東京ガイド

ローカルエキスパートによる都市生活者のためのベストガイド

パブリックキャット 第30回
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パブリックキャット 第30回

テキスト:Shiori Kotaki、写真:Kisa Toyoshima

ローカルレジェンド#13 テンナイン
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ローカルレジェンド#13 テンナイン

タイムアウト東京マガジンにて連載中のローカルレジェンド。この連載では、渋谷の絶滅危惧種ガングロギャルや、102歳のコーヒーレジェンド関口一郎など東京の街で活躍する人にスポットを当てて紹介している。今回は、和やかな雰囲気が流れる稽古場で、映画の名シーンをパントマイムで演じるテンナインのメンバーに話を聞いた。 彼らが演じる「シネマイム」とは、もとは1人で行う演技訓練方法のひとつ。これを集団でやったら面白くなるのではないかと主宰の関谷が思いつき、ある舞台の前座を務めたときに初めて披露した。関谷はこのパフォーマンスを俳優業の宣伝に使おうと考えていたのだが、今ではシネマイムの活動の方がメインになっているそうだ。     マイムのレパートリーには、『スターウォーズ』や『E.T.』、ジブリ作品など誰でも知っている名作から、邦画では『リング』、インド映画の『きっと、うまくいく』などバラエティ豊かに、合わせて37個ほどある。そのなかから実際に『風の谷のナウシカ』と『魔女の宅急便』を披露してもらった。マイムは演者と活弁師に分かれ展開し、無声映画を観ているかのような気分になる。活弁師が、シーンの説明や役者に早口で的確な突っ込みを入れていくため、思わず笑ってしまう。 作品づくりについて尋ねると関谷は、「ジブリなどの作品は、子どものころから数えたら観ている回数が10回は超えている人が多いですよね。なので、シーンを演じたらだいたい皆さん分かってくれます。シーン自体が分かりづらいものでも、たとえば、ジャッキー・チェンってこうだよねという共通認識に訴えられるような、楽しめるものを意識して作っています」と教えてくれた。 また、今後の活動について関谷は、「2年後をめどにヨーロッパに行こうと考えています。『JAPAN EXPO』に呼ばれたいなと、そのためにシネマイムを色々な人に観てもらって、知ってもらえたらと思いながら活動をしています。また、海外で演じることを考えて、字幕を取り入れたパフォーマンスも検討中です」と語った。 テンナインのパフォーマンスは、早稲田松竹前で月に3、4回と、浅草橋の有鳥天酒場で月に1度行われている。スクリーンから飛び出して繰り広げられる名シーンの数々を見に行ってみては。 テンナイン公式サイトはこちら

81歳の銭湯絵師 丸山清人の個展がスタート。背景画グッズも
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81歳の銭湯絵師 丸山清人の個展がスタート。背景画グッズも

中野ブロードウェイ4階のギャラリー リトルハイにて、銭湯背景画絵師の丸山清人の個展『「THE銭湯富士」進化を続ける伝説の背景画』がスタートした。会場では、丸山が書き下ろした観賞用サイズの富士山のペンキ絵約30点が展示、販売されている。               昨年も同じく年始に開催され、2回目を迎えるこの個展。発起人は、リトルハイをはじめ江戸川アートミュージアムなどをオーガナイズする小高均。長年、丸山のファンだったという小高が、3年前のリトルハイのオープン当初から温めていた企画だ。 銭湯文化の最盛期と言われる1970年代には、都内には約2500軒もの銭湯があり、企業や代理店から広告費の代わりとして銭湯に提供されていた銭湯背景画。その描き手たちも、当時は多忙を極めていたという。現在では都内の銭湯の数は600軒を切るまでに激減してしまい、国内の銭湯背景画絵師は丸山とその弟弟子の中島盛夫、中島の弟子である田中みずきの3名のみである。 会場ではポストカードやメモ帳、しおりなどのグッズも販売している  新作のなかには横浜の夜景を背景にしたものも ライブペインティングを行った際の映像も          その繊細で瑞々しい作風で日本中に多くのファンを持つ丸山。日本屈指の富士の描き手の貴重な仕事を眺めながら、雄大な気分に浸ってはいかがだろう。   『「THE銭湯富士」進化を続ける伝説の背景画』の情報はこちら

東京、薬酒バー5選
ナイトライフ

東京、薬酒バー5選

東京では、夜遊びをしつつも健康に気をつける人が増えたのか、薬酒がじわじわと注目を集めている。薬酒は生薬をそのまま漬け込んだ酒のことで、酒の効用に生薬の薬効が加わることで生薬単体以上のパワーを発揮すると言われている。また、独特の味わいやミステリアスなストーリーも楽しめる薬草酒は、度数の高いスピリッツに様々な薬草を漬け込み、その成分を抽出した酒で、使用するハーブによって様々な効果があるという考えもある。この特集では、薬酒、薬草酒が楽しめるオーセンティックなバーから路地裏にある小さなバーまでを紹介する。

