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東京のベストパブリックアート
美術館やギャラリーだけじゃない。東京には無料で鑑賞できる野外アートが数多く存在する
無数の美術館やギャラリーが存在し、常に多様な展覧会が開かれている東京。海外の芸術愛好家にとってもアジアトップクラスの目的地だ。しかし、貴重な展示会や美術館は料金がかさんでしまうのも事実。そんな時は、東京の街を散策してみよう。著名な芸術家による傑作が、野外のいたるところで鑑賞できる。特におすすめのスポットを紹介しよう。
東京のパブリックアート


グローイング・ガーデナー
赤色の帽子が空まで伸びていきそうなこの小人の彫刻は、ドイツの芸術家集団『インゲス・イデー』の作品。JR山手線の大崎駅の近くにあり、電車で駅を通り過ぎる際にも姿を見せてくれる。その陽気な姿に思わず微笑んでしまうこと間違いなしだ。


日テレ大時計
汐留の日テレタワーの外側面にある、銅と鋼で造られた巨大な時計。スタジオジブリが制作した映画『ハウルの動く城』を連想してしまうのは、ほかならぬ宮崎駿がデザインしたからだ。時計のからくりが動くのを見たければ、正午、午後3時、午後6時、午後8時に時計に注目しよう。土日、祝日であれば午前10時にも動くのを見ることができる。
新宿の目
新宿駅に直結しているスバルビルの地下に現れる巨大な目。1969年に宮下芳子が制作して以来、毎日100万人以上の通勤客がその前を通り過ぎるのを眺めている。間違いなく東京で最も目を引くパブリックアートのひとつだろう。


ゴジラヘッド
美しいアートより、怪獣を間近に見たいという人は歌舞伎町に行こう。新宿東宝ビルの上部から、怪獣の王とも呼ぶべき『ゴジラ』が迫力の表情で新宿の街を覗き込んでいるのを見ることができる。全身像が見たければ、日比谷ゴジラスクエアへ。1994年から街の人々を守る、体長1.2メートルのゴジラが出迎えてくれるだろう。


岡本太郎の作品
日本を代表する芸術家、岡本太郎。彼の作品も、都内各所で目にすることができる。青山にある『こどもの樹』(1985年)は、木の枝の先に幸せそうな顔がたくさんついている様子がかわいらしい。銀座の数寄屋橋公園にある『若い時計台』(1966年)は、1970年開催の大阪万博に向けて制作されたもの。夜にライトアップされた様子も幻想的だ。
そして、都内で最も印象的な作品といえば、渋谷駅の渋谷マークシティ内にある巨大な作品『明日の神話』(1969年)だろう。彼の作品のなかでも、最大かつ最高の傑作と呼ばれる絵画で、横30メートル縦5.5メートルにおよぶ。原爆の炸裂の瞬間が描かれており、その悲惨さと、そこから続く希望が表されている。メキシコで制作され、長年行方不明となっていたが、2003年に発見され3年をかけて入念に修復された。ウェブ上にある音声解説を聴きながら、一度じっくりと向き合ってみたい。
アートな買い物を楽しむなら
東京のベストミュージアム・ギャラリーショップ
東京のショッピングシーンのもっともユニークな側面の1つは、美術館やギャラリーなどの中にある素敵なショップだ。ショップ自体がギャラリーの役割を果たしているものもあり、全国のデザイナーや職人によるユニークな作品や、限定品が売られていることもよくある。都内で訪れたいミュージアムショップとギャラリーショップを紹介しよう。