト上で自分のアバターを作成して、パレードに事実上「参加」できるという。 新型コロナウイルス感染症の影響下、ロンドンはライブストリーミングでのイベントライフにすぐに順応した。その道を導いたのはLGBTQ+のアーティスト、パフォーマー、クラブの主催者たちだ。あるドラァグクイーンは、ロックダウンから数日以内にソーシャルメディアでクラウドファンディングを募るショーを企画していた。最初の週が終わる前にクィア ハウス パーティーが開催され、現在もZoomを使ったパーティーが盛んに行われている。 Pride for Allの詳細はこちら  関連記事 『ロンドンのジャズカフェが閉店危機、クラウドファンドで資金を募集中』 『ロンドンでもさらに続く、ジョージ・フロイドの暴行死を受けた抗議行動』 『NYで話題、ドラァグクイーンのフードデリバリー』 『ニューヨーク最古のレズビアンバーが危機的状況に』 『東京レインボープライド2020「#おうちでプライド」が開催決定』 

NYで話題、ドラァグクイーンのフードデリバリー
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NYで話題、ドラァグクイーンのフードデリバリー

ニューヨーク、クイーンズのレストランでは、現在テイクアウトとデリバリーのみ営業が許されている。顧客を引き付けるエンターテイナーに長けた店が軒並みそろっているが、そのなかでもドラァグクイーンの歌とダンスが付いたデリバリーサービスを行うレストランが話題になっている。 アストリアにあるメキシコレストラン、フレスコ カンティーナは先週末4人のドラァグクイーンを雇い、周辺地域とロングアイランドシティに届ける「ドラァグデリバリー」サービスを開始した。注文の際、最低50ドル以上の食事に15ドル以上の追加料金で目がくらむほどのエンターテインメントを提供。マスクと手袋を着用したきらびやかなクイーンが、6フィート以上離れた場所でパフォーマンスを行ってくれる。 「私たちはつながりを保ち、人々に幸せをもたらしたかったのです」と、3年近くこのレストランを運営しているブライアン・マルティネスとパートナーのアドリアン・スエロとは語る。   Photograph: Courtesy of Audrey Phoenix   新型コロナウイルスの危機以前、レストランはドラッグクイーンとともに、ブランチやビンゴナイト、『ル・ポールのドラァグレース』の観覧など、さまざまな催しを行っていた。マルティネスによると、この優しくクィアなレストランは、新鮮なフルーツのピューレで作られた冷凍マルガリータで知られているそう。メニューで最も人気のある料理は、味付けされた牛ひき肉とモッツァレラチーズ、甘いバナナがふんだんに散りばめられた『パステロンタコス』。料理は、メキシコや東アジア、インド、そのほかのラテン文化からインスピレーションを得て作られている。 「クィーンのデリバリーは、誰もが良い気分になるでしょう。あなたもきっと笑顔になるはず」と、マルティネスは言う。    Photograph: Courtesy of Audrey Phoenix   先週末には、4人のドラァグクイーンがデリバリーを担当し、リアーナ、ドゥア・リパ、ドナ・サマーらのヒットソングを披露した。オーダーした客とその近所の人々は歩道に出て彼らのパフォーマンスを観覧したほか、ダンスに参加したり、窓から見物する人もいたそう。 食物を届けるドラッグクイーンの1人であるオードリー・フェニックスは、こう語った。 「正直なところ緊張しました。ほとんどのドラァグクィーンたちは、現在オンラインでショーを行っています。クィーンたちはヒョウ柄のドレスが多いですね。みんな本当に良いダンサーですが、私はキャンピークイーン(Campy)。ドレスアップして路上を歩きました」 東京と同じく、今年ニューヨークではレインボープライドの開催が中止となった。そんななか、6月の毎週末には「ドラァグデリバリー」利用して欲しいとマルティネスは語っている。 原文はこちら 関連記事 『ニューヨーク最古のレズビアンバーが危機的状況に』 『東京レインボープライド2020「#おうちでプライド」が開催決定』  『LGBTQ+への理解を広めるメイクアップアーティスト 西村宏堂』 『自宅で観劇:第9回 オペラオンラインビューイング一覧』 『シーズン到来、コンビニで買うべきチョコミント菓子』

