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あらゆる音楽が集まる東京のライブ、コンサートガイド

インタビュー:DJ Nobu
音楽

インタビュー:DJ Nobu

今や世界でも指折りのテクノDJのひとりとなったDJ Nobuの夏は、今年も多忙を極めた。日本でのパーティやレイヴの合間を縫うように、数々のヨーロッパのフェスティバルへ、時にはヘッドライナーとして出演している。

インタビュー:テイ・トウワ
音楽

インタビュー:テイ・トウワ

テイ・トウワの変名プロジェクトとして1997年にスタートし、16年ぶりに活動再開となったSWEET ROBOTS AGAINST THE MACHINE(スウィート・ロボッツ・アゲインスト・ザ・マシーン)。過去2作に参加した砂原良徳と、お笑いタレントだけでなく脚本家や作詞家の顔を持つバカリズムが加わり、3人体制で制作されたアルバム『3(さん)』が、今年7月に発売された。 バカリズムが脚本と主演を務めたドラマ「架空OL日記」で、オープニング曲にテイ・トウワの"Love Forever”が使用されたのをきっかけに、今作『3』には同ドラマに出演した女優、夏帆がゲストボーカルとして参加している。ジャケットを手がけたのは、ソロ作品に引き続き五木田智央。ファーストアルバムへのオマージュなど、サウンドとデザインがトータルで遊び心を感じさせる作品となっている。 1990年にDeee-Liteのメンバーとしてアメリカで音楽キャリアをスタートさせてから、コンスタントにソロ作品を発表し、METAFIVEへの参加やDJ、音楽制作など、とどまるところを知らない活動を続けるテイ・トウワに、制作プロセスやアナログレコード愛について語ってもらった。   二人羽織の不自然さを音楽に   ーSWEET ROBOTS AGAINST THE MACHINE(SRATM)では16年ぶりのアルバムですが、バカリズムさんが加わることで制作面の変化はありましたか。  ソロでは、インストもあれば歌モノもあって、歌モノは歌ってくれる人を考えて作詞をするんです。ですがバカリズムさんは僕にとっては「言葉の人」って認識で、バカリズムさんと組むことで、自分は言葉の部分を考える必要がなくなりました。そこは大分違いますね。 ーテイさんはトラック(作曲)に集中して制作に取りかかれますもんね。  普段はどういうことを歌ってもらうとか、全部自分で決められる、コントロールフリークの楽しさもあるけれど、全部自分の責任になるわけで。責任を分担できるのがグループの良さだね。人のせいにもできるわけだし。 ー今回参加している砂原さんも責任を負ってますね。  音が悪いって言われたら砂原くんのせいにして、音が良いって言われたら僕の手柄にできるしね(笑)。ソロの時は、チャンス・オペレーション(作曲の中で偶然起こるコントロール不可能な要素)を待っていても、基本的に自分の打ち込んだことしかコンピューターは返してくれない。グループでの制作になると、勝手に色々な方向に転んでくれる。二人羽織ってあの不自然さが面白い。その面白さを音楽にも取り込みたいと思ったんだよね。 テイ・トウワ ー『3』にはナンセンスな歌詞が多いですよね。会話のような会話じゃないような。バックトラックとのバランスをとるのは大変でしたか。 例えば、10曲目の「かわいい(Kawaii)」のレコーディングの時にはバカリズムさんが不在で、用意してもらっていた歌詞が曲の途中で終わっちゃったんですよ。それをバカリズムさんに聴かせたら、その歌詞を「かわいい、でもかわいくない。でもかわいい。」ってコピペして書き換えたんですよ。僕は自宅のスタジオでそのコピペした原稿に合わせて録ったボーカルを編集しました。最終的にそれに合わせてアレンジも変えたりもしましたね。  ーそれってどこかサンプリングにも似ていますよね。 まさにそうですね。そしたらバカリズムさんも「こっ

東京、ワールドミュージックを楽しむレストラン&バー
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東京、ワールドミュージックを楽しむレストラン&バー

