藤本壮介の建築:原初・未来・森
「藤本壮介の建築:原初・未来・森」のオリジナルインク | Photo: Kisa Toyoshima 
「藤本壮介の建築:原初・未来・森」のオリジナルインク | Photo: Kisa Toyoshima 

東京、オリジナルグッズで選ぶアート展7選

ゴダールの芸術性を凝縮したものからジブリ、ムーミン、宇宙食まで

Chikaru Yoshioka
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アート展に行ったら、ショップで気になるオリジナルグッズを探すのも楽しみの一つ。図録で再び展示の感銘を受けたり、心が動いた作品のマグネットを集めたり、衝撃が走ったアートのポストカードで感想をつづったりと、アイテムを通して会場での感動を自分の場所に持ち帰れる。

本記事では、都内で開催中の展覧会で、魅力的なオリジナルグッズを厳選して紹介したい。

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映画界の巨匠、ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard、1930〜2022年)の映像表現の革新性をひもとく展覧会「感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について」が、歌舞伎町の「王城ビル」に日本初上陸した。

オリジナルグッズは、黒を基調としたマルチトレーやマグカップ、メインビジュアルのTシャツ、ステッカーセットといった、ゴダールの芸術性を凝縮したアイテムが並ぶ。自宅のインテリアとして取り入れれば、ゴダールの映像美学の世界にふと入り込み、空間にアーティスティックな要素をプラスできるだろう。

なお、会期は8月31日(日)までなので、見逃さないように。

六本木の「森美術館」では、今最も注目される日本の建築家の一人、藤本壮介の初の大規模展「藤本壮介の建築:原初・未来・森」が、2025年11月9日(日)まで開催されている。

コンセプトは、藤本の故郷である北海道・東神楽町の雑木林からインスピレーションを受けた「森」。グッズでも、同地の豊かな自然と動物たちに囲まれた風景の中に、藤本の代表作となる建築物が描かれたイラストがハンカチに仕立てた。イラストは、ポスタービジュアルと同じイラストレーターのワタナベロミが手がけている。

また、三角スケール、三角鉛筆、オリジナルインクといったシンプルかつ洗練されたデザインの筆記用具なども並ぶ。プレゼントにもちょうどよいアイテムだろう。

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ムーミングッズは、ちまたにあふれているかもしれない。しかし、「森アーツセンターギャラリー」で9月17日(水)まで開催されている「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」で販売しているオリジナル「ムーミンママオペラトート」は外せないだろう。

同商品は、1974年の「ムーミン・オペラ」のパンフレットを大ぶりのトートバッグにしたもので、モノクロのデザインは一見何の展示か分からない怪しさと、スタイリッシュさを併せ持つ。

ポイントは、ムーミンママが愛用するハンドバッグを模した台形形のフォルム。裏面には、ニョロニョロやムーミントロールらしきキャラクターの姿も登場する。

虎ノ門ヒルズ「トウキョウ ノード(TOKYO NODE)」で9月23日(火・祝)まで開催している「デザインあ展neo」では、「あ」のデザインが施されたトートバッグがおすすめ。ただの「あ」という平仮名だが、この絶妙な位置に存在するだけでしゃれている上に、何だか分からないかっこよさがある。白と黒だけの色合いも、シンプルなデザイン性が際立つ。

そのほか、緑とピンクの色合いの「あ」のビーチサンダルや、「あ」のモチーフの巨大クッションなどもチェックしておきたい。

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所沢市「角川武蔵野ミュージアム」で、8月31日(日)まで開催中の「パンダコパンダ展 -ところざわサクラタウンの巻-」。宮崎駿と高畑勲の源流である、1972年公開のアニメーション『パンダコパンダ』をこれまで観たことがなかった人も、本展を観た後は、その愉快な作品世界と愛らしいキャラクターたちにとりこになっているに違いない。

楽しさ満点のグッズ売り場には、チョコレート入りマシュマロやミルクジャム、「ところざわブレンドコーヒー」のドリップバッグが並ぶ。パパンダ、パンちゃん、ミミコ、トラちゃんたちが笑いかけてくるグッズの数々は、つい手に取ってしまうだろう。所沢の土産にもピッタリだ。

月、火星、そして宇宙の謎へ。「日本科学未来館」で9月28日(日)まで開催しているのは、人類の新たな宇宙への挑戦が体感できる「深宇宙展」。日本が開発している有人月面探査車の実物大模型を世界で初公開するほか、大画面で体感する火星ツアーなど、最新宇宙探査技術とその成果が集結している。

壮大な世界を体感した後は、宇宙への夢が大いに広がるだろう。そこで土産には、宇宙食の「COSMO BURG」を紹介したい。牛肉、トマト、タマネギ、卵と、北海道産の素材にこだわり抜き、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から「宇宙日本食」として認定されたハンバーグだ。料金は3,564円(税込み)。ほかにも、宇宙食のいちごアイスや杏仁豆腐(あんにんどうふ)、おにぎりもあるので、手に取ってみてほしい。

かつてない宇宙探査の時代を迎えた今。宇宙食を味わうしかないのだ。

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9月23日まで開催中の「ジブリの立体造形物展」からは、『紅の豚』グッズを取り上げたい。本展のラストでは、ポルコ・ロッソの飛行艇「サボイアS-21」が登場するほか、周囲にはランチのパスタが置かれたロングテーブルやフィオの作業場など、「ピッコロ社」の工場が事細かに演出されている。

展示を体感した後は、再び映画を観たくなるだろうし、グッズも連れて帰りたくなるだろう。小粋な飛行艇デザインのハンドタオルや、ポルコやマンマユート団のボスをかたどったマスコットなど、『紅の豚』ファンにはたまらない品揃えだ。

夏の予定を立てるなら......

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