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あらゆる音楽が集まる東京のライブ、コンサートガイド

インタビュー:ビートニクス
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インタビュー:ビートニクス

鈴木慶一、高橋幸宏によるユニット、ビートニクス(THE BEATNIKS)が、1981年のデビュー以来、通算5作目、前作から約7年ぶりとなる最新アルバム『EXITENTIALIST A XIE XIE(エキジテンシャリスト・ア・シェーシェー)』をリリースした。 はちみつぱいやムーンライダーズとしてロック史に軌跡を刻み、時代の空気を吸い込みながら、尽きることのない好奇心を爆発させている鈴木慶一と、サディスティック・ミカ・バンドや、海外からも評価されたジャパニーズ・テクノ、ニューウェーブの先駆者となったYMOでドラマーを務め、現在ではMETAFIVEとして活躍する高橋幸宏。2人の波長が交錯して生まれる知的なサウンドは、実験的でありながらもポップで、聴く者たちのイマジネーションを刺激してくれる。アルバム制作の経緯や、2人の関係について語ってもらった。 忙しい時にやるのがビートニクス −新しいアルバムを作ろうと思った動機は何だったんですか。 高橋:ライブ用や番組のテーマ曲を作っているうちに曲が増えていったんだよね。 鈴木:赤塚(不二夫)さんの生誕80周年イベントでライブをするためにスタジオに入り、「シェー・シェー・シェー・DA・DA・DA・Yeah・Yeah・Yeah・Ya・Ya・Ya」と「鼻持ちならないブルーのスカーフ、グレーの腕章」を作った。その後、8月くらいにNHKの番組「J−メロ」のテーマ曲を作ったんだ。ほかにストックも2曲あるから、アルバム作れちゃうんじゃない?って。そう思ったのが去年の秋くらいだった。 −7年ぶりのアルバムを出してどんな気持ちになりましたか。 鈴木:7年ってすごく短かかったな。 高橋:本当だね。今回はすごく短く感じた。 鈴木:7年間にいろんなことがあったしね。いいことも悪いこともあって。だから次の7年とか、10年とか考えるのは嫌だね(笑)。 鈴木慶一 ーリリースしたばかりですが、次のアルバムについての計画はありますか? 鈴木:今は全く考えてない。この7年があっという間だったのもあるから、早めに作ったほうがいいかもしれないって気にはなってるけど。 高橋:7年前って言ったら2011年でしょ。結構せわしない年だったな。入院もしたし。 鈴木:私は還暦を迎えたし。ムーンライダーズは活動を休止することになり、そのアルバムを作るのでいっぱいいっぱいだったな。 高橋:慶一は活動休止だけど、僕は退院直後にJ-WAVEのイベントのキュレーションをしたり、YMOが活動再開して、ハリウッドボウルとサンフラシスコでライブやって、帰国したらNHKのスタジオライブがあったりして、目まぐるしかった。 ー激動の中での制作だったんですね。  高橋:忙しい時にやるんだね、ビートニクスって。1981年の時もそうだったけど。今作の時は、慶一が忙しかったんだよ。 鈴木:映画やドラマの音楽制作が数作続いていて、その中でのレコーディングだったから、同時に色々なプロジェクトが進行していた。曲を作ってて、ちょっと壁にぶち当たると歌詞作ったりして、また曲に戻るみたいなね。歌詞作るの楽しいなって思ってる時に歌詞を書いて、歌詞作るのに煮詰まってくると、音楽作る。楽しいと思わないとできない。コンピューターに向かってブツブツ言ったりもするけど、わりとマゾヒスティックなんでね。大変だなって思っている時に、脳内に快感を覚えるんだよね。 高橋:コンピューターに向かって独り言をブツブツ喋るって慶一は言