異国の情緒に浸りたい衝動を満たすのに、東京は最高の街だ。無いものを探すほうが難しいほどに、世界中の郷土料理が集まっている場所であることは周知の通り。本記事では、食だけでなく音楽のライブやDJも楽しめる店を紹介する。アフリカやブラジル、カリブ海地域、モンゴルなど、舌と耳で楽しむ世界旅行へ出かけよう。

東京、生バンドカラオケができるスポット7選
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東京、生バンドカラオケができるスポット7選

日本発のエンタメのひとつがカラオケだ。飲み会の最後に利用したり、いわゆる「1人カラオケ」に興じたり、歌の練習のために通ったり、楽しみ方は幅広い。近年、新たなカラオケの形態が都内で広まりを見せているのを知っているだろうか。バンドによる演奏をバックに、アーティスト気分で歌える「生バンドカラオケ」だ。生身の人間による演奏が付くので、アドリブが加わったり、テンポが変わったりし、ライブならではの高揚感を味わえるのが大きな魅力。都内で生バンドカラオケを楽しめるスポットを紹介する。

ギグ・ガイド

The Weeknd ASIA TOUR LIVE IN JAPAN
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The Weeknd ASIA TOUR LIVE IN JAPAN

エチオピア系カナダ人R&BシンガーThe Weekendの、キャリア初の来日公演が決定した。The Weekendは、今年3月にサプライズリリースしたアルバム『My Dear Melancholy』が、初週で全米アルバムチャート1位を獲得。『コーチェラフェスティバル2018』をはじめとする海外の大型フェスでヘッドライナーを務めるなど、全世界で注目度が高まっている。一夜限りの公演なので逃すことのないよう、チケットの発売情報を随時チェックしてほしい。

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インタビュー・アーカイブス

インタビュー:The fin.
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インタビュー:The fin.

2016年9月にイギリスに拠点を移し、日本というフィールドに留まらずグローバルに活動を続ける3人組ロックバンド The fin.。今年3月には約3年ぶりのセカンドアルバム『There』をリリースした。フロントマンのYuto Uchino(Vo./Syn.)の手によってひとりで作られたという本作は、水面のような静謐さと胸の奥底に潜む熱い気持ちを揺り動かすようなグルーヴが同居する、グローバルスタンダードなポップアルバムだ。 彼らの2018年の夏は、ロンドンでワンマン公演を行った後、 7月にはウランバートルで開催された音楽フェス『Playtime Festival 2018』に出演、次いで8月には『SUMMER SONIC FESTIVAL 2018』で凱旋帰国を飾るなど、引っ張りだこの状況だった。世界中を飛び回り成長してきた彼らは自らのアイデンティティをどこに置いているのか。今という時代をどのように捉えているのか。メンバーのYuto Uchino、Kaoru Nakazawa(Ba.)、Ryosuke Odagaki(Gt.)の3人に話を聞いた。

202×年、タイコクラブは何を目指す?
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202×年、タイコクラブは何を目指す?

宣言通り、音楽フェスティバルとしては今年が最後の開催となったタイコクラブ。2006年にスタートし、先鋭的なアーティストブッキングと独自の運営方法で「春フェス」の筆頭となり、際立った存在感を放った。今年のイベント終了直後には、来年からはタイコクラブの運営チームのうち数名が主催するフェスティバル『FFKT』が開催されることがアナウンスされた。だが「タイコクラブ」の名が消滅するわけではない。運営チームのリーダー的存在でありながら『FFKT』メンバーとは袂をわかち、2018年でタイコクラブを終わらせることを決めた張本人である安澤太郎が、その屋号を背負っていく。「フェスティバルに飽きてしまった」と語る彼は、タイコクラブで何を達成し、今後何を目指していくのか。『タイコクラブ'18』を終えたばかりの彼に、話を聞いた。

