高畑勲展 日本のアニメーションを作った男。
Photo: 『平成狸合戦ぽんぽこ』©1994 Isao Takahata/Studio Ghibli, NH | 高畑勲展 日本のアニメーションを作った男。
Photo: 『平成狸合戦ぽんぽこ』©1994 Isao Takahata/Studio Ghibli, NH

6月から7月に行くべきアニメ展示

高畑勲やゴジラなど注目の展覧会

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2025年6〜7月にかけて、人気アニメや有名漫画の展覧会が多数開催される。日本を代表するアニメーション監督・高畑勲の回顧展や、ゴジラの生誕70周年記念展など、注目のイベントが続く。

緻密で繊細な原画を楽しんだり、制作秘話をのぞいたり、空想の世界を自由に楽しもう。濃密なアニメ展示を体感してみては。

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  • 京橋

2024年8月に完結を迎えた、大人気漫画『僕のヒーローアカデミア』。本展の原画展が、「クリエーティブ ミュージアム トーキョー(CREATIVE MUSEUM TOKYO)」でスタートする。

本展では、作者・堀越耕平の直筆原稿に加え、ここでしか見られない貴重な資料類が多数公開される。本展のために描き下ろされたキービジュアルを使用したオリジナルグッズも販売予定だ。本作で繰り広げられた熱戦を、ミュージアムで体感してみては。

グッズ付きチケット(3,900円、税込み)も販売。チケットを購入した18歳以上の入場者1人につき、未就学児1人まで無料で入場することができる。詳細は、公式ウェブサイトを確認してほしい。

※10〜20時(入場は19時30分まで)/料金は2,200円、高校生1,400円、小・中学生900円

  • Things to do
  • 池袋

ガンダムシリーズの最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』。スタジオカラーとサンライズという、日本屈指のアニメ制作会社が初めてコラボレーションしたことで話題を呼んだ。そんな本作の企画展が、「アニメ東京ステーション」で開催される。

本展では、テレビ版に先駆けて制作された劇場版の名シーンを展示。キャラクターやモビルスーツの魅力をじっくりと堪能できる展示物に加え、貴重な製作資料も並ぶ。体験コーナーでは、キャラクターのモチーフとともにAR撮影を楽しみたい。

ガンダムシリーズの最前線を知る機会になりそうだ。

※11〜19時(入場は18時30分まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/入場は無料

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  • アート
  • 神谷町

日本を代表するアニメーション監督の一人、高畑勲の回顧展「高畑勲展ー日本のアニメーションを作った男。」が「麻布台ヒルズ ギャラリー」で開催。高畑の生誕90年、および高畑がその人生に大きな影響を受けた太平洋戦争の終戦から80年を踏まえて行われる。

高畑は、『おもひでぽろぽろ』などを代表作に持ち、宮﨑駿とともにスタジオジブリを共同設立。『平成狸合戦ぽんぽこ』『かぐや姫の物語』など、同スタジオから多くの人気作品を輩出した。

会場ではスタジオジブリの企画協力を得て、『火垂るの墓』に着目した展示も予定。ティザービジュアルは、『火垂るの墓』に加え、高畑の初期作品でありながら、いまだに高い認知度を誇る『アルプスの少女ハイジ』というダブルビジュアルだ。

なお本展は、国内だけでなく、同年秋からフランス・パリでの巡回も決定。高畑がスタジオジブリで活動する以前の作品で培った技術や彼の思想、そしてスタジオジブリで制作した映画を、改めて見返せるだろう。

  • Things to do
  • 豊島区

漫画家・山田貴敏の40年にわたる画業を振り返る企画展が、「豊島区立 トキワ荘マンガミュージアム」で開催。本展では、山田による直筆原画などを含む約150点が一堂に会する。

代表作の一つである『Dr.コトー診療所』の取材写真に始まり、未完の作品『PreCompleⅩ』の原画や未掲載エピソードのネームの一部が公開される。作者自身が自らの漫画の歴史について語るトークイベント(6月21日)は必見だ。

この機会に、漫画家の長い歩みをひもといてみては。

※10~18時(入場は17時30分まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)、5月7日/料金は500円、小・中学生100円、未就学児無料

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  • アート
  • 六本木

映画の枠を超えた多様なアートによってゴジラを表現する展覧会が開催。現代に生きる国内外のアーティストたちが「ゴジラとは、何か。」という問いに対し、自身の答えをアート作品として展示する。

