LGBTQ+

東京のLGBTQ+カルチャー

東京、学びのクィアスポット6選
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東京、学びのクィアスポット6選

6月がプライド月間(Pride Month)と称されるようになった発端を、聞いたことはあるだろうか。1969年6月28日、ニューヨークのゲイバー『ストーンウォール・イン』(Stonewall Inn)で度々起きていた警察の踏み込みに対し、同性愛者やトランスジェンダーの人々が立ち向かい、5日間におよぶ暴動に発展した(*1)。それをきっかけに、同性愛者をはじめとするLGBTQ+の人たちが、自らの権利について声を上げ始めた(声を上げやすくなった)ことに由来し、6月をプライド月間と呼ぶようになった。毎年6月、聖地ニューヨークを筆頭に各地でプライドパレードが開催されているのも、そのためだ(*2)。 今こそ、積極的に学ぶ時 さらに『ストーンウォール・イン』での出来事をけん引したとされるのが、勇敢なブラック&ブラウンの二人であったことを知っているだろうか(*3)。2020年5月25日から改めて注目を集めているブラック・リヴズ・マター(Black Lives Matter、以下BLM)の動きのなかで、当事者以外にもできることとしてドネーションなどの直接的支援があるが、「歴史を知ること」「学ぶこと」が求められている状況について考えたい。 今回は苦境の中で立ち上がった先人たちに敬意を表し、そしてプライド月間を祝し、クィアを入り口に「学び」を得られる場所をクィアスポットとして、いくつか紹介する。黒人差別をはじめ、あらゆる差別と暴力の歴史について、ともに学ぶ機会となることを願って。

ニューノーマルの時代を考える、Netflix配信中のドラマ5選
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ニューノーマルの時代を考える、Netflix配信中のドラマ5選

新型コロナウイルスの影響下、どのように過ごしているだろうか。外出自粛が明けたとはいえ家にいる時間が長い日々もまだしばらくは続くだろう。そんな日々を楽しむため、イラストレーター、コミック作家として活動するカナイフユキにおすすめのドラマを聞いてみた。 テーマは「LGBTQ+の歴史に触れる」。2020年6月現在、Netflixで配信しているオリジナルドラマを中心に、U-NEXTやGoogle Playで観られる映画もセレクト。この機会にぜひ鑑賞して、感じたことを教えてほしい。 「LGBTQ+の歴史の上で、史実を基にしたものだけでなく「今はこんな物語も作られるようになったんだな」と時代の流れを感じられるものも選びました。 さまざまな歴史を知るため、僕の紹介する映画やドラマをご覧いただくだけでなく、皆さんのおすすめの映画やドラマも教えていただけたらうれしいです。歴史は一人一人が作っていくものですからね!」 関連記事 『アップリンク クラウドで観るべき映画10選』

LGBTQ+への理解を広めるメイクアップアーティスト 西村宏堂
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LGBTQ+への理解を広めるメイクアップアーティスト 西村宏堂

僧侶、メイクアップアーティスト、またLGBTQ+の当事者であり、自身の体験を踏まえた視点をグローバルに発信する西村宏堂。その波瀾万丈なキャリアは、ミスユニバース大会の舞台裏や、日本で撮影されたNetflixの番組『クィア・アイ in Japan!』スペシャルシリーズでのファブ5とのコラボレーションまで、多岐にわたる。 任されたプロジェクトで世界を飛び回ることと、東京で僧侶として生活することは、一見異なる二重の人生を過ごしているように見えるが、西村はそこに違いはないと言う。このインタビューで、彼は自身の類いまれな人生と、自分自身のために道を切り開いた経験について語っている。 西村の両親は仏教の僧侶だ。幼少期から過ごし現在も暮らしている家は、法事などの儀式を執り行う寺院でもある。極めて格式があり厳かな環境にもかかわらず、子ども時代の西村の家庭生活は、ほかの生活圏の子どもたちとそれほど違いはなかった。放課後と週末には友人たちが定期的にやって来て、庭で遊んだり境内で椅子を積み重ねてゲームをしていたそう。ドレスアップをすることも、もちろん彼が好んだ遊びの一つだった。 「子どもの頃、僧衣を包むために使われるピンクの布を頭にかぶって、『リトルマーメイド』のアリエルの格好をよくしていました。幼少期の私は両親の跡を継ぐことは考えていませんでした。仏教の存在について懐疑的かつ批判的でだったことや、アリエルごっこが大好きだった当時の私にとって頭をそった僧侶になることは、全く選択肢になかったのです」 彼の両親は息子の趣味や興味に常にオープンで、彼がしたいさまざまな道を探すことを喜んでいた。思春期の西村の転機は、2002年のアン・ハサウェイ主演の映画『プリティ・プリンセス』(原題:The Princess Diaries)を見た時にやってきた。 12歳の僧侶の息子が、ハサウェイ演じる架空のアメリカのプリンセス映画にインスピレーションを受けたという事実は、一見戸惑いを覚えるかもしれない。しかし西村は、それが自分の人生の深淵たる瞬間だったと語る。 「映画の最後に、アン・ハサウェイ演じるプリンセスが話すスピーチに感銘を受けました。彼女のメッセージは、自分が何者であるかを臆せずに受け入れ、周囲の人々の意識を向上させるよう心がけることを伝えてくれました。 その瞬間、私はアメリカに行きたいと思い、ボストンの大学に留学することを決意しました」 西村はアメリカ留学という夢を実現したが、大学生活ではマイノリティーであるという闘いに突然直面した。 「私の大学ではダンスを専攻する人が多く、彼らはディズニープリンセスのように見え、たとえパジャマを着ていてもすてきだったのです。私は自分の日本人らしい外見の特徴、特に小さな目のことをコンプレックスに感じました。自分が劣っているように感じ、自分が日本人であることに悩み始めました」 自分の外見と民族性に対するネガティブな認識は、2007年に、日本人女性の森理世がミスユニバースに選ばれた時に刺激を受けた。西村は当時の自分の反応を思い出してこう語った。  「日本人がどうして美のコンテストに勝つことができたのか?と私は思いました。私は彼女の行なった戦略について読み、多くのアジア人が持つ美点でもある彼女のアーモンド形の目を、スモーキーなアイメイクが強調していることを知りま

自分たちの居場所を作ること
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自分たちの居場所を作ること

クラブイベントには珍しく、参加者の多くが女性というパーティーが渋谷の青山蜂で開催され、話題を集めている。2019年9月13日(金)に4回目の開催を迎える『Wife/WAIFU(ワイフ)』は、「ジェンダー、セクシュアリティ、人種、年齢などに関らず、オープンで他者と寄り添う気持ちのあるさまざまな人が安心して楽しめるセーファースペースを、参加者とともにつくりあげていくこと」をテーマに据え、トランスジェンダー女性を含めた女性を軽視するような行為、および人種差別的な行動には即刻退場を求めるポリシーを掲げている。

