手塚マキ
手塚マキ

元ナンバーワンホストに聞く、歌舞伎町の未来

正論がない中で、正解を模索する

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タイムアウト東京 >ポストコロナ、新しい日常。> インタビュー:手塚マキ

テキスト:堀 香織

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって、私たちは今、かつてないほどの変化の時代を迎えている。グローバルなシティガイドとして東京のさまざまな情報を発信してきたタイムアウト東京は、ポストコロナ時代のシティライフを読み解くための試みとして、国内外の識者によるインタビュー企画をスタート。

今後、私たちの社会、環境、生活はどのように変わっていくのか。その舞台装置となる都市や空間は、どのようにアップデートされていくのか。シリーズ第5弾では新宿、歌舞伎町の元売れっ子ホストで現在はホストクラブ、バー、美容室など16店舗を運営するSmappa! Group会長の手塚マキに話を聞いた。

0か100かではない方針を

とにかく私は悩んでいます。感染症がまん延する社会という初めての経験で、商売人として、また一人の人間としてどう対峙(たいじ)すればいいのか、皆目見当がつきません。「今は何も正論がない」という気持ちが強く、そんな「ない正解」を模索しながら、この数カ月を過ごしてきました。

歌舞伎町の多くのホストクラブは、東京都の緊急事態宣言が出る以前の3月末に「土日営業を自粛する」という声明を共同で発表しました。「歌舞伎町のホスト業界もそういうことを意識しています」というアピールも兼ねて。

でも私は、週6日営業を週4日に減らしたら余計に密が上がると思った。クラスターを作らないようにするためには、営業日数を増やして顧客を分散させるほうがましなのではないか。顧客にとってもまんじりと家にいるよりは、週に1、2時間店で酒を飲むほうが心の健康をキープできるのではないかと。そこで弊社は、例えば50坪の店内に1、2組のみ、顧客一人に対してホストとヘルプ計二人で対応するというようなガイドラインを出しました。ホストも顧客も1週間きちんと検温を続け、互いに健康な状態で憩うのであれば感染率は低いと思ったからです。

一方、従業員に対しては教育を行うことにしました。「0か100かではない」、つまり「どんな状況でも営業したい」もしくは「営業するのは絶対におかしい」という両極端な判断に走らず、その考えに至るまでの過程について考えてもらおうと思ったのです。具体的には4月の報酬を100%保証し、コロナについての情報と知識をまとめた従業員向けの動画を配信して、それを見ることやレポートを書くことを課題として与えました。

実は2011年の東日本大震災の時も、従業員一人一人と面談して「そもそも何のために働いているのか」ということを考える機会にしたのです。店は1日も休まなかった。「誰かのために門戸を開いておく」ということが、私たちのような店、そして歌舞伎町という街の社会的意義だと思っていたからです。

そこで今回もきちんと誰かのより所になってあげられる店であること、誰かのより所になれる人間であることを考えてもらう機会になればいいなと思っていました。しかし、残念ながら私が期待するような結果は得られなかった。特に最近雇った若い従業員は家にじっとしていることができず、教育動画もまったく見ず、ちょっと具合が悪いというだけで一般病院に駆け込んでしまったのです。

メンバーシップ型の店と、ジョブ型の若いホストたち

ホストクラブとキャバクラの違いについて、私は「メンバーシップ型」と「ジョブ型」という言い方をよくします(濱口桂一郎著『若者と労働』より)。高度成長期の日本のように、とにかく一度雇って本人の個性や魅力を判断し、うまく成長させていくのがメンバーシップ型、女の子が入店初日から商品価値を問われるのがジョブ型です。

では、ホストクラブは?というと、思い切りメンバーシップ型です。まだ何者でもない男の子たちを、とりあえず受け入れて育てていくわけですから。しかも、ホストクラブというのは、一見さんが来ていきなり10万円を使うことはほぼありません。最初は3,000〜5,000円程度のお試し価格で入店し、顧客がホストを気に入り指名するようになって、初めて売り上げが立つのです。

そんなビジネス形態ですから、売れっ子と売れない子の給料格差は雲泥の差です。トップ1割のホストは何があったところで1年は食べていけるし、その売り上げで僕たち経営側も売れない子たちも食べている。彼らの格差を埋めていくことが健全な経営につながるのですが、それがなかなか難しい。業界の習わしとして、一か八かの一攫千金というシステムでホストたちをあおるのがホストクラブの経営の現実です。つまり、店がやらなければいけないことは、格差を埋められるような全体の底上げなのです。

ところが、コロナ禍の中で、私が思っている以上に一攫千金に懸けているホストが多いことが分かりました。職業として安定したホスト業を営むような中間層になりたいと思っていない。そこに食い違いがある。メンバーシップ型がいいと思っているのは私みたいな古いおじさんばかりで、若い子たちはジョブ型というか、「売れないからしょうがないし」「教育なんかうざいし、金もいらないから好きに遊ばせてよ」と非常にドライだった。ある意味、私は彼らに対する尊厳がちょっと足りない、「お節介おじさん」だったのでしょう。それでも弊社としては教育を続けていくわけですが……。