ポストクラシカルのその先
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ポストクラシカルのその先

エリック・サティが1893年に作曲した「ヴェクサシオン」は短いピアノ曲だが、楽譜には「連続して840回繰り返し演奏する」と指示書きがされていた。実際にその通りに演奏しようとするとテンポによっては一昼夜もかかり、録音物も抜粋の演奏しか世には出回っていない。この「反復と退屈と陶酔の探求がなされたサティの作品のうち、最も有名な(かつイライラさせる)曲」(デイヴィッド・トゥープ)は、完成されない究極のループ・ミュージックであり、音楽家が反復に惹かれていくことを予言してもいるようだ。 「クリエイティヴであるためには自己を制限しないといけない」というニルス・フラームの音楽は、常にミニマリズムを保ち、反復によって成立している。それは、サティ以降の、特に20世紀後半の音楽のひとつの特徴と言えるものであるが、1982年生まれのフラームは、サティはもちろんのこと、ヴィヴァルディやバッハにも、スティーヴ・ライヒやアルヴォ・ペルトにも、あるいはマシュー・ハーバートやフォーテットにも等しく熱心に耳を傾けてきた世代だ。一筋縄ではいかない、レフトフィールドなエレクトロニックミュージックが生み出した複雑なプログラミングによる反復と、「ヴェクサシオン」にまで至る生ピアノによる反復。フラームは常にその狹間で揺らいで音楽を作り出してきた。 ニルス・フラーム フラームがまだティーンエイジャーでクラシックピアノと作曲を学んでいたのは、90年代が終わろうかという頃だった。それはメロディやハーモニーよりも音響が優位だった時代でもある。深い残響音、重いベースライン、鼓膜より身体に響く振動、立体的な音像、細かく刻まれたリズム体系といったものがサウンドの根幹を成した。フラームは明らかにそうしたものの影響を受けてきたが、一方で彼はピアニストでもあった。2000年代後半、ハンブルクからベルリンに移ったフラームは、本格的にソロ活動をスタートする。 2005年にリリースされたデビュー作『Streichelfisch』を聴くと、フラームの出自がよく分かる。それは懐かしい90年代のインテリジェント・テクノ〜エレクトロニカから、その後のグリッチへと進んでいったエレクトロニックミュージックの真っ当なる歩みを聴くかのようだ。この時代のフラームにとっては、エレクトロニックミュージックがまだ優位性を持っていたのだろう。そして、変化はロバート・ラスと彼のレーベルErased Tapesとの出会いから始まる。 Erased Tapesは、まるでECMのような共通するサウンドヴィジョンを貫き、出自も国も違うフラームやピーター・ブロデリック、オーラヴル・アルナルズらの音楽を提示していった。ポストクラシカルというくくりで紹介されたそれらは、ミュージシャンの復権と、メロディとハーモニーの復活を宣言するかのようだった。中でもフラームは、アコースティックなサウンドとエレクトロニックミュージックとの垣根を取り払うシームレスな音響空間を作り出してみせた。だが最新作『All Melody』はもはやポストクラシカルなるくくりも不要なほど、多様な国の音楽と過去の音楽が織り成すレイヤーから成り立っている。 現在も彼の音楽の根幹を成しているのはミニマリズムと反復だ。そこにこそ、あらゆる音楽を咀嚼(そしゃく)できる基盤があるのだと言わんばかりにアルバムは作り上げられている。そして、『ヴェクサシオン』の840回の反復にあっけらかんと向き合える現代の音楽家は、ニルス・フラームにほかならないとすら思うのである。

インタビュー:ビョーク
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インタビュー:ビョーク

ビョーク(Björk)のスケジュールはびっしり詰まり、彼女の時間を取れるのはチャットのみ、予約のわずか数時間後に取材が始まるほどの忙しさだ。いざやりとりを始めると、それはまるで巫女とチャネリングしているよう。それが、ビョークだ。 アイスランド出身アーティストのビョークは、40年にわたり、私たちの想像を超える新たなスタイルの音楽を作り続けてきた。9作品のソロアルバムと共に、多彩な感覚を統合し、マルチメディアを駆使した驚きのツアーも生み出した。一方で、非常に幅広い文化に目を向け、イヌイットの喉歌(のどうた)を継承するターニャ・タガックや、ナチュラリストのデイビッド・アッテンボロー、コメディ俳優のスティーヴ・クーガンら、あらゆる人たちとコラボレーションを行ってきた。 4月初旬にビョークと電話で話したとき、52歳のビョークは、アルバム『ユートピア』を引っさげたツアーのリハーサルに没頭していた。首都レイキャビークでツアーを開始し、今月には、ロンドンのハックニー地区ヴィクトリアパークで開催される『オール・ポインツ・イースト・フェスティバル』に登場する。 彼女にとって、ロンドンは特別な地だ。ビョークは、ソロ活動をしていた1990年代、ロンドンで暮らしており、クラーケンウェルのクラブ「トレード」などによく出没していた。ビョークは、「ロンドンにはたくさんの友人がいるので、いつも行くのが楽しみです」と語る。 −『ユートピア』発表から、6ヶ月が経ちました。このアルバムに対する思いに変化はありましたか。 ビョーク:今回のアルバムの性質上、あまり変化はありません。というのも、前回のアルバム『ヴァルニキュラ』は「傷心」がテーマでした。あのアルバムの曲に対しては、毎月感情が変化します。ですが『ユートピア』では、できる限りズームアウトしています。アルバムのテーマは、理想郷(ユートピア)の作り方を問いかけるものです。人間はみな、「人生がこうならいいな」という夢を持っていますが、現実は異なります。私たちは本当に不器用ですが、時々、正しく物事を行うことができます。そんな葛藤が『ユートピア』のテーマです。「どたばたスタイル」と言ってもいいですね。 −ユートピアのアイデアはどのように生まれたのですか。 ビョーク:私にとって、アルバム『ユートピア』は緊急事態を意味します。これはトランプの大統領選勝利への反応でした。トランプが何の対応もしない環境問題の数々が主な理由で、私は無力感を感じていました。私たちは今すぐ、私たちが何を求めるのかを明確にするべきだと思います。人類が物事に真剣に取り組み始めるのは、いつも重大なトラブルに陥ってからです。私たちは、素早い対処が必要な時代に生きているのです。私たちは、これからどう難題を乗り越えていくのかをはっきり示す必要があります。 −何か希望を感じた取り組みはありますか。例えば、大胆な銃規制を求めるデモ行進『マーチ・フォー・アワー・ライブズ(March For Our Lives)』には感動しましたか。 ビョーク:そうですね、間違いなく希望が持てる取り組みのひとつです。私がニューヨークに暮らしていた頃、私の娘は、(2012年に銃乱射事件が起き)人々が殺害されたサンディフック小学校から45分離れた学校に通っていました。アイスランドには軍隊がなく、暴力はなく、殺人はほとんどありません。だから、私にとってあの事件は恐ろしいものでした。私があの事件について話すと、人々は頭を左右に振り、「男子はどこまでも男子。諦めるしかないんだよ」と言って立ち去

