イマーシブ ダイニング
画像提供:株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド | 「イマーシブ ダイニング」
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東京、イマーシブな没入型レストラン5選

食べるアート体験から晩餐会・魔法学校をテーマにしたコンカフェまで

Chikaru Yoshioka
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ドラマティックで濃密なエンターテインメントが目の前で繰り広げられ、物語やコンセプトの中へと没入できるイマーシブなレストラン。ゴーグルを装着してVRの世界へ潜り込んだり、プロジェクションマッピングで異空間へと導かれたり、あるいは魔法学校を体験してみたりと、一流のキャストや圧巻の映像により、店内では予想を超えた出来事が待っている。

ここでは、没入空間の中で美食やコンセプチュアルなフードが楽しめる、都内のレストランやカフェを紹介したい。

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  • 紀尾井町

地上約180メートル、東京の夜景に浮揚するレストラン「イマーシブ ダイニング(IMMERSIVE DINING)」。ザ プリンスギャラリー 東京紀尾井町」の35階にあるメインダイニングで、コンテンポラリースタイルの新しい「WASHOKU」を追求する「ワショク ソウテン(WASHOKU 蒼天 SOUTEN)」内に、202410月にオープンした。

レストランの一室を映像や音楽と料理、そして景色と一体となる没入型の空間として変貌させ、新たなエクスペリエンスを届ける。

料理を考案するのは、伝統的な和食の調理法を大切にしながらも豊かなインスピレーションとコンテンポラリーな料理を得意とする料理長の髙橋賢。器使いや演出にこだわる料理はまるでアートのようと、世界中から好評を得ている。

料理は、和食の繊細さとクリエーティブな食との出合いを体験してほしいという思いを込め、メニューに2つの物語を表現。日本の風流に飛び込む「JAPONISM 和」では、日本の趣を感じる旅がテーマ。日本の荒波、海中の輝く泡を表現した刺し身を提供する「千波万波」は、新鮮な海の幸を2種の「泡醤油」で楽しめる。

7つの惑星が織り成す未知なる星を表現した「STELLA 宙」では、幾何学的なデザインと浮揚感のあるアニメーションで、独特の没入感を得られる。砂嵐が巻き起こる灼熱の星は、油が煮立つアヒージョとサラサラのラー油パウダーで表現している。

11室限定で、料金は4万2,000円(以下全て税込み)。上記に加え、個室料2万円が必要だ。幻想的な食の旅へと飛び込もう。

  • 代々木八幡

「食べるアート体験」を展開する、代々木公園のアートレストラン「ツリー バイ ネイキッド ヨヨギパーク(TREE by NAKED yoyogi park)」。2023年に開催された「第49回先進国首脳会議」における社交夕食会の演出も手がけた、クリエーティブカンパニーのNAKED, INC.がプロデュースしている。

コースは、世界を構成する4つの元素「土・火・水・風」をもとに世界が生まれていく姿を、食とアートで表現。地下から地上2階までを一本の木に見立てた店内で、ストーリーに沿って各フロアを移動しながら食事が楽しめる。

2024年4月にリニューアルされたフルコースでは、「和」の世界観をより体感できる演出を通して、日本の魅力を五感で楽しめる内容に一新した。演出のナレーションや案内は、日本語と英語で対応している。

予約の最大人数は8人で、1組2人以上。料金は4万6,200円(税・サービス料込み)で、アミューズからデザートまでの8皿とペアリングドリンクも含まれる。

VRゴーグルを装着してVRの世界へ潜り込んだり、プロジェクションマッピングで深海や太陽の世界へと誘導されたりと、異空間へと入り込もう。

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  • Things to do
  • 池袋

2025年6月、魔法学校をコンセプトにするカフェ「グリモワール(GRIMOIRE)」が池袋にオープンした。新入生として魔法の世界に足を踏み入れ、魔法の授業や不思議な出来事、突然の演出など、ただの飲食では終わらない体験ができる。

