東京ガイド

ローカルエキスパートによる都市生活者のためのベストガイド

アート

東京を創訳する 第14回『住居 2ー「ウサギ小屋」バンザイ?』

 日本を訪れても、くれぐれも日本人に自宅に招かれることを期待しないでほしい。それは日本人に「おもてなし」の気持ちがないからではない。日本の住居は、スパのようなもので、他人をお招きするにはあまりに住居内の親密さが高すぎるのだ、とは、前に「住居」についてお話ししたことだ。ただ、日本人に、どうして日本ではあまり他人を招いてパーティなどしないのか、と聞けば、普通は「狭くて他人は呼べないから」と答えるだろう。

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エディターズ・ピック

ナイトライフ

ナイトライフが持つ可能性

2016年6月23日(木)に改正風営法が施行されることで、この日本で「条件付ではあるものの、クラブで朝まで踊ること」は晴れて違法行為でなくなる。先日6月7日には、2012年4月に摘発された梅田のクラブNOONの元経営者の無罪も確定したことが報じられたが、同法が施行されることに寄せられている期待とはどんなものか。深夜の興行が合法となれば当然、投資家もナイトカルチャーへの出資がしやすくなり、経済的バックアックを受けることでナイトタイムインダストリーはかつてない盛り上がりを見せるようになるかもしれない。実際に、2020年の『東京オリンピック・パラリンピック』までに「昼だけでなく夜も楽しめる日本」を目指す動きはすでにある。クラブはもとより、既存の枠を越えたナイトエンターテインメントが登場することへの期待は、今後さらに高まっていくはずだ。 風営法の改正運動に大きく尽力した斎藤貴弘弁護士は、2016年4月、アムステルダムで開催された世界で初めての「夜の市長(Night Mayor)」の集会である『ナイトメイヤーサミット』へ、CCCC(クラブとクラブカルチャーを守る会)会長であり渋谷区観光大使ナイトアンバサダーに任命されたヒップホップアーティストのZeebraとともに参加した。28都市からナイトシーンのリーダーたちが集まり、ナイトライフの重要性や問題についての意見交換がなされた同サミットについて斎藤は、「日本の都市が持つ潜在的な夜の価値は大きい。その価値を成長させていくための法的インフラは、課題はまだあるもののこれまでに比べて整備された。アムステルダムを中心としたナイトメイヤー制度、ベルリンを中心とした業界ネットワークなど形態は様々だが、海外の主要都市は、クラブカルチャーを推進する制度的枠組みを形成している。日本も刺激的かつ責任あるナイトシーンをつくるために各都市の制度的設計から得ることは大きいと思う。そのためのヨーロッパ各都市とのネットワークを作ることができたのが、『ナイトメイヤーサミット』の最大の収穫だった」と振り返った。 そして、法規制との葛藤を繰り広げ、ナイトライフの潜在力に目を向けることの重要性が叫ばれているのは、実は日本だけではないことも、このサミットで明らかになったことだ。斎藤のもとには、これまで、世界中から取材が舞い込んできたが、アメリカやヨーロッパ、果てはアルジャジーラの人々までもが「日本が風営法を実際どう変えてきたのか」を知りたがっているという。今回の法改正は、世界と足並みを揃えてナイトライフ、ナイトエコノミーの発展を目指す契機にも繋がっているのだ。ここでは、『ナイトメイヤーサミット』にてプレゼンテーションされた、世界各国のナイトライフの現状や取り組みについて、アムステルダム在住のライターによるレポートを紹介したい。  