Photos of the Day - RAINBOW DISCO CLUB 2018
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Photos of the Day - RAINBOW DISCO CLUB 2018

野外フェスティバル『Rainbow Disco Club』が、東伊豆クロスカントリーコースにて2018年4月28日〜30日の3日間にわたり開催された。2010年の晴海客船ターミナルでの初開催から8年、ダンスミュージックフリークにとっての春の風物詩として定着した感がある。2011年、2012年と2年連続での開催中止(震災と悪天候によるもの)という憂き目を経て、2015年に伊豆稲取へ移りキャンプインの野外イベントへと形態を変えた。安息の地を見つけ、イベントは順調に成長している。 動員数は年々伸びており、2015年と翌2016年が計約6000人、2017年は7500人、今年は9000人となった。今年も全日快晴に恵まれ、鮮やかに芽吹く緑のなかで計19組のDJ、ミュージシャンがパフォーマンスを披露した。                        今年は例年にも増してB2B(2人のDJが交互に曲を繋いでいくプレイスタイル)での出演が多く、Four Tet × Floating PointsやDJ Nobu × Joey Anderson、Peanut Butter Wolf × MURO、DJ Masda × Eli Verveine、Sapphire Slows × Miiiaなど、ロングセットが中心である同イベントならではの贅沢な組み合わせが実現した。派手な仕掛けは一切ないが、常連であるRush Hourの面々やDJ NobuをはじめとするDJ、アーティストサイドと、イベントサイドとの深い信頼関係がコンテンツの進化・成熟として現れている。 夏の『THE LABYRINTH』と並んで日本独自のハイクオリティなイベントとして海外からの参加者も多く、ハウスミュージックのフェスティバルとしてはヨーロッパの名だたるイベントとも肩を並べる存在となった。規模の拡大を迫られる日も遠くなさそうだ。その辺りもふまえ、来年以降の展開が楽しみである。                                                                                    

気になる、木。謎のバンドの正体は
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気になる、木。謎のバンドの正体は

2018年4月22日、「木」という名のTwitterアカウントが初めてのポストを行った。そこには、短い挨拶文とともに、Youtube上にアップされたミュージックビデオ『ai ni iko』のリンクが貼られていた。木はどうやらアーティスト名で、『ai ni iko』は彼らが初めて公に発表する楽曲のようだ。 ミステリアスさを醸すためのこの手のアクション自体は、何も珍しいことはない。ただただ、『ai ni iko』の音楽的な完成度の高さと、2010年代の音楽のトレンド(ポストダブステップやヴェイパーウェイブ、シティポップなどのサブジャンル)をレビューし一歩引いた場所から咀嚼(そしゃく)したような、つかみどころの無いサウンドと歌詞に、耳を奪われた。 わたしたちは、木です。曲と映像を作ったので、見てください。We are 木We made this track and this is our music video Please enjoy ithttps://t.co/RRt5xaQ8Dk — 木 (@we_are_KI) 2018年4月22日   彼らは何者なのか?Twitterアカウントに記されていたアドレスにメールを送ったところ、メンバーのナイーブ(Naive)が質問に答えてくれた。以下がその回答である。(原文ママ)     ―ツイッターのプロフィール写真に写っている4人が「木」のメンバーですか。 はい。 ―各メンバーの担当パートと年齢を教えてもらえますか。 Vocal/Keyboard - Kanaru Oyaizu(28) Guitar - Seigo Saito(29) Bass - Tetsu Ohashi(25) Drums - Naive(27) ―メンバーは、それぞれ別のバンドや音楽プロジェクトをやっている人たちなのですか。 はい。 ―「木」というバンド名の由来を教えてください。 木は、根源であると同時に先端であり、過去と未来であるとも言えます。それでいて、限りなく普遍的なものです。 これは、由来のひとつです。 ―志向している音楽性など、バンドのコンセプトがあれば、教えてください。 木が無数に枝分かれするのと同じように、わたしたちは進む方向をひとつに定めていません。 成長して、その過程で見つけていくものや、育っていくこと自体がコンセプトであるとも言えます。  今日までに見つけたヒントは  ・矛盾はヤバいということ ・違和感はヤバいということ ・表現の余白は想像する余地であるということ ・ など。 ―『ai ni iko』は、様々なジャンルのサウンドが組み合わされた楽曲ですね。この曲のテーマを教えてもらえますか。 ある男が、自分の外にあるものに会いに行こうと決めたという曲です。 ―あなたたちの音楽をもっと聴くためにはどうしたらいいでしょうか。リリースの予定などはあるのでしょうか。 音源に関しては、みなさんを楽しませられるような、新しいものを考えています。 Twitterで発表する予定です。https://twitter.com/we_are_ki ―ライブを行う予定はありますか? 2018年5月25日に下北沢BASEMENTBARにて『ZA FEEDO × Louis Cole(KNOWER)』のオープニングアクトとして出演する予定です。