2010年代に公開されたLGBT映画5選
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2010年代に公開されたLGBT映画5選

2010年代、世界と日本で話題になった経験と回想をめぐる5編のLGBT映像叙事詩。私たちは過去に縛られては生きていけないが、過去を何度も回想し救済してあげること。過去は完全に終了してしまったことではなく、未来と同様に現在にも含まれていて、何度も物語し直す必要がある。そのことではじめて「いま」を生きることができる。現代性に溢れた5編のLGBT映画を見つめることで、私たち自身の物語を語り直すことができるはず。それが未来の生きやすい社会へのバトンとなるはずである。

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レストラン&カフェ

RYUSEN112
レストラン

RYUSEN112

動物性の食品を使わないベジ・カフェと、イベントスペースとして浅草エリアにオープンしたRYUSEN112。 クィアや周縁化された人たちが、内装工事なども自分たちで手がけ運営している。ジェンダーやフェミニズムなどに関する書籍も置いているほか、メニューには季節のカレーやソイミートの唐揚げなどの軽い食事と、アーモンドミルクチャイなどこだわりのドリンクを提供している。

レインボーブリトー ドウモ
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レインボーブリトー ドウモ

厳密には二丁目に位置してはいないのだが、東京のレズビアンコミュニティーにおいて欠かせない場所の一つ。入り口を潜ると、フリーダカーロのステンドグラスが出迎える。メニューは、サンフランシスコからインスパイアされたというアメリカンスタイルのブリトーの『チキン』か『ビーフ』、日替わりの『ベジタリアン』の中から選ぶことができる。ブリトーを思う存分頬張りながら、さまざまな思想や国籍、セクシュアリティーを持った人たちと交流ができる。

イーグル トウキョウ
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イーグル トウキョウ

厚いレンガやコンクリートなどで欧米風に装飾されたバー。2016年にオープンして以来、外国人や地元の男性客でにぎわう。働くスタッフが圧倒的に「熊系」ということでも知られており、スペイン語から中国語まで幅広い言語で対応してくれる。店内の装飾や音楽、客層などはブルックリンにあるラウンジのような雰囲気だ。 週末には大音量のポップミュージックが流れ、店の前の通りが客たちであふれるくらい盛り上がる。フロアは広々としており、店の奥の休憩コーナーでちょっとした仮眠を取ることもできる。

ココロカフェ
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ココロカフェ

ゲイタウン新宿2丁目の真ん中に位置する洒落たカフェ&レストランのココロカフェ (CoCoLo cafe)。周りの目を気にすることなく男性同士、女性同士でテーブルを挟んで仲良くプレゼントの交換ができるほど、居心地がいい。スタッフの中にLGBT当事者がいることもその一因だ。紅茶をはじめ、ハーブからフルーツティーまで18種類のお茶や、ベトナムコーヒーが人気。シーザーサラダは、酸味の無い濃い味で美味しく迫る。隔週でメニューの内容が変わる定番の定食プレート『ココロプレート』は、オープンした2001年から親しまれている。調理スタッフの中の4人がパティシエで、彼らの手作りによるフルーツロールケーキは、1ヶ月毎に変わる旬のフルーツを生クリームに混ぜ込んだ贅沢なデザート。入り口を入ってすぐのカウンターには、LGBT系イベントのフライヤーが多数置かれているので、シーンの情報収集に役立つ。アートギャラリーとして、店内の壁にLGBTをはじめとした様々なテーマのアート作品も展示されている。 関連記事『新宿でしかできない101のこと』『東京、LGBTフレンドリースポット10選』

gossip
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gossip

gossipとは、ゲイカルチャー、アートなセクシャリティ、そして「多様性」をキーワードに、独自のフィルターを通して選んだ書籍と音楽を取り揃える食事空間。アルコールは明るい昼から、香り高いコーヒーは夜遅くまで提供している。本棚には、「ゲイカルチャー・セクシャリティ・多様性」をキーワードに、アートや写真集などのヴィジュアル本、文芸書、ノンフィクション、洋書、洋雑誌、コミック、サブカルチャー、新旧大小の文庫本などが並ぶ。また、アナログ盤、CD、DVD等のオーディオヴィジュアルも扱っている。特集記事 東京、LGBTフレンドリースポット10選  

海外ニュース

LGBTQ活動家マーシャ・P・ジョンソンの名が州立公園に
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LGBTQ活動家マーシャ・P・ジョンソンの名が州立公園に

2020年8月24日、ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモは、ブルックリンのウィリアムズバーグ地区にあるイーストリバー州立公園の名前を、LGBTQの公民権運動家マーシャ・P・ジョンソンにささげ、改名すると発表した。マーシャは生きていれば24日に75歳の誕生日を迎えるはずだった。驚くべきことにこれは興味深い事実だ。ニューヨーク州立公園が、LGBTQとトランスジェンダー女性を称えたのは今回が初めてである。 またアナウンスでは、公園の名前を変えるだけではないことも明らかにした。2021年の夏までに完了予定の追加項目には、新しいパークハウスと教育センター、劣化したコンクリートの塗装、新しい遊具、そして何よりもクールなことに、マーシャの生涯をたたえるパブリックアートインスタレーションが含まれている。そのインスタレーションは、マーシャの人生に関する解説資料や、LGBTQのための運動に関する情報とともに刻まれるだろう。 クオモは声明のなかで、「ニューヨークや世界中で彼らの疎外された声は認識されず、公の記念碑や記念碑はほんの一部しかない。マーシャ・P・ジョンソンはLGBTQ運動の初期のリーダーの一人であり、謝辞を得るにふさわしい人物。平等を得るために戦った彼女の活動をたたえ、語り継いでいくことが重要だ」と述べた。  マーシャは1945年8月24日に生まれ、LGBTQの権利の獲得とHIV/エイズ(AIDS)治療を提唱した活動家の一人。その生涯では、1969年のストーンウォールの反乱におけるリーダー、ゲイ解放戦線の創設メンバー、ACT UPの活動家として、また家族に疎外された貧しい子どもたちを支援する団体「Street Transvestite Action Revolutionaries,STAR」をシルビア・リベラとともに設立した。また、エイズの感染者やLGBTQでホームレスの若者を保護するためのシェルターを市内に作る活動に貢献していた。彼女の死に関する事件の真実は解明されていない。  関連記事 『ニューノーマルの時代を考える、Netflix配信中のドラマ5選』 『東京、学びのクィアスポット6選』 『NYで話題、ドラァグクイーンのフードデリバリー』 『ニューヨーク最古のレズビアンバーが危機的状況に』 『LGBTQ+への理解を広めるメイクアップアーティスト 西村宏堂』

