Open Tokyo

すべての人にひらかれた東京ーダイバーシティ(多様性)にフォーカスした東京ガイド

タイムアウト東京×日経新聞「日経マガジンFUTURECITY」が刊行
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タイムアウト東京×日経新聞「日経マガジンFUTURECITY」が刊行

タイムアウト東京と日本経済新聞社クロスメディア営業局が共同制作した『日経マガジンFUTURECITY』の第4号が、1月31日に刊行された。同日付の日本経済新聞朝刊に挟み込まれ、一部地域の読者のもとに届けられる。 第4号の特集は「東京をひらく8の条件」。いよいよ来年に東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、世界中から人を迎える東京には、多様性に富み、あらゆる人にひらかれた街であることが求められる。 特集では、そうした街であるための「8の条件」として、有識者らとともに「新しいことをはじめたくなる、チャレンジを応援する街」や「互いに支え合える信頼できるコミュニティがある街」などの条件を導き出し、一般にその浸透度の実感を問うグローバルなアンケート調査を実施。都知事の小池百合子、日本経済新聞社 編集委員の田中陽、アソビジョン代表取締役の國友尚ら3人の識者へのインタビューでは、それぞれが必要となる要素について考えを提示した。そのほか、選手村の跡地にできる「HARUMI FLAG」の未来構想を示した取材記事や、東京のオープン化をけん引する最新事情をまとめたレギュラーコンテンツなど、「OPEN TOKYO」を推進する動きを紹介している。

インタビュー:真鍋太一(まなべ たいち)
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インタビュー:真鍋太一(まなべ たいち)

タイムアウト東京 > Open Tokyo > インタビュー:真鍋太一(まなべ たいち) テキスト:日南美鹿写真:豊嶋希沙 「地方創生」が叫ばれるようになって久しいが、日本の山間部では、以前として農家の後継者不足や、耕作地放棄などの問題が深刻化している。また、地域固有の食文化も、コンビニやチェーン店の台頭により、失われつつある。 そんな状況に変化を起こそうと、徳島県名西群神山町で、地域の産官学と一体となり挑戦を続けているのが、フードハブ プロジェクト(以下フードハブ )だ。2016年に同町役場の出資も受け設立され、「地産地食」を軸に、人口約5300人、農業者従事者の平均年齢71歳の町に、新たな活気を生み出している。活動の要となるのは、地域内で資源や経済が循環する仕組み作り。地元食材をふんだんに使った食堂の運営のほか、地域の教育機関と連携した食育活動などを展開し、地域の農業を担う次世代の育成にも力を入れている。同社支配人の真鍋太一(まなべ・たいち)に、取り組みへの思いを聞いた。

車いす目線で考える 第7回 障害はうまくデザインする
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車いす目線で考える 第7回 障害はうまくデザインする

毎年12月3日〜9日が『障害者週間』であることを知っているだろうか。内閣府のウェブサイトには、『国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的として、従来の「障害者の日」(12月9日)に代わるものとして設定されました』とある。 今年の障害者週間のニュースで僕の目に止まったのは、筋ジストロフィー患者の半生を描いた映画『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』で主演を務めた俳優の大泉洋が、「少しでも障害者と健常者の垣根をなくせる映画になれば」という言葉を残したこと。12月4日に、障害者週間の特別企画として開かれた講演会での一言だ。社会的に影響力のある有名人から、このような言葉を聞ける時代になったのである。 また、2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会の開催が決定して以来、パラアスリートのメディア露出が増えたり、障害者を題材とした映画やドラマが数多く放送されたことで、障害者に対する意識が、少しずつ社会の中で変わりつつある。今までのように、障害者を感動のストーリーに乗せて伝えるのは、もう古い。最近良くなってきたこの流れを、さらにポジティブにしていくには何が必要か。僕は、「障害をうまくデザインすること」だと思う。 「すごい!」や「かっこいい!」というイメージで、障害者に対する意識を世界的に大きく変えたのが、イギリスの公共テレビ局、チャンネル4が制作したパラリンピックのCM『Meet The Superhumans』だ。ヒップホップの名曲、PUBLIC ENEMYの『Harder Than You Think』に乗せて、パラアスリートの誕生からハードなトレーニング、そして、想像を超えるパフォーマンスを描いている。このCMは、障害者を不自由な人や助けが必要な人、弱々しい人だと思っていた人には衝撃を与え、「強さ」や「人間」に対する概念さえも変えてしまった。最も印象的だったのは、パラアスリートを「Superhumans(超人)」と表現したことだ。 ネガティブをポジティブに、そして、そのポジティブをさらに超えていくには、悲壮感漂うものや、同情を乞うものではいけない。むしろ、笑いやポップさ、クールさが必要で、うまい見せ方ができていると、誰が見ても「かっこいい!」「(いい意味で)やばい!」となるはずだ。だからこそ、障害をうまくデザインすることが必要不可欠なのである。 僕自身が考える、ドラマや映画での「ポジティブな表現」とは、現在、健常者の俳優が演じている障害者役を、障害当事者の俳優が演じるようになること。そして、「ポジティブを超える表現」とは、主役が演じる様々なシーンの裏側で、多数の障害当事者が、通行人Aや路上ライブをする青年B、居酒屋の客Cという具合に、エキストラとして背景を彩っているということだ。障害を持った人が、自然に日常に溶け込んでいるシーンこそが、真に障害者と健常者の垣根がなくなっている世界だと思う。

