画像提供:東京レインボープライド
画像提供:東京レインボープライド | 過去開催時の様子
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「Tokyo Pride 2025」でしかできない5つのこと

世界のプライドマンスである6月を通して開催されるLGBTQ+の祭典

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「東京レインボープライド」から名前が変わり、開催月も4月から6月に移った「Tokyo Pride」。しかし、変更されたのは名称や開催月だけではない。

2025年6月7日(土)、8日(日)に「代々木公園」で、ブース出展やステージイベント、渋谷でのパレードが開催。さらに、6月中は渋谷区を中心にさまざまな関連イベントが行われるなど、より広がりのあるフェスティバルへと進化している。

本記事では、目的別にTokyo Prideを満喫できる5つの楽しみ方を紹介する。

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6月7・8日

「Pride Festival」を楽しむ。

6月7・8日、代々木公園イベント広場&野外ステージでは「Pride Festival」が開かれる。ステージでは、当事者やアライ(ally=仲間や同盟を語源とし、セクシュアルマイノリティー当事者を支援する人々を指す)のアーティストによるパフォーマンスやスピーチと、著名ゲストや有識者のトークが予定されている。

クィアアイコンとして幅広く活動するAISHO NAKAJIMAや、新宿二丁目発のDIVAユニット「八方不美人」が今年も登場。また、マドンナをはじめ、国内外の数々のトップアーティストの振り付けを手がけるダンサーのAya Satoが初出演するなど、華やかでパワフルなステージとなりそうだ。

もちろん、華やかさばかりではない。8日には、結婚の平等、つまり同性婚の法制化の実現を願い、アクションを続ける「Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」とTokyo Prideがコラボレーションを行う。同日のパレードに参加する50組100人のカップルがステージに登壇する予定。ほかにも、各政党の政治家や、各国駐日大使館の大使によるスピーチも行われる。

戸籍上の同性のカップルに「結婚が認められないのは憲法に違反する」として国に賠償を求める同性婚を巡る裁判で、判決が出た全てを、高等裁判所が「憲法違反」と判断した。司法の判断に対して立法・行政側からの動きがない中、政治家たちは何を語るのか。改めて注目したい。

6月8日

「Pride Parade」に参加する。

Tokyo Prideで最も注目される「Pride Parade」。2024年は60梯団(ていだん)1万5000人もの人々が行進した。7色に彩られ、途切れなく続く人々の進行は、まさに壮観の一言に尽きる。

沿道からエールを送るだけでも十分楽しめるが、渋谷の中心街の車道を練り歩く経験はTokyo Prideでしか味わえない特別な体験だ。公式ウェブサイトで公表されている出展グループは60あり、個人でも参加できる。

5月20日現在、4グループで事前公募が行われている。例えば、子育て中の人々や、家族・子どもを望む性的マイノリティー支援をする団体「一般社団法人こどまっぷ」「ハートをつなごう学校」「にじいろかぞく」「ひゅっ家」などの合同グループのほか、LGBTQユースや教育関係者のための梯団、Tokyo PrideのYouth Prideの梯団など、それぞれに特色がある。

当日の飛び込み参加も可能だが、参加状況によっては、グループを自由に選べないこともあるため、事前申し込みをおすすめしたい。

パレードでは、ステージやブースとはまた違う空気感や知識を得られるはずだ。初めての人も気軽に参加しよう。

「Pride Night」で盛り上がる。

Pride Festivalの2日間を締めくくるのが、「Pride Night」。8日の18時から24時まで新宿二丁目エリア最大規模のゲイクラブ「アイソトープラウンジ(AiSOTOPE LOUNGE)」で開催される。

DJには、プロ歴40年を迎え、今も若手に多大な影響を与え続けるKo KimuraなどのトップDJが会場を盛り上げる。そのほか、ドラァグクイーンやGO GOボーイ、GO GOガールたちも登場し、Pride Festivalの余韻を夜中まで楽しませてくれる。

なお同イベントの参加費は、2,500円1ドリンク付き。18歳以上全てのジェンダー、セクシュアリティの人が参加できる。詳細はこちらから確認してほしい。

また、同イベントは、二丁目へ行ったことがない人や、どこの店に行けばいいか分からない人にとっても、街を知る絶好の機会だろう。この街には、アイソトープラウンジだけでなく、歩き疲れた足を休めたい人にうってつけの足湯があるカフェ&バー「足湯カフェ&バー どん浴」や、女装体験もできる「女の子クラブ」など、ほかにも魅力的なスポットは多い。

音楽やダンスを楽しんで、新宿二丁目で過ごす夜を満喫してみては。

6月6〜18日

「クィアアート」を堪能する。

Pride Festivalに先駆けた6日(金)から18日(水)までは、性的マイノリティー当事者のアーティストたちの作品を展示する「クィアアートエキシビション」が、「東急プラザ原宿 ハラカド」3階の「ベイビー ザ コーヒー ブリュー クラブ(BABY THE COFFEE BREW CLUB)」で開かれる。

性と心に関する情報発信を幅広く行う傍らアート活動も行うみたらし加奈や、さまざまなライフステージのゲイカップルの日常を温かなタッチで描くmoriuoなど、公募された30人のアーティストが参加。詳しくは公式ウェブサイトをチェックしてほしい。

例年通りであれば、東急プラザ原宿 ハラカドは、Pride Paradeのルート沿いなので、パレードのついでに足を延ばしてみてほしい。国内外で活躍するクィアアーティストたちの作品群に触れられる、またとない機会になるはずだ。

6月14・15日

「Youth Pride」で知識に触れる。

Pride Festivalの翌週末である14日(土)、15日(日)には、運営メンバーの中でも若い世代が中心の「Youth Pride」が、「ウィズ ハラジュク ホール(WITH HARAJUKU HALL)」で開かれる。「学ぶ」「働く」「暮らす」「遊ぶ」の4つのテーマを軸にステージエリアとブースエリアを設けた、いわばもう一つの「Pride Festival」だ。

スウェーデンで子育て中のゲイカップル・ふたりぱぱのみっつんとリカや、女性同士のカップルYouTuberのぽっちとみち子が、暮らしや子育てについて実体験や制度について語る。また、昨年代々木公園のステージに登壇した4人組のインフルエンサー・午前0時のプリンセスと、新宿二丁目発のゲイYouTuber・2すとりーとも、Youth Prideに登場する。

さらに、悩みを抱える若い世代の性的マイノリティー当事者が1対1で自分の気持ちや悩みを話せる場として「相談室 supported by プライドハウス東京ラップアラウンド・サポート」を設置。就学・就職活動などで直面する悩みのある人は、ぜひYouth Prideに足を運んでほしい。

昨年は代々木公園に延べ27万人も集まり、1カ所では収まりきらないほどのにぎわいだった。これまで、参加に二の足を踏む人も少なからずいたのではないだろうか。

Tokyo Prideの会場は、代々木公園だけではない。ぜひ自分に合ったスポットを訪れ、LGBTQ+への理解を深めよう。

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