NYで話題、ドラァグクイーンのフードデリバリー
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NYで話題、ドラァグクイーンのフードデリバリー

ニューヨーク、クイーンズのレストランでは、現在テイクアウトとデリバリーのみ営業が許されている。顧客を引き付けるエンターテインメントに長けた店が軒並みそろっているが、そのなかでもドラァグクイーンの歌とダンスが付いたデリバリーサービスを行うレストランが話題になっている。 アストリアにあるメキシコレストラン、フレスコ カンティーナは先週末4人のドラァグクイーンを雇い、周辺地域とロングアイランドシティに届ける「ドラァグデリバリー」サービスを開始した。注文の際、最低50ドル以上の食事に15ドル以上の追加料金で目がくらむほどのエンターテインメントを提供。マスクと手袋を着用したきらびやかなクイーンが、6フィート以上離れた場所でパフォーマンスを行ってくれる。 「私たちはつながりを保ち、人々に幸せをもたらしたかったのです」と、3年近くこのレストランを運営しているブライアン・マルティネスとパートナーのアドリアン・スエロとは語る。   Photograph: Courtesy of Audrey Phoenix   新型コロナウイルスの危機以前、レストランはドラァグクイーンとともに、ブランチやビンゴナイト、『ル・ポールのドラァグレース』の観覧など、さまざまな催しを行っていた。マルティネスによると、この優しくクィアなレストランは、新鮮なフルーツのピューレで作られた冷凍マルガリータで知られているそう。メニューで最も人気のある料理は、味付けされた牛ひき肉とモッツァレラチーズ、甘いバナナがふんだんに散りばめられた『パステロンタコス』。料理は、メキシコや東アジア、インド、そのほかのラテン文化からインスピレーションを得て作られている。 「クィーンのデリバリーは、誰もが良い気分になるでしょう。あなたもきっと笑顔になるはず」と、マルティネスは言う。    Photograph: Courtesy of Audrey Phoenix   先週末には、4人のドラァグクイーンがデリバリーを担当し、リアーナ、ドゥア・リパ、ドナ・サマーらのヒットソングを披露した。オーダーした客とその近所の人々は歩道に出て彼らのパフォーマンスを観覧したほか、ダンスに参加したり、窓から見物する人もいたそう。 食物を届けるドラァグクイーンの1人であるオードリー・フェニックスは、こう語った。 「正直なところ緊張しました。ほとんどのドラァグクィーンたちは、現在オンラインでショーを行っています。クィーンたちはヒョウ柄のドレスが多いですね。みんな本当に良いダンサーですが、私はキャンピークイーン(Campy Queen)。ドレスアップして路上を歩きました」 東京と同じく、今年ニューヨークではレインボープライドの開催が中止となった。そんななか、6月の毎週末には「ドラァグデリバリー」利用して欲しいとマルティネスは語っている。 原文はこちら 関連記事 『ニューヨーク最古のレズビアンバーが危機的状況に』 『東京レインボープライド2020「#おうちでプライド」が開催決定』  『LGBTQ+への理解を広めるメイクアップアーティスト 西村宏堂』 『自宅で観劇:第9回 オペラオンラインビューイング一覧』 『シーズン到来、コンビニで買うべきチョコミント菓子』

ロックダウンが追い風に、タイのLINE TVでBLドラマが人気
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ロックダウンが追い風に、タイのLINE TVでBLドラマが人気

LINE TVを語らずしてタイのボーイズラブ(BL)文化の隆盛を語ることはできない。2016年に登場した初のBLシリーズ『Make It Right』から2020年の『2gether: The Series』まで、LINE TVではこれまで合計33タイトルのBLドラマを配信。今では、このカテゴリーで最も規模が大きく、かつ有名なプラットフォームとして知られている。 LINEタイの幹部であるカノープ・スパマーノープによると、LINE TVとBLの双方にとって、今回のロックダウンは好機だったようだ。『2gether: The Series』は、タイ人が自宅待機を余儀なくされた2カ月以上の間で、LINE TVの視聴者拡大に大きく貢献した。2019年に5%だった視聴率が、2020年第1四半期だけでも34%となり、驚異的な増加を記録。また、LINE TV上でBLドラマを視聴するために費やされた時間は45%も増えた。さらに、『2gether: The Series』の人気はほかのシリーズの視聴者も伸ばし、例えば『En of Love』は300%増となった。 カノープはメディアブリーフィングで、BLはもはやサブカルチャーではなく、すでにメインストリームの地位を獲得しているだろうとの見解を示した。今後、LINE TVではBLシリーズ関連の各種デジタル商品の展開を予定。10月には映像制作やタレントマネージメントを手がけるナダオ・バンコクと提携して制作したオリジナルBLドラマ『BKPP』の配信も控えている。 2020年第1四半期、LINE TVでどんなBLドラマが人気だったか振り返ってみよう。 1. 『2gether:The Series』 執拗な取り巻きから逃れようとするティーンは、ギタリストで人気サッカー選手のサラワットに恋人のふりをしてほしいと懇願する。しかし、その偽りの関係は、ゆっくりと何か違うものへと発展していく。   2. 『TharnType:The Series』 ゲイであることを公言しているサーンとホモフォビア(同性愛嫌悪)のタイプ。二人はルームメイトなのだが、出会ってすぐの頃は嫌い合っていた。しかし、時間が経つにつれて互いを知り、ある感情が芽生えていく。 3. 『Until We Meet Again~運命の赤い糸~』 前世で自殺した恋人同士の二人が生まれ変わり、再び恋に落ちるドラマティックな作品。   4. 『Why R U?:The Series』 クラスメイトのサイファとゾンの恋愛模様を描く、学園ものBL作品。ゾンの人生は、彼の妹がBL小説のストーリー展開をなぞるように進んでいく。 5. 『En of Love』 ある学校の工学部学生の人間関係を中心に展開するシリーズ作品。 原文はこちら 関連記事 『1日250人程度の入国許可を検討、ベトナムやタイなど4カ国が対象に』 『タイ、6月15日から夜間外出禁止令を解除』 『フレーミング・リップスが巨大バルーンを使って「隔離ライブ」を披露』 『グラストンベリーのシャングリラがバーチャルフェスを開催』 『NYで話題、ドラァグクイーンのフードデリバリー』

ロンドンのバーチャルイベントで自宅からプライド月間を祝う
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ロンドンのバーチャルイベントで自宅からプライド月間を祝う