インタビュー:オリィ研究所・吉藤 健太朗
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インタビュー:オリィ研究所・吉藤 健太朗

インタビュー:日南美鹿撮影:豊嶋希沙   11月26日(月)、障がい者らがロボットを遠隔操作して接客してくれる世界初のカフェ、「分身ロボットカフェ DAWN ver.β(ダーン バージョンベータ)」が港区の日本財団ビルに期間限定でオープンする。開催期間は、障害者週間に合わせた12月7日(金)までの2週間(土日は除く)。ロボット開発を手がけるオリィ研究所(港区)と、日本財団、一般社団法人分身ロボットコミュニケーション協会による協働開催だ。  ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者や脊髄(せきずい)損傷者など、重度の障害を抱える人はこれまで就労者の対象として考えられていなかった。しかし本イベントでは、期間中にそういった障害を持つ人々約10名が、交代で分身ロボット「OriHime-D(以下オリヒメ-D)」を操作し、注文をとったり、コーヒーを出したりするなど、カフェでの接客に応じる。もし寝たきりになっても、社会に出て働くことができる可能性を示す、実験的な試みとなる。 本イベントを企画したオリィ研究所は、カフェ開催を通して、どのような未来を見据えているのだろうか。同研究所代表であり、ロボット開発者でもある吉藤 健太朗(よしふじ・けんたろう)に、今後の展望や思いを聞いた。 

車いす目線で考える 第6回 新幹線の「デッキ族」
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車いす目線で考える 第6回 新幹線の「デッキ族」

