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すべての人にひらかれた東京ーダイバーシティ(多様性)にフォーカスした東京ガイド

「クール」な福祉の世界を知ろう、超福祉展の軌跡をまとめた書籍発売
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「クール」な福祉の世界を知ろう、超福祉展の軌跡をまとめた書籍発売

福祉に対する人々のイメージを変えようと、NPO法人ピープルデザイン研究所が毎年開催しているイベント『2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展』(超福祉展)のノウハウや関係者インタビューなどを紹介する書籍『超福祉 インクルーシブ・デザインの現場』が8月、日経BP社から発売された。 超福祉展は、最先端の機器展示や幅広いトークセッションなど様々な催しを通じ、障がい者やLGBT、高齢者らに対する意識のバリアを取り払ってもらおうと、2014年から開催されている。昨年は渋谷ヒカリエやハチ公前広場など9ヶ所を会場に行われた。 書籍は、超福祉展のキービジュアルの赤、紺、青のボーダー柄。200×200ミリの正方形で、「縦横の概念を取り払いたい」というメッセージを含んでいるという。 超福祉展の立ち上げから現在にいたるまでの軌跡紹介や、超福祉展のアートディレクターやプロデューサーらの対談、渋谷区長の長谷部健への街づくりに関するインタビューなどを掲載。福祉業界の最前線の情報が詰まった一冊となっている。 2,160円。日経BP社のオンラインストアなどで購入できる。 昨年の超福祉展の様子はこちら

車いす目線で考える 第3回 バリアフリーの「ルール化」
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車いす目線で考える 第3回 バリアフリーの「ルール化」

2006年にバリアフリー新法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)が施行されたことにより、建築物や交通機関など、ハード面のバリアフリー化が進んできた。それに伴い、車いすのマーク「国際シンボルマーク」が様々な場所に設置表示され、日常に溶け込んできている。 特に目にする機会が多くなったのは、駐車場やトイレ、エレベーターではないだろうか。国際シンボルマークが普及してきたとはいえ、適切に理解・運用がされているかと言えば、まだまだだ。今回はこれら3つの場所における課題を、車いす目線で考える。   駐車場(障害者等用駐車スペース)   車いすユーザーは、車の乗降に広いスペースが必要なことから、一般駐車区画より幅が約1メートル広い障害者等用駐車スペース(幅3.5メートル以上)を利用している。 残念ながら日本では現在、健常者の不適正利用が問題視されている。店舗や施設の入り口に近いことから、「便利な区画」としてイメージが定着してしまっているのだろうか。  日本国内では、利用対象者の範囲を広げ過ぎたり、法令で「努力義務」という何とも歯切れの悪いワードを使い、いつまでもマナーやモラルで管理しようとしているが、欧米先進国は明確にルール化している。 5年前に訪れたラスベガスのネバダ大学構内で見たのは、対象者以外が駐車した場合、レッカー移動された上に、250~1,000ドルの罰金(場所によって罰金額は異なる)という標識。  州発行の許可証に加え、大学の許可も必要と警告する標識  何が素晴らしいかと言うと、このルールは健常者だけではなく、障害者側にも適用しているのだ。たとえ障害者が駐車したとしても、州が発行したプラカードを掲げていないと、アウトなのだ。権利と義務のバランスがとても良い。 身体障害を示す州発行のナンバープレート。プラカードかどちらかを所持していなければ専用駐車場は利用できない トイレ(多機能トイレ)   次に多機能(多目的)トイレについて。最近、「みんなのトイレ」や「だれでもトイレ」というネーミングのトイレが増えている。ここまで来ると、もはや誰に配慮して整備したのか全く分からない。 僕が実際に見かけたのは、イベント時の着替え場所として使う学生や、高校生カップルら。ほかにも小説片手に出てくるサラリーマンもいるし、お風呂がわりに使う路上生活者までいた。 車いすユーザーとしては、一般トイレでは扉の幅が狭く、車いすのまま入れないから多機能トイレを使っているのだ。決して「便利だから」使っているわけではない。 一般のトイレでも、扉幅や内部がもう少し広くなれば、より多くの人が使いやすくなるはず。ハワイで見た事例は、車いす「専用」よりも「対応」を多く設置するというもの。一般のトイレの一番奥の個室のみ、扉と室内を広くしてあり、手すりも設置している。さらに、その広めのトイレを必要としている人の優先利用に関しても、みんながきちんと理解していた。  広い作りになっている個室トイレ  車いす対応の個室トイレ内部 エレベーター   上下階の移動を便利にするエレベーターについても考えてみよう。僕が商業施設や主要駅での乗り換えなどで途中階から移動する場合、時間帯にもよるが平均2、3回は乗れずに見送ることになる。最近増えてきた「車いす・ベビーカー優先」と書かれているエレベーターでさえ乗

