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2025年6月の1カ月間、アジア最大級のLGBTQ+を祝福する祭典「Tokyo Pride 2025」が都内各地で開催される。2025年度のテーマは、同じ命、同じ権利を意味する「Same Life, Same Rights」に決定した。
開催14年目を迎える今年、「東京レインボープライド」から「Tokyo Pride」に総称が改められ、開催時期も例年の4月から世界的なプライドマンスである6月の1カ月間に拡大した。
毎年恒例の「プライドフェスティバル」は7日(土)・8日(日)に開催。「代々木公園」から出発し、渋谷・原宿を巡る「プライドパレード」は8日に行われる。

両イベントは年々規模を拡大しており、2024年にはフェスティバルに約27万人、パレードに約1万5000人がそれぞれ参加した。今年も自分らしい人生と権利を目指して行われ、団体に属さない個人でも参加できる。
今年、フェスティバルの舞台に立つアーティストは、高スキルなダンスとクールな世界観が印象的なAya Satoや、多様なカルチャーを自身の表現の糧とするシンガーソングライターのAisho Nakajimaら。当事者でもあるアーティストたちが会場を盛り上げる。
ありのままの自分を祝福するイベントも

期間中には、多くのLGBTQ+当事者やコミュニティーについての理解と課題解決の場が新たに設けられるなど、さまざまな関連イベントが行われる。中でも、ユース世代を対象としたフェスティバル形式のイベント「Youth Pride」に注目したい。
今年初開催の同イベントでは、さまざまな理由で成人式への参加を諦めてしまった人のための成人式「Youth Pride 成人式 in collaboration with keuzes」が行われる。性別によるドレスコードに違和感があったり、友人にカミングアウトをしていなかったりといった理由で、成人式への参加していないという人は多い。
そこで、「ありのままを愛そう」というテーマの下、自分らしく表現し、祝福できる機会を提供する。イベントへの参加はこちらから応募できる。
ほかにも、8日には新宿二丁目のクラブ「AiSOTOPE LOUNGE」で音楽とダンスを自由に楽しめる「プライドナイト」が行われる。また、アート作品を通じてクィア文化が再発見できる「Queer Art Exhibition」も6日(金)から18日(水)まで「ベイビー ザ コーヒー ブリュー クラブ」で開催されるので、チェックを忘れずに。
進化し続ける「Tokyo Pride」

6色の「レインボーフラッグ」から、有色人種の人たちや、男女二元論に当てはまらない人などを含めた、より多様で包括的なシンボルを求める声を受け、茶・黒・ピンク・水色・白が加わり11色の「プログレッシブフラッグ」が生まれた。同イベントも、プライドマンスに行われる多彩なイベントを通して、より包括的な催しになることを目指している。
生まれ変わった1年目、記念すべき今年の「Tokyo Pride」に参加してみては。
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