1. まれびと
    Photo: Naoki Ishikawa
  2. 'Plateaus' (2014) © Rashid Johnson. Exhibition view at Espace Louis Vuitton Tokyo, 2022.
    Photo: © Keizo Kioku/Louis Vuitton'Plateaus' (2014) © Rashid Johnson. Exhibition view at Espace Louis Vuitton Tokyo, 2022.
  3. Anish Kapoor
    Photo: Courtesy of Scai The Bathhouse Anish Kapoor, 'Eclipse', 2018. Stainless steel and Lacquer, Each: 121×121×15cm

東京、7月から8月に行くべきアート展

アートに溢れる街、東京で見逃せない展示を紹介

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Time Out Tokyo Editors
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タイムアウト東京 > カルチャー > 東京、7月から8月に行くべきアート展

東京の人気ギャラリーで開催するアート展を紹介。7月から8月にかけては、世界を代表するアーティストの一人、ゲルハルト・リヒターの大規模展示や、ついに東京に上陸したルイ・ヴィトンの巡回展、「ポスト・ブラック」に位置付けられる気鋭の作家ラシード・ジョンソンによるインスタレーションなど、注目の展示が目白押しだ。

リストをチェックして、アート展巡りの参考にしてほしい。

  • アート
  • 日本橋

日本各地に伝わる「まれびと」伝説と祝祭に関する展示が、高島屋史料館TOKYOで開催。「まれびと」にまつわる古代の儀式を紹介、現在の視点から捉え直そうと試みる。

「まれびと」とは、民俗学者で国文学者でもあった折口信夫が提唱した概念で、祭祀(さいし)などの際に超現実の世界から現実を訪れ、再び帰っていく存在とされる。これまでの歴史の中で、私たちは疫病の脅威にさらされるたび、それらを乗り越える経験を重ねてきたが、その中心には祝祭(祭り)と、そこに現れるまれびと(来訪神)への信仰があったのだ。

展示では、石川直樹による写真と、岡本太郎の作品などが並ぶ。日本の一部の地域で今でも行われている不思議な儀式や祭りを通して、現代に生きる人々が「まれびと」という存在をどのように受け止めているのかを知ることができるだろう。

新型コロナウイルス感染症が流行している現在こそ、改めてまれびとと祝祭に目を向けてみては。

  • アート
  • 竹橋

2022年に生誕90年、画業60年を迎えたドイツ出身の現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒターの大規模個展が開催。

60年に渡る画業の中から具象絵画、抽象絵画、写真(やその上に描いたもの)、ガラスや鏡を用いた作品、映像作品など多岐にわたる制作活動や大切に手元に保存していた作品を紹介する。

リヒターが長年関心を寄せていた「ホロコースト」を主題とした近年の最重要作品である幅2メートル、高さ2.6メートルの作品4点で構成された巨大な抽象画「ビルケナウ」も日本初公開を予定。この巨大作品としばしば組み合わせて展示される鏡、絵画と同寸法の写真作品も同時に展示する。

世界のアートシーンの最前線を走り続けてきた作者が問い直す世界について、鑑賞者も一緒に考察を深める時間となりそうだ。

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  • アート
  • 表参道

「ポスト・ブラック」とされるアメリカ人アーティストの一人、ラシード・ジョンソンの展示「Plateaus」がエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催。今回公開される作品は、ルイ・ヴィトン所蔵のインスタレーションで、2014年に制作されたものだ。

陶器のつぼからシアバター、トランシーバー、アフリカ系アメリカ人の歴史書まで、さまざまな素材を使っている。これらを通して、ジョンソン自身の背景にある文化や彼が受けた影響を反映していると同時に、そうした文化的、個人的、人種的なアイデンティティに疑問を投げかけてもいる。

ジョンソンによると、作品の土台になっているこのピラミッドのような枠組みは、ヒエラルキーを意味するのではなく、彼がインスピレーションを受けるモノを独自に組み合わせて総合したものだという。

展示では、アーティスト自身によるインタビュー映像も見ることができる。作品理解の助けとしてみては。

  • アート
  • 上野

国立西洋美術館のリニューアルを記念して、ドイツのフォルクヴァング美術館と協力した展覧会「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」が開催される。

フォルクヴァング美術館は、国立西洋美術館のコレクションの基礎を築いた松方幸次郎と同時代の人物であるカール・エルンスト・オストハウスの個人コレクションをもとに設立。今回は、両館のコレクションが一堂に会し、自然と人の対話から生まれた近代の芸術の展開をたどる。

見どころは、19世紀にドイツで活動したロマン派の画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの有名な作品「夕日の前に立つ女性」。ほかにも、クロード・モネやゲルハルト・リヒター、日本ではあまり知られていないフィンランドの画家アクセリ・ガッレン=カッレラらの作品が展示される予定だ。