ギグ・ガイド

rural
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rural

国内外のディープなダンスミュージックが楽しめる野外パーティー『rural』が今年も開催される。会場は、長野県の内山牧場キャンプ場。大怪岩が切り立つ荒船山を望むことができる同キャンプ場は、都内から車で2時間というアクセスの良さも魅力だ。AntenesによるライブとDJセットが楽しめるほか、Vladimir IvkovicやDJ NOBU、Akiko Kiyama and ENAらが出演する。

SILENT POETS SPECIAL DUB BAND LIVE SHOW
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SILENT POETS SPECIAL DUB BAND LIVE SHOW

下田法晴の音楽プロジェクトSILENT POETSが、キャリア初となるフルバンドのライブセットを披露する。1991年に結成されたSILENT POETSは、ダブやバレアリックを取り込んだサウンドで日本のみならず海外のクラブシーンで人気を博し、ファッションブランドとも幾度となくコラボレーションを行ってきた。2018年2月7日には12年ぶりの新作アルバム『dawn』を発表し、シーンに復帰。オーガスタス・パブロの息子であるオーディス・パブロや、5lackやNIPPS、こだま和文、櫻木大悟(D.A.N.)ら多彩なアーティストたちを客演に迎え、新たな境地を示した。『dawn』のリリースパーティーとなる今回のライブは、管楽器やストリングスも加えた大所帯のバンド編成で臨む。

第17回 東京JAZZ
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第17回 東京JAZZ

世界各地から一流のジャズアーティストたちを招へいする国内最大級のジャズフェスティバル『東京JAZZ』が、今年も開催される。プログラムは、大物アーティストたちの共演が繰り広げられるthe HALL、ジャズクラブでじっくりと演奏に浸ることのできるthe CLUB、屋外ステージでのライブを無料で観覧できるthe PLAZAの3ステージを中心に行われる。今年は、ハービー・ハンコックや渡辺貞夫といったビッグネームをはじめ、ジョン・スコフィールド Combo 66、ロバート・グラスパーが率いる新バンドR+R=NOW、ティグラン・ハマシアン・トリオ、マンハッタン・トランスファー、コーネリアスなど、幅広い世代をカバーしたラインナップとなっている。追加出演者も今後発表されるだろう。

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インタビュー・アーカイブス

更新される民の歌とリズム
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更新される民の歌とリズム

Text by 大石始 日本における民謡とは、日々の労働のなかで歌われるワークソングであると同時に、地域の風土のなかで育まれてきた民族音楽であり、芸者たちが芸を披露するお座敷の場で楽しまれるパーティーソングでもあった。その一方で、レコード産業黎明期からジャズやラテン音楽といった外来文化とも結合し、一種の流行歌として地域コミュニティを超えて愛聴されるようにもなった。 レゲエやサルサがある地域の土着リズムから発展して世界的に聞かれるようになったように、日本の民謡もまた、もしかしたら現在とは違う発展を成し遂げていたかもしれない―。そんな「もしも」を形にし、現在注目を集めているバンドが、民謡クルセイダーズだ。クンビアやブーガルーなど世界各地のリズムを用いながら、日本各地の民謡をカバーするそのスタイルは唯一無二。2017年12月にリリースされたファースト・アルバム『エコーズ・オブ・ジャパン』も話題を集めている。リーダーの田中克海(ギター)、フレディ塚本(ヴォーカル)の2人にインタビューを行った。

インタビュー:ピーター・バラカン
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インタビュー:ピーター・バラカン

インタビュー:三木邦洋 1980年代から日本のラジオDJ、ブロードキャスターとして古今東西の素晴らしい音楽を紹介してきたピーター・バラカン。日本の音楽文化を格段に豊かにした功労者のひとりであり、多くの音楽ファンから絶対的な信頼を集める彼が監修する音楽フェスティバル『Peter Barakan's LIVE MAGIC!』が、今回、2年目の開催を迎える。出演者の多くが日本ではほとんど無名ながら、いずれも驚くべき才能を持つミュージシャンであり、同イベントへの出演をきっかけに日本でブレイクしたアーティストもいる。本インタビューでは、出演アーティストの魅力を掘り下げるとともに、ピーター・バラカンの音楽の伝道師=キュレーターとしての真髄を聞いた。

ロングインタビュー:スクエアプッシャー
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ロングインタビュー:スクエアプッシャー

「つまり、手っ取り早いコンピューターって技術が存在する、その実情に対して、ほとんどもうゾッとさせられることがあるっていう。でも、それと同時に僕はテクノロジーの側面に興味をそそられずにいられないわけで」 彼の音の中にある皮肉めいたニュアンスは、こうした自己矛盾を俯瞰することからくるのだろうか。血の通った「フィジカルな表現」と、そうでないもの の境を定義するのは、時代を追うごとに難しくなる。肉体的な手法によるテクノロジカルな表現もあるだろうし、100%テクノロジーでフィジカルな表現を実 現するというのは、現代ではひとつ普遍的、宿命的な命題といえる。スクエアプッシャーは、テクノ黎明期だった20年以上前からそうしたジレンマと正面から 対峙し、両極を行き来する激しいエネルギーの中で作品を産み出してきた。1996年の『Feed Me Weird Things』から新作『Damogen Furies』までで、アルバムとシングルを合わせて彼がリリースした作品の数は30作以上になる。そのディスコグラフィーは、トレンドから一定の距離を 置いたところで、着実に、時には思いもしない方向に、歩みを進めてきた。絶え間なく湧き出るアイデアの源泉にあるのは、手の届かない、しかし確実に彼の頭 の中で鳴っている、彼だけの理想のサウンドだ。今回は、期せずして1万字を超えるロングインタビューとなり、新作における彼の境地や、それに至る哲学、そ して「レコードを売って生きていること」までを、丁寧に語ってくれた。