タイムアウト東京 >  Open Tokyo > 車いす目線で考える 第6回 新幹線の「デッキ族」 テキスト:大塚訓平 2018年11月7日〜13日まで、渋谷ヒカリエで開催された『2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展(通称、超福祉展)』。今回は、同イベント内で行われ、僕も登壇したトークセッション『nono2020会議 乗り物の巻Vol.2』で話し合った内容から学んだことついて、深掘りする。 トークセッションでは、バスや電車、タクシーなど、様々な乗り物に関する日本と海外の「イケてる事例」と「イケてない事例」をシェアしながら、どこに社会障害があるのかについてディスカッションした。なかでも、大きくフォーカスされたのは新幹線に関する社会障害で、座席確保の困難さだ。※「nono2020会議」:障害当事者達が感じる社会障害の「あるある」を「ないない」にするために、なぜ社会障害が生まれるのか、どのように攻略すれば良いのかについてディスカッションするプロジェクト お得感のある座席......そこが、車いす対応座席だったみなさんが新幹線を利用する際、真っ先に気になることといえば「席を確保できるかどうか」ということではないだろうか。指定席を取らずに1人で移動する場合、たとえ乗り込んだ車両に空席がなくても、次の車両に移動すれば、年末年始や大型連休を除いて、席を確保することはそんなに難しくないだろう。 では、車いすユーザーの場合はどうか。そもそも、新幹線には車いす対応座席があるのだが、このことを知っている人はどのくらいいるだろうか。例えば、東北新幹線E5系の場合、通路を挟んで左右に3席、2席と席が配置されている。その3席側の1席分スペースが空いている席がある。実はここが車いす対応座席なのだ。 車いす対応座席 よく見てみると、肘掛の側面と窓の上方に車いすマークの表示があるのが分かるだろう。この座席には、ほかの座席と違う以下の特徴があるのだ。①車いすから座席に移乗しやすいように、通路側の手すりが跳ね上げ式(可動式)になっている②座席の隣に車いすを置いておけるスペースがある③車いすを固定するためのベルトが備え付けられている 車いす対応座席であることを周知する大きな表示があるわけでなければ、そのようなアナウンスもされていない。そのため、本来の用途の認知度がかなり低いのだと思う。スペースが広く確保されていて、お得感のある座席として、多くのビジネスマンに利用されているのが現状だ。実際にこの写真を撮った時も、ほかに空席があったにもかかわらず、50代のビジネスマンが1人で2席分を利用していた。 次に、肝心の席数だが、僕が利用した1000席を超えるこの列車の中に、何席あったのか。答えはシートマップを見てほしい。なんと自由席の5両目に1席、グリーン車に1席のみだ。この中で座席を確保するのは、困難を極める。 シートマップ。いかに車いす対応座席が少ないか明らかだ さらに、車いす対応座席に辿り着くまでにバリアになることがもう一つある。それは、新幹線の通路幅だ。新幹線の通路幅は、55cm~57cm。一般的な車いすの全幅は約60cmなので、通路を通れない場合がほとんどだ。また、車いす対応座席が上り側にあるのか、下り側に設置されているのかは、到着する車両によって違いがある。そのため、たとえ車いす対応座席のある車両に乗り込んだとしても、もしその座席が逆方向にあった場合、車両内通路は通れないので、一度ホームに出て、次の乗車扉まで移動してから乗り込むしかないのだ。 こ

エディターズ・ピック

夜景がきれいなユニバーサルルームのあるホテル
ホテル

夜景がきれいなユニバーサルルームのあるホテル

バリアフリー仕様のホテルは珍しくはないが、その多くは、スロープやエレベーターなどが「とりあえず」備えられているに過ぎないのが現状だ。車いす利用者も当然のことながら、東京の美しい夜景を眺めながらぜい沢な時間を過ごしたり、恋人にプロポーズをしたりしたいもの。そんな思いに応えてくれる、夜景がきれいなユニバーサルルームのあるホテルを紹介する。 ※監修:NPO法人アクセシブル・ラボ代表理事 大塚訓平

車いす対応トイレや車いすのまま利用できる席があるレストラン
レストラン

車いす対応トイレや車いすのまま利用できる席があるレストラン

健常者と車いす利用者の目線は大きく違う。飲食店でおいしいものを食べようとしても、「入り口に段差はあるか」「店内は車いすが通れる広さか」など、車いす利用者には前もって知っておきたい情報がたくさんある。車いすでもトイレを使えたり、そのまま着席できたりするレストランを紹介しよう。