エディターズ・ピック

インタビュー:塚本晋也
映画

インタビュー:塚本晋也

タイムアウト東京 > 映画 > インタビュー:塚本晋也 インタビュー:平塚真里 写真:中村悠希   マーティン・スコセッシ監督の新作『沈黙-サイレンス-』が完成した。遠藤周作のキリスト教文学を原作とする同作品は、江戸時代初期に日本を訪れたポルトガル人宣教師たちの視点から、キリスト教弾圧の内面を、文化の衝突や信仰のあり方の違いを交えて描かれた作品だ。本作で、敬虔なカトリック信徒のモキチ役を演じた、映画『鉄男 TETSUO』や、『東京フィスト』、『野火』などの監督としても知られる塚本晋也に本作への思いを聞いた。

ハイブリッド占い1/16-1/22
Things to do

ハイブリッド占い1/16-1/22

イラスト上野桃子、テキストNOT FOR SALE

インタビュー:珍盤亭娯楽師匠
音楽

インタビュー:珍盤亭娯楽師匠

インタビュー:三木邦洋 撮影:谷川慶典 DJが国産の音楽をプレイすること、それがすなわちクラブミュージックのいちジャンルとしての「和モノ」である。地方の民謡や音頭から、演歌、昭和歌謡、アイドルソング、ニューミュージック、シティポップ、Jポップまで、和モノの範疇はそれらすべてを指す。 近年、海外のDJやレコードバイヤーの間で和モノの人気が高まっているという話を頻繁に耳にするようになった。と同時に、『和ラダイスガラージ』(ExT Recordingsの永田一直が主宰する和モノイベント。「激安昭和国産音源のみでパラダイスガラージに肉迫せんと試みる」ことを標榜する)周辺の尋常ならざる盛り上がりを伝え聞くうち、自分は和モノを勘違いしていた、もといなめていたのかもしれない、という焦りに近い予感を覚えた。 果たして、その後に体験した永田一直や、本記事の主役である珍盤亭娯楽師匠のプレイによって脳内は和モノインベイジョン状態に。取るに足らないとされていたレコードに新たな解釈を加え、見たこともない地平を見せる、まさにDJのマジカルな魅力、その王道を体験したのだ。 本記事では、クラブを飛び出し、祭りからロックフェスティバル、レイヴまで、和モノ以外のシーンにも着実に食い込み、強烈なパフォーマンスでその名を轟かすDJ、珍盤亭娯楽師匠にその背景と活動の姿勢について話を聞いた。  

1月にオープンする注目ヴェニュー5選
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1月にオープンする注目ヴェニュー5選

年末年始の休みもあっという間に過ぎ去り、いよいよ2017年に突入した。この記事では、タイムアウト東京が注目するニューオープンを毎月紹介しているが、今年もバラエティに富んだヴェニューを紹介していきたいと思う。今月は、「シングルオリジン煎茶」をハンドドリップで楽しめる日本茶専門店や、全国の窯から届いた器から食事に使用するものが選べるレストラン、宇田川カフェが手がけるホテル併設のカフェレストランなどカフェのオープンが目立った。  東京茶寮 ※2017年1月5日オープン 日本各地から仕入れた単一農園、単一品種の「シングルオリジン煎茶」をハンドドリップで楽しめる日本茶専門店が三軒茶屋駅にオープン。独自に開発した日本茶専用のドリッパーを用いて茶が淹れられ、日本茶特有の甘みや旨味、渋み、香りが詰まった一杯を堪能することができる。また、煎茶の飲み比べメニューも用意されているので、それぞれの個性や違いも楽しみながら、ほっと一息ついてみるのも良いだろう。 シャポン自由が丘店 カフェ&ブティック ※2016年1月6日オープン  世界最大のチョコレートの祭典『サロン・デュ・ショコラ・パリ』でグランプリの受賞経験もあるBean to Barチョコレートブランドの老舗、CHAPONの日本1号店が自由が丘駅近くにオープン。自社工場で豆から作られた多彩な板チョコレートやデザイン性の高いボール型のショコラなどを購入することができる。また、併設されたカフェではフランスから直輸入したボンボンショコラや、4から5パターンの板チョコレートなどが味わえる。 六本木カフェ ※2017年1月16日オープン 宇田川カフェが手がける新たな店舗が、ホテル併設のカフェレストランとして六本木駅近くにオープン。モーニングタイムには洋食や和食を中心とした30種類以上のメニューをブッフェスタイルで提供するほか、ランチとディナーでは魚介の旨みが感じられるシーフードパエリアや、ワインに合う肉料理、パスタなどを楽しむことができる。また、濃厚でありながらもすっきりとした味わいで人気のある『宇田川ブレンドコーヒー』は、どの時間帯でも注文することが可能だ。 もうひとつのdaidokoro ※2017年1月23日リニューアルオープン WACCA池袋5階で運営されていたキッチンスタジオLupeが、日中はレストラン、夜は食に関するイベ ントや講習会などを不定期で行うキッチンスペースとしてリニューアルオープン。ランチメニューに提供されるのは、おかわり自由の土鍋で炊き上げた白飯、味噌汁または野菜のスープ、漬物、日によって内容が替わる惣菜がセットとなったプレートだ。食事に使用する器は食器棚から自身で選ぶこともでき、全国の窯から届いた器で食事を楽しめるほか、調味料も全国からその日届いたものが揃えられている。 Anywhere Door ※2017年1月21日オープン 「コーンショット」を提供するカフェが明治神宮前駅近くにオープン。「コーンショット」とは、コーンをチョコレートでコーティングし、カップの縁にはフレーバーをトッピング、そして底にはそれぞれに合ったマシュマロやチョコクリームなどを入れてコーヒーや紅茶、ウイスキーのカップとして楽しむスイーツのことである。同店では、レギュラーメニューとして「コーンショット」とメルトティラミスを合わせたスイーツを提供する。