インタビュー:菊地成孔 前編
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インタビュー:菊地成孔 前編

菊地さんは携帯電話はスマートフォンですか? いえ、ガラケーです。ガラガラのガラケー。(鞄を探る)これ、スマホじゃないんでカメラはデジタルカメラを持ち歩いているという。 スマホを持たないのは依存への危惧があってのことなのでしょうか? スマホというか、パソコンもですけど、ネットというものに強い依存性があるので。ネットをまったくやらないとか、ベジタリアンやヴィーガンみたいなことではさすがにないですが、『YouTube』も観ますし、適度にエロサイトとかも観ますし(笑)。 でも菊地さんは、ネット上でのテキストを通した発信をかなり早い段階から始めていましたよね。 僕は1997年にパソコンを買うやいなやどんどん書いたので。『Windows 95』から20年、つまりパソコンが一般に定着して20年ということですけれども、それ以前というのはパソコンを持っている人は稀だったわけです。20年 かけてここまで定着するというのは凄い定着力ですけど。 長くネットで活動してらっしゃるからこその、距離の取り方ということでしょうか。 そうですね、スマホは持ったことがないからわかりませんが、PCに関しては依存しないように予防線を張っています。   四谷三丁目の事務所に移られて2年ほど経ちましたが、かつて庵を構えていた歌舞伎町が恋しくなりなりませんか。 離れたとはいえ、新宿まではワンメーター、徒歩でも夏場は行けなくない距離ですからね。歌舞伎町以外でテリトリーにしていた新宿三丁目は今のほうがむしろ近くなりましたしね。昔は歌舞伎町からえっちらおっちら南下してましたから。 荒木町で飲んだり食べたりしますか? そうですね、主に荒木町ですね。荒木町はいくつかの辻があるんですよね。私が行っているのは杉大門通りという通り。杉大門通りが入り口から出口まで が数百mの小さな通りですけど、良い店、通っている店が密集しているんです。これは普通に雑誌を見て調べたわけですけど、女性誌などが開発しきってますか ら。  

インタビュー:布袋寅泰
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インタビュー:布袋寅泰

インタビュー:三木邦洋 今年で53歳になるギタリスト布袋寅泰は、日本での盤石なポジションを捨て、家族を連れて3年前にロンドンに移住した。海外で人気の「サムライミュージシャン」はほかにも少なからず存在するが、布袋のようにキャリアの成熟期を迎えてから海外に挑むケースは稀だ。彼は2015年の春にスパインファーム レコードと契約し、今回ついに完成した世界デビュー作『Strangers』を、2015年10月にアメリカ、ヨーロッパ、日本でリリースする。イギー・ポップをはじめ、シェイ・シーガー、ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインのマット・タックやラムシュタイン/エミグレイトのリヒャルトらをゲストに迎えた同作は、「切り開く」ことに注力した内容というよりは、布袋が青春時代に養ったブリティッシュロックの血と、この3年間のロンドン生活で養われた新たな人生のスタイルが見事に結実した一作となっている。

インタビュー:EGO-WRAPPIN'
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インタビュー:EGO-WRAPPIN'

インタビュー:三木邦洋 撮影:谷川慶典 2016年に結成20周年を迎えたEGO-WRAPPIN'(エゴ・ラッピン)。息切れすることもなく、常にフレッシュなイメージを振りまきながら駆け抜けるには、20年という時間は決して短いものではない。しかし彼らは、少なくとも端から見れば、軽やかにマイペースにそれをやってのけた。玄人好みなサウンドの反面、お茶の間にも親しまれる絶妙な立ち位置も、ある意味理想的だ。今年の夏、同じく20歳となった『フジロック』のホワイトステージで、ファンと一見客が入り混じる満員の会場を沸かせる彼らのパフォーマンスを観ながら、改めて、なぜ彼らだけがこの境地に辿り着けたのか、知りたくなった。本インタビューでは、中納良恵(ボーカル)と森雅樹 (ギター)、刺激し合い補い合う2人の関係を紐解くことができた。

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Photo of the Day - Body & Soul Live in Japan
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Photo of the Day - Body & Soul Live in Japan