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  • アート
  • 絵画
  • 渋谷

コロンビア出身の美術家、フェルナンド・ボテロによる大規模展が26年ぶりに日本で開かれる。ボテロ本人監修のもと、貴重な初期作品から近年の作品まで、油彩画、水彩画、素描など70点を展示。ほとんどが日本初公開作というから見逃せない。 

ボテロが世界から注目されるきっかけとなった2020年制作の「モナ・リザの横顔」も、本展で世界初公開となる。ボテロの作品は、人物、動物、物に至るまでふくよかでユーモアをたたえているのが特徴だ。

観る人のさまざまな感覚に訴えてくる画法は、世界中で話題を呼び、これまで70年以上に渡り各国で個展が開かれてきた。

同展の開始と同時に、 巨匠の素顔と「ボテリズム」の秘密に迫る映画作品「フェルナンド・ボテロ 豊満な人生」もル・シネマで公開される。不思議な魔法に浸りに行こう。

  • アート
  • 六本木

ルイ・ヴィトンの巡回展が、ついに東京に上陸。誕生から160年以上にもおよぶ歴史をたどる展覧会が、東京ミッドタウンで開催される。コレクションのアーカイブを展示する同展では、デジタル体験を通してメゾンの世界へ没入できるはずだ。

同展は、5つの観点から構成される。先鋭的なコレクションや20世紀初頭のトランクに加え、アーティストによるコラボレーション、メゾンを象徴するレザーグッズなどが集う。世界中の人々に愛され続けるブランドの足跡をひもといてみたい。

事前予約制なので注意してほしい。

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  • アート
  • 六本木

インド生まれ、イギリス在住の現代アーティストであるアニッシュ・カプーアの個展が、六本木のスカイ ピラミデで開催。

カプーアは、これまでも人間の知覚と空間の概念を探求する作品を多く制作してきた。「ザ・ビーン(The Bean)」の愛称で親しまれているシカゴの「クラウドゲート(Cloud Gate)」から、ニューヨークのブルックリン橋そばの巨大な渦巻きプール「ディセンション(Descention)」まで、世界で最もアイコニックなパブリックアートインスタレーションをいくつか発表している。

2016年には、光の99.965%を吸収し、地球上で「最も黒い黒」と考えられている塗料「ベンタブラック」の芸術的用途における権利の購入を巡って話題を呼んだ。

本展では、かねてから取り組んできた「虚空(Void)」の概念の探求とともに、鮮やかな絵の具やリフレクションで鑑賞者を引き込む抽象的な作品を展示する。2つの円が反射しながら重なり合い、まるで浮いているかのように見えるディプティックの「Eclipse」や、入り口にある鮮やかブルーが印象的な「Oriental Blue」など、心を揺さぶる作品が盛りだくさんだ。

  • アート
  • 恵比寿

ブラジルの湿原、パンタナールで岩合光昭が撮影した作品展が、東京都写真美術館で開催。東京生まれの岩合は、NHKからナショナルジオグラフィックまで、あらゆる場所で作品が紹介されている著名な動物写真家だ。

本展示は、2015年から2018年にかけてパンタナールを旅した際に撮影した野生動物の写真100点以上から構成。ユネスコの世界遺産にも登録されているパンタナールは、ブラジルからボリビア、パラグアイの一部にかけて広がる世界最大の熱帯湿地帯だ。

会場には、どう猛なジャガーやワニからカピバラや魚まで、絶滅危惧種も含む多種多様な動物を撮影したスナップショットが展示されている。自然の美しさを実感し、それを守っていくことの大切さを改めて考えてみては。

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  • アート
  • 小金井

東京の歴史を振り返る特別展が、江戸東京たてもの園でスタート。2022年4月から改修工事のため長期休館中である江戸東京博物館の常設展を、コンパクトに集約したコレクションだ。

江戸東京たてもの園が独自に保管する資料を交えつつ、江戸東京博物館が所蔵する資料や模型を公開。旧石器時代から高度経済成長期までの全4章から構成され、各時代の東京に迫っていく。古墳時代の「太刀形埴輪」や歌川広重の浮世絵、大正時代の絵はがきなど貴重な品々がそろう。両施設のコラボレーションを見逃さないように。

  • アート
  • 早稲田

草間彌生の内からあふれ出すイメージや心の葛藤を映し出した作品を展示する「心の中の心」が、リニューアルオープンした草間彌生美術館で開催。

本展では草間の初期作品をはじめ、シュールレアリスムをほうふつとさせる多様な作品が並ぶ。油彩や日本画、水彩などのほかにも、自身の幻覚体験をもとにしたインスタレーション、筆の動きと共に頭に浮かんでくるビジョンを画面上に描いた最新の大型アクリル絵画シリーズ「わが永遠の魂」なども展示される。

チケットは公式ウェブサイトでの日時指定、完全予約の定員制。窓口では購入できないので注意してほしい。

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  • 公共のアート

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