2017年に公開が待ちきれない映画20
映画

2017年に公開が待ちきれない映画20

タイムアウトロンドンにて、2017年に公開される映画50本が紹介された。タイムアウト東京ではそのなかから注目の作品を、邦画も加えて20本紹介する。今年も、SF映画の金字塔『ブレードランナー』の続編や、マーティン・スコセッシが20年以上の構想を経て完成させた『沈黙』、オリジナルキャストが再集結する『トレインスポッティング2』など見逃せない作品が揃う。リストをチェックしながら公開を待とう。  

東京、新春セール2017
ショッピング

東京、新春セール2017

年明けと同時に楽しみになるのが、多くの百貨店やショップの初売りセール。このリストでは、三越、伊勢丹などの百貨店から商業施設のセールを紹介。気になるアイテムを年末にチェックしてから、年明けにセールに出向くのも良いだろう。しかし、新作に目がいってしまうのもセールの危険なところ。財布の紐の緩み過ぎには注意しよう。

注目イベント

ロマンポルノ・リブート・プロジェクト
映画

ロマンポルノ・リブート・プロジェクト

成人映画レーベル「日活ロマンポルノ」の45周年を記念して、塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫、行定勲監督らが制作したロマンポルノ作品が公開。「10分に1回絡みのシーンを作る」、「70~80分前後の上映時間」、「全作品が同じ製作費」、「撮影期間が1週間程度」など一定のルールのなかで撮影するというロマンポルノの特質を引き継いだ作品群が順次公開される。 2016年11月26日(土)の『ジムノペディに乱れる』公開に続き、12月17日(土)より『風に濡れた女』、2017年1月14日(土)より『牝猫たち』、1月28日(土)より『アンチポルノ』、2月11日(土)より『ホワイトリリー』が順次公開、それぞれの終了日は未定となっている。

増上寺 節分追儺式
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増上寺 節分追儺式

節分の2月3日に開催される、増上寺の恒例行事。福男、福女らによる豆撒きが行われる。毎年、芸能界など各界の人々も参加し華やかな行事となっている。また、開運招福の『五合桝』(2,000円)や『開運御守福豆』(1,000円)も予約可能(数に限りあり)。希望する人は問い合わせてみよう。

サロン デュ ショコラ2017
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サロン デュ ショコラ2017

パリ発祥のチョコレートの祭典、『サロン デュ ショコラ』。日本での開催は今回で15回目を迎える。会場を東京国際フォーラムに移し、世界約17ヶ国から、約100のブランドが出店。日本未進出のものから、人気ショコラティエの新作など、チョコレートファンは見逃せないイベントだ。参加するショコラティエは順次発表されるので、続報を待ちたい。今回も混雑が予想されるので、人気のショコラティエの作品を手に入れたいなら午前中に行くことを勧める。

マリメッコ展ーデザイン、ファブリック、ライフスタイル
アート

マリメッコ展ーデザイン、ファブリック、ライフスタイル

大胆なデザインと色使いで、世界中の人を虜にするフィンランド発のブランド『マリメッコ』。1951年の創業から今日にいたるまで、200点に上るアイテムとともにその歩みを辿る展覧会がBunkamuraザ・ミュージアムで開催される。ジャクリーン・ケネディが身に着けたことで有名なドレスのほか、ケシの花をモチーフにした「ウニッコ」を考案したデザイナーのマイヤ・イソラのファブリックなど、ヘルシンキのデザインミュージアムが所蔵する貴重なコレクションが数多く展示される。個性溢れるデザイナーたちの仕事を通して、60年にわたるブランドの歴史を深く感じられる展覧会になるだろう。