撮影:谷川慶典 1996年にニューヨークで始まったハウスパーティー『Body & Soul』。フランソワ K(François K.)、ダニー・クリビット(Danny Krivit)、ホアキン・ジョー・クラウゼル(Joaquin “joe” Claussell)という大物DJ3人がバックトゥバックでロングセットを披露する、年に一度のビッグパーティーだ。 今年は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの影響で晴海客船ターミナルが使用できなくなったため、会場をお台場の特設会場へ移し、海を望む清々しい環境で開催された。天候に恵まれ、六月初旬の春めいた青空の下、イベントはスタートした。   『Body & Soul』が初めて日本で開催されたのが2002年。満員の六本木ヴェルファーレ(velfarre)で幕を開けたイベントは、DJ3人のパーティーへの美学と、日本版『Body & Soul』の立役者であるT.ISHIHARAをはじめとするスタッフチームの尽力によって、15年という年月を生き抜いた。この間、日本では数えきれなほどの野外音楽フェスティバルが生まれ、そして消えていったわけであるが、『Body & Soul』は顔色ひとつ変えず、ハウスミュージックの真髄を日本の音楽ファンに植え付け続けた。少なくとも、今となってはそのように見える。 出演者は、常に先述の3人のみであり、それ以外にサブステージもなければ、派手な催しがあるわけでもない。流行のパーティーソングがプレイされることもない。それでも、このイベントには毎年、コンスタントに3500〜4000人の客が集まる。         今年は、例年に増して、幅広い客層が集まっているように見えた。輪になりバトルに興じる筋金入りダンサーたちや、クラブ馴れした雰囲気の30〜40代。彼らの中にはこの15年間で家庭を持つようになった人々も、当然多い。会場のそこかしこではしゃぐ子どもたちの光景があり、キッズエリアも盛況だった。今でこそ、野外音楽イベントにキッズエリアが設置されることは珍しくなくなったが、ハウスパーティーにこんなにもたくさんのキッズがいるこの状況を、親となった彼ら自身も想像していなかったことだろう。 そして、20代前半の客が昨年より増えていたことも特筆したい。1990〜2000年代のクラブカルチャーや『Body & Soul』を知らない、または後追いであろう彼ら若い世代の参加も、このイベントを世代やコミュニティ間の断絶と最も縁遠い存在にする大切な要因だ。この音楽は我々のものであり、あなたのものでもある。イベントの持つそうしたメッセージが、空気で伝わってくる。                                              

Photo of the Day - Hostess Club Weekender
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Photo of the Day - Hostess Club Weekender

Photo by morookamanabu & Keisuke Tanigawa   2017年2月25日(土)、26日(日)の2日間にわたって開催された『Hostess Club Weekender』。フェスティバル形式の「Weekender」としては2015年11月以来となった今回。熱心な洋楽ファンたちが厚い信頼を寄せるこのイベントの見事な復活を祝い、会場のスタジオコーストは両日とも盛況だった。ヘッドライナーを務めたピクシーズとザ・キルズはワンマンライブ並みである90分のロングセット、そのほかの出演陣も45分〜70分と、フェスティバルのセットとしては長尺の演奏を披露してくれた。青田買いに余念のないインディーファンを歓喜させたコミュニオンズ、ピューマローザ、ガール・バンド。鉄壁のスリーピースでソリッドなガレージロックを聴かせてくれたリトル・バーリーに、唯一の日本人バンドとして出演したMONO。そして今回ある意味ヘッドライナー以上の期待を集め、蓋を開けてみれば予想以上のホームランをかましてくれたザ・レモン・ツイッグス。見どころが満載だった2日間を写真とともに振り返ってみよう。       初日のトリを飾ったピクシーズは、登場から『Gouge Away』、そして『Wave of Mutilation』と名作『Doolittle』からの曲を立て続けに披露。全体としては『Doolittle』や『Come on Pilgrim』といった過去作からのピクシーズクラシックスに、近作『Head Carrier』や『Indie Cindy』からのアグレッシブな曲たちを織り交ぜたセット。アンコール前のラストは『Where Is My Mind?』の大合唱で締めくくった。      新ベーシストのパズ・レンチャンティンもお披露目。キム・ディールの後釜という大役を見事にこなしていた。       佇まいだけで痺れたザ・キルズは、2日目の大トリで登場。新作『Ash & Ice』を引っさげてのライブは、むせかえるほどのエネルギーと色気で90分間をあっという間に駆け抜けた。                       19歳の兄ブライアン、17歳の弟マイケルのダダリオ兄弟を中心とした話題のバンド、ザ・レモン・ツイッグス。デビュー作の『Do Hollywood』を、今や時の人となりつつあるフォクシジェンのジョナサン・ラドーとともに制作し、世界中にインパクトを与えた彼らだが、そのライブパフォーマンスは荒々しくも大きなカリスマ性を放つものだった。                                                 リトル・バーリー                    ガール・バンド        コミュニオンズ            MONO    CDやLPの輸入版および国内版が約500タイトル放出されたガレージセール。Hostessが扱ってきたタイトルの幅広さを実感させる内容だった。                

Photo of the Day - FUJI ROCK FESTIVAL '16
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Photo of the Day - FUJI ROCK FESTIVAL '16