これは、2024年に70周年を迎えたゴジラを祝して立ち上げられたプロジェクト「GODZILLA THE ART」の一環だ。ゼネラルプロデューサーに解剖学者の養老孟司を迎え、第一線で活躍する国内外の作り手たちによる多彩な「ゴジラ作品」を表現していくプロジェクトである。

2024年11〜12月には「パルコミュージアムトーキョー」で、第4弾となる「GODZILLA THE ART by PARCO」が開催。現代アートギャラリー「ナンヅカ(NANZUKA)」所属の中村哲也や大平龍一をはじめ、浅野忠信などの世界各国15人のアーティストたちが参加した。一体どんなゴジラ作品が誕生するのか心待ちにしたい。

最新情報は、公式ウェブサイトを確認してほしい。

  • アート
  • 世田谷区

絵画教室の恩師との出会いと別れを描いた、漫画家・東村アキコの不朽の自伝漫画「かくかくしかじか」。「マンガ大賞2015」を受賞した人気作品で、その原画展が「旧尾崎テオドラ邸」で開催することとなった。2025年5月16日(金)からは実写映画も公開される。

会場では、60点以上のカラー原画・白黒原稿や、東村が学生時代に描いた油絵の展示のほか、全34話から選んだ生原稿を、前期・後期それぞれ1話分ずつ読める。また、映画の撮影現場で東村自らが記録した写真や撮影で使用した小道具も並ぶ。

さらに、漫画のワンシーンに入り込めるようなスパルタ絵画教師「日高先生」とのフォトスポットや、「仕事着はジャージが一番」という東村の等身大パネルも登場。オリジナルグッズの展開、喫茶室でのコラボレーションメニューの提供のほか、サイン会やトークショーも予定しており、ファンは見逃せないだろう。

漫画のさまざまなシーンを思い出しながら、作者が一筆一筆に乗せた恩師への思いを、ぜひ原画から感じてほしい。

※1018時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は木曜/料金は前売り1,000円/当日1,500円、未就学児無料

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  • Things to do
  • 芦花公園

世界でも名高い漫画家であり、イラストレーターの士郎正宗。士郎は、最先端の技術や電脳化する未来を鋭敏に捉え、誰よりも早く漫画に落とし込んできた。そんな作家の全貌に迫る大型展覧会が、「世田谷文学館」で開催される。

本展では、代表作『攻殻機動隊』をメインに、初期作品『ブラックマジック』から『アップルシード』『ドミニオン』『仙術超攻殻オリオン』、そして現在を含んだ作家の軌跡が体験できる。アーティストやブランドとのコラボレーションに加え、オリジナルグッズも販売予定だ。後世のSF作品の方向性を決定付けた作家の歩みを、本展で振り返ってみては。

訪れる際は、チケット料金など最新の情報を確認してほしい。

※10〜18時(入場は17時30分まで)/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は1,500円

アニメが好きなら……

  • アート

海外旅行どころか、東京都心へ出かけることすらままならない非常事態が続いている。そんな生活に潤いを与えてくれるのがアニメだ。スクリーンと想像力の中でなら、私たちはどこまでだって羽ばたける。

ここでは、Netflixや各種の動画配信サービスで視聴できる、東京近郊を舞台にした良作なアニメを紹介。『鬼滅の刃』に引き続いて大きな話題を呼んでいる作品から、30年の時を経てアニメ映画化が決まった名作まで、すでに知られた作品ばかりだが、今こそ見直す理由がある。

作品の特徴を表す、三つのハッシュタグから気になる作品を見つけてほしい。

  • 映画
  • アニメーション

 平成は日本のアニメ史においても重要な転機であり、重要な作品を多く生み出した時代だった。「オタク」というワードが世界中に浸透し、アニメ文化そのものが国境を越えたのは、平成時代に生み出されたアニメが国際的に評価されるようになったからだろう。また、この30年の間に制作面でも手描きからCG技術へと大きな進歩もあった。

令和を迎えて早くも2年。現在はスタジオジブリの新作から、大人向けのマニアックな作品までが多言語に訳され、アニメの舞台を訪れるために訪日する外国人も増えている。ここではもう一度じっくり見たい、アニメの黄金期を代表する作品を紹介しよう。

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