世界目線で考える。

世界目線で考える。インバウンド台湾編 2017

世界目線で考える。インバウンド台湾編 2017

タイムアウト東京が主催するインバウンドセミナーの台湾編。2014年、2015年も開催され好評を博したセミナーの第3弾だ。講師を務めるのは、日本のアパレルやエンタメ業界の台湾進出のプロデュースから、中央省庁や地方自治体の台湾展開のサポートまで数多く実施しているFUJIN TREE GROUP代表のジェイ・ウー、CEO(執行長)の小路輔の2名。台湾の視察をする日本の企業や自治体の多くが、まず初めに打ち合わせのアポイントを取ると言われているFUJIN TREEから、現場の生の声を届ける。 第1部では、台湾マーケットの最新情報や「台湾からのインバウンド」、「台湾でのクールジャパン」などを事例を交えて紹介する。第2部では、タイムアウト東京代表の伏谷博之が聞き手として参加し、参加者とのQ&Aも交えたトークセッションを予定している。2016年度『グッドデザイン賞 ベスト100』受賞や、台北の華山1914文創園区で沖縄県と開催したインバウンド施策『Okinawa Picnic ~haveAnice 沖繩野餐日~』は1万人以上を集客などと、ますます注目を集めているFUJIN TREE。2015年12月に開催した際も満員御礼のキャンセル待ちとなったため、早めの予約をおすすめする。 関連記事『台湾進出への一歩を踏み出す』 JAY WU プロフィール(右)FUJIN TREE GROUP Founder and President1977年台南生まれ。日本やカナダでの留学、台湾での総合商社での勤務の経験を生かし、台湾で新しいライフスタイル(衣・食・住)を提案するため、FUJIN TREE GROUPを立ち上げる。ファッションやインテリア、料理など興味の対象は幅広く、日本文化への造詣もとても深い。2014年にはXue Xue Institute(學學文創志業)の講師としても活動している。 小路輔 プロフィール(左)FUJIN TREE GROUP CEO / 執行長1979年埼玉県生まれ。JTBグループでインバウンド、ビジットジャパン関連の業務に従事する。2012年よりスタートトゥデイにてZOZOTOWN・WEARの海外事業を手掛ける(観光庁「官民連携事業」を実施、経産省「越境電子商取引連絡会議」に参画)。2014年にFUJIN TREE TOKYOを設立するともに、FUJIN TREE GROUPのCEO(執行長)に就任。台湾のシティーマーケット「haveAnice…MARKET」のオーガナイザーも兼任。日本と台湾のライフスタイル、ファッション、カルチャーの交流をテーマに活動中。

ナイトエンターテインメントと考えるこれからの街づくり
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ナイトエンターテインメントと考えるこれからの街づくり

2016年4月で7周年を迎えたタイムアウトカフェ&ダイナー。4月はアニバーサリーマンスとして期間限定で伊勢うどんを提供したり、新世代のキーパーソンとなるアーティストたちが多く出演したイベント『Song For A Future Generation』や、寺社フェス『向源』とのコラボレーションイベントなど、様々なイベントが開催されてきた。タイムアウト東京が主催し、毎回様々な分野のエキスパートを招くトークイベント『世界目線で考える。』のスペシャルバージョン、『世界目線ラウンジ』もその一つだ。全3回開催された『世界目線ラウンジ』の最終回、そして7周年スペシャルイベントのラストを飾る『世界目線ラウンジナイトエンターテイメントの未来』が2016年4月26日に開催された。風営法改正をリードし、ナイトカルチャーやナイトエコノミーの持つポテンシャルをいかした魅力ある都市づくりに取り組み続ける弁護士の斉藤貴弘と、2015年に『Sensuous City [官能都市]』を発表し、都市の魅力を測る新たな定義と尺度を提案し注目されるHOME’S総研所長の島原万丈をパネラーとして迎えた同イベント。実際に住む人の目線から考える住み良い街や、夜をいかした街づくりや観光、これからの新たな夜の遊び場の形についてなど、それぞれに持つ観点から存分に語ってもらった。

ネットとメディアの未来を考える、動画サイトPLAY▶TOKYOが始動
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ネットとメディアの未来を考える、動画サイトPLAY▶TOKYOが始動