対談:クボタタケシ×MOODMAN
音楽

対談:クボタタケシ×MOODMAN

『タイコクラブ'18』が終了し、13年の歴史に幕が降りた。2006年にスタートし、その斬新なディレクションで次世代の音楽フェスティバルの雛形となったタイコクラブ。毎年、国内外の音楽シーンの動向を素早くキャッチしたジャンルレスなラインナップを展開してきたが、繰り返される新陳代謝のなかで唯一不動の存在だったのが「ミスターアフターアワーズ」ことNick the Recordと、トップバッターを任された2人の重鎮DJ クボタタケシとMOODMANだ。 MOODMANは初回から、クボタタケシは第2回から皆勤賞。日本を代表するDJである両者のロングセットを、最高のサウンドシステムで味わえる贅沢な時間は、ほかでは味わえないものだった。最終回のタイミングで実現した対談では、タイコクラブの13年間を振り返りながら、もともとは「フェス嫌い」だという2人がなぜタイコクラブには信頼を寄せたのか、その理由が語られた。

インタビュー:ビートニクス
音楽

インタビュー:ビートニクス

鈴木慶一、高橋幸宏によるユニット、ビートニクス(THE BEATNIKS)が、1981年のデビュー以来、通算5作目、前作から約7年ぶりとなる最新アルバム『EXITENTIALIST A XIE XIE(エキジテンシャリスト・ア・シェーシェー)』をリリースした。 はちみつぱいやムーンライダーズとしてロック史に軌跡を刻み、時代の空気を吸い込みながら、尽きることのない好奇心を爆発させている鈴木慶一と、サディスティック・ミカ・バンドや、海外からも評価されたジャパニーズ・テクノ、ニューウェーブの先駆者となったYMOでドラマーを務め、現在ではMETAFIVEとして活躍する高橋幸宏。2人の波長が交錯して生まれる知的なサウンドは、実験的でありながらもポップで、聴く者たちのイマジネーションを刺激してくれる。アルバム制作の経緯や、2人の関係について語ってもらった。 忙しい時にやるのがビートニクス −新しいアルバムを作ろうと思った動機は何だったんですか。 高橋:ライブ用や番組のテーマ曲を作っているうちに曲が増えていったんだよね。 鈴木:赤塚(不二夫)さんの生誕80周年イベントでライブをするためにスタジオに入り、「シェー・シェー・シェー・DA・DA・DA・Yeah・Yeah・Yeah・Ya・Ya・Ya」と「鼻持ちならないブルーのスカーフ、グレーの腕章」を作った。その後、8月くらいにNHKの番組「J−メロ」のテーマ曲を作ったんだ。ほかにストックも2曲あるから、アルバム作れちゃうんじゃない?って。そう思ったのが去年の秋くらいだった。 −7年ぶりのアルバムを出してどんな気持ちになりましたか。 鈴木:7年ってすごく短かかったな。 高橋:本当だね。今回はすごく短く感じた。 鈴木:7年間にいろんなことがあったしね。いいことも悪いこともあって。だから次の7年とか、10年とか考えるのは嫌だね(笑)。 鈴木慶一 ーリリースしたばかりですが、次のアルバムについての計画はありますか? 鈴木:今は全く考えてない。この7年があっという間だったのもあるから、早めに作ったほうがいいかもしれないって気にはなってるけど。 高橋:7年前って言ったら2011年でしょ。結構せわしない年だったな。入院もしたし。 鈴木:私は還暦を迎えたし。ムーンライダーズは活動を休止することになり、そのアルバムを作るのでいっぱいいっぱいだったな。 高橋:慶一は活動休止だけど、僕は退院直後にJ-WAVEのイベントのキュレーションをしたり、YMOが活動再開して、ハリウッドボウルとサンフラシスコでライブやって、帰国したらNHKのスタジオライブがあったりして、目まぐるしかった。 ー激動の中での制作だったんですね。  高橋:忙しい時にやるんだね、ビートニクスって。1981年の時もそうだったけど。今作の時は、慶一が忙しかったんだよ。 鈴木:映画やドラマの音楽制作が数作続いていて、その中でのレコーディングだったから、同時に色々なプロジェクトが進行していた。曲を作ってて、ちょっと壁にぶち当たると歌詞作ったりして、また曲に戻るみたいなね。歌詞作るの楽しいなって思ってる時に歌詞を書いて、歌詞作るのに煮詰まってくると、音楽作る。楽しいと思わないとできない。コンピューターに向かってブツブツ言ったりもするけど、わりとマゾヒスティックなんでね。大変だなって思っている時に、脳内に快感を覚えるんだよね。 高橋:コンピューターに向かって独り言をブツブツ喋るって慶一は言