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レストラン&カフェ

RYUSEN112
レストラン

RYUSEN112

動物性の食品を使わないベジ・カフェと、イベントスペースとして浅草エリアにオープンしたRYUSEN112。 クィアや周縁化された人たちが、内装工事なども自分たちで手がけ運営している。ジェンダーやフェミニズムなどに関する書籍も置いているほか、メニューには季節のカレーやソイミートの唐揚げなどの軽い食事と、アーモンドミルクチャイなどこだわりのドリンクを提供している。

ココロカフェ
LGBT

ココロカフェ

ゲイタウン新宿2丁目の真ん中に位置する洒落たカフェ&レストランのココロカフェ (CoCoLo cafe)。周りの目を気にすることなく男性同士、女性同士でテーブルを挟んで仲良くプレゼントの交換ができるほど、居心地がいい。スタッフの中にLGBT当事者がいることもその一因だ。紅茶をはじめ、ハーブからフルーツティーまで18種類のお茶や、ベトナムコーヒーが人気。シーザーサラダは、酸味の無い濃い味で美味しく迫る。隔週でメニューの内容が変わる定番の定食プレート『ココロプレート』は、オープンした2001年から親しまれている。調理スタッフの中の4人がパティシエで、彼らの手作りによるフルーツロールケーキは、1ヶ月毎に変わる旬のフルーツを生クリームに混ぜ込んだ贅沢なデザート。入り口を入ってすぐのカウンターには、LGBT系イベントのフライヤーが多数置かれているので、シーンの情報収集に役立つ。アートギャラリーとして、店内の壁にLGBTをはじめとした様々なテーマのアート作品も展示されている。 関連記事『新宿でしかできない101のこと』『東京、LGBTフレンドリースポット10選』

gossip
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gossip

gossipとは、ゲイカルチャー、アートなセクシャリティ、そして「多様性」をキーワードに、独自のフィルターを通して選んだ書籍と音楽を取り揃える食事空間。アルコールは明るい昼から、香り高いコーヒーは夜遅くまで提供している。本棚には、「ゲイカルチャー・セクシャリティ・多様性」をキーワードに、アートや写真集などのヴィジュアル本、文芸書、ノンフィクション、洋書、洋雑誌、コミック、サブカルチャー、新旧大小の文庫本などが並ぶ。また、アナログ盤、CD、DVD等のオーディオヴィジュアルも扱っている。特集記事 東京、LGBTフレンドリースポット10選  

ALAMAS CAFE
LGBT

ALAMAS CAFE

ALAMAS(アラマス)の意味は、タイ語でダイヤモンド。ゲイストリート新宿二丁目の仲通り沿いに位置するバリリゾート風オープンカフェ。アルコールやソフトドリンクの他に、毎月、旬の素材を使ったフードもある。特に人気のマイルドなアラマスカレーとピリ辛のグリーンカレーは、しっかり食べれるほどボリュームある定番フード。コーヒーを含め、テイクアウトも可能だ。メインストリートに面した店先に設けられたDJブースDIAMOND STUDIOでは、毎日様々なDJやアーティストによるプレイや、ドラァグクィーンによる愉快なトークも炸裂。生ライブが楽しめるライブサテライトスタジオもあり、その模様を不定期にUstreamでも配信している。特集記事 東京、LGBTフレンドリースポット10選   新宿でしかできない101のこと    

ソーシャルラウンジAJITO
レストラン

ソーシャルラウンジAJITO

原宿、竹下口交差点そばにあるカフェバー。SNSを中心に、ラウンジに集まった人たちで自由に交流することを目的としたスペース。LGBT交流会やゲーム交流会、社会起業家向け交流会など毎日コンセプトを持ったイベントを開催している。