2016年4月で7周年を迎えたタイムアウトカフェ&ダイナー。そのスペシャルイベントの一貫として、タイムアウト東京が主催し、毎回様々な分野のエキスパートを招くトークイベント『世界目線で考える。』のスペシャルバージョン、『世界目線ラウンジ』が開催された。第2弾は、『世界目線ラウンジ ガイドは動画にする。』と題し、2016年2月に動画ガイド『PLAY▶TOKYO』を3社共同で立ち上げた博報堂ケトルの嶋浩一郎、TUGBOATの川口清勝、タイムアウト東京の伏谷博之の3人がパネラーとして登壇した。2020年を見据え、スタートしたプロジェクト『PLAY▶TOKYO』。その立ち上げの背景には、伸び続ける訪日外国人観光客数と、ネット環境のさらなる発展があった。トークはまず、それぞれのインターネットについての考え方を語るところから始まった。   川口はまず、広告代理店のインターネットに対する考え方に問題があると指摘した。インターネットの広告費はラジオ、雑誌を抜き、ついには新聞をも抜いてしまった。にもかかわらず、いまだに広告代理店の営業はテレビコマーシャルを売りたがり、ネット広告は儲からないと考えている。川口は広告代理店を不動産屋にたとえ、高く土地を買ってくれるなら家はサービスで建てる、というシステムで成り立っているビジネスなのだと言う。たとえば多くの人が見る月9のドラマの枠にCMを流すことは、1度で大多数にメッセージを届けることを意味する。同じ時間を共有することに価値を見出し、企業はそれをリーチ数として換金するシステムを採用してきた。それはテレビなら視聴率であり、新聞なら部数、そしてネットならPV(ページビュー)という形で表されてきた。 しかし、今後は「Relevancy」、つまり「適合性」が重要視されると川口はいう。従来の「1 to Many」から、「1 to 1」へ。自分に合った、自分に向けられたコンテンツに課金するシステムが求められる。その例として挙げたのはマガジンハウスの雑誌『BRUTUS』やラジオの投稿など、少数ながらも確実に対象に対して興味を持ち、熱量を持ってコンテンツに向き合っている人々がいるメディアだった。そして、今後のネットはそういう場所になるべきであると語った。   嶋もまた、ネットの問題点として真っ先に価格破壊を挙げた。現状としてデジタルコンテンツは「1PVあたり何円」、という換金システムで扱われる。しかし、インターネットの本質が民主主義にあるとはいえ、たとえば素人ライターの記事と大手新聞社の海外派遣記者が書いた記事が同じ収入システムで扱われるのはおかしいと語る。新聞社のようなコンテンツホルダーが売りにすべきはそのクオリティであり、問題は取材コストの捻出方法にある。適した相手にコンテンツを発信し、ユーザーはそれに見合った対価を払う。世界共通のインターネットの世界に必要なのは新しいマネタイズの発明であると説いた。   そして、 いよいよ話題は『PLAY▶TOKYO』に移る。川口は訪日外国人観光客は2016年4月には2000万人を超え、2020年には4000万人を超えると言われている今、向こう10年のうちに日本国内で経済を回すことのできる「アクティブ」な人の数は、外国人が日本人を上回るだろうと予測する。このまま国内のコミュニケーションにだけ対応していてはまずい。来る逆転に備え、今からやるべきことがあるのではと感じたのが2年前だったという。かねてから嶋の立ち上げたケトルと仕事がしたいと思っていた川口は、『PLAY▶TOKYO

インバウンドから考える、ガイドブックの未来
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インバウンドから考える、ガイドブックの未来

2016年4月で7周年を迎えたタイムアウトカフェ&ダイナー。そのスペシャルイベントの一貫として、タイムアウト東京が主催し、毎回様々な分野のエキスパートを招くトークイベント『世界目線で考える。』のスペシャルバージョン、『世界目線ラウンジ』が開催。初回は、『世界目線ラウンジベストガイドサミット vol.1』と題し、『地球の歩き方』を発行するダイヤモンド・ビッグ社代表取締役社長の藤岡比左志と、KADOKAWA『ウォーカー』総編集長でエリアウォーカー部部長、ウォーカー街づくり総研理事長を兼ねる玉置泰紀、タイムアウト東京代表取締役の伏谷博之の3名が登壇。個性豊かなガイドブランドを展開する3者のトークは玉置の乾杯の音頭から始まった。   国民性にあったガイドブックを作る 1979年に創刊された『地球の歩き方』。その誕生までの流れは、まさに今日のメディアが目指すものと言える。当時就活情報誌を出版していたダイヤモンド・ビック社。そこへ、就活を終えた大学4年生を飛行機代が安い1~3月ごろに海外へ行かせようというプロジェクトが持ち込まれる。今日の「卒業旅行」の萌芽だ。「ダイヤモンドステューデントツアー」と銘打たれてスタートし、参加者にはインセンティブとして前年の参加者の体験談が載ったガリ版刷りのガイドが配られた。学生だけで海外旅行に行くことは珍しかった当時は、ガイドブックといえば出張やツアー用しかなかったのだ。その後、そのガイドは『地球の歩き方』として市販されるようになる。「世の中にない情報を形にする」ことが、日本を代表するガイドブック『地球の歩き方』の原点だと藤岡は語った。 「飛行場から市内へ無事たどり着けるか」「時期的に何を着ていけばいいか」など、『地球の歩き方』の編集部には読者から多くの相談が寄せられるという。天気、簡単なフレーズ、交通手段などありとあらゆる情報を掲載し、時に「過保護なガイドブック」と称されることも。しかし藤岡は「国民性に合ったガイドブック」を作っているのだという。それは「分からなければ聞けばいい」と考えている外国人に対し、心配性の日本人には需要があるのだ。 国民性という話題のなかでもう1つ日本人の特徴としてあげられたのが「選択が苦手」ということだった。タイムアウト東京では、「東京、ナポリタン5選」といったまとめ記事が人気だ。しかし、他の都市では50選、100選などが上位になる。レストランでいえば、膨大なメニューのなかから選択するフレンチや中華に対し、鮨屋では「おまかせ」こそが一流と考える。ランキング好きと言われる日本人だが、あまりに選択肢が多過ぎても選べなくなってしまう、取捨選択が苦手な国民性なのだ。  アジアを呼び込む 日本の特集記事が別冊として付録になり、さらに独立し月刊誌として創刊するにいたるほど、日本ファンが多い台湾。しかし、尖閣諸島問題や3.11の時の日本離れは顕著だった。1999年に創刊された『台北ウォーカー』など多言語化する『ウォーカー』ブランドを手がける玉置は事態を冷静に見つめ、インバウンドの話が盛んにされるようになったときもあまり期待していなかったという。しかし、日本とアジア諸国との政治的関係が冷え込んでいる間にも、円安、SNSの普及、アジア諸国の経済成長、ビザの緩和などインバウンドにつながる様々なことが起きていた。次第にアジアの人々の「日本=物価が高い」というイメージが「日本=安い、安全、行きやすい」に変わっていったのだ。 インバウンドを考えるうえで、日本が手本にすべきはフランスだと藤岡は言う。人口