6月はLGBTQ+の権利やその文化への支持を示す期間として、イベントやディスカッション、パレードなどさまざまな行事が開催されるプライド月間だ。今年は残念ながら外での開催や集会、パレードは中止となったものの、新たな企画としてオンライン上に移行した。ロンドンのウェブサイトPinkNewsは、2020年6月4日〜6月7日に自分のアバターを作って参加するプライドパレードを開催したが、期間中にはほかにもさまざまなイベントが企画されている。 Pride Inside UK Black Pride、Amnesty International、 Stonewall、ParaPrideなどが、プライド月間に開催される数百のイベントキャンセルに伴い、新たなLGBTQ+のハブとして結成したイベント。このアイデアは、プライドが「私たちの家と心の中で」生き続けることにあるという。オンラインでのライブ、コメディショー、パネルディスカッション、アートイベントなど、ラインナップの全てはまだ公開されていないが、ロンドンの現地時間で6月28日(日)から7月5日(日)まで、1週間の開催を予定している。 詳細はこちら  Bi Pride 例年の9月に開催するBi Pride。今年はプライド月間にロンドンの現地時間6月20日(土)午後5時からTwitchでストリーミング放送を行う。ドラァグクイーン、スポークンワードアーティスト、コメディアンらの出演に加え、外出自粛中のメンタルヘルスの維持についてパネルトークを予定。主催者は家をピンク、紫、青、黄色に塗って、ハッピープライドに向けてポジティブな背景を準備中だ。 詳細はこちら Anthems Pride podcast オンラインのzoomパーティーが苦手な人は、ヘッドフォンを装着してLGBTQ+のコミュニティーを祝うポッドキャスト、Anthems Prideを聞いてみてほしい。このシリーズは、マイノリティーのチャンスの場を生み出すことに取り組むポッドキャスト会社、ブロッコリーコンテンツが制作している。6月は毎日に新しいエピソードがリリースされており、これまでにもシンガーソングライターでユーチューバーのドディ、ジャーナリストのロッテ・ジェフス、劇作家であるトラビス・アラバンザらが参加している。詩やマニフェスト、行動を呼びかける短いフレーズを放送。 ブロッコリーコンテンツ 視聴はこちら Pride in London’s community hub Pride in London’s community hubは、LGBTQ+グループをサポートするコミュニティーハブを作成した。プライドインロンドンパレードは2021年まで延期となったが、2020年のオンラインパレードでは、今年参加するはずだった人々に同盟行動を生み出すことを目標とした。「You!Me!Us!We!」のキャンペーンのもと、LGBTQ+コミュニティー間の連帯とサポートを呼びかけている。 詳細はこちら  プライドインロンドン2020の詳細はこちら   原文はこちら 関連記事 『ロンドンのレインボープライド、アバター参加のパレードを開催』 『NYで話題、ドラァグクイーンのフードデリバリー』 『グラストンベリーのシャングリラがバーチャルフェスを開催』 『同棲していなければ性行為禁止? イギリスの新しい規制が炎上』 『ミシュランガイドがグリーンクローバーのシンボルを新たに追加』

ナイトライフ

キャンピーバー 渋谷パルコ店
バー

キャンピーバー 渋谷パルコ店

※2019年11月22日オープン 新生 渋谷パルコに、セクシュアリティー何でもOKのキャンピーバー(Campy! Bar)がオープンした。 本店は新宿二丁目にある、メディアで活躍中のブルボンヌがプロデュースするミックスバー。アルコール各種900円から、スペシャルドリンクのボトルワインやシャンパーニュも提供しており、ドラァグクイーンや女装ウエートレス、LGBTsスタッフが出迎えてくれる。渋谷パルコ内で、日曜を除き翌朝5時まで開店しているため、クラブ帰りや始発を待つ間などもう少し遊びたいときにも訪れたい店だ。 また日中は、純喫茶 はまの屋パーラーとして営業しており、老舗の味を引き継ぐコーヒーや『玉子サンドウィッチ』などを楽しめる。

アナタノマナミ
ナイトライフ

アナタノマナミ

新宿2丁目の雑居ビル2階にひっそりとある店、アナタノマナミ。ゲイバーやレズビアンバー、ミックスバーが立ち並ぶエリアにあり、2丁目初心者にも入りやすい雰囲気だ。 料金設定はドリンク1杯2,800円からスタート(2杯目以降は800円)、ボトルは5,000円+『ノンケセット』3,000円、から用意している。目当のカラオケは1曲100円から、店長まなみママの歌声に聞き惚れてほしい。

Bar 星男
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Bar 星男

新宿2丁目の喧噪から少し離れたあたりにある、MIXバー兼ギャラリー。日本を代表する鬼才、宇野亜喜良によるキャラクターイラストが目印。落ち着いた雰囲気で、性別や性的嗜好にかかわらず2丁目初心者でも入りやすい。月替わりでアート作品の展示も行われるので、アート好きなら訪れる価値あり。曜日によってスタッフが変わるほか、アーティストにしてドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤が登場する『ヴィヴィアン佐藤ナイト』も定期的に開催している。また、ランチタイムに開いている数少ない店であり、カレー屋『Spice Hut』が絶品スパイスカレーを提供している。シェフ小林が作る、旬の食材とスパイスを組み合わせたカレーにファンは多い。二日酔いの後でも食べやすいように、と界隈の住人への心配りも人気の理由だろう。 関連記事『新宿でしかできない101のこと』

GOLD FINGER
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GOLD FINGER

1991年にスタートした日本初のWOMEN ONLYイベント『GOLD FINGER』(毎月第3土曜日に新宿二丁目のクラブAISOTOPEで開催)がプロデュースする、同名のバー。毎週土曜日はイベント同様に女性専用になる。70年代のモーテルから着想を得ているこだわりのインテリアや、ファッション業界で活躍するDJ陣が回すクオリティの高い音楽も魅力的だ。また、『FtMナイト』や『ワンコ大好き会』、『TAPASごはんナイト』など、曜日などによって、常に刺激的で新しいイベントが開催されるのもロングラン人気の秘訣のひとつだ。特集記事 東京、LGBTフレンドリースポット10選  

ニューサザエ
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ニューサザエ

1966年から新宿2丁目で営業する老舗ディスコ。エントランス1,000円(ワンドリンク込み)を支払うスタイル。1960〜1980年代のソウルやディスコミュージックを中心とした選曲で、週末ともなればフロアは熱気で溢れる。客層はゲイにノンケ、女装子などオールミックス。いつ訪れても往年の名曲がかかるニューサザエは、どんな客でも受け入れる懐の広さが何よりの魅力。また、名マスターの紫苑とのおしゃべりを楽しみに訪れる古くからの客も多い。都築響一の言葉を借りれば、「2丁目の有形文化財」と言うべき名店だ。

インタビュー・アーカイブス

生きた本棚が作るゲイコミュニティ
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生きた本棚が作るゲイコミュニティ