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ブログ

『福岡でしかできない50のこと』(英語版)がリリース

タイムアウト東京の英語版ガイドマップに、シリーズ初の福岡版『50 things to do in Fukuoka(福岡でしかできない50のこと)』が加わった。福岡市内を中心に、観光地やグルメ、ショッピング、カルチャーまで、タイムアウト東京ならではの外国人目線に根ざした切り口で、定番スポットから地元民が認めるローカルな名店、マニアックな一軒までを50の「TODO(=そこでしかできないこと)形式」で紹介している。   連日行列が絶えないとりかわ 粋恭 薬院店     知れば知るほど奥深い福岡の魅力を一言で表すのは難しいが、福岡人のおおらかさの裏にある、豊かな感性とこだわり屋な気質こそがこの都市の魅力の核となっていることは間違いない。本マップでは、福岡市の食文化や居酒屋文化の豊かさはもちろん、東京にもなかなかないハイセンスでかつこだわりをもった店の数々も紹介している。その一部を以下に紹介しよう。       日本茶を新しい角度でとことん味わえる茶室 万(よろず)では、質の高い玉露の里として知られる星野村産の茶葉など、一級の茶葉を低温(約35℃)から高温まで3段階に分けて淹れ、それぞれの味を飲み比べることができる。コース終盤の極めつけは『茶葉のおひたし』で、塩漬けにされた茶葉を食するところまでがこの店における「茶」の楽しみ方である。           調理場を正面に劇場型の客席が広がる店内、そして4種類の洗練されたラーメンが海外でも人気のラーメン店 麺劇場 玄瑛。サイドメニューの『卵かけご飯』も絶品。BGMは同店のスタッフでもある某有名DJが作成したミックス音源が使われているなど、刺激的なラーメン体験ができる一軒だ。     博多織を現代的にアレンジしたアイテムを展開するHAKATA JAPAN             太宰府天満宮名物『梅が枝餅』の名店かさのや                     角打ちとは思えない充実したメニューを揃えるこば酒店         糸島でスタッフ自らが栽培したひょうたんを加工して制作している『ひょうたんスピーカー』を販売している個性派レコードショップのカラヴィンカ         普通のサードウェーブ系カフェかと思いきや、スタンディングのみのフロアで、巨大なハイエンドスピーカーと対峙しながらコーヒーを味わえるStereo Coffee     バリエーション豊富な博多人形を数百体揃え、絵付けの体験もできる博多人形館 松月堂                 観光客に人気の屋台もエリアで紹介。写真は、冷泉公園の老舗屋台 照ちゃんだ。おでん、ラーメン、ホルモン焼、豚足焼などなど、大将ひとりで切り盛りしているにもかかわらず、これら豊富なメニューが魔法のように次々と出てくるのには驚いたが、味もまた素晴らしく、焼酎は激安。毎日通っているという常連客たちがうらやましい限りだ。 同マップは2016年6月24日(金)から始まる『第99回ライオンズ国際大会』の参加者への配布のほか、福岡市内の主要ホテル、観光案内所、一部の商業施設などで設置予定。街で見かけた際には、ぜひ手に取ってみてほしい。

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ルミネの魅力を掘り下げるリーフレット『The A to Z of Lumine』登場

タイムアウト東京は、株式会社ルミネ協力のもと『The A to Z of Lumine』(英語)を発行した。 ルミネといえば、日本を代表する駅ビルのひとつ。JR主要駅の改札を出ると真横に入り口があり、そばを通れば付近の店舗から漂う石けんやスイーツの良い香りが鼻腔をくすぐり、つい吸い寄せられてしまう。様々なジャンルの最新ファッションや、日常のリラックスタイムを充実させるボディケアアイテムが手に入るので、おしゃれ女子男子が集う。 本誌では、そんなルミネの魅力を外国人に発信すべく、アルファベットA〜Zの辞書形式で紹介している。たとえば、Eは「Ekibiru(駅ビル)」とし、日本語で「駅に直結した商業施設」を指すことを説明。つまり、Ekibiruであるルミネでは、仕事帰りのちょっとした買い物や、待ち合わせ前の最終タッチアップの砦として時間の有効活用もできるうえに、重いバッグを持ちながら街を歩き回る必要もないという利点があることをあわせて紹介している。 価格は無料。ルミネ各館(新宿1と2、エスト、有楽町、池袋、横浜)とNEWoManで入手可能だ。ルミネのA〜Zは何になったのか、ぜひリーフレットを手に取りルミネの魅力を再発見してみてほしい。 ルミネの詳しい情報はこちら

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レストラン

東京、冷やし中華10選

最近では「さくら前線」ならぬ「冷やし中華前線」が発表されるほど、日本の夏に欠かせない冷やし中華。ところが、いざ美味しい冷やし中華を食べようと思うと、夏季限定メニューのためか情報も少なく、どこで食べればよいのか迷ってしまうもの。ここでは発祥の店で食べる王道の味から、冷やし中華の定義を改めたくなる変わり種までこの夏食べたい10皿を紹介。「冷やし中華はじめました」の貼り紙を探して蒸し暑い東京の街をさまようことにならないようチェックしてほしい。 ※2016年6月17日情報アップデート

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Things to do

東京、夏祭り2016

梅雨が明け夏本番を迎えると、いよいよ各地で恒例の夏祭りが開催される。七夕にはじまり、神社仏閣が賑わう朝顔市や風鈴市、子どもから大人まで楽しめる盆踊り、阿波踊り、エイサー、よさこい、サンバまで、毎週どこかで様々な祭りが開催される。祭りを機に今まで訪れたことのない場所に出かけるというのもまた一興。東京の夏を思う存分満喫したい。

