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日本からは11店舗がランクイン、「50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 2026」が発表

今日のよき日に最高のピザ屋をたたえる

Rikimaru Yamatsuka
テキスト
Rikimaru Yamatsuka
作家
50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 2026
Photo: Keisuke Tanigawa | 表彰式の様子
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2026年3月9日「イタリア文化会館」にて行われた「50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 2026」に行ってきた。世界で最も影響力のあるピッツェリア専門ガイド・50 TOP PIZZAが主催するイベントで、アジア太平洋地域のベストピッツェリアの上位50店を表彰するセレモニーである。 

50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 2026
Photo: Keisuke Tanigawa会場の様子

ミシュランのピザ版

すごくわかりやすくいうなら、ミシュランのピザ版を想像してもらえればいいと思う。世界中のピザ屋を匿名訪問し調査している50 TOP PIZZAという団体があって、味やサービス、店の雰囲気やクリエーティヴィティに至るまでをつぶさに評価しているのだが、その評価をもとに選出されたアジア太平洋地域のトップ50店の表彰式っちゅーことだ。ちなみに日本で開催されるのはこれで4回目だ。「そんなんあるんだ」と思った読者の方もあるかもしれないが、オレも「そんなんあるんだ」と思った。

50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 2026
Photo: Keisuke Tanigawa会場の様子

閣下と呼ばれる男

てっきりピザが食べられるラフめの立食パーティー的なイベントを想像していたのだが、2時間弱のセレモニーは全くそういうものではなかった。写真を見ていただければ分かる通り、かなりパブリック系のフォーマル寄りなヤツだ。ケータリングも水2リットルボトルと紙コップのみというストイックさ。

ピザをいっぱい食べられるかもしれないという邪な想いから朝飯を抜いてきた己の浅ましさを恥じた。想像以上にかなりオフィシャル系な感じだったね。オレは前から2列目のド真ん中というかなりの神席で観覧していたのだが、イタリア大使とか来てたもん。「マリオ・ヴァッターニ閣下」って紹介されててすごかった。デーモン小暮以外で閣下とか呼ばれる人本当にいるんだと思ってドキドキした。

50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 2026
Photo: Keisuke Tanigawa駐日イタリア大使のマリオ・ヴァッターニ

授賞式が始まる前に彼がスピーチしていたんだけど、全開で英語で、通訳もいなかった。基本的に英語がわかっている前提のイベントだった。あとまぁ当然イタリア語も多少は分かるよねみたいな空気もあった。三人称単数すらおぼつかないジャパニーズオンリーなオレとしては、ただただ、その音韻とテンションに着目するのみだった。たぶんヴァッターニは「今日のよき日にマジヤバいピザ屋を讃えたい、忖度抜きで」みたいなことを言っていたと予測する。

あとイタリア森林省官房長のラファエーレ・ボッリエッロもスピーチしていたが、なんか冒頭で小粋なイタリアンジョークみたいなこと言って会場を沸かせていたのが印象的だった。 

出席率100パーセントというすごさ

日本をはじめ、韓国、中国、台湾、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシアなど、アジア太平洋のあらゆる地域からやってきたピザ店の職人及びオーナーがひしめく多国籍な会場は、冷静に眺めるとなかなかおもしろい光景だ。超美味いピザを作れる人が圧倒的大多数を占める空間など、めったにあるものではない。ピザを作れない方がはるかにマイノリティという。

50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 2026
Photo: Keisuke Tanigawa表彰式の様子

そして、すべての店舗の代表者が登壇し表彰されたことにもけっこう驚いた。普通、こういうイベントってどうしても来られない人とかいるじゃん? 代理人が表彰されたりとかして、全員集まれることなんてまずないじゃん。まして世界各国を巻き込んだ大型セレモニーだし、急遽キャンセルになる人とかいてもおかしくないじゃん。全員いたね。全員ちゃんと登壇して、賞状とピザ職人ジャケットみたいなものをもらっていた。

50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 2026
Photo: Keisuke Tanigawa50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 2026

驚異の出席率100パーセント。この50 TOP PIZZAに選ばれるのがいかに名誉なのかっていうことが、これだけでもひしひしとわかる。そしてそれは50 TOP PIZZAが厳正な審査の末、本気でマジヤバいピザ屋を選んでいることの証左でもある。登壇した人全員相当うれしそうだったし誇らしそうだった。2026年最優秀ピザ職人賞のときの拍手とかすごかったもの。

気になるランキングは?

ここからは、ランキングの内容について触れていくことにする。50位のうち多くランクインした国は日本で11店舗。そして都市別にみると東京が7店舗。さらに1位・2位は東京の店。この結果から解る通り、日本、とりわけ東京はアジア太平洋地域でも相当のピザうま地域なのだ。

ナポリスタカ 駒沢店
1位に輝いた「ナポリスタカ」

国内勢をとりあげてみると、49位「TONCINI」(苫小牧)、36位「Pizzeria Da Ciro」(京都)、35位「Pizza Marumo」(東京)、32位「MASSIMOTTAVIO」(東京)、23位「L’INSIEME」(東京)、21位が「Pizza Strada」(東京)、19位が「Pizzeria Da Tigre」(大阪)、17位「La Tripletta」(東京)2位「The Pizza Bar On 38th」(東京)、1位「RistoPizza By Napoli Sta Ca」(東京)となっている。

50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 2026
Photo: Keisuke Tanigawa「Pizza Marumo」のメンバー

北海道民としては、苫小牧が選ばれたことに謎の嬉しみがあった。というか苫小牧にそんなピザの名店があるなんて全く知らなかった。

最後に上位2人が残り、「このうちのどちらかが優勝です!!」みたいになって発表された瞬間、1位の人が泣いていたのがとてもよかった。パートナーと泣きながら抱き合っていて、会場は心からの讃えの拍手が鳴り響いていた。あらためてこの賞に選ばれることがいかに名誉なのかが分かる。

50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 2026
50 TOP PIZZA ASIA PACIFIC 20261位を受賞した「RistoPizza By Napoli Sta Ca」

しっかり体験したのに空気感以外のことは書けないという不思議な取材だったが、これに選ばれたピザ屋には絶対行ってみたいと思った。

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