野方文化マーケット
Photo: Yousuke Ohashi

野方文化マーケットでしかできない5のこと

コロナ禍に自然集結したカルチャーの闇市

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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タイムアウト東京 > Things to Do > 野方文化マーケットでしかできない5のこと

テキスト:大橋洋介

都内屈指のカルチャータウンである高円寺と中野の北に存在する町、野方。そこに位置する野方文化マーケットは終戦直後、当時は貴重だった食料品が商われ、にぎわった闇市だったといわれている。時代の流れとともに、入居する店舗の多くはシャッターを降ろしてしまった。

だがここ数年、特に駄民具ダミラの入居以降、店主の趣味嗜好(しこう)が反映された個性的な店舗が急速に集まり、新たなディープスポットと化している。そんなカルチャーの闇市ともいうべき野方文化マーケットで、貴重な品々を入手してみよう。

ここでは、ジャンクな雑貨を販売する駄民具ダミラや、キッチュなTシャツを陳列する吊り橋ピュンなど、訪ねてほしい5軒を厳選して紹介する。

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ノスタルジック 君は止まらない

野方文化マーケットのほの暗い通路の先、商店の一角を見通すと、突如としてとある女性の部屋が目の前に現れる。この自室のワンルームを再現した空間が古着屋、ノスタルジック 君は止まらないだ。

2020年3月15日にオープンし、今年の3月6日にリニューアルした。店内には、洋服ダンスと服、かばん、おもちゃ、冷蔵庫、ベッド、つるされた洗濯物のランジェリーなどがあるほか、レディース、メンズの古着が部屋さながらにかけてある。店にあるものは全て販売しており、よほど大きな什器(じゅうき)以外は求めさえすれば購入できるという。

メンズの商品は架空の恋人を設定し、2シーズンごとに代わる「彼」のストーリーに基づくコレクションを展開。そのほか、同店では気鋭の美術作家の作品を展示し、その魅力を伝えていくことで美術を楽しむ土壌を築いていくことを目的とした「アーティスト支援プロジェクト」も実施している。

※営業時間や休業日は変更の場合があるので、訪れる際には公式SNSで確認してほしい

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吊り橋ピュン

吊り橋ピュンは店主、Egg Masterさとるんの琴線に触れる服や雑貨を販売する古着屋だ。90年代のTシャツを豊富に取りそろえており、なかでも洋楽や邦楽のバンドTシャツは自慢のコレクションで、珍しいものも多い。ほかにも美少女ゲームやエロ劇画のノベルティTシャツ、80年代の脂が乗り切った時代のタレントグッズなど、キッチュでとがったアイテムが所狭しと並んでいる。

「自分がサブカルチャーを広く浅く楽しむタイプのオタクだから」と、店主は店内のバラエティー豊かなジャンルについて語る。また、店主が参加するバンド、好き好きアピールズのTシャツも販売している。

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駄民具ダミラ

都内のディープスポットとして知られる、戦後昭和の雰囲気満載の野方文化マーケット内にある雑貨屋。駄目で無駄な民具、通称「駄民具」を専門的に扱う。怪しげな店構えにちゅうちょせず、そのまま足を踏み入れてみよう。来店する者を待ち構えているのは、まるで異次元に迷い込んだかのような摩訶(まか)不思議な空間だ。

店内にあふれかえる「駄民具」たちは一つ一つが個性的で、使い道は不明だがなぜか欲しくなってしまうアイテムばかり。店舗の2階部分はホラーやショック、エロスをテーマに集められたジャンクグッズや、レトロなエログロ物のVHSなどマニアックなコレクションを常設展示している。

※展示への入場料は200円

 

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おでん割烹 日南乃

日本各地の厳選された具材を用いた趣向あふれる創作おでんを提供する、おでん割烹 日南乃。まずは、トリュフを加えた名物の『黒つくね』を含む7種のネタが少量ずつ味わえる『日南乃 彩コース』がおすすめ。コースの途中でだしに湯を注ぎ、スープとして出してくれる。おでん鍋の中でさまざまな具材が混ざり合って醸し出す、だしのハーモニーは感動ものだ。

おでんは単品でも販売しており『カニの甲羅』といった変わり種も用意。一品ものとして、茶わん蒸しに麩(ふ)を加えて調理した『仙台麩』なども提供。酒にも力を入れており、蔵元直送のオリジナル焼酎『日南乃』(芋・麦)のほか、運が良ければレアな酒を堪能できる。

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ギフトショップおたふく

ギフトショップおたふくGIFTSHOP OTAFUKU)は、気のきいた珍しいプレゼントを探すのにもってこいの店。主な商品はデッドストック品、現代アーティストが手がけた作品とそれを応用したグッズ、そして輸入雑貨である。

デッドストック品はどこか懐かしい昭和レトロなグラスやおもちゃが中心で、プレゼントに向いている状態の良いものをそろえている。現代アーティスト、北澤眞による編み物の作品や、吉井隆祐のテキスタイルで製作されたアパレルといったグッズなど、生活の中にアートを気軽に取り入れられる逸品は見逃せない。

ポーランド製の陶器や、チープだが味のある玩具(がんぐ)は、輸入雑貨が好きな人にはたまらない商品ばかり。選ぶのに迷ってしまったなら、店主に相談してみよう。その人に最適な一品を選び出してくれる。

実店舗は週末と祝日のみの営業だが、オンラインショップは平日でも営業している。

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原宿にある、ザ リトル ベーカリー トーキョー(The Little BAKERY Tokyo)が、移転に伴い、イートインスペースを増設、ベーカリーカフェとしてリニューアルオープンする。緊急事態宣言解除後にグランドオープンを予定しているが、プレオープン中の現在も盛況を見せている。

移転先はこれまであった場所から徒歩1、2分足らず。つい引き込まれてしまう、かわいらしい外観も健在だ。タイル張りの床や花柄の壁紙、アメリカで買い付けてきたインテリアを配するなど、ガーリーでレトロな店内は、まるでブルックリンのベーカリーカフェに迷い込んでしまったかのような錯覚を覚える。

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関東大震災や第二次世界大戦の東京大空襲で大きな被害を受けるまで、東京には、現在も京都で見られるような木造の家が立ち並んでいた。その後、鉄鋼やコンクリート、独創的な形状に重きを置いたさまざまな建築物が建てられ、東京は現代的に生まれ変わった。しかし天然素材の良さも見直されてきており、都は最近350メートルの木造超高層ビルの建設計画を発表している。このビルのオープンは2041年まで待たなくてはならないので、今の時点で鑑賞できる美しい建築物を紹介しよう。

 

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江戸時代初期に始まったとされる東京の銭湯文化。自家風呂の普及率が低かった時代には、銭湯が日常生活における入浴の場であった。そして、裸の付き合いゆえのおおらかな交流の場としても、長らく重要な役割を担ってきた。東京の銭湯の特徴は、破風のある宮造り様式や格天井、中庭、タイル絵など、視覚的に楽しい極楽空間にある。そんな粋の心の最たるものが、銭湯富士である。

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