インタビュー:坂本龍一
映画

インタビュー:坂本龍一

ドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』が公開中だ。坂本龍一が2012年に行った岩手県陸前高田市でのコンサートから始まり、2017年4月に発売されることになる最新アルバム『async』の完成に至るまでの約5年間を追った作品である。 東日本大震災にまつわるシーンでは、官邸前のデモでのスピーチや、防護服に身を包んでの被災地視察、津波をかぶったグランドピアノをつま弾く姿など、行動的な坂本の姿が映される。その後、カメラは、2014年に発覚した中咽(いん)頭がんによる闘病生活を経て、黙々と音楽制作と向き合う音楽家としての坂本を静かに見つめる。 映画は、5年間という時間の中で坂本個人に起こった変化のひとつひとつに焦点を集中させることなく、淡々とその姿を追い、言葉を拾いながら、時代の移り変わりや音楽の本質といった普遍的なテーマを浮かび上がらせる。坂本龍一という人物を通して、人類の業や未来について、深く考えさせられる1本だ。今回のインタビューでは、劇中の随所で坂本が発した印象的なセリフについてその真意を尋ねるとともに、アルバムに込められた「async」=非同期というテーマをひも解く鍵を探った。

更新される民の歌とリズム
音楽

更新される民の歌とリズム

Text by 大石始 日本における民謡とは、日々の労働のなかで歌われるワークソングであると同時に、地域の風土のなかで育まれてきた民族音楽であり、芸者たちが芸を披露するお座敷の場で楽しまれるパーティーソングでもあった。その一方で、レコード産業黎明期からジャズやラテン音楽といった外来文化とも結合し、一種の流行歌として地域コミュニティを超えて愛聴されるようにもなった。 レゲエやサルサがある地域の土着リズムから発展して世界的に聞かれるようになったように、日本の民謡もまた、もしかしたら現在とは違う発展を成し遂げていたかもしれない―。そんな「もしも」を形にし、現在注目を集めているバンドが、民謡クルセイダーズだ。クンビアやブーガルーなど世界各地のリズムを用いながら、日本各地の民謡をカバーするそのスタイルは唯一無二。2017年12月にリリースされたファースト・アルバム『エコーズ・オブ・ジャパン』も話題を集めている。リーダーの田中克海(ギター)、フレディ塚本(ヴォーカル)の2人にインタビューを行った。

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Photo of the Day

Photos of the Day - RAINBOW DISCO CLUB 2018
ニュース

Photos of the Day - RAINBOW DISCO CLUB 2018

写真:谷川慶典   野外フェスティバル『Rainbow Disco Club』が、東伊豆クロスカントリーコースにて2018年4月28日〜30日の3日間にわたり開催された。2010年の晴海客船ターミナルでの初開催から8年、ダンスミュージックフリークにとっての春の風物詩として定着した感がある。2011年、2012年と2年連続での開催中止(震災と悪天候によるもの)という憂き目を経て、2015年に伊豆稲取へ移りキャンプインの野外イベントへと形態を変えた。安息の地を見つけ、イベントは順調に成長している。 動員数は年々伸びており、2015年と翌2016年が計約6000人、2017年は7500人、今年は9000人となった。今年も全日快晴に恵まれ、鮮やかに芽吹く緑のなかで計19組のDJ、ミュージシャンがパフォーマンスを披露した。                        今年は例年にも増してB2B(2人のDJが交互に曲を繋いでいくプレイスタイル)での出演が多く、Four Tet × Floating PointsやDJ Nobu × Joey Anderson、Peanut Butter Wolf × MURO、DJ Masda × Eli Verveine、Sapphire Slows × Miiiaなど、ロングセットが中心である同イベントならではの贅沢な組み合わせが実現した。派手な仕掛けは一切ないが、常連であるRush Hourの面々やDJ NobuをはじめとするDJ、アーティストサイドと、イベントサイドとの深い信頼関係がコンテンツの進化・成熟として現れている。 夏の『THE LABYRINTH』と並んで日本独自のハイクオリティなイベントとして海外からの参加者も多く、ハウスミュージックのフェスティバルとしてはヨーロッパの名だたるイベントとも肩を並べる存在となった。規模の拡大を迫られる日も遠くなさそうだ。その辺りもふまえ、来年以降の展開が楽しみである。                                                                                    

