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Photo: Kisa Toyoshima | 喫茶ランドリー
Photo: Kisa Toyoshima

森下ベストカフェ5選

懐かしさと新しさが同居する森下の今が感じられる穴場カフェ

Kumiko Nakakuki
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >森下ベストカフェ5選

深川発祥の地であり、清澄白河と隣接する森下は、下町情緒と新しい感性が交差するユニークな街だ。隅田川の風を感じながら歩けば、昔ながらの街並みの中に点在する個性豊かなショップと出合えるだろう。

アートと食が融合したカフェや、映画のワンシーンに迷い込んだような気分になれるベーカリーカフェ、唯一無二のホットケーキが味わえる喫茶店まで。森下の「今」が感じられる店を5軒紹介する。

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  • Things to do
  • 墨田区

「どんなひとにも自由なくつろぎ」をコンセプトに、築60年以上の元手袋工場をリノベーションした喫茶店。100年前に作られたガラス扉やタイルの壁、かつて喫茶店で使われていたレトロな椅子たちが生み出す空間は、懐かしさと心地よさが見事に調和している。 

約100平方メートルの広々とした店内には、洗濯機や乾燥機などが並ぶランドリースペースや、ローソファが配された半地下の通称「モグラ席」、古着や雑貨、手作りアクセサリーが並ぶ販売スペースなどが広がる。お気に入りの場所を見つけて思い思いに過ごすのがこの店の正解だ。 

チーズたっぷりの「ツナメルトチーズサンド」(700円)はオープン当初からの人気メニューである。

  • 清澄

新感覚の「食べるアート」が体験できるのは、現代アーティスト・坂野充学が手がける味噌スープ専門店「ミソノミ(MISONOMI)」だ。特注の白いもなかをキャンバスに見立て、まるで1枚の絵画のように味噌や具材を盛り付けている。世界各国の景色やその土地ならではの色彩、四季が移ろう情景が商品に投影されている。

日本各地から取り寄せる米味噌・麦味噌をベースに、野菜ブイヨンやあごだし、のどぐろだしをかけ合わせた8種の味噌スープ(セットで1,100円)は味わいも本格的。上から湯を注ぐと味噌やもなかがふわりとほどけてゆき、カップの中に広がる様子に目と心が奪われる。

店内には、ロンドンでも展開している抹茶ブランド「MATCHA&」も併設。宇治抹茶を使用した定番の抹茶ドリンクのほか、白味噌でほのかな塩気を加えた「味噌抹茶ラテ」(880円)などが楽しめる。

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  • 江東区

辻堂や蔵前で人気を集めるベーカリーカフェが営む、印刷工場をリノベーションした一軒家カフェ。1階には平日30種類、休日40種類ほどの焼き立てパンやドーナツ、焼き菓子がずらりと並ぶ。

2階のカフェスペースは、かつてニューヨークでスタイリストとして活躍していた店主・仲山チガヤが作り上げる、まるでフランス映画をほうふつとさせるようなノスタルジックで温かみあふれる空間が広がっている。

看板商品は、たっぷりの卵やカナダ産一等粉などを使用し、ボリュームたっぷりなのにふわふわで軽い「クリームドーナツ」。プレーンやクリーム、レモンなど毎日5〜6種類を用意する。森下店のみ、クロックムッシュや季節のスープなどの食事メニューも味わえる。 

  • 江東区

銅板で焼き上げる、ぽってりと厚みのあるホットケーキが名物の「小野珈琲」。店主の小野滋弘はこの地でホットケーキを焼き続けて44年。材料の配合や生地の混ぜ方、生地を寝かせるタイミングや時間まで、数えきれないほどの試作を重ねながら現在のレシピにたどり着いた。

客の8割が「ホットケーキ」(440円)を注文し、多い日は100食も出るという。食べる際は、レモンの香る自家製蜜をたっぷりとかけて味わおう。注文を受けてからハンドドリップで抽出するコーヒー(690円から)はコクと甘みが特徴で、冷めてもおいしさが持続。ゆっくり過ごしたい時にもうれしい一杯だ。

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  • 江東区

高橋のらくろーど商店街から一本路地を入った場所にたたずむ「パレード」。2024年1月にオープンした音楽喫茶で、扉を開けると1950〜70年代のジャズやボサノバなどが、レコード特有の温かな音色で迎えてくれる。コアなレコード愛好者でなくても、ふらりと気軽に入れる雰囲気が魅力だ。  

音楽を奏でる機材は、旧西ドイツ製のビンテージスピーカー「TELEFUNKEN Hi-Fi Klangbox L71」、アンプは「QUAD」、プレーヤーは「DENON」。長く聴いていても疲れないよう、柔らかな音質を重視したという。濃厚なのにふわりと軽い自家製スイーツ「レアチーズケーキ」をお供に、心地よいリズムに身を委ねよう。

もっとカフェ巡りするなら……

  • カフェ・喫茶店

美術館に行った際は、写真を撮ったりグッズを買ったりするが、併設のカフェで一休みをしながら友人と感想を言い合ったり、一人で余韻に浸ったりするのもよいだろう。美術館の中には、作品をモチーフにしたユニークなメニューが味わえたり、風情ある庭園が楽しめたりと、特徴的なカフェが備わっている施設もある。

  • カフェ・喫茶店

古くから人々の憩いの場として愛されてきた、銭湯。都内ではそんな銭湯と喫茶店をかけ合わせた、ユニークな飲食店が増えている。レトロな趣に心癒やされたり、コラボが生み出す面白さに心つかまれたりするなど、個性豊かで魅力に溢れる店も多い。今後注目されること間違いなしの「銭湯カフェ」を紹介する。

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  • カフェ・喫茶店

都心周辺を流れる神田川や隅田川、大自然を感じられる奥多摩など、東京にはいくつもの川が存在する。涼しげに光る川面や新緑を眺めながら味わう食事やコーヒーは格別だ。今回はゆったりと流れる川を眺めながら、開放的な空間でリラックスできるカフェを紹介する。

  • カフェ・喫茶店

都内にはかつての巨匠が遺した歴史的建造物や、現代の力ある建築家たちが造り出す建物の中で、カフェとして利用できる場所がある。美しい意匠を眺めながら、ゆったりと食事などを味わう時間はとても豊かだ。名建築の中で楽しめる魅力的なカフェを紹介しよう。

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