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TOKYO MUSIC BOX

TOKYO MUSIC BOX #31 Bar Bonobo
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TOKYO MUSIC BOX #31 Bar Bonobo

      in collaboration with KKBOX                  Bar Bonobo 値段:¥¥ 音量:★★★★ 照度:★★ ポイント:踊れるけれど会話もできる音の良さ   テキスト:Ken Hidaka (hangouter) 撮影:鈴木大喜 定番スポットや老舗バー、注目の新店まで、魅力的なミュージックスポットを、店主、スタッフがセレクトしたミュージックプレイリストとともに紹介する連載企画『TOKYO MUSIC BOX』。 神宮前2丁目にあるBar Bonoboは、音楽の真髄が感じられる隠れ部屋的な、まるで外国のホームパーティのような雰囲気が漂うDJバーだ。今年で14周年を迎える同店は、フレンドリーで個性が溢れるスタッフが温かく迎え入れてくれ、老若男女、古今東西のDJやクリエイター、音楽好きや自由人たちの憩いの場として親しまれている。クラブ界の重鎮たちから若手DJ、色々なスタイルのライブなど、濃い音楽がほぼ毎晩、1階のメインフロアと2階の畳部屋で響き渡っている。         Bar Bonoboは、1990年代をニューヨークで過ごした成浩一が2003年の末にオープンした。成は、先日逝去した御大デヴィッド・マンキューソの本拠地であるザ・ロフトや、CBGB、ニッティングファクトリーなどといったニューヨークの伝説的な音楽スポットで洗礼を受け、また知る人ぞ知る京都の伝説的なニューウェイブバンド「のいづんずり」のニューヨーク版のメンバーにもなり、異色な音楽修行を現地でたっぷり体感した人物である。   プレイリストではDJとしても活躍する成が、Bar Bonoboベスト10を選んでくれた。「これはいわゆるフュージョンな音ですが、展開やメロディがミニマルで、後半のラテンなブレイクも良いです。 最初は大丈夫かな、と思いつつかけてみましたが、やはりこの繰り返しの感じがポイントで、こういう音楽でもフロア受けが良いのが嬉しかったです」 「イタリアのアーティストで、今は歌手になっているが、初期はこういう実験的なものを作っていた。クラブでかけると、本当に小難しい音楽とか、シュトックハウゼンをかけても誰も踊らないじゃないですか。こういうものを少し見つけてプレイしようと心がけている。ボノボでかけて手ごたえを感じたら、確信を持ってどこでもかけられる」         成いわく、Bar Bonobo前史はこうである。「バブル末期に僕は24、5歳で、高校生相手にブルーハーツを教えるヤマハのギターの先生でした。でも、あるタイミングで自分の中でSOS信号が出て、この環境から脱出しようと決心した。元々Televisionなどのニューヨークパンクが好きだったので、ニューヨークに渡った。セントラルパークでボケっとしていると、皆裸で読書したり、サッカーしていて、六本木よりも落ち着いている。意識改革が起きてしまって、もう一度音楽を真剣にやろうと決心するきっかけになった」。 田畑満が初代ギタリストとして在籍し、戸川純も一時期メンバーだったのいづんずりのリーダー、福田研も同じ時期に移住し、彼が貼ったメンバー募集を5番街の札幌ラーメン店で見つけた成は、ニューヨーク版のいづんずりに加入する。バンドはその後、ニッティングファクトリーでライブをするグループにまで成長していった。「バンドの勢いが増して人気が出たけれど、僕がちょっとバンドに対して悟るのが遅すぎた。