東京をひらくヒト・モノ・コト
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東京をひらくヒト・モノ・コト

1300万人を超える人々が暮らすメガシティ、東京。そこでは日々、街をより良くするためのサービスやプロダクトが生まれ、さまざまな取り組みが続けられている。東京の未来をインスパイアする、重要なファクターの宝庫である。ここでは東京のオープン化を理解するために知っておきたいヒト・モノ・コトを、独自にピックアップして紹介する。

2020年に注目のパラリンピック競技8選
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2020年に注目のパラリンピック競技8選

2年後の東京大会で16回目を迎える夏季パラリンピック。前回のリオデジャネイロ大会には、約160の国・地域から4300人以上の選手が参加した。2020年も世界中の注目が集まるのは間違いない。東京大会で開催される22の正式競技の中から、大会組織委アドバイザーやパラリンピックサポートセンター顧問などを務める澤邊芳明が選ぶ注目の8競技を紹介する。

パラスポーツについてあなたが知らない8のこと
スポーツ

パラスポーツについてあなたが知らない8のこと

2020年は、パラリンピックを生観戦できる貴重なチャンス。これを逃せば、再び日本で開催されるまで、おそらく何十年も待たなければいけない。せっかく間近で観られるのだから、前もってパラスポーツについて学んでおこう。

エディターズ・ピック

夜景がきれいなユニバーサルルームのあるホテル
ホテル

夜景がきれいなユニバーサルルームのあるホテル

バリアフリー仕様のホテルは珍しくはないが、その多くは、スロープやエレベーターなどが「とりあえず」備えられているに過ぎないのが現状だ。車いす利用者も当然のことながら、東京の美しい夜景を眺めながらぜい沢な時間を過ごしたり、恋人にプロポーズをしたりしたいもの。そんな思いに応えてくれる、夜景がきれいなユニバーサルルームのあるホテルを紹介する。 ※監修:NPO法人アクセシブル・ラボ代表理事 大塚訓平

車いす対応トイレや車いすのまま利用できる席があるレストラン
レストラン

車いす対応トイレや車いすのまま利用できる席があるレストラン

健常者と車いす利用者の目線は大きく違う。飲食店でおいしいものを食べようとしても、「入り口に段差はあるか」「店内は車いすが通れる広さか」など、車いす利用者には前もって知っておきたい情報がたくさんある。車いすでもトイレを使えたり、そのまま着席できたりするレストランを紹介しよう。