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映画

ブルックリン

ひとまず、ヒップスターが闊歩するブルックリンのイメージは忘れてほしい。映画『ブルックリン』は、1952年のニューヨークを舞台に移住問題を描いたコルム・トビーンの小説を映画化した作品で、アイルランド出身のジョン・クローリーが監督を務めた。本作は単なるノスタルジックな作品ではなく、登場人物たちが倫理的なジレンマに立ち向かい、新たな自分に目覚める物語を描いている。 主人公を演じたのは、21歳のシアーシャ・ローナン。映画『つぐない』でいきいきとした目をした10代の少女を演じた彼女は、表現豊かな女優に成長しつつある。彼女が演じるエイリシュは、アイルランドの田舎に退屈しながらも、ニューヨークでの新生活や将来に不安を抱えていた。親切な神父(ジム・ブロードベント)が高級デパートでの仕事を紹介するが、母親と姉を故郷に残してアメリカに渡った彼女は悲しく孤独な生活を送る。そして、物語はホームシックを乗り越えて自信を開花するように進展していく。 ニック・ホーンビィが脚色を抜かりなく手がけており、エイリシュは徐々に2人の男性との複雑な関係に陥る。1人は、彼女に恋をしてロングアイランドでの2人の将来を夢見るイタリア系アメリカ人の配管工、トニー(エモリー・コーエン)。もう1人は、祖国に緊急帰国した際に会った、まさに故郷を離れる前に出会いたかったタイプの男性、ジム(ドーナル・グリーソン)。彼女の未来は突然明るく輝き出し、どこにいようとも故郷が持つ微妙な引力によって恋愛の三角関係が加熱していく。その葛藤は非常に素晴らしく、映画には十分過ぎるほどに描かれており、シアーシャ・ローナンは観客にあらゆる心の痛みを感じさせる。 公式サイトはこちら 2016年7月1日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー テキスト:JOSHUA ROTHKOPF 翻訳:小山瑠美

タイムアウトレビュー
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注目イベント

Things to do

YEBISU BAR The GARDEN

霞ヶ関の高層ビルに囲まれたテラスで『ヱビスビール』を存分に楽しめるビアガーデン。メニューは『ヱビスビール』、『ヱビス プレミアムブラック』、『ヱビス&ヱビス(ハーフ&ハーフ)』の飲み放題に、枝豆、ソース焼きそばなどオーソドックスな料理がついたコースなどがある。銀座や新橋からも近いので、仕事帰りに気軽に立ち寄るのもいいだろう。 特集記事『東京、ビアガーデン2016』

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Things to do

SINGLE ORIGIN TEA FESTIVAL 2016

世界中の紅茶を飲み比べることのできるイベントが台東区にある東京都立産業貿易センターにて開催される。そもそも、イベントのタイトルにもなっているシングルオリジンティーとは、生産者が明確で、かつブレンドや着香などの加工を施していない茶葉本来の個性を味わうことのできる茶のこと。茶樹の品種や、生育される土壌、気候、製茶の仕方の違いなどにより多種多様な茶が作られ、様々な香りや味わいを楽しむことができるのだ。同イベントでも、気になる紅茶を飲むことのできるテイスティングラリーや、シングルオリジンティーをより深くすることのできるセミナーなどが開催され、厳選された紅茶を堪能することができる。また、気に入った紅茶はその場で購入することも可能。お気に入りの紅茶を見つけるべく、紅茶好きはぜひ足を運んでみてはいかがだろう。なお、紅茶のテイスティングに使用するので、足を運ぶ際はテイスティング用のカップを持参しよう。

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アート

ほほえみの御仏-二つの半跏思惟像-

日本と韓国の国交正常化50周年を記念し、両国を代表する2体の半跏思惟像(はんかしゆいぞう)が展示される。半跏思惟像とは、左足を踏み下げ、右足をその膝の上に組んで坐り、右手を頬に添えて思案する仏像のことだ。少し笑みをたたえ物思いにふける表情はどの角度から見ても美しく、全体を流れる柔らかな曲線が見る人を魅了する。インドから中国を経て、朝鮮半島と日本へと伝わった半跏思惟像は、6世紀から8世紀の間に盛んに造られた。なかには古代仏教彫刻の傑作と言われるものが多数存在し、日本では奈良県の中宮寺門跡と、京都府の広隆寺に伝わる半跏思惟像が広く知られている。同展覧会では、中宮寺門跡に伝わる楠から造られた半跏思惟像と、遠く韓国から同じく国宝に認定されてる銅製の半跏思惟像が同時に展示される。日韓の長い歴史のなかで人々に愛され、また見守ってきた2体の仏像を見ることができる貴重な機会になるだろう。