フードメニューは「魔法世界」にちなんだもの。「ドラゴンカプレーゼ」は、ドラゴンの塩漬け肉に、伝説の木「ユグドラシル」のオイルをかけたという。知識が湧き出るような感覚に陥る成分を含んだ、魔法界で大人気のドリンク「レガシービール」は、ノンアルコールで甘いビールのような味わいを楽しめる。

店内では、魔法武術が使えるテオ、動物研究をするミヤといった上級生の設定のキャストたちが場を盛り上げながら、それぞれの自己紹介や学校案内、授業を展開。つえの実践授業に参加できる呪文学や、試験管から怪しい液体や煙が出る魔法薬学など、一気に魔法体験が高まる構成だ。

また、中世ヨーロッパで封書を封じていた装飾のシーリングスタンプも体験できる。グリモワールオリジナルスタンで封じられた封筒には修了証明書が入っており、訪問記念にぴったりの土産となるだろう。

入場は75分制で、料金は平日が1ドリンクと食事が付いて3,850円、土・日曜日と祝日は4,950円となる。魔法好きやハリー・ポッターファンは見逃せない同店。池袋の魔法学校へと繰り出してみては。

  • アトラクション
  • お台場

豪華でミステリアスな19世紀のフランスの貴族の世界。その光と影を最前列で目撃する究極のイマーシブシアター「真夜中の晩餐会」が2025年4月、「イマーシブ フォート東京」に登場した。

きらびやかなシャンデリアや燭台(しょくだい)の揺れる明かりが照らす優雅な会場で、誰もが一度は夢見るような、華やかで格式ある晩餐(ばんさん)会を演出。舞台は邸宅内にとどまらず、礼拝堂、理髪店、雑貨屋などが建つ街並みを再現し、時を超えてその世界に迷い込んだかのような没入体験をもたらす。

体験は、「真夜中の晩餐会」の招待状がゲストに渡されるところから始まる。招待状にはゲストそれぞれの役名や登場人物との関係性が記されており、登場人物から名前で呼びかけられたり、役柄に応じた会話が交わされたりするなど、晩餐会の一人の人物として物語に深く入り込める。

中盤では、劇中の一幕として演出された、物語を五感で楽しめるコースディナーを提供。50人限定という濃密な関係性が特徴で、大胆かつ非日常的な展開は感性を刺激するエキサイティングな瞬間の連続だ。

物語の幕が下りた後も、心に深く残る余韻が続くだろう。

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  • 日本料理
  • 銀座

ブランド和牛「佐賀牛」と季節の料理を提供する「サガヤ(Sagaya)銀座」が、世界で活躍するアート集団「チームラボ」とコラボレーションした食空間「ムーン フラワー サガヤ ギンザ(MoonFlower Sagaya Ginza)」。食とアートが融合し、チームラボのアート作品『世界は解き放たれ、そして連なっていく』が常設されている8席のレストランだ。

空間では、器から繰り広げられる、季節が移りゆく花木のインタラクティブなアートと、季節の食材を用いた料理が楽しめる。透き通るような白磁の美しさと、繊細で華やかな絵付けが特徴の「有田焼」。400年以上伝承される技術を生かし、器に描かれた四季折々の花木が、空間全体に解き放たれていく。

コース料理は「旬の上質な食材を料理に」がテーマ。二十四節気の時の流れで食材が変わり、シーズンごとに内容もリニューアルする。伝統工芸と現代的な料理、そしてアートとの融合を楽しんでほしい。

夏の予定を立てるなら……

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  • Things to do

1年に一度、太陰太陽暦の7太陰月の7日だけ、織姫と彦星が出会えるとされる七夕。東京では、ユニークな七夕飾りが登場する恒例祭りのほか、ライトアップや盆踊りなどをおりまぜ、アップデートしたイベントが開催される。

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