Photo of the Day - Body & Soul Live in Japan
ニュース

Photo of the Day - Body & Soul Live in Japan

撮影:谷川慶典 1996年にニューヨークで始まったハウスパーティー『Body & Soul』。フランソワ K(François K.)、ダニー・クリビット(Danny Krivit)、ホアキン・ジョー・クラウゼル(Joaquin “joe” Claussell)という大物DJ3人がバックトゥバックでロングセットを披露する、年に一度のビッグパーティーだ。 今年は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの影響で晴海客船ターミナルが使用できなくなったため、会場をお台場の特設会場へ移し、海を望む清々しい環境で開催された。天候に恵まれ、六月初旬の春めいた青空の下、イベントはスタートした。   『Body & Soul』が初めて日本で開催されたのが2002年。満員の六本木ヴェルファーレ(velfarre)で幕を開けたイベントは、DJ3人のパーティーへの美学と、日本版『Body & Soul』の立役者であるT.ISHIHARAをはじめとするスタッフチームの尽力によって、15年という年月を生き抜いた。この間、日本では数えきれなほどの野外音楽フェスティバルが生まれ、そして消えていったわけであるが、『Body & Soul』は顔色ひとつ変えず、ハウスミュージックの真髄を日本の音楽ファンに植え付け続けた。少なくとも、今となってはそのように見える。 出演者は、常に先述の3人のみであり、それ以外にサブステージもなければ、派手な催しがあるわけでもない。流行のパーティーソングがプレイされることもない。それでも、このイベントには毎年、コンスタントに3500〜4000人の客が集まる。         今年は、例年に増して、幅広い客層が集まっているように見えた。輪になりバトルに興じる筋金入りダンサーたちや、クラブ馴れした雰囲気の30〜40代。彼らの中にはこの15年間で家庭を持つようになった人々も、当然多い。会場のそこかしこではしゃぐ子どもたちの光景があり、キッズエリアも盛況だった。今でこそ、野外音楽イベントにキッズエリアが設置されることは珍しくなくなったが、ハウスパーティーにこんなにもたくさんのキッズがいるこの状況を、親となった彼ら自身も想像していなかったことだろう。 そして、20代前半の客が昨年より増えていたことも特筆したい。1990〜2000年代のクラブカルチャーや『Body & Soul』を知らない、または後追いであろう彼ら若い世代の参加も、このイベントを世代やコミュニティ間の断絶と最も縁遠い存在にする大切な要因だ。この音楽は我々のものであり、あなたのものでもある。イベントの持つそうしたメッセージが、空気で伝わってくる。                                              

Photo of the Day - Hostess Club Weekender
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Photo of the Day - Hostess Club Weekender