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Things to do

山王祭

江戸三大祭、そして京都の祇園祭や大阪の天神祭とともに、日本三大祭に数えられている祭り。例年、10日間ほど祭りは続き、期間中は様々な催しが開催されている。奉納提灯が所狭しと掲げられ、そのなかで太鼓の音や歌に合わせて踊る『納涼大会』や、3歳から6歳までの子どもたちが稚児の装束に身を包む可愛らしい『 稚児行列』も見逃せないが、なかでも一番の見所は、日々の生活の中で、知らず識らずのうちに犯した罪や穢れを祓い清めるのとともに、延命長寿と無病息災を祈って「茅の輪」をくぐる『茅の輪くぐり』だ。清々しい気持で夏を迎えるべく、ぜひ参加してみてほしい。また、隔年で開催されている『神幸祭』も今年は開催。東京都心を300mの祭礼行列が練り歩き、東京の中心で江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができるものとなっているので、ぜひこちらもあわせて楽しんでほしい。

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世界目線で考える。

Things to do

ナイトエンターテインメントと考えるこれからの街づくり

2016年4月で7周年を迎えたタイムアウトカフェ&ダイナー。4月はアニバーサリーマンスとして期間限定で伊勢うどんを提供したり、新世代のキーパーソンとなるアーティストたちが多く出演したイベント『Song For A Future Generation』や、寺社フェス『向源』とのコラボレーションイベントなど、様々なイベントが開催されてきた。タイムアウト東京が主催し、毎回様々な分野のエキスパートを招くトークイベント『世界目線で考える。』のスペシャルバージョン、『世界目線ラウンジ』もその一つだ。全3回開催された『世界目線ラウンジ』の最終回、そして7周年スペシャルイベントのラストを飾る『世界目線ラウンジナイトエンターテイメントの未来』が2016年4月26日に開催された。風営法改正をリードし、ナイトカルチャーやナイトエコノミーの持つポテンシャルをいかした魅力ある都市づくりに取り組み続ける弁護士の斉藤貴弘と、2015年に『Sensuous City [官能都市]』を発表し、都市の魅力を測る新たな定義と尺度を提案し注目されるHOME’S総研所長の島原万丈をパネラーとして迎えた同イベント。実際に住む人の目線から考える住み良い街や、夜をいかした街づくりや観光、これからの新たな夜の遊び場の形についてなど、それぞれに持つ観点から存分に語ってもらった。

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ネットとメディアの未来を考える、動画サイトPLAY▶TOKYOが始動

2016年4月で7周年を迎えたタイムアウトカフェ&ダイナー。そのスペシャルイベントの一貫として、タイムアウト東京が主催し、毎回様々な分野のエキスパートを招くトークイベント『世界目線で考える。』のスペシャルバージョン、『世界目線ラウンジ』が開催された。第2弾は、『世界目線ラウンジ ガイドは動画にする。』と題し、2016年2月に動画ガイド『PLAY▶TOKYO』を3社共同で立ち上げた博報堂ケトルの嶋浩一郎、TUGBOATの川口清勝、タイムアウト東京の伏谷博之の3人がパネラーとして登壇した。2020年を見据え、スタートしたプロジェクト『PLAY▶TOKYO』。その立ち上げの背景には、伸び続ける訪日外国人観光客数と、ネット環境のさらなる発展があった。トークはまず、それぞれのインターネットについての考え方を語るところから始まった。   川口はまず、広告代理店のインターネットに対する考え方に問題があると指摘した。インターネットの広告費はラジオ、雑誌を抜き、ついには新聞をも抜いてしまった。にもかかわらず、いまだに広告代理店の営業はテレビコマーシャルを売りたがり、ネット広告は儲からないと考えている。川口は広告代理店を不動産屋にたとえ、高く土地を買ってくれるなら家はサービスで建てる、というシステムで成り立っているビジネスなのだと言う。たとえば多くの人が見る月9のドラマの枠にCMを流すことは、1度で大多数にメッセージを届けることを意味する。同じ時間を共有することに価値を見出し、企業はそれをリーチ数として換金するシステムを採用してきた。それはテレビなら視聴率であり、新聞なら部数、そしてネットならPV(ページビュー)という形で表されてきた。 しかし、今後は「Relevancy」、つまり「適合性」が重要視されると川口はいう。従来の「1 to Many」から、「1 to 1」へ。自分に合った、自分に向けられたコンテンツに課金するシステムが求められる。その例として挙げたのはマガジンハウスの雑誌『BRUTUS』やラジオの投稿など、少数ながらも確実に対象に対して興味を持ち、熱量を持ってコンテンツに向き合っている人々がいるメディアだった。そして、今後のネットはそういう場所になるべきであると語った。   嶋もまた、ネットの問題点として真っ先に価格破壊を挙げた。現状としてデジタルコンテンツは「1PVあたり何円」、という換金システムで扱われる。しかし、インターネットの本質が民主主義にあるとはいえ、たとえば素人ライターの記事と大手新聞社の海外派遣記者が書いた記事が同じ収入システムで扱われるのはおかしいと語る。新聞社のようなコンテンツホルダーが売りにすべきはそのクオリティであり、問題は取材コストの捻出方法にある。適した相手にコンテンツを発信し、ユーザーはそれに見合った対価を払う。世界共通のインターネットの世界に必要なのは新しいマネタイズの発明であると説いた。   そして、 いよいよ話題は『PLAY▶TOKYO』に移る。川口は訪日外国人観光客は2016年4月には2000万人を超え、2020年には4000万人を超えると言われている今、向こう10年のうちに日本国内で経済を回すことのできる「アクティブ」な人の数は、外国人が日本人を上回るだろうと予測する。このまま国内のコミュニケーションにだけ対応していてはまずい。来る逆転に備え、今からやるべきことがあるのではと感じたのが2年前だったという。かねてから嶋の立ち上げたケトルと仕事がしたいと思っていた川口は、『PLAY▶TOKYO

