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画像提供:麺ZINさいとう
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東京、ベストラーメン2025年上半期

赤坂、中野、秋葉原、早稲田…行列が絶えない人気店など10店舗を紹介

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テキスト:メンチャック

2025年上半期、東京のラーメンシーンは新店ラッシュにわいた。人気店出身の店主が修行元で磨いた味をさらに進化させた一杯、ラーメンフリークが独学で生み出した驚きの一杯、さらには人気格闘家が本気で挑んだラーメン屋まで、話題には事欠かない。

ここでは、「タイムアウト東京」が厳選する2025年上半期のニューカマー10店舗を紹介する。 すでに連日行列が絶えない人気店もあり、限定メニューに力を入れる店も多い。新しいお気に入りの一杯を探す手がかりになりそうだ。

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  • 高田馬場

西早稲田駅から徒歩3分、高田馬場駅から徒歩6分。早稲田通り沿いに2025年4月にオープンしたのが、名店「渡なべ」(本店)の系列店舗。本店で人気を集めた限定メニューをスピンオフさせる形で誕生した。

ラインアップは「札幌ブラック」(1200円〜)、「札幌塩ラーメン」(1200円〜)、「札幌味噌ラーメン」(1200円〜)。札幌系を意識したメニューが並ぶ。

なかでも「札幌ブラック」は、胡椒、ニンニク、ラードを効かせた漆黒のスープが最大の特徴。ガツンとしたしょっぱさをまとった醤油のインパクトは強烈で、同じ漆黒で知られる「富山ブラック」とは一線を画す個性を放つ。

「札幌塩ラーメン」は、近年数多く登場している清湯スープの塩ラーメンとは方向性が異なる。ニンニクの鋭いパンチ、動物系素材のコク、野菜の甘み、そしてラードの厚みが融合し、力強い旨みに仕上がった一杯。札幌味噌とあわせて、自分好みの一杯を探す楽しみもある。

  • ラーメン
  • 赤坂

東京メトロ赤坂駅から徒歩2分。雑居ビルの2階に2025年2月に誕生した新店は、オープン直後から話題を集め、瞬く間に人気店の仲間入りを果たした。

レギュラーメニューは「醤油ラーメン」(1300円〜)と「塩ラーメン」(1300円〜)。さらに日替わりで提供される限定麺メニューも魅力のひとつ。 スープは4種類の地鶏を贅沢に使い、厳密な温度管理でじっくり炊き上げた無化調仕立て。合わせる麺は、数種の一等粉を使い分けてブレンドした自家製ストレート麺。国産小麦の持つ豊かな風味をダイレクトに楽しめる。

「塩ラーメン」は帆立、蛤、海老、昆布など10種以上の魚介を合わせたまろやかな淡麗スープが特徴。「醤油ラーメン」は天然醸造醤油と天然甘味料を用いた、奥深くまろやかな味わいに仕上がる。

トッピングにも抜かりはなく、数種類の豚チャーシュー、脂ののった銘柄鶏のチャーシュー、濃厚な旨みとまろやかな甘みを兼ね備えた味玉、あじさいネギやズッキーニなどが彩りを添える。各種飯物メニューも丁寧に作り込まれ、食後まで満足感を高めてくれる。

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  • ラーメン
  • 高井戸

京王井の頭線・浜田山駅から徒歩2分。名店「らぁ麺やまぐち」で長年研鑽を積んだ店主が2025年3月に立ち上げた新店は、ハイクオリティなラーメンで瞬く間に話題をさらい、人気店の仲間入りを果たした。

看板は「特製醤油らぁ麺」(1,500円)。地鶏、浅蜊、しじみ、ムール貝、鰹節、鯖節、昆布など複数の出汁に、3年熟成の醤油を火入れして仕上げた清湯スープ。そこにプリプリとした弾力を持つ手揉み縮れ麺が絡み合い、卓越したバランスを見せる。

チャーシューは、玉ねぎやきのこをマリネした豚肩ロースを焼豚と煮豚の二種類に仕立て、さらに酒蒸しトリモモ肉と水晶鶏の2種類を重ねる贅沢ぶり。ワンタンも通常の鶏ワンタンと山椒入りのトリワンタンの2種類を用意。濃厚な旨味が詰まった味玉は、とろけるような舌触りで完成度を高める。