今後、ホストという仕事の在り方は変わるでしょう。収束後もこの感染症の恐怖や不安とともに生きていかねばならないだろうし、大人数でワッと派手に騒ぐような、それこそ入れ替わり立ち替わり接客するということはしばらくできない。ホストの数を抑え、完全予約制の「会員制ホストクラブ」にしないと、営業が難しいかもしれません。 

もしくは、オンライン営業も増えるのではないでしょうか。すでに多くのホストが個人的にミクチャ(動画共有コミュニティーサイト『MixChannel』)やイチナナ(ライブ配信アプリ『17 Live』)で、顧客とコミュニケーションを取っています。ただし、それを店として管理していくとなれば、新事業として考えたい。高級寿司屋が3万円で提供しているコースを1万円でテイクアウトとして提供したところで、テイクアウトや出前のおいしさを何十年も追求してきたピザーラには到底勝てません。それと同じことで、オンラインをリアルの代替的なものとしてやるだけでは、絶対に成功しない。真剣に新しいマーケットと向き合い、丁寧にやらなければうまくいかないと思っています。

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衛生と健康を管理できる仕組み作りを

このような状況ではありますが、ホストクラブは続けたいです。理由は、人との触れ合い、関わりが生きていく上で大事なことだと思っているから。そして、今働いているホストたちが未来に必須な能力を身に付けられると思うから。「Aさんから何を買うか」ではなく、「Aさんから買うか、Bさんから買うか」という時代において、常に選ばれる人間でいてほしいからです。

ホストクラブだけでなく、飲食店は今後、「その店に飲みにいきたい」「あの人に会いたい」ということがより顕著に価値になっていくでしょう。飲食業で働きたいと考える人も、松屋やマクドナルドのような徹底したマニュアルサービスの店で働くのか、「あなたに会いたい」と思われるような特別な価値がある店で働くのか、極端に分かれてくる。そして、真ん中にある店が、顧客にも働き手にも選ばれずに淘汰(とうた)されていくと思います。

今、公衆衛生についてすごく勉強しています。人の健康と衛生をしっかり管理できる仕組みを作っていくのが、今後の飲食業の肝ではないかと思って。一人一人の行動履歴や店の衛生の管理だけでなく、働く人の生活自体も清潔かつ健康にしたい。弊社は従業員の住む寮があるので、まず幹部たちにそこを回らせ、従業員の生活を一つ一つ整えることを徹底しています。コレラやペストがはやった時、売春宿や貧困街が感染拡大の原因であるかのようにいわれたのは、不潔だというイメージがあったから。その部分を変えていくきっかけになるような動きを自ら行い、それが業界全体に広がるのが今後の目標です。

アフターコロナに関しては、私はコロナ以前には戻らないと思っています。だいたい戻る必要があるのでしょうか。別にこれまでの社会が素晴らしかったわけではなく、以前から貧富の格差は大きく開きつつあり、目に見えないところで貧乏人やマイノリティーの人たちは迫害されていた。そもそも今回のコロナでみんながあたふたした理由は、普段は見て見ぬふりをしている人類の平和と資本主義の矛盾がこの非常事態時に露呈したから、という気がします。

もちろん、私自身も東京の歌舞伎町という資本主義社会の権化みたいな街でレースをしながら、遊んだり飲んだりするのは好きなタチです。ただ、それは単純に「サッカーが好き。だからサッカーをやっている」というようなもの。人生の全てであるかというと、そうではない。今は足をけがして「サッカーをやめなくてはいけないんだな……」くらいの気持ちです。サッカー選手がサッカーをやめても生きていくように、私も、そして私たちも状況が変わったとしても生きていく道は当然あるのです。

とにかく、我々には正論がないということを重々承知の上で、「いかに生きていくか」を今の仲間とともに模索していきたいと思います。

手塚マキ(てづか・まき)
©︎ 利根川幸秀

手塚マキ(てづか・まき)

歌舞伎町でホストクラブ、バー、飲食店、美容室など16店舗を経営するSmappa! Groupの会長。1977年、埼玉県生まれ。歌舞伎町商店街振興組合常任理事。JSA認定ソムリエ。1997年から歌舞伎町で働き始め、ナンバーワンホストを経て、独立。ホストのボランティア団体『夜鳥の界』を仲間と立ち上げ、深夜の街頭清掃活動を行う一方、NPO法人グリーンバードでも理事を務める。2017年には歌舞伎町初の書店『歌舞伎町ブックセンター』をオープンし、話題に。2018年12月には接客業で培った「おもてなし」精神を軸に介護事業もスタート。近著に『裏・読書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)。

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