ニューヨーク州知事がLGBTQ+コミュニティーを支える法案に署名

プライド月間に合わせ

Melissa Kravitz Hoeffner
テキスト:
Melissa Kravitz Hoeffner
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
広告

プライド月間は終わろうとしてるが、全ての人々のための進歩と平等の場としてのニューヨークの進化は、現在も続いている。

2022年6月26日、ニューヨーク州知事のキャシー・ホークルは、同州LGBTQ+コミュニティーを支援、拡大するため、2つの重要な法案に署名した。

1つは、「Lorena Borjas Transgender Wellness and Equity Fund」という基金を設立するための法令。この基金はトランスジェンダー、性別不適合者、ノンバイナリーに重要なサービスを提供する団体を支援するためのもので、2020年に新型コロナウイルスの感染で他界したクイーンズのトランスジェンダー権利擁護者、ロレーナ・ボルハスにちなんで名付けられた。

この基金では、貧困、性的人身売買、食糧不安、そのほかの不公平を経験しているトランスジェンダー移民と、トランス女性を支援してきたボルハスの活動を継続していくという。

2つ目は、政党の役職に立候補する選出議員の性別選択肢の1つとして「X」を認める法案。これまでは男性か女性のどちらかのみに限定されてきたが、今回の成立によって、ノンバイナリーのニューヨーカーが民主主義制度に公正かつ完全に参加できることが 保証されることになった。

ホークルは、こうしたアクションについて次のように述べている。

「ニューヨークはLGBTQ+の権利運動の発祥地であり、常にLGBTQ+アメリカ人のための平等と正義を推進するリーダーです。しかし、他州の選手議員の中には、その権利を奪うために力を使う人もいるが、今日私は、LGBTQ+コミュニティーの平等と公平をさらに前進させる法案に署名できたことを誇りに思います。資金を確立し、性別にとらわれないニューヨーカーが経験する不公平に対処することで、私たちの州が本当に誰にとっても安全で肯定的な場所であり、全ての人の声が受け入れられることを保証できるのです

また知事は、プライド月間終了まで、ニューヨーク州のランドマークをLGBTQ+プライドフラッグとトランスジェンダーフラッグの色でライトアップすることを呼びかけた。

関連記事 

New York now officially allows elected officials to register as non-binary(原文)

世界で最もLGBTQ+の人々に友好的な都市はレイキャビック

ニューヨーク歴史協会がLGBTQ+博物館の設立を発表

新宿、LGBTQ+フレンドリースポット27選

6年で日本は「ジェンダー平等」に近づいたのか、公平な制度の実現へ

東京、学びのクィアスポット6選

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  

最新ニュース

    広告