撮影:Keisuke Tanigawa  テキスト:三木邦洋  RED HOT CHILI PEPPERS   『FUJI ROCK FESTIVAL '16』の開催終了から1週間がたった。フラッシュバックするのは、体を突き抜けていった歌声、奇跡のような演奏、大自然に音が溶けていく瞬間、仲間と過ごした時間、などなど……。『ポケモンGO』に興じる友人に多数出くわしたことや、dCprGの壮絶な演奏で踊りまくるBABYMETALファンの姿も、忘れられない一幕。今年は20周年であったことも手伝ってか、来場者数は近年で最高の動員を記録したという。天候も全日程が快晴に恵まれ、文句なしの3日間となった。改めて実感し、胸を打たれたのは、アーティストも観客も、すべてにおいてあらゆるジャンル、世代、人種、価値観がごった煮になっていることが『フジロック』の自由な空気の源でありメッセージなのだということだった。ハイライトと言うには部分的すぎるチョイスだが、このフォトレポートで日本が誇るミュージックフェスティバルの雰囲気が伝われば幸いだ。      1997年の第1回『フジロック』から定期的にヘッドライナーとして出演しているRed Hot Chili Peppers。メンバーチェンジを経つつ、20周年の今年も堂々の大トリを務めた        Sigur Rós      Sigur Rós        BECK            動員数は昨年に続いて増加し、延べ125000人が苗場の地に集まった            2011年にホワイトステージのトリを務めたWILCOは、今年はメインのグリーンステージに登場。素朴なメロディーを、鉄壁のバンドアンサンブルが時にソリッドに、時にアヴァンギャルドに奏でた     ネルス・クライン(WILCO)        奥地の旧オレンジコートエリアには屋根付きの大型フードコート、オレンジカフェが登場。過酷な環境の『フジロック』での休息に一役買った  最奥地のCafé de Parisにて復活した深夜イベント『オールナイトフジ』。場内外にファンクション・ワンのスピーカーを配備し、文句なしのダンスフロアが出現した    KEN ISHII @ 『オールナイトフジ Supported by Heineken』  DJ NOBU @ 『オールナイトフジ Supported by Heineken』           満員のホワイトステージを沸かせたEGO-WRAPPIN’。彼らもまた、『フジロック』と同じく今年で20周年を迎える                  今年は保護者同伴に限り中学生以下が入場無料になったことから、例年以上に家族連れが目立った。KIDS LANDのアミューズメントや川遊びなど、子どもたちもワイルドに遊ぶ                      深夜のお楽しみCRYSTAL PALACE TENT。同エリアをプロデュースするギャズ・メイオールが今年は連日DJで登場  ギャズ・メイオール                     FRF 20th SPECIAL G&G Miller Orchestra  2日目のヘッドライナーであるBECK

Photo of the Day - RAINBOW DISCO CLUB 2016
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Photo of the Day - RAINBOW DISCO CLUB 2016

写真:谷川慶典     昨年から東伊豆クロスカントリーコースに舞台を移し、3日間にわたるキャンプインの野外イベントとなった『Rainbow Disco Club』。都心からのアクセスも良く、牧歌的なロケーション、さらに会場周辺の温泉施設も楽しめる同所に、国内外からビッグネームを含む約20組のDJが集まった。日中から日没までの野外メインステージと、日没から24時までオープンする体育館を使ったステージ「Red Bull Music Academy Stage」の二部構成で、基本的にはワンステージのみというなんとも贅沢なイベントである。家族連れの参加者が多く見受けられたのも印象的だった。開催期間中は連日晴天で、最高の環境でダンスミュージックを堪能することができた。          初日のヘッドライナーとしてアナウンスされていたアンドリュー・ウェザオール(Andrew Weatherall)が直前に出演キャンセルとなったのは痛い知らせだったが、ピンチヒッターにイギリスの大物テックハウスプロデューサーRADIO SLAVEが登場してその穴を埋めた。ハイライトとなった2日目は、Kaoru Inoue、瀧見憲司という日本のパイオニアたちで幕を開け、その後GILLES PETERSONからMOVE D、そしてトリのTHE BLACK MADONNA×DJ NOBUに至る流れの素晴らしさは筆舌に尽くし難いものがあった。深夜、Red Bull Music Academy Stageでは、CrystalやSauce 81、Sapphire Slowsら日本の若手アーティストがプレイしたほか、Kuniyukiが圧巻のライブセットを披露。ラストのEGYPTIAN LOVERも、リズムマシン『Roland TR-808』を使い西海岸のエレクトロなヒップホップグルーヴを存分にプレイしてくれた。最終日のステージを丸ごと受け持ったRush Hour Allstarsは、アムステルダムの名門レーベルRush Hourから看板アーティストのSAN PROPER、同レーベルのオーナーANTAL、気鋭DJとして国際的に注目を浴びるHUNEE、そして同レーベルからリリースを期にジャパニーズハウスの先駆者としての再評価が高まっているプロデューサー寺田創一の4名が登場。チームでワールドツアーを行っている彼らだけに、見事な流れで晴天の下で踊るオーディエンスをコントロールしていた。 Suguru Saito / Red Bull Content Pool         Suguru Saito / Red Bull Content Pool       Suguru Saito / Red Bull Content Pool       Suguru Saito / Red Bull Content Pool                                                                                                  

Photo of the Day - TAICOCLUB'16
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Photo of the Day - TAICOCLUB'16

      撮影:Keisuke Tanigawa                                                 Great The Kabukicho/Red Bull Content Pool   Great The Kabukicho/Red Bull Content Pool   Great The Kabukicho/Red Bull Content Pool                                                  