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インバウンドから考える、ガイドブックの未来

2016年4月で7周年を迎えたタイムアウトカフェ&ダイナー。そのスペシャルイベントの一貫として、タイムアウト東京が主催し、毎回様々な分野のエキスパートを招くトークイベント『世界目線で考える。』のスペシャルバージョン、『世界目線ラウンジ』が開催。初回は、『世界目線ラウンジベストガイドサミット vol.1』と題し、『地球の歩き方』を発行するダイヤモンド・ビッグ社代表取締役社長の藤岡比左志と、KADOKAWA『ウォーカー』総編集長でエリアウォーカー部部長、ウォーカー街づくり総研理事長を兼ねる玉置泰紀、タイムアウト東京代表取締役の伏谷博之の3名が登壇。個性豊かなガイドブランドを展開する3者のトークは玉置の乾杯の音頭から始まった。   国民性にあったガイドブックを作る 1979年に創刊された『地球の歩き方』。その誕生までの流れは、まさに今日のメディアが目指すものと言える。当時就活情報誌を出版していたダイヤモンド・ビック社。そこへ、就活を終えた大学4年生を飛行機代が安い1~3月ごろに海外へ行かせようというプロジェクトが持ち込まれる。今日の「卒業旅行」の萌芽だ。「ダイヤモンドステューデントツアー」と銘打たれてスタートし、参加者にはインセンティブとして前年の参加者の体験談が載ったガリ版刷りのガイドが配られた。学生だけで海外旅行に行くことは珍しかった当時は、ガイドブックといえば出張やツアー用しかなかったのだ。その後、そのガイドは『地球の歩き方』として市販されるようになる。「世の中にない情報を形にする」ことが、日本を代表するガイドブック『地球の歩き方』の原点だと藤岡は語った。 「飛行場から市内へ無事たどり着けるか」「時期的に何を着ていけばいいか」など、『地球の歩き方』の編集部には読者から多くの相談が寄せられるという。天気、簡単なフレーズ、交通手段などありとあらゆる情報を掲載し、時に「過保護なガイドブック」と称されることも。しかし藤岡は「国民性に合ったガイドブック」を作っているのだという。それは「分からなければ聞けばいい」と考えている外国人に対し、心配性の日本人には需要があるのだ。 国民性という話題のなかでもう1つ日本人の特徴としてあげられたのが「選択が苦手」ということだった。タイムアウト東京では、「東京、ナポリタン5選」といったまとめ記事が人気だ。しかし、他の都市では50選、100選などが上位になる。レストランでいえば、膨大なメニューのなかから選択するフレンチや中華に対し、鮨屋では「おまかせ」こそが一流と考える。ランキング好きと言われる日本人だが、あまりに選択肢が多過ぎても選べなくなってしまう、取捨選択が苦手な国民性なのだ。  アジアを呼び込む 日本の特集記事が別冊として付録になり、さらに独立し月刊誌として創刊するにいたるほど、日本ファンが多い台湾。しかし、尖閣諸島問題や3.11の時の日本離れは顕著だった。1999年に創刊された『台北ウォーカー』など多言語化する『ウォーカー』ブランドを手がける玉置は事態を冷静に見つめ、インバウンドの話が盛んにされるようになったときもあまり期待していなかったという。しかし、日本とアジア諸国との政治的関係が冷え込んでいる間にも、円安、SNSの普及、アジア諸国の経済成長、ビザの緩和などインバウンドにつながる様々なことが起きていた。次第にアジアの人々の「日本=物価が高い」というイメージが「日本=安い、安全、行きやすい」に変わっていったのだ。 インバウンドを考えるうえで、日本が手本にすべきはフランスだと藤岡は言う。人口