極めつけは、バターとバルサミコ酢で仕上げたきのこと玉ねぎのペーストだ。途中で溶かせばスープの表情が一変し、2度の楽しみを提供してくれる。

さらに「つけ麺」(1,100円)も高い支持を集める。黒胡椒を効かせたスパイシーな醤油ダレが、切れ味鋭く麺の甘みを引き立てる一杯だ。

  • ラーメン
  • 高田馬場

JR高田馬場駅から徒歩8分、新目白通り沿いに2025年3月にオープンした味噌ラーメンのお店。店主は荻窪の味噌の人気店「味噌っ子ふっく」出身。

看板メニューの『味噌らーめん』(980円~)は、熱々に炒められた野菜がのる、粘度の高い濃厚なスープが特徴の味噌ラーメン。動物系の深いコクと、ニンニクと生姜のパンチが効いている。麺はスープとの相性抜群の中太のストレート麺で、スープにもよく絡み、濃厚な旨みが広がっていく。チャーシューはトロトロの食感で、口の中でとろけるような柔らかさで美味しい。しっかりと熟した味玉、シャキシャキのモヤシ、味の染み込んだメンマなど、その他の具材のクオリティも高い。都内でも随一のクオリティの味噌ラーメンが堪能できる。

その他のメニューに、『辛味噌らーめん』(1000円~)、『台湾まぜそば』(950円)、『すたみな』(1050円)などがある。サイドメニューやトッピングメニューも充実。

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  • ラーメン
  • 方南町

東京メトロ方南町駅から徒歩3分。2025年2月にオープンしたラーメン店は、カウンター6席の小さな空間ながら、早くも常に満席が続く人気店となっている。

メインは「中華そば」(1,300円〜)と「担々麺」(1,350円〜)。トッピングを豪華に盛り込んだ「特上」に加え、シューマイが付く「せいろセット」も用意。いずれも客をひきつけている。

「中華そば」は、丸ドリなどの動物系に煮干しやカツオ節を合わせた無化調のダブルスープ。動物系の厚みあるうま味と魚介系の香りが折り重なり、濃度とコクを兼ね備えながらもまろやかな味わいに仕上がる。麺は歯切れの良いストレート細麺で、スープとの一体感が秀逸。

チャーシューは燻製機で炙った豚ロースと、脂身とのバランスが絶妙な低温調理の豚バラの2種。さらに甘みのある極太メンマとネギが脇を固める。

「特上」では半熟の味玉に加え、豚と海老の二種類のワンタンが豪華に添えられ、完成度を一段と高める。最後の一滴まで飲み干したくなる一杯だ。

  • ラーメン
  • 駒込

JR駒込駅から徒歩5分。アザレア通り沿いに2025年4月にオープンした「らーめん3000」は、無化調、自家製麺、国産素材にこだわった一杯を提供。朝9時から営業しており、朝から賑わいを見せる人気店となっている。

メニューは「醤油らーめん」(1,000円〜)、「塩らーめん」(1,100円〜)、「つけそば(醤油or塩)」(1,200円)の3本柱。

「醤油らーめん」は、無化調の優しい醤油風味をベースにしながら、煮干しの香りがしっかりと主張する熱々スープが特徴。出汁には煮干しに加えて鶏など複数の動物系素材を使用。中ストレートの自家製麺はつるりとした食感で、食べ進めるほどに味わいが深まっていく。

「塩らーめん」は、貝の旨みを重ねた出汁に塩味を効かせた力強いスープが印象的。提供数が限られているため、早めの時間に味わっておきたい。

共通トッピングは、しっかりとした歯応えの豚チャーシュー、メンマ、白ネギ、海苔など。シンプルながら素材の良さが際立ち、完成度を押し上げている

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  • ラーメン
  • 中野

JR中野駅から徒歩7分ほど。早稲田通り沿いに2025年2月にオープンした「トウキョウ ラーメン かいか」は、惜しまれつつ閉店した八王子「ほっこり中華そばもつけ」の元店主が手がける一軒だ。

メニューは「中華そば」(1,100円〜)と「担々麺」(1,200円〜)の2本立て。「中華そば」は、煮干しの骨太な風味と動物系の厚みを合わせた無化調スープで仕上げるキレのある醤油ラーメン。ひと口目からツンと煮干しが香り、出汁感がストレートに伝わる。麺は数種類の国産小麦をブレンドした中太縮れ麺で、小麦本来の甘みと香りが際立つ。

チャーシューは炭火焼で香ばしさと旨味を引き出した肩ロースと、低温調理でしっとりと仕上げたモモ肉の2種類。味玉、青菜、メンマ、ワンタンといった具材もすべて丁寧に仕上げられており、完成度を高めている。

「担々麺」は胡麻をしっかり効かせた濃厚なスープで、香ばしさとコクが広がる一杯。こちらも外せない。

  • ラーメン
  • 蒲田

JR蒲田駅西口から徒歩2分、線路脇に2025年4月オープンした一軒。京都の「煮干し中華そば加藤屋」で修業を積んだ店主が腕を振るい、店名の通り煮干しラーメンと二郎インスパイア系を2本柱に据える。