定番音楽ヴェニュー

バー・ミュージック
バー

バー・ミュージック

マークシティ裏の飲食店街の雑居ビル5階にある、バー・ミュージック(Bar Music)。選曲家、DJ、音楽ライターとして著名な中村智昭が、カフェ・アプレミディ(café apres-midi)の店長を長年務めた後に自身の店として開いた一軒だ。クラブのように踊る店では一切ないのだが、その場にいる客の心を虜にする中村の選曲術は感服のひと言。「新しい音楽も古い音楽も、その瞬間に新鮮に響くこと」を基準に紡がれる音楽の数々は、時間を忘れて聴き入る魔性のひとときを提供してくれる。 音楽のボリュームは、曲の魅力が十分に発揮される程度には大きいが、向かい合っての会話に難儀することはない。 店内には中村が厳選したジャズやブラックミュージック、フォークミュージック、ワールドミュージックなど様々なジャンルのCDとレコードが並んでおり、店内でプレイされた音源のなかには、その場で購入できるものもある。名物カクテルは中村の実家広島県の自家製焙煎屋 中村屋のコーヒー豆を使った『エスプレッソクーラー』。甘みと苦みが心地良い酔いを誘う。DJブースに出入りするゲストの面々も腕利きで、橋本徹や長谷川賢司、CalmなどがDJを務める日や、店内のローズピアノでライブが行われる日もある。 関連記事『平日も楽しめる、渋谷のDJバー』

KGR(n)
クラブ

KGR(n)

※2017年5月20日プレオープン、5月31日オープン 神楽坂にDJやライブパフォーマンスが楽しめるヴェニューがオープン。メインフロアのキャパシティは80人、ラウンジは20人の小箱だ。週末はクラブミュージックやエクスペリメンタルアーティストを中心としたイベントを行うKGR(n)、平日はバンドなどライブアクトを中心に神楽音という、2つのイベントスタイルで営業する。

MUSIC BAR berkana
バー

MUSIC BAR berkana

恵比寿ガーデンプレイス内、個性的なバーやレストランが立ち並ぶ「ブリックエンド」と名付けられた一角に、MUSIC BAR berkanaはある。内装がはがされた壁をうまく利用した店内は、レトロで高級感のある酒棚やテーブル、照明などが設えられている。ビアサーバーの取っ手がスパナになっているなど、ウェアハウス感を意識した遊び心も随所に見られる。酒棚の背面はこれまたダクトを思わせる大きな半円形の窓となっており、向こうにはJRの線路が望める。店の作りこそ重厚だが、窓からの見晴らしのおかげで雰囲気は開放的だ。 同店の醍醐味は、ジャズを中心にしたアナログレコードのBGMとともに味わう、国産銘柄のクラフトビールや、腕利きのバーテンダーが作るミクソロジーカクテル(フルーツや野菜、ハーブやスパイスをスピリッツと組み合わせたカクテル)。ビアサーバーの内容は時期によって変動があるが、8種類前後の国産クラフトビールを常時用意している。ウィスキーは国産を含め約200種類を揃えており、珍しい銘柄も置いてある。また、ジンの種類もかなり豊富だ。シガーも常時10種類ほど用意されている。 毎週土曜日には、同店のDJブースに箭内健一(Soul Source Production / Slow Motion Replay)らゲストDJが週替わりで立ち、縦横無尽な選曲で雰囲気を盛り上げてくれる。選盤のプロたちのBGMと、丁寧に作られた一杯の組み合わせがもたらす、贅沢な時間を堪能したい。

8bit cafe
バー

8bit cafe

新宿三丁目にある、80年代をテーマにしたサブカルチャーカフェバー。雑居ビルの5階にある店内にはゲームのテーブル筐体(きょうたい)や懐かしい家庭用ゲーム機、漫画やフィギュアが飾られており、ゲームは大量のソフトから好きなものを選んでプレイすることが可能。オリジナルカクテルには『ピーチ姫の誘惑』や、『ドクターマリオ』など、ゲーム好き心をくすぐる名前が付けられ、フードメニューも数は少ないが、『紅茶煮のチャーシュー』、『トマトときのこの2色ソースパスタ』、大きなチーズの塊がゴロゴロと入った『手作り!ケーキチーズ』などこだわりを感じさせるメニューが楽しめる。 関連記事『新宿でしかできない101のこと』 特集記事『TOKYO MUSIC BOX #23 8bit cafe』

Little Soul Cafe
ナイトライフ

Little Soul Cafe

下北沢を代表する音楽バーのひとつが、リトルソウルカフェだ。ソウル、ジャズ、ファンク、ディスコなどを揃え、枚数は1万5千枚を超えるというレコードコレクションが壁中に収納されている様は圧巻だ。気取らない店主の音楽愛と、丁寧に作られたカクテルを味わってほしい。

JET SET
ショッピング

JET SET

都内でも有数のオールジャンルのアナログ新譜を扱うレコードショップ。HipHop、House、Techno、Jazz、Soul、Indie Popなどジャンルを横断して注目作品をチェックできる。国内のインディアーティストの作品も自主制作盤を中心に取り揃えており、下北沢の情報交換のサロン的な役割も果たしている。 関連記事『東京、ベストショップ100』『下北沢のJET SETでアナログレコードの反りを無料で直してきた』 『下北沢、レコードショップリスト』