深夜喫茶 幻想
Photo: Keisuke Tanigawa | 外観
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、今行くべきカフェ4選〜8・9月オープンの注目店〜

スイス・スウェーデン・香港のバリスタチャンプらによるカフェ、馬喰町の深夜喫茶

Genya Aoki
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少し肌寒くなり、コーヒーが恋しくなる季節がやってきた。東京では今月もカフェの新店ラッシュが止まらない。名店が続々と上陸し、世界のコーヒーカルチャーがぐっと身近になった。

外苑前の「URBAN COFFEE ROASTER TOKYO」と千駄ヶ谷の「MAME Tokyo」は、バリスタチャンピオンによるスペシャルティコーヒーの店。本来なら数千円級の価値がある、技術と最高級産地との関係性が詰まった一杯が、気軽に味わえる。世界最高峰への入り口となる2店だ。

中野の「Drop Coffee Roasters」は、スウェーデンのコーヒーと本場の食事を、自社ロースタリーで安定した一律価格で提供する貴重な存在。唯一の日本勢、馬喰町の「深夜喫茶 幻想」は、夜とカウンターの気軽さに本格の一杯と意外な組み合わせを重ねた、日本のカフェの現在進行形だ。

8・9月オープンの注目4軒を、今すぐチェックしてほしい。

  • コーヒーショップ・喫茶店
  • 外苑前

香港発・チャンピオンバリスタが手がけるスペシャルティコーヒーブランド「URBAN COFFEE ROASTER(UCR)」が、2026年8月7日、海外初となる独立店舗「URBAN COFFEE ROASTER TOKYO」を外苑前エリアにオープンした。

2014年に創業したUCRは、世界各地から厳選した豆を使い、産地や生産者の背景にも目を向けながら、豆の個性を引き出したコーヒーを提供。香港ではロースタリーと7店舗を構える。

香港のスペシャルティコーヒーシーンは世界トップレベルであり、複数のシングルオリジンを一度に比較できる「テイスティングフライト(飲み比べセット)」を提供する名店や、世界的なバリスタのショップが密集している。その中トップレベルの味わいを提供する店の日本1号店となる。

同店でも「丁寧に、最高のコーヒーを」という姿勢は香港と変わらず、産地違いのフィルターコーヒーやエスプレッソを楽しめる。香港らしさを味わうなら、シグネチャーメニューがおすすめだ。アイリッシュコーヒーを現代的に再構築した「Bon Blessing Irish Coffee」や「茶餐廳(チャーチャンテーン)」文化を代表する「鴛鴦(ユンヨン)」をアレンジした「Specialty Yuen Yeung」などを展開する。

フードは、香港の定番ストリートフードである「エッグワッフル」などを提供。小さな卵が並んだようなユニークな見た目と、外はサクサク、中はモチモチした食感が特徴的な一品だ。

また、冷めゆくコーヒーの味の変化を表示する機器や、同じ一杯で異なる味わいを楽しめる「2-Way Cup」、レジ横のテイスティングカードなど、初心者でも味わいを言葉にしやすい工夫が随所に光る。店内には手描きのグラフィックが並び、香港の店舗と同じ本場らしい温かみが漂う。カジュアルで奥深いコーヒーの世界を堪能するのに最適な一軒だ。ぜひ体験してみてほしい。

  • カフェ・喫茶店
  • 千駄ヶ谷

世界一のバリスタである深堀絵美とマシュー・タイス(Mathieu Theis)が2015年にスイスで創業したコーヒーショップ「MAME(マメ)」の日本2号店「MAME Tokyo」が2026年8月6日、千駄ヶ谷にオープンした。 予約制で「おまかせ」の一杯を提供する人気の1号店「KURO MAME TOKYO」とは対照的に、同店が立ち返ったのはスイスにある1号店のようなカジュアルさだ。

コーヒー豆は、農園とダイレクトトレードしたものを自社焙煎(ばいせん)したシングルオリジンのものだけ。ハンドブリュー(1,000円から)のコーヒーは、ブラジル「Pearl」「Full Bloom」といった定番メニューなど常時5種程度が並ぶ。

コーヒー以外のメニューも充実。「櫻井焙茶研究所」の「八女茶」を使った抹茶ラテ、オーストラリアの「Plainstill Distillery」が手がける「凡 Gin(BON Gin)」を使ったコールドブリュージントニックは現在日本ではここでしか飲めない。

また、クロワッサンは広島の専門店「amelaterie croissant(アメラトリー クロワッサン)」のもので、フランス産発酵バターを贅沢に折りこんだ一品。焼き菓子は、福井県で創業240年を超える老舗菓子店「昆布屋孫兵衛」から取り寄せている。

コーヒーはどのメニューも信じがたいクオリティーで提供されるので、近所に用事がある人はもちろん、KURO MAME TOKYOは気軽に行きにくいと感じていた人は、ぜひ訪れてみてほしい。

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  • カフェ・喫茶店
  • 中野

スウェーデン・ストックホルム発の「Drop Coffee Roasters」が2026年9月18日、「中野マルイ」の2階に日本1号店をオープンした。

共同オーナーのジョアンナ・アルム・レイトン(Joanna Alm Leighton)は世界コーヒー焙煎選手権で準優勝経験を持つ実力派。ストックホルムで焙煎した豆を使い、常時約12種類のシングルオリジン(860円、以下全て税込み)や「本日のコーヒー」(630円)を提供する。「心地よい」「好奇心」「冒険心」と、その日の気分から選べるのも楽しい。