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Things to do

共感で人を集める

2016年2月17日(水)、タイムアウト東京が主催するトークイベント『世界目線で考える。「場」をつくる編』が開催された。今回は、東京を中心に約100店舗の飲食店を経営するカフェ・カンパニー代表取締役社長の楠本修二郎と、雑誌『自遊人』を発行し、宿「里山十帖」を経営する自遊人代表取締役、クリエイティブ・ディレクターの岩佐十良の2名が登壇。第1部では、今まで取り組んできたプロジェクトをそれぞれが発表し、第2部では、タイムアウト東京代表の伏谷博之が聞き手として参加し、2人が考える人が集まる仕組み、データの必要性、地方創生、インバウンドなど、多岐にわたる話題で熱いトークセッションが行われた。

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TOKYO MUSIC BOX

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TOKYO MUSIC BOX #20 POINT・66

    in collaboration with KKBOX                  Point・66 値段:¥¥¥ 音量:★★★ 照度:★★ 出会い:★★★★★ この一杯:本格麦焼酎 O.Henry       ※プレイリストは記事下部 定番スポットや老舗バー、注目の新店まで、魅力的なミュージックスポットを、店主、スタッフ、常連客がセレクトしたミュージックプレイリストとともに紹介する連載企画『TOKYO MUSIC BOX』。  第20回に紹介するのは、渋谷のPOINT・66。2015年10月にオープンした同店は、ロケーションこそ夜間は閑散としている並木橋エリアにある雑居ビルの4階という目立たないものだが、店内の活気は凄まじい。客の輪の中心にいるのは、西麻布で36年にわたって多くのミュージシャンや著名人に愛されたクラブ、328の元オーナー前園勝次。2015年6月に惜しまれつつ328を閉めた彼が、次に拠点として構えたのがこのPOINT・66だ。年齢や職業を問わず、時にビッグアーティストと学生が肩を並べて飲むことさえある気さくで温かな雰囲気は、328時代から変わらないものだ。   日本にまだクラブカルチャーの影も形もなかった1979年にオープンした328、そしてこのPOINT・66の魅力は、「可も不可もないものは犯罪だよ!」という前園のロックスピリットなくして語れない。       同店は店長の春木をはじめ、スタッフが若い。客層はやはり328からの常連客が多いが、前園はここが同窓会的な場所とならないよう心がけている。 「うちにきて知ってる顔がいないとがっかりする人がいるけど、昔なじみに会うのではなくて今友達を作れ!ってね。音楽も、もちろんクラシックなものも好きだけど、常に新しいものを取り入れてる。最近だとSOPHIEとか、アンドリュー・ウェザーオールの新譜もよくかけてるよ。昔の人は過去の音楽で止まっていたりするけど、それはなんとかしたいよね。だから、僕は引っかけ役、場を引っ掻き回す人なの。人や音楽との新しい出会いを生むためにピエロになる勇気を持つってこと(笑)。お客さんをオープンにするためには自分がオープンにならなくちゃ」。 バーのような雰囲気の同店だが、もちろんDJブースもある。週末を中心に色々なジャンルのDJが入ってプレイしており、DJ NORIなど大物DJがふらっと登場することもある。前園が持つDJ観も独特だ。 「良いDJっていうのは、今誰がやっているのか、ブースを見なくても音だけで分かるような人だよね。僕は80年代のディスコみたいなチクっとこない音楽は嫌いなんだけど、良いDJがかけると苦手な曲でも踊らされている自分がいる。そういうものだよね。『音楽離れ』って言葉を聞くことがあるけど、好きなアーティストのライブに行ってじっとステージを見つめているだけじゃ、そりゃだめだよ」。       店長「春ちゃん」はムードメーカー。前園に負けず劣らずの明るさで愛されている   同店の特等席はこのベランダ席   先日67歳の誕生日を迎えたばかりの前園だが、さらなるプランを思案しているという。 「パリのムーランルージュってあるでしょ。あれの東京版を青山に作りたいんだ。青山って遊び場がないでしょ。音楽とダンスと人が溢れていてカルチャーが生まれる、東京のエンターテインメントの目玉になる場所を作りたい。たとえばトランぺッターの近藤等則とゴールデンボン