言わずと知れたゲイタウン新宿二丁目。その深奥にある、とりわけディープな一角「新千鳥街」の中でブックカフェ「オカマルト」は営業している。店主の小倉東(おぐら とう)は、ドラァグクイーン「マーガレット」の名でも知られる、日本のアンダーグラウンドなゲイシーンにおける最重要人物の1人だ。かねてより雑誌編集や文筆業でも豊富な知識と鋭い洞察力を披露してきた彼が、2016年末にオープンさせた店とあって注目が集まっている。同店の本棚に並ぶのは、通常のブックカフェとは異なり、ポルノ雑誌からアカデミックな研究書まで、ゲイやクィアカルチャー、同性愛などにまつわるものばかり。二丁目というコミュニティ内でゲイ資料をアーカイブしていく意義とは何なのか。平日昼間のオカマルトで話を聞いた。

インタビュー:SECRET GUYZ
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インタビュー:SECRET GUYZ

2016年11月30日に6枚目のシングルを発売し、12月1日には初のワンマンライブを渋谷で成功させたFtM(Female to Male)アイドルグループ「SECRET GUYZ(シークレットガイズ)」。2017年4~5月には日本ツアーの開催も決定した。メンバーは、吉原シュート、諭吉、池田タイキの3人。今回は、そんな精力的な活動を展開中の3人に、LGBTを広く知ってもらうための活動について、ららぽーと豊洲にて行われたリリースイベントの合間に話を聞いた。 ―LGBTひいてはFtMトランスジェンダーの認知度を上げるための活動として、日本の「アイドル」という職業を選んだ理由は何ですか。 諭吉:歌って踊るエンターテインメントで観客を沸かせる「(日本の)アイドル」の、「目に見えること」の分かりやすさが重要だと思っているからです。 タイキ:たとえば、「オネエ」と呼ばれる方たちは、タレントとしてテレビ番組へ出演したり、日本ではすでにかなりの認知度があって、発信する手法を持っています。ですが、FtMという存在はまだその段階に至っていない。エンターテインメントの面白さでまず存在を知ってもらって、後からFtMである僕たちを認知してもらうというか。人々の笑顔を作る仕事である「アイドル」を選んだ理由はそういったことですかね。 ―エンターテインメントの楽しさや面白さを全面に出すことで、LGBTについて知ってもらうための入り口になれば、という意識なんですね。 諭吉:そうですね、深刻になってしまうのは避けたいんです。「(FtMを)どういう風に扱っていいか分からない」となってしまうのは本末転倒なので。日本のメディアではまだ前例が少ない、要するに「得体の知れない存在」だから、僕たちが先頭を切っていこうとしているわけです。そういうスタート時点で重たい印象を与えたくないんです。そのための「アイドル」なんじゃないでしょうか。 シュート:「アイドル」は日本では本当に浸透している文化なので、誰にでもウケやすい存在です。そのジャンルにSECRET GUYZが入るということは、すでに開かれた入り口に僕たちがいるということ。だから皆も入って来やすいんじゃないかと思っています。 吉原シュート 諭吉:「FtMである僕たちにもできるんだぞ」っていうのを見せられたら、という想いで活動しています。 タイキ:今日のようなリリースイベントのように、ショッピングモールでライブをすることがあるんですが、いつも小さなお子さんたちがノリノリで踊ってくれるんですよ。きっと僕たちのセクシュアリティなんて関係なくて、FtMだから応援してくれてるわけじゃない。それはすごく嬉しいことです。なので、最近は「自分たちがトランスジェンダーであること」をあえて前面に出すということは、あまりしていません。エンターテインメントに徹することが入り口としての役目でもあるのかなあと。 ―以前『スポニチ アネックス』のインタビューに答えていらっしゃるのを拝読したのですが、「当事者ファンが少ないこと」について言及されているのが印象的でした。その点について、もう少し掘り下げてみたいのですが、単純に寂しさみたいな想いはおありですか。 シュート:そうですね、寂しさを感じないといったら嘘になりますが、たとえば、某国民的アイドルグループだって、日本では知らない人がいないと言っても過言ではないですが、皆が皆、彼女たちの

インタビュー:スカーレット
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インタビュー:スカーレット

スカーレットのその見事なポートレート写真は『Facebook』のタイムラインにランダムに流れてくるニュースフィードのなかで飛び抜けて目を奪うものだった。あらゆる悪役キャラに対する敬意の表現は、ほかのドラアグクイーンたちとは比にならないほどの仕上がりであり、現在スカーレットはメイクレッスンを一般に教えている。特に、舞台照明の光源を意識した絵画的なアプローチは、ベリーダンサーやポールダンサー、バーレスクの世界などで大評判だ。 ースカーレットになった経緯を教えてください。 スカーレット:私のメイクは、もとはと言えばいじめっ子に対する嫌がらせ。新潟で中学に通っていたころ、自分は派手なものとビジュアル系ロックバンドが大好きな転校生で、同級生たちは「変なオカマがやって来た」って私をいじめました。そこで泣き寝入りすれば可愛かったのだけれど、私は可愛くないので。そのいじめっ子たちをもっと挑発してやろうと思ってメイクをして学校に行くようになりました。大学は京都の京都造形大学に入って、それと同時に『Diamonds are Forever』という日本で一番古いドラァグクイーンのパーティーの常連パフォーマーとして誘われ、クイーンとして活動するようになります。自分のセクシュアリティがどうであれ、私がドラァグクイーンになるのはとても自然な流れでした。 ーメイクアップ講座を開講されたきっかけはどのようなことだったのでしょうか。 スカーレット:2012年に東京に引っ越してきてからバーレスクダンサーの友達ができて、ある日その子にダブルライン(ドラァグクイーンがする特有のアイメイク)を軽い気持ちで教えたことがありました。彼女がそのメイクでパフォーマンスをしたところ、とても評判が良くて、その後すぐにほかのダンサーたちにもメイクを教えてほしいと頼まれ、その結果レッスンを開講することになりました。 ースカーレットさんのメイクアップ講座はどのようなものでしょうか。 スカーレット:ステージメイクは濃くする、という基本的なルールはみんな分かっていると思うけれど、いかに効果的に仕上げるかという方法を教えるプロは、これまでいませんでした。ドラァグクイーン含め、ほとんどのパフォーマーは楽屋で先輩たちのメイクを見よう見まねで覚えていくもの。私はメイクのプロではないですが、美大を卒業していることや小さなころから絵画教室に通っていたこともあって、人よりも美術の知識が豊富だったのだと思います。だから私のレッスンは、自分の顔をキャンバスにした絵画ワークショップだと思ってもらえれば結構です。誰ひとり同じ顔の人はいないのだから、ビューティーメイクの本に載っているようなハウツーをそのまま真似して効果的なメイクはできないでしょう。それぞれの顔に合ったアプローチをお教えしています。それぞれのメイクの基本的な役割や機能が分かるから、私の生徒さんたちは、ステージでも普段のメイクでも自立できるようになるのです。 ー現在もステージでパフォーマンスをされていらっしゃいますか。 スカーレット:最近はハロウィンの時期くらいしかステージには立っていませんね。一年で一番、誇張した表現に需要が集まる時期ですから。でもステージに立つことになったら、常に誰にもできないショーをしようと心がけています。誰とも競わないし比べない。ただ自分を構成しているすべての要素を利用して表現する。それがエンターテイナーとして不可欠なマナーだと考えています。 ー衣装もご自分で

