トラクター
Photo: Keisuke Tanigawa | 「トーストと卵」
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、カフェモーニング10選

今年オープンのベーカリーカフェから、老舗の名店まで

Kumiko Nakakuki
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一日の始まりを特別にしてくれるのは、街角で味わうとっておきのモーニングの存在だ。焼きたての香ばしいトーストや丁寧に淹れられたコーヒーに包まれれば、朝の時間がぐっと豊かになる。近年東京ではモーニングを終日提供する専門店や、素材や調理法にこだわった一皿を出す店が増えている。今回はそのなかから、個性と魅力が光るカフェモーニングを厳選して紹介する。

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  • カフェ・喫茶店
  • 世田谷区

アメリカ出身の姉弟が営む、モーニングとブランチ専門カフェ「ロジーン(RoJean)」。店内は、彼らが幼少期を過ごしたカンザス州にある祖母・ロジーンの邸宅や、その暮らしぶりを再現した温もりが漂う。彼らの大叔父に当たる陶芸家のエド・シュロック(Ed Schrock)が手がけたつぼや花瓶、手作りのキルトなどが飾られ、家族への愛にあふれている。遊び心あふれるのトイレのインテリアもぜひチェックしてほしい。 

料理は全て祖母や親戚から受け継いだレシピを元にしており、アメリカの味を丁寧に作り上げる。叔母直伝のトマトスープは濃厚なのにくどくなく、じんわり染み渡る味わい。チェダーチーズをたっぷり挟んだグリルドチーズサンドイッチを頬張れば、アメリカの朝食気分が満喫できるだろう。

  • カフェ・喫茶店
  • 中目黒

薄暗い照明に無機質な壁、レコードのターンテーブルが配された大人の雰囲気漂う空間で、オーストラリア仕込みの本格的なモーニングが楽しめるカフェ「トラクター(tractor)」。オーナーシェフの橋本亮は、日本やオーストラリアの星付きレストランなどで腕を磨いた実力派だ。山梨産の平飼い卵や厳選野菜、理想を追求して開発したパンなど、素材選びから徹底したこだわりを見せる。

看板メニューの「トーストと卵」は、卵料理とパンを自由に組み合わせ、チーズやトマト、アボカド、きのこソテーなどを好みでトッピングできるカスタマイズ式。絶妙な火入れやバルサミコ酢の繊細な扱いなど、プロの技が随所に光る。見た目の美しさも、口にした時の満足感も格別の一皿だ。

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  • カフェ・喫茶店
  • 品川

2025年4月にオープンした、黒を基調とするシックな空間に大理石のカウンターが映えるベーカリーカフェ「ザ オーディー ベーカリー(THE ORDY BAKERY)」。毎朝店内で焼き上げられるパンは、天然酵母と国産小麦を使い、かむほどに素材の豊かな風味が広がる。

コーヒーは、有機栽培豆専門の自家焙煎(ばいせん)コーヒー店「ヘイガンオーガニックコーヒー(HAGAN ORGANIC COFFEE」の豆を使用。深いコクと香りが、パンの味わいをより一層引き立てる。

看板商品の「クロワッサン」(380円、以下全て税込み)は、通常よりも多く層を重ねることで、外側はサクサク、内側はもっちりとした食感を実現。オーガニックシュガーでキャラメリゼされており、やみつきになるおいしさだ。十分に追熟された甘さたっぷりのフルーツを使用したデニッシュも注目したい。

モーニングタイムには、サラダ付きの「クロックムッシュ」(1,600円)も人気がある。

  • カフェ・喫茶店
  • 永田町

2025年3月麹町にオープンした、ベーカリーカフェパンとエスプレッソと」初のモーニング専門店「ズットモーニング(ZTTo morning)」。

オリジナルの食パン「ムー」を使ったトーストが主役で、一番人気の「はちみつバター」(1,250円)をはじめ、「ベーコン&エッグ」(1,500円)や「あんバター」(1,250円)、季節限定商品の「チキン&バナナ」(1,400円)など、ここでしか味わえないプレートセットを常時6、7種類取り揃える。ふわとろ食感のフレンチトーストやアサイーボウルも用意して、時間を問わず終日モーニングが楽しめるのも魅力だ。 

パンは「パンとエスプレッソと」本店にて焼き上げたものを使用しており、香ばしさとふんわり感は格別。4種の豆をブレンドした中深煎りのオリジナルコーヒーとともに味わいたい。

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  • カフェ・喫茶店
  • 学芸大学

東京都清瀬市の牧場から毎朝届く新鮮な生乳でチーズを仕込む工房併設のカフェ「グッド チーズ グッド ベイク(GOOD CHEESE GOOD BAKE)」。国産ナチュラルチーズのコンテスト「Japan Cheese Awards」にも選ばれた上質なチーズを朝に仕込み、その日のうちに提供するという贅沢なスタイルで、工房ならではの新鮮な味わいが楽しめる。

チーズを主役にしたモーニングプレートは6種類を提供する。中でも人気ナンバーワンは、フレンチトーストにクリームをたっぷり乗せた「TOKYO MILK FRENCH TOAST リコッタクリーム」(セット価格1,650円)。リコッタチーズ100%で作るクリームは、さっぱりとしつつも奥行きのあるコクが魅力だ。 

フレンチトーストは、チーズを作る過程で生まれるホエイを加えた自家製パンを使用し、卵液に24時間漬け込むことで、カスタードのようなとろける口当たりを実現。さらにモッツァレラチーズと、シンプルでフレッシュな味わいが特徴のチーズ・プリモサーレが添えられ、食べ比べの楽しさも味わえる。