Photo by morookamanabu & Keisuke Tanigawa   2017年2月25日(土)、26日(日)の2日間にわたって開催された『Hostess Club Weekender』。フェスティバル形式の「Weekender」としては2015年11月以来となった今回。熱心な洋楽ファンたちが厚い信頼を寄せるこのイベントの見事な復活を祝い、会場のスタジオコーストは両日とも盛況だった。ヘッドライナーを務めたピクシーズとザ・キルズはワンマンライブ並みである90分のロングセット、そのほかの出演陣も45分〜70分と、フェスティバルのセットとしては長尺の演奏を披露してくれた。青田買いに余念のないインディーファンを歓喜させたコミュニオンズ、ピューマローザ、ガール・バンド。鉄壁のスリーピースでソリッドなガレージロックを聴かせてくれたリトル・バーリーに、唯一の日本人バンドとして出演したMONO。そして今回ある意味ヘッドライナー以上の期待を集め、蓋を開けてみれば予想以上のホームランをかましてくれたザ・レモン・ツイッグス。見どころが満載だった2日間を写真とともに振り返ってみよう。       初日のトリを飾ったピクシーズは、登場から『Gouge Away』、そして『Wave of Mutilation』と名作『Doolittle』からの曲を立て続けに披露。全体としては『Doolittle』や『Come on Pilgrim』といった過去作からのピクシーズクラシックスに、近作『Head Carrier』や『Indie Cindy』からのアグレッシブな曲たちを織り交ぜたセット。アンコール前のラストは『Where Is My Mind?』の大合唱で締めくくった。      新ベーシストのパズ・レンチャンティンもお披露目。キム・ディールの後釜という大役を見事にこなしていた。       佇まいだけで痺れたザ・キルズは、2日目の大トリで登場。新作『Ash & Ice』を引っさげてのライブは、むせかえるほどのエネルギーと色気で90分間をあっという間に駆け抜けた。                       19歳の兄ブライアン、17歳の弟マイケルのダダリオ兄弟を中心とした話題のバンド、ザ・レモン・ツイッグス。デビュー作の『Do Hollywood』を、今や時の人となりつつあるフォクシジェンのジョナサン・ラドーとともに制作し、世界中にインパクトを与えた彼らだが、そのライブパフォーマンスは荒々しくも大きなカリスマ性を放つものだった。                                                 リトル・バーリー                    ガール・バンド        コミュニオンズ            MONO    CDやLPの輸入版および国内版が約500タイトル放出されたガレージセール。Hostessが扱ってきたタイトルの幅広さを実感させる内容だった。                

Photo of the Day - FUJI ROCK FESTIVAL '16
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Photo of the Day - FUJI ROCK FESTIVAL '16

撮影:Keisuke Tanigawa  テキスト:三木邦洋  RED HOT CHILI PEPPERS   『FUJI ROCK FESTIVAL '16』の開催終了から1週間がたった。フラッシュバックするのは、体を突き抜けていった歌声、奇跡のような演奏、大自然に音が溶けていく瞬間、仲間と過ごした時間、などなど……。『ポケモンGO』に興じる友人に多数出くわしたことや、dCprGの壮絶な演奏で踊りまくるBABYMETALファンの姿も、忘れられない一幕。今年は20周年であったことも手伝ってか、来場者数は近年で最高の動員を記録したという。天候も全日程が快晴に恵まれ、文句なしの3日間となった。改めて実感し、胸を打たれたのは、アーティストも観客も、すべてにおいてあらゆるジャンル、世代、人種、価値観がごった煮になっていることが『フジロック』の自由な空気の源でありメッセージなのだということだった。ハイライトと言うには部分的すぎるチョイスだが、このフォトレポートで日本が誇るミュージックフェスティバルの雰囲気が伝われば幸いだ。      1997年の第1回『フジロック』から定期的にヘッドライナーとして出演しているRed Hot Chili Peppers。メンバーチェンジを経つつ、20周年の今年も堂々の大トリを務めた        Sigur Rós      Sigur Rós        BECK            動員数は昨年に続いて増加し、延べ125000人が苗場の地に集まった            2011年にホワイトステージのトリを務めたWILCOは、今年はメインのグリーンステージに登場。素朴なメロディーを、鉄壁のバンドアンサンブルが時にソリッドに、時にアヴァンギャルドに奏でた     ネルス・クライン(WILCO)        奥地の旧オレンジコートエリアには屋根付きの大型フードコート、オレンジカフェが登場。過酷な環境の『フジロック』での休息に一役買った  最奥地のCafé de Parisにて復活した深夜イベント『オールナイトフジ』。場内外にファンクション・ワンのスピーカーを配備し、文句なしのダンスフロアが出現した    KEN ISHII @ 『オールナイトフジ Supported by Heineken』  DJ NOBU @ 『オールナイトフジ Supported by Heineken』           満員のホワイトステージを沸かせたEGO-WRAPPIN’。彼らもまた、『フジロック』と同じく今年で20周年を迎える                  今年は保護者同伴に限り中学生以下が入場無料になったことから、例年以上に家族連れが目立った。KIDS LANDのアミューズメントや川遊びなど、子どもたちもワイルドに遊ぶ                      深夜のお楽しみCRYSTAL PALACE TENT。同エリアをプロデュースするギャズ・メイオールが今年は連日DJで登場  ギャズ・メイオール                     FRF 20th SPECIAL G&G Miller Orchestra  2日目のヘッドライナーであるBECK