ナイトライフ

キャンピーバー 渋谷パルコ店
バー

キャンピーバー 渋谷パルコ店

※2019年11月22日オープン 新生 渋谷パルコに、セクシュアリティー何でもOKのキャンピーバー(Campy! Bar)がオープンした。 本店は新宿二丁目にある、メディアで活躍中のブルボンヌがプロデュースするミックスバー。アルコール各種900円から、スペシャルドリンクのボトルワインやシャンパーニュも提供しており、ドラァグクイーンや女装ウエートレス、LGBTsスタッフが出迎えてくれる。渋谷パルコ内で、日曜を除き翌朝5時まで開店しているため、クラブ帰りや始発を待つ間などもう少し遊びたいときにも訪れたい店だ。 また日中は、純喫茶 はまの屋パーラーとして営業しており、老舗の味を引き継ぐコーヒーや『玉子サンドウィッチ』などを楽しめる。

アナタノマナミ
ナイトライフ

アナタノマナミ

新宿2丁目の雑居ビル2階にひっそりとある店、アナタノマナミ。ゲイバーやレズビアンバー、ミックスバーが立ち並ぶエリアにあり、2丁目初心者にも入りやすい雰囲気だ。 料金設定はドリンク1杯2,800円からスタート(2杯目以降は800円)、ボトルは5,000円+『ノンケセット』3,000円、から用意している。目当のカラオケは1曲100円から、店長まなみママの歌声に聞き惚れてほしい。

Bar 星男
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Bar 星男

新宿2丁目の喧噪から少し離れたあたりにある、MIXバー兼ギャラリー。日本を代表する鬼才、宇野亜喜良によるキャラクターイラストが目印。落ち着いた雰囲気で、性別や性的嗜好にかかわらず2丁目初心者でも入りやすい。月替わりでアート作品の展示も行われるので、アート好きなら訪れる価値あり。曜日によってスタッフが変わるほか、アーティストにしてドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤が登場する『ヴィヴィアン佐藤ナイト』も定期的に開催している。また、ランチタイムに開いている数少ない店であり、カレー屋『Spice Hut』が絶品スパイスカレーを提供している。シェフ小林が作る、旬の食材とスパイスを組み合わせたカレーにファンは多い。二日酔いの後でも食べやすいように、と界隈の住人への心配りも人気の理由だろう。 関連記事『新宿でしかできない101のこと』

GOLD FINGER
LGBT

GOLD FINGER

1991年にスタートした日本初のWOMEN ONLYイベント『GOLD FINGER』(毎月第3土曜日に新宿二丁目のクラブAISOTOPEで開催)がプロデュースする、同名のバー。毎週土曜日はイベント同様に女性専用になる。70年代のモーテルから着想を得ているこだわりのインテリアや、ファッション業界で活躍するDJ陣が回すクオリティの高い音楽も魅力的だ。また、『FtMナイト』や『ワンコ大好き会』、『TAPASごはんナイト』など、曜日などによって、常に刺激的で新しいイベントが開催されるのもロングラン人気の秘訣のひとつだ。特集記事 東京、LGBTフレンドリースポット10選  

ニューサザエ
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ニューサザエ

1966年から新宿2丁目で営業する老舗ディスコ。エントランス1,000円(ワンドリンク込み)を支払うスタイル。1960〜1980年代のソウルやディスコミュージックを中心とした選曲で、週末ともなればフロアは熱気で溢れる。客層はゲイにノンケ、女装子などオールミックス。いつ訪れても往年の名曲がかかるニューサザエは、どんな客でも受け入れる懐の広さが何よりの魅力。また、名マスターの紫苑とのおしゃべりを楽しみに訪れる古くからの客も多い。都築響一の言葉を借りれば、「2丁目の有形文化財」と言うべき名店だ。

東京レインボープライド2018

世界で次々と合法化される同性婚、アジアの国々は?
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世界で次々と合法化される同性婚、アジアの国々は?