インタビュー:東ちづる
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インタビュー:東ちづる

女優として活躍する傍(かたわ)ら、誰も排除しない「まぜこぜの社会」を目指す非営利団体、Get in touchの代表としても活動する東ちづる。彼女が今、Get in touchで取り組んでいるのが、2017年12月10日(日)に品川プリンスホテル クラブeXで開催される『月夜のからくりハウス』だ。「見世物小屋」を連想させるものだろうか。当日は様々な特性を持ったアーティストが全国から集い、サーカスのようなファンタジックな空間でパフォーマンスを繰り広げるという。今回のインタビューで「見世物小屋を再現したかったというわけじゃない」という驚きの言葉も飛び出したが、その真意とはいったい何なのか。彼女の言葉に耳を傾けてほしい。

「キャスティングは出会い系アプリで声をかけてみた」120BPM監督インタビュー
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「キャスティングは出会い系アプリで声をかけてみた」120BPM監督インタビュー

フランスでは既にヒット作になった映画『BPM ビート・パー・ミニット(120 battements par minute)』が現在、日本でも公開中だ。1990年代初頭のパリを舞台に、エイズ活動家団体「アクトアップ(ACT UP)」の議論や抗議運動が描かれる。今年、経験するできごとの中で最も人生を肯定してくれる作品かもしれない。そんな本作を監督した、ロバン・カンピヨに話を聞いた。 カンピヨは「1980年代のエイズへの恐怖と恥がエネルギーになりました」、「私たちは伝染病の犠牲者になる貧しいゲイの男たちであることに本当にうんざりしていた」と、1990年代の活動家たちの生きざまを解説する。  監督のロバン・カンピヨ —映画に対するこれまでの反響で印象的だった出来事はありますか。 出演者とアクトアップの活動家を招いて無料試写会をしたのですが、それが本当に感動的でした。たくさんの人たちが上映後声をかけてくれたのです。夫や父親、恋人といった身近な人をエイズで亡くした人たちでした。その中には25年ぶりに会えた人たちもいました。彼らがこの映画を気に入ってくれたことが私にとってはとても大切なことになりました。 —1990年代にアクトアップに参加されていたということですが、本作の自伝的な部分は何でしょうか。 すべて実体験に基づいています。2人の登場人物だけが実在の人々に近いです。血友病患者のマルコと彼の母親です。彼らも映画を見にきてくれました。マルコはとても喜んで見てくれましたが、奥さんは彼が若い頃に体験したことを知って打ちのめされていました。 —アクトアップが議論時に使っていた教室が出てきます。撮影中、議論の熱気をどのように維持したのですか。 まずは熱気のある俳優を見つけることでした。最初のシーンをいきなり撮影し、そのまま続けました。最初の撮影ショットは酷いものでした。結果が分かっていることをするよりも、試行錯誤しながらの制作の方がずっと面白いものです。編集では、最初の撮影ショットと最終ショットを混ぜ合わせました。議論のシーンはそうやって命を吹き込みました。 —キャスティングにはどのくらい時間をかけられましたか。 いろんな人にGrindr(ゲイとバイセクシャル男性向けの出会い系アプリ)で声をかけてみました(笑)。映画のキャスティングをしていることを言うと、何かの罠だと思われて、とても怖がられました。Facebookでは俳優を見つけることができました。Facebookは役立ったのですが、Grindrはそうでもなかったです。出会いにも、映画を作るのにも役に立ちませんでした。 関連記事『BPM ビート・パー・ミニット』『ベストLGBT映画 50選』

レインボープライドを考える

東京レインボープライド2020「#おうちでプライド」が開催決定
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東京レインボープライド2020「#おうちでプライド」が開催決定

新型コロナウイルス感染症対策の影響で2020年度の開催を中止していた東京レインボープライド(以下TRP)が、SNS上でオンラインパレードの開催を発表した。現在TRP公式サイトでは、開催を予定していた4月26日(日)13~16時に、ハッシュタグ「#TRP2020」「#おうちでプライド」を付けたSNSでの投稿を呼びかけている。当日参加ができない場合はメッセージフォームから事前の投稿も可能だ。 また、4月25日(土)、26日(日)には、TRP共同代表理事の2人とゲストによるトークライブ配信なども予定。ほかにもプライドウィーク期間4月25日(土)~5月6日(水)のイベントを、オンラインの開催に限定して公式サイトに掲載している。 「おうちでプライド」開催決定のお知らせ🌈TRPではイベント中止発表後、私たちにできることを検討し続け、この度オンライン上でTRP2020を開催することにいたしました。詳細、参加方法などはこちらをご確認ください!https://t.co/VJwQgsr5Hw — 東京レインボープライド #TRP (@Tokyo_R_Pride) April 14, 2020 公式サイトの開催概要には「イベント自体はなくなっても、想いを共有すること、互いを尊重すること、どんな状況でも自分が自分らしくあることの大切さを、こんな今だからこそ皆様と共有したいと考え、オンライン上でTRP2020を開催することにいたしました」との言葉が掲載されている。パレード当日はレインボーグッズを携え、互いを尊重することを忘れずに、自宅から参加しよう!   TRP2020オンライン『#おうちでプライド』開催概要 『オンラインパレード』日程:4月26日(日)13~16時  26日(日)13~16時の間に、ハッシュタグ「#TRP2020」「#おうちでプライド」を付けて、メッセージ、レインボーの写真、画像(レインボーの衣装をまとった自身の写真、レインボーグッズ、手書きで描いたレインボーのイラストなど)を投稿。SNSはTwitter、Instagram、Facebookの中で、自身が活用しているツールでOK。 ※当日参加できない、事前に投稿希望の場合は、TRP公式サイトのメッセージフォームから募集中。 『トークライブ配信』日程:4月25日(土)、4月26日(日)   TRP共同代表理事の2人がゲストを招き、TRPへの思いやテーマに沿ったトークを展開。26日(日)のオンラインパレード開催時間には、SNSで投稿されたメッセージを紹介する。 ※時間、参加方法は後日発表。  詳細はこちら 関連記事『東京レインボープライド2020が開催中止』『新たに13自治体が導入、LGBTQ+のパートナーシップ制度』