Photo of the Day - RAINBOW DISCO CLUB 2016
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Photo of the Day - RAINBOW DISCO CLUB 2016

写真:谷川慶典     昨年から東伊豆クロスカントリーコースに舞台を移し、3日間にわたるキャンプインの野外イベントとなった『Rainbow Disco Club』。都心からのアクセスも良く、牧歌的なロケーション、さらに会場周辺の温泉施設も楽しめる同所に、国内外からビッグネームを含む約20組のDJが集まった。日中から日没までの野外メインステージと、日没から24時までオープンする体育館を使ったステージ「Red Bull Music Academy Stage」の二部構成で、基本的にはワンステージのみというなんとも贅沢なイベントである。家族連れの参加者が多く見受けられたのも印象的だった。開催期間中は連日晴天で、最高の環境でダンスミュージックを堪能することができた。          初日のヘッドライナーとしてアナウンスされていたアンドリュー・ウェザオール(Andrew Weatherall)が直前に出演キャンセルとなったのは痛い知らせだったが、ピンチヒッターにイギリスの大物テックハウスプロデューサーRADIO SLAVEが登場してその穴を埋めた。ハイライトとなった2日目は、Kaoru Inoue、瀧見憲司という日本のパイオニアたちで幕を開け、その後GILLES PETERSONからMOVE D、そしてトリのTHE BLACK MADONNA×DJ NOBUに至る流れの素晴らしさは筆舌に尽くし難いものがあった。深夜、Red Bull Music Academy Stageでは、CrystalやSauce 81、Sapphire Slowsら日本の若手アーティストがプレイしたほか、Kuniyukiが圧巻のライブセットを披露。ラストのEGYPTIAN LOVERも、リズムマシン『Roland TR-808』を使い西海岸のエレクトロなヒップホップグルーヴを存分にプレイしてくれた。最終日のステージを丸ごと受け持ったRush Hour Allstarsは、アムステルダムの名門レーベルRush Hourから看板アーティストのSAN PROPER、同レーベルのオーナーANTAL、気鋭DJとして国際的に注目を浴びるHUNEE、そして同レーベルからリリースを期にジャパニーズハウスの先駆者としての再評価が高まっているプロデューサー寺田創一の4名が登場。チームでワールドツアーを行っている彼らだけに、見事な流れで晴天の下で踊るオーディエンスをコントロールしていた。 Suguru Saito / Red Bull Content Pool         Suguru Saito / Red Bull Content Pool       Suguru Saito / Red Bull Content Pool       Suguru Saito / Red Bull Content Pool                                                                                                  

定番音楽ヴェニュー

バー・ミュージック
バー

バー・ミュージック

マークシティ裏の飲食店街の雑居ビル5階にある、バー・ミュージック(Bar Music)。選曲家、DJ、音楽ライターとして著名な中村智昭が、カフェ・アプレミディ(café apres-midi)の店長を長年務めた後に自身の店として開いた一軒だ。クラブのように踊る店では一切ないのだが、その場にいる客の心を虜にする中村の選曲術は感服のひと言。「新しい音楽も古い音楽も、その瞬間に新鮮に響くこと」を基準に紡がれる音楽の数々は、時間を忘れて聴き入る魔性のひとときを提供してくれる。 音楽のボリュームは、曲の魅力が十分に発揮される程度には大きいが、向かい合っての会話に難儀することはない。 店内には中村が厳選したジャズやブラックミュージック、フォークミュージック、ワールドミュージックなど様々なジャンルのCDとレコードが並んでおり、店内でプレイされた音源のなかには、その場で購入できるものもある。名物カクテルは中村の実家広島県の自家製焙煎屋 中村屋のコーヒー豆を使った『エスプレッソクーラー』。甘みと苦みが心地良い酔いを誘う。DJブースに出入りするゲストの面々も腕利きで、橋本徹や長谷川賢司、CalmなどがDJを務める日や、店内のローズピアノでライブが行われる日もある。 関連記事『平日も楽しめる、渋谷のDJバー』