欧米では近年、同性婚を認める国・地域が次々に誕生している。2017年だけでも、フィンランドとマルタ、ドイツ、オーストラリアの4カ国で新たに認められた。 一方、アジアに目を向けると、法律で同性婚を認めている国はいまだ皆無。アジアの特徴としては、もともとは性のあり方に対して寛容だったのに、植民地時代に、同性愛を蔑視(べっし)する西洋の文化・慣習が取り込まれたことによって規制が始まったというケースが多い。LGBTを取り巻く現状を、タイとインド、中国、台湾、ベトナムの4つの国・地域で見てみよう。 2018年の『東京レインボープライド』の詳しい情報はこちら

二丁目の人はレインボー・プライドをどう思う?聞いてみた
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二丁目の人はレインボー・プライドをどう思う?聞いてみた

性の多様性や、性的マイノリティ(LGBT)の人々への理解を深めるイベント『東京レインボープライド』が4月28日(土)〜5月6日(日)に行われる。毎年、LGBT当事者からノンケ(異性愛者)、親子連れなど幅広い人々が参加し、すっかり恒例のイベントとなった。昨年には参加者が10万人を突破し、規模は年々拡大、企業の参加も増えてきた。LGBTの聖地・新宿二丁目の人々は、どんな思いでこのイベントを見つめているのだろう。夜の二丁目で聞いた。 『東京レインボープライド』の詳しい情報はこちら

東京レインボープライド2018で会った、レインボーファッションな人々
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東京レインボープライド2018で会った、レインボーファッションな人々

日本最大級のLGBTの祭典『東京レインボープライド2018』が、4月末から9日間にわたって開催された。筆者は、パレードが行われた最終日の5月6日(日)に会場を訪れ、レインボーファッションに身を包む各国の参加者を追いかけた。    ジェリカ・ミズラヒ(ゲイ) アメリカ出身のジェリカは、4年前に『東京レインボープライド』に初参加した。アメリカに住んでいた時は、すでに大きくなっていたアメリカのパレードで権利を訴えることには興味が湧かず参加していなかったが、日本で参加し始めたのは、ゲイである自分が権利を主張するシンボルになりたかったからだそう。今年は、スポンサーのソニー・インタラクティブエンタテインメントの一員として参加。 ファッションポイント:レインボーカラーのプレステのリモコン  Dayway Chief(ゲイ)  台湾では「同性愛者のゴッドファーザー」と称されているチーフ。1986年に台湾で初めてカミングアウトをした人物で、当時から30年以上もの間、同性結婚を法的に認められてもらうため行政や司法機関などと争ってきた。今回のパレードには、台湾のLGBTQ人権擁護団体(TAPCPR)の一員として参加。日本のパレードに初参加した感想は、日本語が話せないことで、訴えができるか不安だったが楽しめた。列にきちんと並んでいることや、裸がNGというルール、服装が地味なことに少し驚いたそうだ。 ファッションポイント:レインボーのフラッグ カズ(左)とクリス(ゲイ) パレード初参加のカズと、仕事でアメリカに行くことも多くニューヨークのパレードなどに参加したことのあるクリスの2人組。2人は、国内最大のゲイアプリ9monstersとゲイ雑誌『Badi』、新宿二丁目にあるクラブAiSOTOPE LOUNGEによる合同フロートに参加。団体のドレスコードが和と赤だったということで、今回の衣装をセレクトしたそう。来年も休みがとれたら参加したいと、パレードを楽しんでいた。 ファッションポイント:バラ柄の鯉口シャツ かよ(女装) 女装家のかよは、パレードに初参加。多くの人が昼間から自由な服装に身を包んでいたことや、会場の賑わいに驚いたそうだ。 ファッションポイント:透けるレインボー     ちか(バイセクシャル) レインボーの羽が輝く、バイセクシャルのちか。今回は友人と一緒に初参加し、参道からパレードを見ていた。ニューヨーク出身のちかは東京のパレードの印象を、とてもコンサバティブと一言。 ファッションポイント:バイセクシャルカラーを取り入れたラベンダー色リップ 関連記事『東京、レインボーグルメを楽しめる店』

