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世界の「最高の映画館100選」に東京エリアから3館がランクイン

Time Out World Wideが、池袋と横浜の名画座と都内最大級のシネコンを選出

Ili Saarinen
Masataka Ito
テキスト
Ili Saarinen
翻訳:
Masataka Ito
グランドシネマサンシャイン
画像提供:グランドシネマサンシャイン
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Netflixを消してソファから立ち上がり、映画館へ足を運ぶには、今や何か特別な理由が必要になっている。それを容易にしてくれるのが、特徴のある優れた映画館だ。

しかし、「新宿シネマカリテ」や池袋の「シネ リーブル池袋」といった、映画ファンに人気の映画館が最近閉館したことからも分かるように状況は厳しい。東京ですら、独立系映画館が絶滅危惧種のような存在になりつつあるが、それでもこの首都には、世界でも指折りの素晴らしい映画館が存在している。

その事実は、Time Out World Wideが発表した「世界の最高の映画館100選」にも表れており、東京エリアからは3館がランクインした。

中でも、池袋が存在感を際立たせている。IMAXの殿堂ともいえる「グランドシネマサンシャイン 池袋」が33位、その近くにある「新文芸坐」は52位にランクイン。さらに横浜の「シネマ ジャック&ベティ」も世界ランキング90位と、トップ100入りを果たした。

Grand Cinema Sunshine Ikebukuro
Photo: Grand Cinema Sunshine Ikebukuroグランドシネマサンシャイン 池袋

グランドシネマサンシャイン 池袋 は、「大きいほど良い」を体現している映画館だ。2019年にオープンした池袋の巨大複合映画館で、パンデミックが世界中の映画館に壊滅的な打撃を与える直前にオープンした。10階にわたって12のスクリーンを擁し、約2500人を収容できる豪華な座席を備えている。

上層階へ向かう途中は、まるで映画史をたどるような「ギャラリー」。『メトロポリス』や『東京物語』から『ジョーズ』『万引き家族』まで、140枚の映画ポスターが並んでいる。

アメリカンスタイルのダイナーや、壮観な街の眺めが楽しめるスカイラウンジを通り過ぎてさらに上へ進むと、日本最大のIMAXスクリーンが現れる。スクリーンは2フロア分の高さがあり、幅25.8メートル、高さ18.9メートルという巨大サイズだ。

新文芸坐
Photo: Keisuke Tanigawa新文芸坐

一方、新文芸坐は、多くの映画ファンが通った「文芸坐」を引き継ぐ名画座として知られている。2本立て上映や土曜のオールナイト上映が有名で、テーマはゴジラからゲイリー・オールドマン(Gary Oldman)、さらにはソビエト連邦時代のSFまで幅広い。

客席は266と、東京の独立系映画館の中では最大級の規模を誇る。洋画から邦画までを含む、愛情を込めてキュレーションされたプログラムは常に入れ替わるため、いつ訪れても新しい作品に出合えるだろう。

ラウンジエリアには、映画関連書籍のライブラリーも併設されている。

シネマ ジャック&ベティ
画像提供:シネマ ジャック&ベティシネマ ジャック&ベティ

最後に、横浜のシネマ ジャック&ベティは、かつて映画館に囲まれた通りに面している。1991年、当時1スクリーンだった「横浜名画座」が2つに分割され、一つは時代劇、もう一つは恋愛映画を上映するようになった際、日本の英語教科書の登場人物に由来する「ジャック&ベティ」と改名された。

現在、同館は新しいインディーズ映画の才能を応援している。『ドライブ・マイ・カー』(2021年)で「第94回米アカデミー賞」で「国際長編映画賞」を受賞した濱口竜介は、早くも2010年には知られた存在だった。

同ランキングには選ばれなかったが、都内にはほかにも究極の映画体験ができる劇場がある。気になる人は、『東京、最高の設備を備える映画館』をチェックしてほしい。

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