  • カフェ・喫茶店
  • 二子玉川

二子玉川に、ニューヨークのデザインホテルのような都会的かつ開放的な雰囲気が魅力のカフェ「ヒア カムズ ザ サン(Here Comes the Sun.)」。足を踏み入れた瞬間、海外に来たような気分に。内装は、ウェブマガジンの編集や撮影スタジオの運営などを行うオーナーのスガワラユウキが自ら手がけた。

同店は、土・日曜と祝日は朝8時から営業しており、外から差し込む朝日を浴びながら、もっちりとした絶品のパンケーキが楽しめる。

おすすめは「MOMMY PANCAKE!! サラダ&ソーセージ」(1,650円)。パンケーキが3枚に、ソーセージとサラダがサイドに付く。生地は、北海道産小麦粉「ルルロッソ」を使用したパンケーキミックス「MOMMY PANCAKE!!」を使用している。

電気グリドルで丁寧に熱すると、均一に熱が通った、厚めでもちもちとした食感のパンケーキに仕上がる。メープルシロップを大きめの瓶に入れて提供してくれるので、贅沢に使うことができるのもうれしい。

キッズメニューの「BABY PANCAKE!! 」(5枚550円、10枚1,100円)もキュート。子どもの手のひらのサイズの小さなパンケーキが、プレートをぐるっと一周円を書くように敷き詰められており、真ん中にはアイスもトッピングできる。14時からは大人もオーダーできるので、クラフトビールやナチュラルワインとともに、おやつの時間を楽しんでみては。

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  • カフェ・喫茶店
  • 阿佐ヶ谷

オープンから常連客でにぎわう、阿佐ケ谷駅近くの人気喫茶店「喫茶 ギオン(gion)」。サンドイッチは、見た目はシンプルだが、食べるとツナとトマトケチャップソースを合わせた意外な組み合わせだったり、「タマゴサンド」はたっぷりとコショウをきかせていたりと、オリジナリティーにあふれている。

付け合わせのゆで卵はレトロな店内によく似合い、ただの卵であるはずなのだがおいしく感じられる。コーヒーにはクリームたっぷりの「ウィンナーコーヒー」が人気。仕事前に、いつもより早起きして寄りたい店だ。

  • カフェ・喫茶店
  • 日本橋

新日本橋駅近くにある喫茶店「ラフレッサ」。創業は1978年で、いつの間にか生い茂っていたというツタに覆われた入り口が印象的な一軒だ。

特に、サービス精神旺盛なモーニングが人気で、「日本橋でモーニングといえばここ」という人も多い。「バタートースト」「ツナサンド」「ブルーベリージャムトースト」「チーズトースト」と4種類から選べる時点でも豪華だが、トースト類にハムエッグやサラダ、季節のフルーツ、ドリンク(コーヒーか紅茶)が付いて600円という点も、このエリアで働く人の強い味方になっている。

モーニングは、店がオープンする8時から11時までの提供(なくなり次第早めに終了することもあり)。そのほか、昼どきにはランチセットを提供しており、クリームソーダやレモンスカッシュ、自家製ケーキなど、喫茶店の王道メニューも豊富に揃っている。

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  • ベジタリアン料理
  • 代々木八幡

埼玉県日高市に本社を構える、オーガニックベジタリアン食品の輸入卸販売会社アリサンによる東京初出店カフェ「アリサンパーク(Alishan Park)」。「東京の新しいサスティナブル交流拠点」をテーマに、人と人がオーガニックにつながる楽しさを 「よりカジュアルに」「東京らしい形で」提案する。

1階のカフェでは、作り手の思いと素材そのものの良さを引き出したベジタリアンやビーガンメニューが朝から夕方まで楽しめる。ランチのおすすめは、日高にある「アリサンカフェ(Alishan Cafe)」の人気ナンバーワンメニューである「ベジバーガープレート」(1,600円)。ひきわり小麦の香ばしい味わいが特徴のパテを季節の野菜と一緒に食べよう。

このほか、モーニングに提供する「ピーナッツバタートースト」(600円)も見逃せない。同店のシグネチャー商品である「有機ピーナッツバタークランチ」のコクと風味豊かなバナナをトッピングしたオーブントーストだ。

併設するショップでは、クッキーやマフィンなどのオリジナルビーガンベイクドスイーツ、コンポストやステンレスストローなど、厳選されたサステナブルなアイテムが購入できる。

  • 国分寺

豪徳寺の人気店「フィーカファブリケン(FIKAFABRIKEN)」「トルペット(torpet )」に続く姉妹店の「バッケン(BACKEN)」。コーヒーとともに焼き菓子を楽しみながら一息つくスウェーデンのティータイム「フィーカ」をコンセプトとしている。

広々とした店内は、デンマーク家具を基調とし、落ち着きがある。立体感のある音楽を奏でるイギリスブランド「TANNOY」のスピーカーもこだわりの一つだ。木製のキャビネットが店内の家具との相性も抜群である。

厨房(ちゅうぼう)はスウェーデン人のパン焼き職人が担い、フィーカには欠かせない「シナモンロール」や「カルダモンロール」をはじめ、7〜10種ほどの焼き菓子を提供する。スウェーデンの総菜パン「ポピー」もぜひ味わってほしい一品である。

また、パンの他にもヨーグルトボウルやプリン、キッシュなどが味わえる。

コーヒーは、スウェーデンのローカルなロースタリー「スタンドアウトコーヒー(Standout Coffee)」で提供する焙煎豆を使用。北欧で主流であるという浅いりをメインに、毎月おすすめの3〜5種の豆を提供する。

居心地のいい店内で、本場さながらの焼き菓子とコーヒーを囲めば会話も弾む。気づけば、まさしくフィーカを体験していることだろう。

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