Photo of the Day - 東京レインボープライド 2018
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Photo of the Day - 東京レインボープライド 2018

性の多様性や、性的マイノリティ(LGBT)の人々への理解を促すイベント『東京レインボープライド』が4月28日〜5月6日に開催された。6日は、イベントのフィナーレを飾る『東京レインボーパレード』が行われ、約7000人の人々が思い思いの衣装やフェイスペインティングなどで渋谷・原宿の約2.5キロを闊歩(かっぽ)した。その様子を写真で紹介しよう。参加できなかった人は、パレードの賑わいと熱気を目で感じてほしい。                          

インタビュー・アーカイブス

生きた本棚が作るゲイコミュニティ
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生きた本棚が作るゲイコミュニティ

言わずと知れたゲイタウン新宿二丁目。その深奥にある、とりわけディープな一角「新千鳥街」の中でブックカフェ「オカマルト」は営業している。店主の小倉東(おぐら とう)は、ドラァグクイーン「マーガレット」の名でも知られる、日本のアンダーグラウンドなゲイシーンにおける最重要人物の1人だ。かねてより雑誌編集や文筆業でも豊富な知識と鋭い洞察力を披露してきた彼が、2016年末にオープンさせた店とあって注目が集まっている。同店の本棚に並ぶのは、通常のブックカフェとは異なり、ポルノ雑誌からアカデミックな研究書まで、ゲイやクィアカルチャー、同性愛などにまつわるものばかり。二丁目というコミュニティ内でゲイ資料をアーカイブしていく意義とは何なのか。平日昼間のオカマルトで話を聞いた。

インタビュー:東ちづる
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インタビュー:東ちづる

女優として活躍する傍(かたわ)ら、誰も排除しない「まぜこぜの社会」を目指す非営利団体、Get in touchの代表としても活動する東ちづる。彼女が今、Get in touchで取り組んでいるのが、2017年12月10日(日)に品川プリンスホテル クラブeXで開催される『月夜のからくりハウス』だ。「見世物小屋」を連想させるものだろうか。当日は様々な特性を持ったアーティストが全国から集い、サーカスのようなファンタジックな空間でパフォーマンスを繰り広げるという。今回のインタビューで「見世物小屋を再現したかったというわけじゃない」という驚きの言葉も飛び出したが、その真意とはいったい何なのか。彼女の言葉に耳を傾けてほしい。

インタビュー:SECRET GUYZ
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インタビュー:SECRET GUYZ