KGR(n)
クラブ

KGR(n)

※2017年5月20日プレオープン、5月31日オープン 神楽坂にDJやライブパフォーマンスが楽しめるヴェニューがオープン。メインフロアのキャパシティは80人、ラウンジは20人の小箱だ。週末はクラブミュージックやエクスペリメンタルアーティストを中心としたイベントを行うKGR(n)、平日はバンドなどライブアクトを中心に神楽音という、2つのイベントスタイルで営業する。

MUSIC BAR berkana
バー

MUSIC BAR berkana

恵比寿ガーデンプレイス内、個性的なバーやレストランが立ち並ぶ「ブリックエンド」と名付けられた一角に、MUSIC BAR berkanaはある。内装がはがされた壁をうまく利用した店内は、レトロで高級感のある酒棚やテーブル、照明などが設えられている。ビアサーバーの取っ手がスパナになっているなど、ウェアハウス感を意識した遊び心も随所に見られる。酒棚の背面はこれまたダクトを思わせる大きな半円形の窓となっており、向こうにはJRの線路が望める。店の作りこそ重厚だが、窓からの見晴らしのおかげで雰囲気は開放的だ。 同店の醍醐味は、ジャズを中心にしたアナログレコードのBGMとともに味わう、国産銘柄のクラフトビールや、腕利きのバーテンダーが作るミクソロジーカクテル(フルーツや野菜、ハーブやスパイスをスピリッツと組み合わせたカクテル)。ビアサーバーの内容は時期によって変動があるが、8種類前後の国産クラフトビールを常時用意している。ウィスキーは国産を含め約200種類を揃えており、珍しい銘柄も置いてある。また、ジンの種類もかなり豊富だ。シガーも常時10種類ほど用意されている。 毎週土曜日には、同店のDJブースに箭内健一(Soul Source Production / Slow Motion Replay)らゲストDJが週替わりで立ち、縦横無尽な選曲で雰囲気を盛り上げてくれる。選盤のプロたちのBGMと、丁寧に作られた一杯の組み合わせがもたらす、贅沢な時間を堪能したい。

8bit cafe
バー

8bit cafe

新宿三丁目にある、80年代をテーマにしたサブカルチャーカフェバー。雑居ビルの5階にある店内にはゲームのテーブル筐体(きょうたい)や懐かしい家庭用ゲーム機、漫画やフィギュアが飾られており、ゲームは大量のソフトから好きなものを選んでプレイすることが可能。オリジナルカクテルには『ピーチ姫の誘惑』や、『ドクターマリオ』など、ゲーム好き心をくすぐる名前が付けられ、フードメニューも数は少ないが、『紅茶煮のチャーシュー』、『トマトときのこの2色ソースパスタ』、大きなチーズの塊がゴロゴロと入った『手作り!ケーキチーズ』などこだわりを感じさせるメニューが楽しめる。 関連記事『新宿でしかできない101のこと』 特集記事『TOKYO MUSIC BOX #23 8bit cafe』

Little Soul Cafe
ナイトライフ

Little Soul Cafe

下北沢を代表する音楽バーのひとつが、リトルソウルカフェだ。ソウル、ジャズ、ファンク、ディスコなどを揃え、枚数は1万5千枚を超えるというレコードコレクションが壁中に収納されている様は圧巻だ。気取らない店主の音楽愛と、丁寧に作られたカクテルを味わってほしい。

JET SET
ショッピング

JET SET

都内でも有数のオールジャンルのアナログ新譜を扱うレコードショップ。HipHop、House、Techno、Jazz、Soul、Indie Popなどジャンルを横断して注目作品をチェックできる。国内のインディアーティストの作品も自主制作盤を中心に取り揃えており、下北沢の情報交換のサロン的な役割も果たしている。 関連記事『東京、ベストショップ100』『下北沢のJET SETでアナログレコードの反りを無料で直してきた』 『下北沢、レコードショップリスト』