フードはシナモンロールやカルダモンロール、セムラ、サバサンドなど、スウェーデン文化を日本向けに再解釈。「チョコボール」は本国レシピを採用する。

店主の日高慶紀は「本店で紅茶のようなコーヒーを飲み、コーヒーのおいしさに目覚めた」と話す。コーヒーと菓子を囲み会話を楽しむ「Fika(フィーカ)」文化を、中野の日常に持ち込む一軒だ。

  • カフェ・喫茶店
  • 馬喰町

問屋街・馬喰町新道通りで、夜だけ明かりを灯す本格喫茶。シェアリングコーヒーショップ「摩天楼珈琲」の夜帯を使い、オーナーの田上凛太郎が「夜でもコーヒーを飲める場所を」という思いから始めた一軒だ。

主役は、スペシャルティコーヒーとコーヒーカクテル、ノンアルコールカクテル。プリンやティラミスといった甘味に加え、ビリヤニやナポリタンまで揃い、軽く一杯からしっかりした食事まで受け止めてくれる。カウンター10席ほどの店内には、横丁の飲み屋のような一体感があり、一人でも自然と馴染める居心地の良さがある。

田上はバリスタ歴10年以上、バーテンダー歴5年以上。ともにカウンターに立つバリスタも人気店「コーヒーマメヤ」出身とあって、ドリンクの質は折り紙付きだ。

最初の一杯には、産地調達から抽出まで自社で手がけるハンドドリップコーヒー「蜃気楼ロット」を。エチオピア・シダマ産で、ストロベリーを思わせる酸味と甘みが印象に残る。

甘いものを合わせるなら「ティラミス」。その時々でベストな品種を使う自家製エスプレッソに、ブランデーとアマレットを合わせて仕上げる。取材時に使われていたのは、エルサルバドルのゲイシャ種。高価なゲイシャをティラミスで味わえる機会は、そう多くない。

腹を満たしたいなら、ビリヤニを頼もう。元バリスタが手がけるビリヤニ専門店「tokyo spice club」とのコラボメニュー。スパイスの効いたビリヤニとドリップコーヒーという、一見意外な組み合わせが驚くほどよく合う。

酒が飲めるなら、沖縄産黒糖を隠し味に使った「エスプレッソマティーニ」は外せない。苦味と甘味のバランスがよく、後味はさらり。コーヒーの余韻を残しながら、きれいに締まる上品な一杯だ。

東京のフードシーンを探るなら……

  • レストラン

東京がピッツァの街であることは、もはや言うまでもない。今年初めには、都内の複数のピッツェリアが「50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 2026」ランキングに選出されたほか、「ブルガリ ホテル 東京」の最上階にある「ブルガリ バー」では新メニュー「ピッツァ バー ピエール・ダニエーレ・セウ」も登場した。そんな中、世界のピッツェリア100軒を選ぶ2026年のランキングが発表され、東京からはおなじみの2軒がランクインした。

  • レストラン

近年、東京でますます盛り上がりを見せるメキシコ料理シーン。本格的なタケリアから、昔ながらの家庭料理を提供する店まで、都内各地で多彩なメキシコ料理店が人気を集めている。そんな中、東京の実力派7店舗が、新たな栄誉を手にした。メキシコ政府から正式な認定を受けたのだ。

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  • メキシコ料理

日本では、メキシコ料理を代表する一品として知られているタコス。その最初の接点は、沖縄の例がよく知られている。アメリカの統治時代に米軍によって持ち込まれたといわれ、1980年代に誕生した「タコスライス」につながっていった。

タコスを提供する店が急増し、独自の進化を遂げている昨今、タイムアウト東京の英語版編集部が東京で花開いた多彩なメキシコ料理店を厳選して紹介する。

  • Things to do
  • シティライフ

福岡市発祥のうどんチェーン「ウエスト」が2026年11月2日(月)、神保町に新店舗をオープンする。ウエストは福岡市の博多に本社を置き、うどんやそばを中心に焼肉、中華など幅広い業態を九州全域で展開する地場の有力チェーン。「資さんうどん」「釜揚げ牧のうどん」とともに「福岡三大うどんチェーン」の一角を占める。

これまでも千葉など関東エリアに生そばの店舗を出店してきたが、今回は本場の看板メニューである、うどんを前面に打ち出した店舗として東京の中心部に乗り込む格好だ。

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  • バー

1934年に誕生した銀座ライオンビルが、登録有形文化財(建造物)に指定されたことがこのほど発表された。まるで教会のような重厚な雰囲気が特徴的なこのビアホールに行ったこと、通りがかったことがある人も多いだろう。

銀座ライオンビルは、大日本麦酒の本社ビルとして1934(昭和9)年4月8日に完成、1階はビヤホールライオンとしてオープン。当時としては贅(ぜい)を尽くし、工夫を凝らした造りであることから、建築家を含む多くの人から絶大な称賛を集めた。  

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