メニューは、煮干しの香りをしっかり立たせた醤油スープの「煮干しラーメン」(950円)、ニンニクを効かせた濃口醤油の「黒醤油ラーメン」(950円)、煮干しを前面に押し出した二郎インスパイア系「豚骨煮干しラーメン」(1,050円)、カツオの香りとうま味が重なる「鰹ラーメン」(1,000円)、濃口醤油と背脂が豪快に混ざる「背脂醤油油そば」(950円)、煮干しと豚骨の旨味を詰め込んだ「にぼ豚つけ麺」(1,100円)と充実のラインアップだ。

煮干しのキレと二郎系のワイルドさを一度に楽しめる構成になっている。 麺量やヤサイ、アブラの増減は好みに応じて注文可能。さらに限定メニューも随時登場し、通い詰めて楽しめる一軒だ。

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  • 早稲田

都電荒川線の早稲田駅から徒歩3分。2025年6月にオープンした「弐昇」では、潔く「肉汁つけ」(850円〜)一本で勝負する。松・竹・梅の3種類を用意し、肉の量で価格が変わる仕組みだ。

「肉汁つけ」は、肉出汁の甘じょっぱいつけ汁に中細ストレート麺を合わせた一杯。肉汁うどんをつけ麺に落とし込んだような、ありそうでなかったスタイルが新鮮。麺は自家製で、つるりとした喉越しの良さに箸が止まらない。

具材はつけ汁に沈む程よい脂身のバラ肉(松・竹は麺皿にも追加)、さらに麺皿にはゆでキャベツと刻み海苔が添えられる。懐かしさと斬新さを同時に感じさせる仕上がりだ。

サイドには「牛すじ」(250円)やライスも用意され、肉汁つけと組み合わせて楽しむのも一興。

  • ラーメン
  • 秋葉原

秋葉原駅昭和通り口から徒歩5分ほど。2025年1月にグランドオープンしたのは、初代RIZINフェザー級王者・斎藤裕選手が手掛けるラーメン専門店。店名はRIZINにちなんで「麺ZIN」である。ラーメンフリークとして知られた彼が、クラウドファンディングなどをへて夢のラーメン店開業を実現した。

メニューは昼と夜で替わり、昼は「和牛白湯タンメン」(1,000円)、夜は「和牛牛脂まぜそば」(1,000円)を提供する。

「和牛白湯タンメン」は、和牛をじっくり煮込んだ濃厚な白湯スープに、モチモチの縮れ麺、シャキシャキの野菜が融合した一杯。素材それぞれの旨味が重なり合い、満足度の高い仕上がりである。

「和牛牛脂まぜそば」は、和牛の旨味が麺に絡み、柔らかいローストビーフとタマネギ、ピクルス、ネギなどの野菜がアクセントに。フワフワのメレンゲはクリーミーな味変としても、つけ麺のように浸して食べる楽しみ方も可能で、ユニークな仕上がりを見せる。今後の展開も楽しみな一軒だ。

人気ラーメン店を巡りたいなら……

  • ラーメン

「つけ麺の聖地」と呼ばれることもある池袋では、バラエティ豊かな店舗たちがしのぎを削っている。

本記事では、日本全国に弟子を持ち、つけ麺の魅力を広め続けている大勝軒グループの総本山や、魚介系のつけ麺ブームが来る前から魚介豚骨のスタイルを築いてきた行列店、はたまた本場・博多の明太子料理専門店が生み出した独創的なつけ麺など、5店舗を厳選して紹介する。

  • ラーメン

早稲田大学をはじめ、多くの大学が集まり、学生でにぎわう高田馬場。飲食店がひしめくこの街は、都内屈指のラーメン激戦区としても知られている。

店の数だけでなく、味のバリエーションも豊か。あっさりと上品な鶏そばから、濃厚な鶏白湯(パイタン)まで、好みに合わせて選べるのがうれしい。本記事を参考に、高田馬場で自分好みの一杯を見つけてみては。

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  • ラーメン

京王線は新宿副都心から甲州街道に沿って渋谷区、世田谷区の北部と、多摩地域を通る沿線で、主に郊外に住む利用者が多い私鉄として知られている。ラーメン店もその特徴に合わせるように、地域密着型で地元の人々に愛される店が多く、近年は人気店が軒並み肩を並べるラーメン好きには要チェックの沿線だ。

今回は新宿エリアから八王子までの京王本線の中から、老舗や新店まで18駅20店舗を厳選した。

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