TOKYO MUSIC BOX #30 JAZZ喫茶 映画館
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TOKYO MUSIC BOX #30 JAZZ喫茶 映画館

      in collaboration with KKBOX                  JAZZ喫茶 映画館 値段:¥¥ 音量:★★★★ 照度:★★★ ポイント:オープンリールや映写機、カメラ、映画ポスターなど、店内の様々な機材やアンティーク   定番スポットや老舗バー、注目の新店まで、魅力的なミュージックスポットを、店主、スタッフがセレクトしたミュージックプレイリストとともに紹介する連載企画『TOKYO MUSIC BOX』。 今回は、都内で最も個性的なジャズスポットのひとつであるJAZZ喫茶 映画館を紹介する。サイフォンで淹れたコーヒーをすすりながら、スピーカーから流れるジャズに耳を傾け、静かに贅沢を味わう。そんな光景が、この店では40年間変わることなく続いてきた。       扉を開け、店内に足を踏み入れると、時間の流れがひどくゆっくりになる。奥に鎮座する大きなスピーカーをはじめ、店内のあちこちにオープンリールや、映写機、カメラ、映画ポスターなど、様々な機材やアンティークが置かれている。ドキュメンタリー映画を製作していた経歴を持つ店主、吉田のマニアックな趣味だ。       ホーンやプレイヤーの木製部分はすべて吉田の自作だ     1976年から白山で営業するこの店は、もともとは吉田が仲間と一緒に映画を上映するためにこの店舗スペースを借りたのが始まりだ。その後、次第に現在のジャズバーへと変容を遂げ、素晴らしいオーディオシステムに加えて、貴重なジャズレコードの数々、さらには棚には多くのフィルムや写真集など、ジャズマニアや映画マニアたちが惹きつけられやってくる店となっていった。 「ジャズは曲単位ではなくLP単位で聴くものですし、私が選ぶ曲はデータで聴いても面白くない曲ばかりかもしれないですが……。10曲ということでしたら、スタンダードなジャズナンバーから色々なバージョンを選んでみますか」。ということで、スタンダードナンバーを軸にプレイリストを作ってもらった。                 「ジョン・コルトレーンの『My Favorite Things』は、これだけで30枚以上あります」とのこと。今回は、アルバム『My Favorite Things』のテイクと、彼が亡くなる3ヶ月前に録られたライブ録音『The Olatunji Concert:The Last Live Recording』からのテイクの2パターンを選んでくれた。     「このエリック・ドルフィーの『Out To Lunch』は、オリジナル盤は溝が深くて、非常に迫力のある音がするのです。この作品は、大友良英さんがお気に入りということで、以前にdoubtmusicからカバーアルバムを出していました(『ONJO plays Eric Dolphy's Out To Lunch』)」。     「日本人で選ぶなら、美空ひばりはすごいジャズシンガーでした。美空ひばりをかけるジャズ喫茶は、あまりないと思いますが(笑)。ひばりさんの息子さんも、来店されたことがありますよ」。   ジャズとレコードに深い愛情を注ぐ吉田は、リクエストにも気軽に応えてくれる。昔ながらのジャズ喫茶の雰囲気を味わいたいひとは、ぜひ訪ねてみてほしい。   JAZZ喫茶 映画館のプレイリストはこちら 『TOKYO MUSIC BOX』特設サイト

TOKYO MUSIC BOX #29 天狗食堂
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TOKYO MUSIC BOX #29 天狗食堂

      in collaboration with KKBOX                  天狗食堂 値段:¥¥ 音量:★★★★ 照度:★★ この一杯&一品:ハイウーロンと餃子   定番スポットや老舗バー、注目の新店まで、魅力的なミュージックスポットを、店主、スタッフがセレクトしたミュージックプレイリストとともに紹介する連載企画『TOKYO MUSIC BOX』。 今回は三軒茶屋で最もディープなDJバー、天狗食堂を紹介。今年9年目を迎える同店だが、週末は深夜から早朝まででは収まらず、昼すぎまでぶっ続けで営業する、ハードな遊び人と飲んべえたちの終着駅である。   店内奥には良い感じにラフなDJブースが。DJは基本的に平日も含め毎日入っており、ジャンルもディスコ、レアグルーヴ、ワールドミュージックからハウス系までと幅広い。アニバーサリーイベントではDJ NORIが出演したりと、大御所が登場することもしばしばある。DJバーにしては珍しく、踊れるスペースがしっかりとあるのが嬉しい。     店主の千田顕一郎は、1990年代のクラブカルチャー最盛期に青春時代を過ごした世代。秋田から上京した大学時代から20代半ばまで、今はなき青山MIXをはじめとするクラブで夜遊びに明け暮れたという。「大学に入ってからレコードとかを買い始めて、仲間と渋谷のクラブでパーティーをしたり。青山MIXは敷居の高い箱でしたが、そこでレギュラーパーティーをやっているDJの鞄持ち的なこともやったり、照明をやったりしていました。やっと、翌月からオープンの時間にDJブースに立たせてもらえることが決まって、やった!と思った矢先に、青山MIXが閉店してしまって(笑)。それが2005年くらい。『Body&Soul』が盛り上がってた時期で、俺も買ってるレコードはハウス寄りのものが多かったかな」。 同店を開く以前は都内でカレーのキッチンカー営業やケータリングを生業にしていたが、2007年に独立を決意し、三軒茶屋で同店をスタートさせた。泥酔客だろうが来る者は拒まない千田のスタイルが成立するのも、三軒茶屋という土地柄ならではだという。「ここ数年で、世代的に家庭を持ったりで平日も朝まで飲みに来てくれるような常連さんは減ってしまいましたが、音楽好きはもちろん、最近三軒茶屋に引っ越してきたお客さんとか、ほかの店の店主が自分の店の酔い潰れた客を預けに来たり(笑)。多分、普通の店だったら止めさせることも、俺は止めない、っていうか俺が率先して乗っかっちゃったりするんで(笑)。まあ、これが渋谷とか新宿だったらめちゃくちゃになっちゃって無理なんでしょうけど。三茶でうちに辿り着く時点で、ある程度お客さんも匂いが近い人が来ているというのはありますね」。   千田が語ってくれた9年間のエピソードの数々は、過激さゆえにここに詳細を書けないのが残念なのだが、とにかく濃い。ここでは、クラブや普通のバーとも違う、アルコールと音楽が同居する空間でだからこそ起こるドラマチックな瞬間があるようだ。「明け方に音楽を聴いて泣き出す人とかいますよ。お客さんが2人くらいしかいなくても、なんかその場にいる全員の波長が合っちゃって、朝日が差し込んで来て、この曲が今かかっちゃって、ジーンときちゃうみたいな。うちの店、日差しがめっちゃ入るんですよ(笑)」。というわけで、今回、彼が作成してくれたプレイリストのタイトルはずばり「朝日が差し込む天狗食堂で聴きたい曲」だ。  