2016年11月30日に6枚目のシングルを発売し、12月1日には初のワンマンライブを渋谷で成功させたFtM(Female to Male)アイドルグループ「SECRET GUYZ(シークレットガイズ)」。2017年4~5月には日本ツアーの開催も決定した。メンバーは、吉原シュート、諭吉、池田タイキの3人。今回は、そんな精力的な活動を展開中の3人に、LGBTを広く知ってもらうための活動について、ららぽーと豊洲にて行われたリリースイベントの合間に話を聞いた。 ―LGBTひいてはFtMトランスジェンダーの認知度を上げるための活動として、日本の「アイドル」という職業を選んだ理由は何ですか。 諭吉:歌って踊るエンターテインメントで観客を沸かせる「(日本の)アイドル」の、「目に見えること」の分かりやすさが重要だと思っているからです。 タイキ:たとえば、「オネエ」と呼ばれる方たちは、タレントとしてテレビ番組へ出演したり、日本ではすでにかなりの認知度があって、発信する手法を持っています。ですが、FtMという存在はまだその段階に至っていない。エンターテインメントの面白さでまず存在を知ってもらって、後からFtMである僕たちを認知してもらうというか。人々の笑顔を作る仕事である「アイドル」を選んだ理由はそういったことですかね。 ―エンターテインメントの楽しさや面白さを全面に出すことで、LGBTについて知ってもらうための入り口になれば、という意識なんですね。 諭吉:そうですね、深刻になってしまうのは避けたいんです。「(FtMを)どういう風に扱っていいか分からない」となってしまうのは本末転倒なので。日本のメディアではまだ前例が少ない、要するに「得体の知れない存在」だから、僕たちが先頭を切っていこうとしているわけです。そういうスタート時点で重たい印象を与えたくないんです。そのための「アイドル」なんじゃないでしょうか。 シュート:「アイドル」は日本では本当に浸透している文化なので、誰にでもウケやすい存在です。そのジャンルにSECRET GUYZが入るということは、すでに開かれた入り口に僕たちがいるということ。だから皆も入って来やすいんじゃないかと思っています。 吉原シュート 諭吉:「FtMである僕たちにもできるんだぞ」っていうのを見せられたら、という想いで活動しています。 タイキ:今日のようなリリースイベントのように、ショッピングモールでライブをすることがあるんですが、いつも小さなお子さんたちがノリノリで踊ってくれるんですよ。きっと僕たちのセクシュアリティなんて関係なくて、FtMだから応援してくれてるわけじゃない。それはすごく嬉しいことです。なので、最近は「自分たちがトランスジェンダーであること」をあえて前面に出すということは、あまりしていません。エンターテインメントに徹することが入り口としての役目でもあるのかなあと。 ―以前『スポニチ アネックス』のインタビューに答えていらっしゃるのを拝読したのですが、「当事者ファンが少ないこと」について言及されているのが印象的でした。その点について、もう少し掘り下げてみたいのですが、単純に寂しさみたいな想いはおありですか。 シュート:そうですね、寂しさを感じないといったら嘘になりますが、たとえば、某国民的アイドルグループだって、日本では知らない人がいないと言っても過言ではないですが、皆が皆、彼女たちの

インタビュー:スカーレット
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インタビュー:スカーレット

スカーレットのその見事なポートレート写真は『Facebook』のタイムラインにランダムに流れてくるニュースフィードのなかで飛び抜けて目を奪うものだった。あらゆる悪役キャラに対する敬意の表現は、ほかのドラアグクイーンたちとは比にならないほどの仕上がりであり、現在スカーレットはメイクレッスンを一般に教えている。特に、舞台照明の光源を意識した絵画的なアプローチは、ベリーダンサーやポールダンサー、バーレスクの世界などで大評判だ。 ースカーレットになった経緯を教えてください。 スカーレット:私のメイクは、もとはと言えばいじめっ子に対する嫌がらせ。新潟で中学に通っていたころ、自分は派手なものとビジュアル系ロックバンドが大好きな転校生で、同級生たちは「変なオカマがやって来た」って私をいじめました。そこで泣き寝入りすれば可愛かったのだけれど、私は可愛くないので。そのいじめっ子たちをもっと挑発してやろうと思ってメイクをして学校に行くようになりました。大学は京都の京都造形大学に入って、それと同時に『Diamonds are Forever』という日本で一番古いドラァグクイーンのパーティーの常連パフォーマーとして誘われ、クイーンとして活動するようになります。自分のセクシュアリティがどうであれ、私がドラァグクイーンになるのはとても自然な流れでした。 ーメイクアップ講座を開講されたきっかけはどのようなことだったのでしょうか。 スカーレット:2012年に東京に引っ越してきてからバーレスクダンサーの友達ができて、ある日その子にダブルライン(ドラァグクイーンがする特有のアイメイク)を軽い気持ちで教えたことがありました。彼女がそのメイクでパフォーマンスをしたところ、とても評判が良くて、その後すぐにほかのダンサーたちにもメイクを教えてほしいと頼まれ、その結果レッスンを開講することになりました。 ースカーレットさんのメイクアップ講座はどのようなものでしょうか。 スカーレット:ステージメイクは濃くする、という基本的なルールはみんな分かっていると思うけれど、いかに効果的に仕上げるかという方法を教えるプロは、これまでいませんでした。ドラァグクイーン含め、ほとんどのパフォーマーは楽屋で先輩たちのメイクを見よう見まねで覚えていくもの。私はメイクのプロではないですが、美大を卒業していることや小さなころから絵画教室に通っていたこともあって、人よりも美術の知識が豊富だったのだと思います。だから私のレッスンは、自分の顔をキャンバスにした絵画ワークショップだと思ってもらえれば結構です。誰ひとり同じ顔の人はいないのだから、ビューティーメイクの本に載っているようなハウツーをそのまま真似して効果的なメイクはできないでしょう。それぞれの顔に合ったアプローチをお教えしています。それぞれのメイクの基本的な役割や機能が分かるから、私の生徒さんたちは、ステージでも普段のメイクでも自立できるようになるのです。 ー現在もステージでパフォーマンスをされていらっしゃいますか。 スカーレット:最近はハロウィンの時期くらいしかステージには立っていませんね。一年で一番、誇張した表現に需要が集まる時期ですから。でもステージに立つことになったら、常に誰にもできないショーをしようと心がけています。誰とも競わないし比べない。ただ自分を構成しているすべての要素を利用して表現する。それがエンターテイナーとして不可欠なマナーだと考えています。 ー衣装もご自分で