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TOKYO MUSIC BOX #19 Rock Bar REDSHOES

    in collaboration with KKBOX                  Rock Bar REDSHOES 値段:¥¥¥ 音量:★★★ 照度:★★ 出会い:★★★★ ポイント:ジム・ランビーのアート、奥田民生とNaoki Satoのアンプ、池畑潤二のドラムセット この一杯:ドラゴンマティーニ       ※プレイリストは記事下部 定番スポットや老舗バー、注目の新店まで、魅力的なミュージックスポットを、店主、スタッフ、常連客がセレクトしたミュージックプレイリストとともに紹介する連載企画『TOKYO MUSIC BOX』。  第18回に紹介するのは、言わずと知れたロックバーの名店、Rock Bar REDSHOES。ロックを共通言語に様々な交流が生まれるこの店は、国内外の多くの著名ロックアーティストに愛されている店としても知られる。80年代にオープンした西麻布の初代店舗から現在の南青山店まで、30年以上におよぶ紆余曲折の歴史には、まさに伝説と呼べるようなエピソードが数多ある。「今夜は、誰がいるか。何が起こるのか」。レッドシューズを訪れる客は、みんなそんなドキドキを胸に、店の扉を開けてきた。   かの有名なライブハウスグループ、インクスティックのオーナーでもあった松山勲が1981年に初代レッドシューズをオープンしたことが、歴史の始まり。当時の西麻布はまだ閑散としたエリアだったが、松山は風営法改正によってディスコが締め出しを食らっていた時代に、レッドシューズから「カフェバー」という業態を展開し、一大ブームを巻き起こした。間もなくロックミュージシャンたちが集まりだし、ローリング・ストーンズやデヴィッド・ボウイ、ジョー・ストラマー、ブライアン・フェリー、トッド・ラングレン、矢沢永吉、X JAPANなど、国内外のアーティストが現れるようになった。そのころに同店で働き始めたのが、現オーナーの門野久志だ。 「福井県から上京してきたのは、ロックが大好きで、そういうお店を自分でやりたかったから。人づてにレッドシューズを紹介されて、働き始めました。その後、僕が店長になるわけですが、1995年に初代レッドシューズは閉店します。南青山で現在のレッドシューズを再開させたのが2002年。この狭間の時期に僕が始めたラリーというバーに、X JAPANのhideがよく来ていたんですよ。オープンの噂を聞きつけて、ネットも携帯もない時代にわざわざ探してやってきてくれたんです。以来、自宅よりラリーにいることのほうが多いくらい、来てくれてましたね。寡黙に飲んでる時もあれば、暴れるときもあったな(笑)。今のレッドシューズのスタッフや常連客にはhideのファンが結構いますよ」。        キャンドル・ジュンが置いていってくれたという巨大キャンドル     先代から引き継いだ風神雷神が奥でにらみをきかせる現レッドシューズの店内には、ルースターズの池畑潤二が寄贈したドラムセットや、奥田民生やラブ・サイケデリコのNaoki Satoの私物だったアンプが設置されており、いつでもライブやジャムセッションが行えるようになっている。ここで繰り広げられた数々のサプライズな出来事のなかでも、ジャック・ホワイトがシーナ&ザ・ロケッツらとセッションした夜は特に印象的だったと門野は語る。 「その日は夜にシーナ&ザ・ロケッツのシーナさんのイベントが入っていたんだけど、昼間には店でジャック・ホワイトのインタ

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TOKYO MUSIC BOX #18 THE GUINGUETTE by MOJA

    in collaboration with KKBOX                  THE GUINGUETTE by MOJA 値段:¥¥¥ 音量:★★★ 照度:★★ 出会い:★★★ この一杯:メーカーズマーク オレンジソーダ       ※プレイリストは記事下部 定番スポットや老舗バー、注目の新店まで、魅力的なミュージックスポットを、店主、スタッフ、常連客がセレクトしたミュージックプレイリストとともに紹介する連載企画『TOKYO MUSIC BOX』。  第18回に紹介するのは、渋谷宮益坂の上、ハイレベルなカフェが立ち並ぶ美竹通り沿いの一軒、THE GUINGUETTE by MOJA。人気のダイナーMOJA in the Houseの地下階にある同店は、内装やメニュー、ライブイベントにいたるまで徹底したコンセプトを貫いており、普通のライブバーやDJバーでは味わえないエンターテインメント空間を楽しむことができる。               フレンチポップスのアンニュイなメロディーが聴こえてきそうな華やかな内装は、「禁酒法時代のアメリカにあったフレンチビアホール」がコンセプト。照明やステージ、バーカウンターはもちろんだが、壁や通路に配されている飾り物など、店内の細かな部分を見て回るだけでも楽しい。           不思議の国にでも繋がっていそうなこの扉の向こうは、宴会予約も可能な大部屋。イベント時はVIPルームとして使われる               同店は週末の夜を中心にライブイベントを開催している。マンスリーまたは隔月で行われているレギュラーイベントもあり、ニューオーリンズテイストなファンクセッションや、ジプシーやカントリー、ブルースなどをテーマにしたライブ、はたまたバーレスクダンサーをフィーチャーしたイベントなど、音楽を聴きながらシネマティックな気分に浸ることができる。バーレスクダンスを見ながらバーボンを傾ける……となれば、多少の正装もしてみたい。たまにはちょっと粋で気張った音楽の楽しみ方をしてみるのも新鮮かもしれない。   店の雰囲気と見事にマッチするのがこの『メーカーズマーク オレンジソーダ』。ハイボールにレモンでは、キマらない           取材時には、三浦拓也(depapepe)やアントン(BlackBottomBrassBand)らによるファンクセッションが行われていたのだが、後半にはトロンボーンプレイヤーやボーカリスト、ラッパーが乱入して白熱のジャムを展開。どこからともなく現れて飛び入りで参加した彼らは、実は全員この店のスタッフだという。ニューヨークならまだしも日本ではなかなか見かけない光景だが、ほとんどのスタッフが楽器や歌などの一芸を持っているため、こうしたことも日常茶飯事だ。 店長を務める臼井俊輔も、Shadeの名で1MCのスタイルからバンドスタイル、フリースタイルセッションまで、幅広い形態で活躍するラッパーなのだが、同店が作成するプレイリストは彼を中心にほかのスタッフも交え、THE GUINGUETTE by MOJAのルーツとなる曲をセレクトする。 第1弾の10曲がこちら。いきなりヴィンテージ感全開の1曲目、ハバナのマンボアレンジャーでピアニストのレネ・トゥーゼ率いるRene Touzet and His Orchestra『La Bella C