TOKYO MUSIC BOX #28 頭バー
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TOKYO MUSIC BOX #28 頭バー

      in collaboration with KKBOX                  頭バー 値段:¥¥ 音量:★★★ 照度:★ ポイント:気軽に入れる雰囲気この一杯:開店当初から人気のウーロンハイ テキスト:高岡謙太郎     定番スポットや老舗バー、注目の新店まで、魅力的なミュージックスポットを、店主、スタッフがセレクトしたミュージックプレイリストとともに紹介する連載企画『TOKYO MUSIC BOX』。 今回紹介するのは、恵比寿と渋谷の中間にあるDJバー、頭バー。渋谷川と明治通りに挟まれた一戸建てを改築した店舗。2階建ての壁一面にはグラフィティが施されているので、一目でそれとわかるだろう。1階がDJブースつきのカウンターバーで、2階の座敷ではくつろぐこともできる。         都内のDJバーにしては珍しく大通りに面しているので一見の来店も多い。バーカウンターの距離は狭すぎず空きすぎず、客同士の距離感を縮め、フレンドリーになりやすい間合いだ。「酔っ払いすぎて夕方まで帰らない人もたまにいるんです。前の店長の木村はくっつけ上手で、ここから何人も結婚した人がいるんですよ」と語るのは、昨年から2代目店長になった押川大二郎。   DJイベントは日々行われている。過去にはイギリスの大御所ダブエンジニア、エイドリアン・シャーウッドがお忍びでプレイしたことも。押川も時折DJを披露する。プレイリストの3曲目までは客から曲名を聞かれることの多い曲だそうだ。「1曲目はアフリカ、コンゴの電気リケンベ(親指ピアノ)グループ、Konono No.1。彼らにしてはダークな曲だったので気に入っていますね」。 レギュラーイベントも幅広く、アダルトな夜遊び企画も。「ノイズから歌謡曲、四つ打ち系もあり、日によってジャンルが違います。毎週水曜日は『妖怪倶楽部』というイベントで、フリーマイクでラッパーたちが自由にフリースタイルを披露できます。そのほかに、おしんこさんという、服を脱いだ素人の女性の写真を撮る催しもありますね」。 この店では台湾人女子が働いていたときから台湾料理がメニューに登場するようになったのだが、「働いていた台湾人の子の婚活パーティを店でやって、2回目で彼氏ができて店をすぐ辞めちゃいました(笑)」。今は彼女の味を改良して出しているそうで、魯肉飯(ルーローハン)、煮玉子、水餃子を中心に屋台料理が楽しめる。   一度この店を訪れたことがある人なら、同店が醸し出す独特なムードを知っていることだろう。非日常感あふれる店の成り立ちを聞くと、「GAS BOYSのイマイさんが立ち上げたスニーカーブランド『マッドフット』の事務所が原宿にあって。そこで週末は内輪の飲み会的なパーティが行われ、『頭バー』と呼ばれていました。100円で買ったチューハイを200円で売ったりして(笑)。それがどんどん広がって知らない外国人も来るようになって、頭バーをリアル店舗化することになったんです」という。 押川の音楽の原体験は、10代の頃。音楽好きの友人の兄がリーダーの、エレクトリックミュージック・ユニットGeodegikにメンバーとして参加。テルミンやサンプラーを担当し、2回目の『フジロック』に出演するという希少な体験をしている。「最近はリーダーの下城さんに全然会っていないですね。頭バーでもライヴしてほしいですね」。 その後、ターンテーブリストとして名を馳せたDJ BAKUのVJ

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