「キャスティングは出会い系アプリで声をかけてみた」120BPM監督インタビュー
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「キャスティングは出会い系アプリで声をかけてみた」120BPM監督インタビュー

フランスでは既にヒット作になった映画『BPM ビート・パー・ミニット(120 battements par minute)』が現在、日本でも公開中だ。1990年代初頭のパリを舞台に、エイズ活動家団体「アクトアップ(ACT UP)」の議論や抗議運動が描かれる。今年、経験するできごとの中で最も人生を肯定してくれる作品かもしれない。そんな本作を監督した、ロバン・カンピヨに話を聞いた。 カンピヨは「1980年代のエイズへの恐怖と恥がエネルギーになりました」、「私たちは伝染病の犠牲者になる貧しいゲイの男たちであることに本当にうんざりしていた」と、1990年代の活動家たちの生きざまを解説する。  監督のロバン・カンピヨ —映画に対するこれまでの反響で印象的だった出来事はありますか。 出演者とアクトアップの活動家を招いて無料試写会をしたのですが、それが本当に感動的でした。たくさんの人たちが上映後声をかけてくれたのです。夫や父親、恋人といった身近な人をエイズで亡くした人たちでした。その中には25年ぶりに会えた人たちもいました。彼らがこの映画を気に入ってくれたことが私にとってはとても大切なことになりました。 —1990年代にアクトアップに参加されていたということですが、本作の自伝的な部分は何でしょうか。 すべて実体験に基づいています。2人の登場人物だけが実在の人々に近いです。血友病患者のマルコと彼の母親です。彼らも映画を見にきてくれました。マルコはとても喜んで見てくれましたが、奥さんは彼が若い頃に体験したことを知って打ちのめされていました。 —アクトアップが議論時に使っていた教室が出てきます。撮影中、議論の熱気をどのように維持したのですか。 まずは熱気のある俳優を見つけることでした。最初のシーンをいきなり撮影し、そのまま続けました。最初の撮影ショットは酷いものでした。結果が分かっていることをするよりも、試行錯誤しながらの制作の方がずっと面白いものです。編集では、最初の撮影ショットと最終ショットを混ぜ合わせました。議論のシーンはそうやって命を吹き込みました。 —キャスティングにはどのくらい時間をかけられましたか。 いろんな人にGrindr(ゲイとバイセクシャル男性向けの出会い系アプリ)で声をかけてみました(笑)。映画のキャスティングをしていることを言うと、何かの罠だと思われて、とても怖がられました。Facebookでは俳優を見つけることができました。Facebookは役立ったのですが、Grindrはそうでもなかったです。出会いにも、映画を作るのにも役に立ちませんでした。 関連記事『BPM ビート・パー・ミニット』『ベストLGBT映画 50選』