インタビュー:福寿満希
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インタビュー:福寿満希

2017年5月に、フラワーショップを併設したカフェのローランズ social flower & smoothie shop 原宿(以下、ローランズ原宿)が、北参道、千駄ヶ谷エリアの一角にオープンした。店内は植物であふれ、スムージーや野菜たっぷりのランチを提供する。周囲の店と違うのは、精神的な病気や障がいを持ったスタッフが働いているということ。 ローランズは、28歳の福寿満希による情熱的なプロジェクトである。現在、ローランズ原宿の障がい枠のスタッフは約20人で、彼女の目標は、彼らに毎月最低13万円の給与を支払うこと。これは、特別な支援を必要とする従業員への国の平均給与を超える額だ。週に20~30時間働き、調理、スムージーのミキシング、給仕、ブーケットの作成をしている。 年齢が若いとはいえ、福寿がビジネスを始めたのは最近のことではない。23歳の時には最初のフラワーショップをオープンし、今年オープンした原宿店は彼女にとって3つ目の店舗となる。ローランズ全体では総勢60人が働いている。都心において最初のカフェであるローランズ原宿をオープンする前から、障がい者を雇用する経験を積んでいた。 障がい枠のスタッフを雇うことに対して関心をもったきっかけは、彼女が特別支援学校を訪問した時にさかのぼる。そこで彼女は、精神的な障がいを持つ人のうち、約15パーセントの人しか仕事を見つけていないということを知った。「この衝撃は私の中にずっと残り、のちに花を扱う仕事をしたいという願いと障がい者を雇うという願いが結びつきました」。 ローランズのスタッフの何人かは、フラワーショップで働けるとは考えもしなかったという。「花のおかげだと思うのですが、ここでは彼らは、精神障がい者にとってはまれなことなのですが、平常心を保って働き続けることができます」と福寿は話した。 福寿はまた、個々のスタッフの限界に応じて作業内容を調整することの重要性を強調する。「スタッフの多くは同時並行で物事を行うのがあまり上手ではないけれども、ひとつのことに対して集中できるので、ひとつずつタスクを任せると効率良く作業できます。また、お客様の感情を汲(く)み取り、ニーズを理解するのがとても上手です」。 日本で働くということについて言えば、障がい者は福祉施設での仕事を提供されるか、障がいをもつスタッフを雇用する義務がある会社で単純作業を行っていることが多い。とはいえ、そうした仕事は必ずしも障がい者がやりがいを感じられるものではなく、彼らの社会性に与える影響も小さなものである。「多くのお客様は、精神的な障がいを持つ人がサービスしていることに気づきもしなかった、とおっしゃいます」と福寿は言う。障がいがあっても、社会とつながりながら働くことはできる。福寿のメッセージが、地域の人々を中心に届き始めているようだ。 ※情報は2017年8月取材時のもの。 ローランズ social flower & smoothie shopの詳細はこちら

インタビュー:河合純一
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インタビュー:河合純一

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開幕まで、3年を切った。大会期間中の東京は、世界中の人々であふれかえることが予想される。東京を、あらゆる人が快適に過ごすことのできる街にするために必要なことは何だろう。パラリンピックの周知や障がい者スポーツの魅力発信に取り組む日本パラリンピアンズ協会会長の河合純一に聞いた。

インタビュー

対談:松岡修造☓澤邊芳明「パラリンピックの盛り
上げに必要なこととは」
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対談:松岡修造☓澤邊芳明「パラリンピックの盛り
上げに必要なこととは」

2020年に迫る東京オリンピック・パラリンピック。56年ぶりの開催に期待が高まる一方、パラリンピックに対する人々の理解や関心度には、まだ課題が残る。パラリンピックを盛り上げるために必要なことは何か。平昌オリンピック日本代表選手団応援団長を務めた松岡修造と、東京大会組織委アドバイザーで、パラスポーツ普及に尽力するワントゥーテン代表の澤邊芳明が語った。

東京をひらく教育 ギフテッド・アカデミー創設者・河崎純真が目指す場所
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東京をひらく教育 ギフテッド・アカデミー創設者・河崎純真が目指す場所

渋谷駅近くのビルの一室。扉を開けると、窓際の長机と中央の畳敷きのスペースに座り、パソコンに向かう約30人の若者の姿が目に飛び込んでくる。2016年8月にオープンした「ギフテッド・アカデミー」は、日本初の、発達障がいを抱える人対象の就労移行支援施設だ。労働市場で需要が高まるデザインやプログラミングの技術を教え、就労機会を提供している。

あと1000日でできること 三菱総合研究所理事長 小宮山宏インタビュー
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あと1000日でできること 三菱総合研究所理事長 小宮山宏インタビュー

持続性社会を世界に先駆けて実現し、日本のレガシーに

あと1000日でできること SLOW LABELディレクター 栗栖良依インタビュー
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あと1000日でできること SLOW LABELディレクター 栗栖良依インタビュー

障がい者と健常者がお互いに尊重し、支え合う「寛容な社会」へ

東京ひらく考 パラリンピアン 谷真海インタビュー
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東京ひらく考 パラリンピアン 谷真海インタビュー

心のバリアを取り払い、多様な存在を認め合う社会へ

あと1000日でできること A.T. カーニー日本法人会長 梅澤高明インタビュー
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あと1000日でできること A.T. カーニー日本法人会長 梅澤高明インタビュー

「交通」「決済」「宿泊」3分野で訪日外国人向けのサービスの改善が急務