ロンドンのレインボープライド、アバター参加のパレードを開催
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ロンドンのレインボープライド、アバター参加のパレードを開催

6月はプライド月間(Pride Month)と称し、アメリカをはじめ世界中でLGBTQ+の権利やその文化への支持を示す期間としてイベントやディスカッション、パレードが開催される。今年度は残念ながらコロナウイルスの感染対策のため、東京のレインボープライドと同じく、ロンドンでもパレードの中止が発表されたが、人々はプライド月間をオンラインで祝う方法を見つけた。  ロンドンのウェブサイト PinkNewsは、現地時間の6月4日(木)から6月7日(日)まで、オンライン上で4日間開催されるバーチャルプライドフェスティバルを発表。DJやコレオグラファーなど多岐にわたり活躍するドラァグクイーンのレイヴン・マンデラがZoomで行うDJセットや、さまざまなパネルトーク、ディスカッションなどが予定されている。スケジュールで最も注目のイベントの一つは、バーチャルプライドマーチだ。PinkNewsサイト上で自分のアバターを作成して、パレードに事実上「参加」できるという。 新型コロナウイルス感染症の影響下、ロンドンはライブストリーミングでのイベントライフにすぐに順応した。その道を導いたのはLGBTQ+のアーティスト、パフォーマー、クラブの主催者たちだ。あるドラァグクイーンは、ロックダウンから数日以内にソーシャルメディアでクラウドファンディングを募るショーを企画していた。最初の週が終わる前にクィア ハウス パーティーが開催され、現在もZoomを使ったパーティーが盛んに行われている。 Pride for Allの詳細はこちら  関連記事 『ロンドンのジャズカフェが閉店危機、クラウドファンドで資金を募集中』 『ロンドンでもさらに続く、ジョージ・フロイドの暴行死を受けた抗議行動』 『NYで話題、ドラァグクイーンのフードデリバリー』 『ニューヨーク最古のレズビアンバーが危機的状況に』 『東京レインボープライド2020「#おうちでプライド」が開催決定』 

新たに13自治体が導入、LGBTQ+のパートナーシップ制度
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新たに13自治体が導入、LGBTQ+のパートナーシップ制度