インタビュー:福寿満希
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インタビュー:福寿満希

2017年5月に、フラワーショップを併設したカフェのローランズ social flower & smoothie shop 原宿(以下、ローランズ原宿)が、北参道、千駄ヶ谷エリアの一角にオープンした。店内は植物であふれ、スムージーや野菜たっぷりのランチを提供する。周囲の店と違うのは、精神的な病気や障がいを持ったスタッフが働いているということ。 ローランズは、28歳の福寿満希による情熱的なプロジェクトである。現在、ローランズ原宿の障がい枠のスタッフは約20人で、彼女の目標は、彼らに毎月最低13万円の給与を支払うこと。これは、特別な支援を必要とする従業員への国の平均給与を超える額だ。週に20~30時間働き、調理、スムージーのミキシング、給仕、ブーケットの作成をしている。 年齢が若いとはいえ、福寿がビジネスを始めたのは最近のことではない。23歳の時には最初のフラワーショップをオープンし、今年オープンした原宿店は彼女にとって3つ目の店舗となる。ローランズ全体では総勢60人が働いている。都心において最初のカフェであるローランズ原宿をオープンする前から、障がい者を雇用する経験を積んでいた。 障がい枠のスタッフを雇うことに対して関心をもったきっかけは、彼女が特別支援学校を訪問した時にさかのぼる。そこで彼女は、精神的な障がいを持つ人のうち、約15パーセントの人しか仕事を見つけていないということを知った。「この衝撃は私の中にずっと残り、のちに花を扱う仕事をしたいという願いと障がい者を雇うという願いが結びつきました」。 ローランズのスタッフの何人かは、フラワーショップで働けるとは考えもしなかったという。「花のおかげだと思うのですが、ここでは彼らは、精神障がい者にとってはまれなことなのですが、平常心を保って働き続けることができます」と福寿は話した。 福寿はまた、個々のスタッフの限界に応じて作業内容を調整することの重要性を強調する。「スタッフの多くは同時並行で物事を行うのがあまり上手ではないけれども、ひとつのことに対して集中できるので、ひとつずつタスクを任せると効率良く作業できます。また、お客様の感情を汲(く)み取り、ニーズを理解するのがとても上手です」。 日本で働くということについて言えば、障がい者は福祉施設での仕事を提供されるか、障がいをもつスタッフを雇用する義務がある会社で単純作業を行っていることが多い。とはいえ、そうした仕事は必ずしも障がい者がやりがいを感じられるものではなく、彼らの社会性に与える影響も小さなものである。「多くのお客様は、精神的な障がいを持つ人がサービスしていることに気づきもしなかった、とおっしゃいます」と福寿は言う。障がいがあっても、社会とつながりながら働くことはできる。福寿のメッセージが、地域の人々を中心に届き始めているようだ。 ※情報は2017年8月取材時のもの。 ローランズ social flower & smoothie shopの詳細はこちら

インタビュー:河合純一
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インタビュー:河合純一

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開幕まで、3年を切った。大会期間中の東京は、世界中の人々であふれかえることが予想される。東京を、あらゆる人が快適に過ごすことのできる街にするために必要なことは何だろう。パラリンピックの周知や障がい者スポーツの魅力発信に取り組む日本パラリンピアンズ協会会長の河合純一に聞いた。

インタビュー

対談:松岡修造☓澤邊芳明「パラリンピックの盛り
上げに必要なこととは」
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対談:松岡修造☓澤邊芳明「パラリンピックの盛り
上げに必要なこととは」

2020年に迫る東京オリンピック・パラリンピック。56年ぶりの開催に期待が高まる一方、パラリンピックに対する人々の理解や関心度には、まだ課題が残る。パラリンピックを盛り上げるために必要なことは何か。平昌オリンピック日本代表選手団応援団長を務めた松岡修造と、東京大会組織委アドバイザーで、パラスポーツ普及に尽力するワントゥーテン代表の澤邊芳明が語った。

東京をひらく教育 ギフテッド・アカデミー創設者・河崎純真が目指す場所
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東京をひらく教育 ギフテッド・アカデミー創設者・河崎純真が目指す場所

渋谷駅近くのビルの一室。扉を開けると、窓際の長机と中央の畳敷きのスペースに座り、パソコンに向かう約30人の若者の姿が目に飛び込んでくる。2016年8月にオープンした「ギフテッド・アカデミー」は、日本初の、発達障がいを抱える人対象の就労移行支援施設だ。労働市場で需要が高まるデザインやプログラミングの技術を教え、就労機会を提供している。

あと1000日でできること 三菱総合研究所理事長 小宮山宏インタビュー
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あと1000日でできること 三菱総合研究所理事長 小宮山宏インタビュー

持続性社会を世界に先駆けて実現し、日本のレガシーに

あと1000日でできること SLOW LABELディレクター 栗栖良依インタビュー
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あと1000日でできること SLOW LABELディレクター 栗栖良依インタビュー

障がい者と健常者がお互いに尊重し、支え合う「寛容な社会」へ

東京ひらく考 パラリンピアン 谷真海インタビュー
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東京ひらく考 パラリンピアン 谷真海インタビュー

心のバリアを取り払い、多様な存在を認め合う社会へ

あと1000日でできること A.T. カーニー日本法人会長 梅澤高明インタビュー
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あと1000日でできること A.T. カーニー日本法人会長 梅澤高明インタビュー

「交通」「決済」「宿泊」3分野で訪日外国人向けのサービスの改善が急務