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TOKYO MUSIC BOX #17 新宿ドゥースラー

    in collaboration with KKBOX                  新宿ドゥースラー 値段:¥¥ 音量:★★★★ 照度:★ 出会い:★★★★ この一杯:アブサン   テキスト:高岡謙太郎 ※プレイリストは記事下部 定番スポットや老舗バー、注目の新店まで、魅力的なミュージックスポットを、店主、スタッフ、常連客がセレクトしたミュージックプレイリストとともに紹介する連載企画『TOKYO MUSIC BOX』。 第17回は、今年で7年目を迎える新宿ドゥースラー。ベースミュージックを中心にしたクラブミュージックフリークがたむろするカフェバーだ。 月の半分はDJイベント、ラウンジパーティーが行われており、低音重視の迫力ある音に浸りながら、音楽好きの若者たちが気軽に交流する場として定着している。         新宿駅南口から徒歩5分。雑居ビルの階段を登り切った5階に新宿ドゥースラーはある。ジャングル、ドラム&ベース、ダブステップ、グライムなどのベースミュージック系に特化しているのがこの店の特徴だ。現在進行形のクラブミュージックで身体を揺らせる希少な店である。オーナーはジャングルDJでもあるDONとタナコのふたり。メニューは、ドライグリーンカレーやタコライスなどで、若手DJにも人気だ。味には定評があり、ライブハウスやクラブでの音楽イベントにメニューをケータリングすることも。水タバコもあり、楽しみ方は幅広い。                     同店の音へのこだわりは目に見えない細部にまでいたり、ターンテーブルの配線もハンダ付けして改造済み。DJミキサーのケーブルも自作というこだわりようだ。のちのちはスピーカーも自作をしていきたいという。 店内で行われているイベントも個性的だ。なかでも自作の音源を持ち寄るビートメイカー同士の戦い『Voodoo Beat Battle』は、優勝者にレコードを100枚プレスする権利が与えるという。3日間連続で行われる周年イベントも毎年激しく盛り上がる。店主のDONは音楽シーンに関わって約20年。ドラム&ベースが全盛期だった大学生時代から、イエロー、リキッドルーム、マニアックラブなどのクラブに行くようになったという。「遊び始めていくと、この曲なんだろう?って気になって、その当時ドラム&ベースのパーティー『DBS』をオーガナイズする神波さんが編集していたフリーマガジン『Future』を読んで、レコードを買うようになりましたね。レコードは集めると繋げたくなもので、ターンテーブルを2台揃えたのがDJを始めたきっかけです。リキッドルームに通って、自作のDJミックスのカセットテープを渡したりしていましたね。フライヤーをレコード屋に置いたり、クラブの折り込みに入れてもらったり、そこから輪が広がっていった感じですね」。その繋がりは、ドラム&ベースの元であるジャングルまで遡り、さらにそのルーツであるレゲエまでに至ったそうだ。 そのうちに、巷にはレゲエバーやソウルバーはあるけれど、自分たちが聴いているジャンルの店がないと気付き、ドゥースラー開店を思い立った。「僕の聴いているジャングルやベースミュージック自体が、そもそも聴いている層が限られているんです。マニアックな音楽だからこそ、この店があることで広がりができて、聴く人たちが増えればいいなと思っています。カウンターで話していることはくだらないことも多くてシモネタバーと言われ

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