2020年4月1日から全国13自治体で、同性パートナーシップに類する制度が新たに始動した。2015年11月に日本で初めて発表された渋谷区と世田谷区の同制度の始動から累計すると、今回で47の自治体数に上ることとなる。その数の多さに驚く人もいるだろうか。 2015年導入は東京都渋谷区、世田谷区の2自治体、2016年に三重県伊賀市、兵庫県宝塚市、沖縄県那覇市の3自治体、2017年に北海道札幌市1自治体、2018年に福岡県福岡市、大阪府大阪市、東京都中野区の3自治体、2019年には多過ぎて割愛するが(*1)全部で22自治体、2020年3月までには既に3自治体と、年々その広がりに勢いを見せている。 とはいえ、そもそも法律婚で得られる権利――とりわけ、お互いの税金や財産や医療に関わる権利、不動産や住宅購入、賃貸住宅入居の際に行使できる権利などを求めている当事者たちの希望を叶えられる制度は、未だ皆無だ。 そのような状況もあるなか2020年4月に始動した制度には、公営住宅へ夫婦同様の手続きと審査で賃貸住宅への入居ができると大々的に打ち出した港区(*2)などの例もあり、少しずつではあるが、5年がかりで前進しているとも言える。 ここでは同性パートナーシップについて、2015年の渋谷区と世田谷区の例を始め7つの自治体を例に挙げ、5年間の系譜をたどってみることにしよう。    全国に広がるパートナーシップ制度、取得に要する問題点も 渋谷区の例 渋谷区パートナーシップ証明書(概要版)パートナーシップ証明に対するよくある質問いち早く制度を導入したことで注目を集めた渋谷区。厳密には、公証役場で作成できる「任意後見契約公正証書」と「合意契約公正証書」を元に、「パートナーシップ証明書」を発行するというもの。証書の発行に手数料がかかることは意外と知られていない。「任意後見契約公正証書」の作成には手数料などを含めて約1万5000円×2人分、「合意契約公正証書」には約1万4000円の経費がかかる(*3 後者は特例の申請となる)。 世田谷区|同性パートナーシップ宣誓について渋谷区と同時に制度を始めた世田谷区。「人権尊重」の一環を提示しつつも「同性カップルの方の気持ちを区が受け止めるという取組み」そのものが趣旨のようで、実際の生活に必要な効力の薄さは否めない。ただ、戸籍謄本の提出が必須という記載がなく、必要書類がシンプルなため外国人にも分かりやすく、受け入れに積極的な様子が伝わる(*4)。また、手数料無料という点でもハードルが低く、宣誓件数は110件と順調に見受けられる(*5)。 大阪市パートナーシップ宣誓書受領証の交付についてその件数だけで比較すると全国で1位、165件の交付を行う大阪市(*6)。必要書類は世田谷区と同じで、比較的シンプルであり、2018年7月から始動している。2年弱で165件という情報からは今後のパートナーシップ制度のより良い変化に対する伸び代にも期待ができる。 札幌市パートナーシップ宣誓制度大阪市のパートナーシップ導入からさかのぼること約1年、札幌市は2017年6月に制度を導入している。注目すべき点は、日本で初めて「同性カップル」に限らないパートナーシップが登場するところだ(*5)。対象者の欄に「一方又は双方が性的マイノリティのお二人」と掲げており、トランスジェンダーやバイセクシュアルの排除がない、画期的な制度と言える(*6)。数字的には、渋谷区の40件の2倍以上、85組が宣誓しているため、裾野を広げた効果は十分に感じ取れる。 茨城県|いばらきパートナーシップ宣誓制度の実施について茨城県は、2019年7月に日本初となる都道府県単位での導入を行った。それまで、市区町村単位での導入もなかった茨城は、県がダイバーシティをけん引する異例の形となった。対象者も「一方又は双方が性的マイノリティである2人の者」とし、札幌市に続いてトランスジェンダーやバイセクシュアルに対する排除が少ない文言であった。 港区|みなとマリアージュ制度2020年4月導入の自治体。何と言っても特筆すべきは、港区の『みなとマリアージュ』だ。ついに「同性間・異性間でも、外国籍の方も利用できます」との文言が書いてあり、これほどに分かりやすく、はっきりと声明することにより、Xジェンダーや外国籍の人も安心して利用できるのではないだろうか。効力についても、名ばかりの人権尊重や確約できないメリットを連ねる自治体が多いなか、「港区が管理する区民向け住宅(世帯用)に夫婦と同様に入居申込みをすることができます」と明記されている。 ただ一方では、区営住宅以外でのメリットは確約できないため「民間住宅を探したり、賃借したりする場合に夫婦と同様に対応してもらいたいことを理解されやすくなります/病院で医療同意、付添い等をする場合に理解されやすくなります」との記載も。あくまでも効力を保証できないという現実を突き付けられはするが、これらを明記することで、そもそも住宅を探すときや医療同意などのシーンで夫婦と扱われない不便さ、理不尽さの周知にはつながるかもしれない。 逗子市パートナーシップ宣誓制度こちらも2020年4月導入の神奈川県逗子市。「誰もが使えるパートナーシップ制度」を掲げている。もはや性別に関して明記すらしないスタイルについて、本来ならば当たり前のことであるが、ここでは称賛したい。ちなみに2019年導入の同県横須賀市と鎌倉市も、同じ制度を利用している。3市間での引っ越しなどで待遇が変わらない点もアピールポイントだ。    多様化する生き方に寄り添う制度とは Photo: fb.com/Tokyo.R.Pride 2020年4月導入の例を含め、ここまで全47自治体のパートナーシップからいくつかをピックアップしてみた。しかし実はほとんどの自治体で、届け出自体がアポイントメント制であることや、外国人の受け入れ、戸籍上の性別など制限がまだまだ多いことがよく分かった。 2015年に始まった渋谷区、世田谷区の例からは、早くも5年が経っている。同性間での法律婚成立に向けた動きの中で、先延ばしではなく着実なステップとして認識のある自治体はどれだけあるのだろうか。この制度に対する問題には、まだまだアップデートの余地が多くある。それは、国や自治体のPRのためではなく、全ての市民が人権を侵害されないためのものとして考えなくてはならないことだ。 そして、同性間での法律婚が成立したとしても、それは全市民の人権尊重のためのほんの一部に過ぎない。また同性カップル以外にも、生きづらさを抱える人たちの存在について忘れてはいけない。以上を踏まえた上で、改めて自治体には、生き方の多様さについての制度を更新・導入してもらいたい。 <2020年4月から「パートナーシップ」に類する制度を導入する自治体>・埼玉県さいたま市・東京都港区・東京都文京区・神奈川県逗子市・神奈川県相模原市・新潟県新潟市・静岡県浜松市・奈良県大和郡山市・奈良県奈良市・香川県高松市・徳島県徳島市・福岡県古賀市・宮崎県木城町 <2020年5月から導入する自治体>・埼玉県川越市 ※タイトル使用の「LGBTQ+」について。今ではそれなりの普及が感じられるLGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を取った言葉を指すが、近年では「Q」(クィア)と「+」(LGBTに属さないトランスセクシャル、ツースピリット/トゥースピリット、クエスチョニング、インターセックス、アセクシュアル、アリー、パンセクシャル、エイジェンダー、ジェンダークィア、バイジェンダー、ジェンダーバリエント、パンジェンダーなど)が加わり、多様なジェンダーセクシュアリティを包括する言葉として使われている。 (*1)2019年中に導入した自治体は、群馬県大泉町、千葉県千葉市、東京都府中市、江戸川区、豊島区、熊本県熊本市、大阪府堺市、枚方市、交野市、大東市、神奈川県横須賀市、小田原市、横浜市、鎌倉市、岡山県総社市、栃木県鹿沼市、宮崎県宮崎市、茨城県、福岡県北九州市、愛知県西尾市、長崎県長崎市、兵庫県三田市(同年内順不同) (*2)制度概要ページや広報物に明記されている例として港区を取りあげたが(出典元:みなとマリアージュ制度周知ちらし)、問い合わせをすれば、同様の効力を認めている自治体もある。真剣に利用を検討する方は、自身の住む自治体や、引っ越し予定の自治体へ問い合わせてみることを勧めたい。 (*3)出展元:パートナーシップ証明に対するよくある質問2種類の公正証書は公証役場で作成することができ、正本が4枚を超える場合や謄本を発行する場合には、文中の参考金額に加え250円×必要枚数の手数料がかかる。パートナーシップ制度ができる前からあった公正証書で、公正証書の内容や手続きについては、渋谷区パートナシップ証明任意後見契約・合意契約 公正証書作成の手引も参考にしてほしい。 (*4)パートナーとして届け出る二人が、それぞれ「独身であることを証明するための書類」として、日本人の場合は戸籍謄本を使うこともできる。また、海外で婚姻をした同性カップル当事者同士の場合は、その証明も必要となる。 (*5)出典元:虹色ダイバーシティ調べ「地方自治体の同性パートナー認知件数(2020年1月20日)」 (*6)導入時期や人口が疎らなため、比べることは難しいが、現時点での「宣誓件数÷該当自治体の総人口<=%>)÷導入からの月数=人口に対しての%/月」を算出してみた。結果、渋谷区:0.00034%、大阪市:0.00033%、世田谷区:0.00022%と並ぶ(2020年1月現在)。渋谷区と大阪市がほぼ横並びの結果であった。 (*7)2015年導入の世田谷区が「同性(自認する性が同じである場合を含みます)のカップル」と定義している点については、同性カップルを前提としてはいるものの、戸籍の性別にこだわらない姿勢は感じられる。また、2016年に導入した兵庫県宝塚市が、2020年4月に「戸籍の性が同じだけでなく、自認する性が同じであるカップルや、どちらか一方が性的マイノリティ当事者であるカップルへ対象を変更」した例はある。 (*8)性同一性障害や性別違和を含む「セクシュアルマイノリティのお二人」を対象とした自治体はいくつかあるが、性同一性障害に至っては診断を証明する書類が必要なこともあるため、ハードルも高く、マイノリティの中でさらに権利を制限する項目には違いない。 テキスト:ヒラマツマユコ 関連記事『自分たちの居場所を作ること』 

世界で次々と合法化される同性婚、アジアの国々は?
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世界で次々と合法化される同性婚、アジアの国々は?

欧米では近年、同性婚を認める国・地域が次々に誕生している。2017年だけでも、フィンランドとマルタ、ドイツ、オーストラリアの4カ国で新たに認められた。 一方、アジアに目を向けると、法律で同性婚を認めている国はいまだ皆無。アジアの特徴としては、もともとは性のあり方に対して寛容だったのに、植民地時代に、同性愛を蔑視(べっし)する西洋の文化・慣習が取り込まれたことによって規制が始まったというケースが多い。LGBTを取り巻く現状を、タイとインド、中国、台湾、ベトナムの4つの国・地域で見てみよう。 2018年の『東京レインボープライド』の詳しい情報はこちら

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