新宿歌舞伎町春画展ー文化でつむぐ「わ」のひととき
Photo: Kisa Toyoshima | メイン会場の「新宿歌舞伎町能舞台」
Photo: Kisa Toyoshima

8〜9月に開催する見逃せない新イベント

クラフトかき氷が楽しめるイベントや、全30作品が上映される野外上映会など

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日々、めまぐるしく新しい出来事が起きる東京。どんなイベントが開催されているのか、全てを把握するのは難しい。

ここでは、8月から9月にかけて行われる注目の初開催イベントを、ジャンル別にピックアップして紹介する。

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音楽イベント

  • 音楽
  • 音楽フェスティバル

埼玉県鴻巣市で、野外音楽フェスティバル「KONOSU MUSIC FESTIVAL」が初開催される。

市内には運転免許センターがあり、埼玉県民であれば一度は訪れたことがある街・鴻巣。周辺に運転免許の学科試験対策の塾が立ち並ぶ光景が印象的だ。

一方で、観光地としてのにぎわいや、若者にとって文化発信の拠点は少なく、多くの人が免許更新のタイミングでしか訪れないのもこの地の実情である。そんな中、「文化の発信地がほしい」という地元の若者の声をきっかけに、同フェスティバルは企画された。

参加アーティストは、DOBERMAN INFINITYをはじめ、ピラフ星人やMaRIなど、日本のヒップホップシーンで注目のラッパーが集結。そのほか、マジカル・パンチラインやゆるめるモ!といったアイドルグループも会場を盛り上げる。

鴻巣から新たな文化を発信する一歩として、記念すべき第1回目となる開催にぜひ立ち会ってみては。

アート

  • アート
  • 東新宿

新宿・歌舞伎町でホストクラブを中心にさまざまな事業を展開しているSmappa!Groupが運営する「新宿歌舞伎町能舞台」で、「新宿歌舞伎町春画展ー文化でつむぐ『わ』のひととき」が、2025年7月26日(土)〜9月30日(火)に開催。同展では、東洋古美術専門の美術商「浦上蒼穹堂」の代表を務める浦上満のコレクションから、菱川師宣や喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国芳など、江戸時代に制作された春画が約100点展示される。

浮世絵師にとっては、江戸幕府から禁制品とされたことを逆手に取り、自身の技術とユーモアを存分に注ぎ込む対象であった春画。単なる性的描写だけでなく漢詩や和歌、古典文学を題材にした作品も数多く見られ、江戸の人々にとっては、一人でひそかに楽しむだけでなく、仲間と囲んで笑い合ったり読み解いたりする娯楽としても親しまれていた。

本展にはアートディレクターとして林靖高(Chim↑Pom from Smappa!Group)を迎え、「本舞台」や「橋掛り」、そして客席に至るまで、会場を全面的に活用した展示空間を創り出す。世界随一の歓楽街・歌舞伎町に現れた江戸時代の文化と現代のエネルギーが交差する空間で、じっくりと春画に向き合ってみては。

なお18歳未満は入場不可のため、注意してほしい。

  • Things to do
  • 丸の内

1965年にアメリカから日本へ輸入され、日本独自の発展を遂げて、今年で日本上陸60周年を迎えるガチャガチャ。現在は「第4次ブーム」と呼ばれ、大人の女性を中心に老若男女に楽しまれている。「丸ビル」7階の丸ビルホールでは、そんなガチャガチャにフォーカスした展示が開催される。

カプセルに入った玩具が出てくる仕組みは変わらないが、ガチャガチャの商品のクオリティーは高く、品揃えは豊富になっている。また、ビジネスの観点から見ても急成長を遂げた。

本展では、ガチャガチャの文化的な発展に貢献する各企業の珠玉の品を展示し、その面白さを解剖。創造を形にする飽くなき探求心と、質の高い精巧なミニチュア商品や、ネタ要素満載の商品を体系的に紹介していく。

ユニークな企画の本展。ぜひ足を運んでほしい。

野外上映会

  • Things to do

開催期間が日本最長級の野外映画上映会が「富士急ハイランド」で初開催。全30作品が公開予定で、標高830メートルならではの涼しいナイトライフが楽しめる。

期間中は、曜日ごとにテーマを変えてさまざまなジャンルの名作を上映する。例えば、金曜日は『スタンド・バイ・ミー』など、家族で観たい心温まるラインアップ。土曜日は上映時間が2時間30分を超える超大作で、日曜日はヒューマンドラマやアカデミー賞受賞作を中心にセレクトしており、『コーダ あいのうた』などの作品が公開予定だ。

公開初日は、映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』とのタイアップで体験型ホラーイベント「戦慄ホラーナイト2025 真夏の夜の遊園地」も開催予定なので、併せてチェックしよう。公式ウェブサイトでスケジュールを確認してから、足を運ぶことをおすすめする。

  • Things to do
  • 信濃町

都会の真ん中で、映画・ビール・グルメが楽しめる夏の夜にぴったりのイベントが開催。「国立競技場」近くに2023年オープンした「都立明治公園」を会場に、開放的な非日常体験ができる。

注目は、土・日曜日・祝日に開催される野外上映会「ねぶくろシネマ」。10周年を記念に、『時をかける少女』や『最強のふたり』など、「冒険の夏」をテーマとした名作を上映する。作品スケジュールは公式ウェブサイトを確認しよう。

さらに会期中は、コロナビールによる「Corona Cero Lounge」が開催。コロナビールを提供するほか、シルクスクリーン体験やミュージックイベントなど、大人の夏休みを演出する。

夏の夜風を浴びながら、ビールやこだわりのフードとともに映画の世界に浸ろう。

フード・ドリンクイベント

  • Things to do
  • 上野

さまざまな酒を炭酸で割って楽しむイベント「超ハイボール祭」が初開催される。

日本では、ウイスキーの炭酸割りを「ハイボール」と呼ぶのが一般的だが、本来の定義は、炭酸で割った酒全般を指すもの。同イベントでは、そうした日本独自のハイボール文化を超えて、世界中の多彩な炭酸割りの酒が楽しめる。

会場には、ウイスキー・ジン・ウオッカ・テキーラ・ラムといった、世界各地から厳選した120種類以上の酒を用意。炭酸水で割ってシュワっとした喉越しとともに味わおう。

ハイボールの購入は、「超ハイコイン」と呼ばれる専用コインが必要だ。銘柄によるが、1杯1〜4コインで試飲できる。

気に入った銘柄を見つけたら、その場で購入できるのもうれしいポイントだ。自分だけの至福の一杯を、自宅でも楽しみたい。

その他

  • Things to do
  • 白金台

パリ万国博覧会」の開催100周年を記念して、アールデコをテーマにした一夜限りのイベントが「東京都庭園美術館」で開催される。

アールデコとは、幾何学的な模様や直線的なデザインを特徴とし、建築・家具・ファッションなど幅広い分野に影響を与えた装飾様式のこと。同イベントでは、当時の雰囲気が感じられるジャズ演奏や、日本モダンガール協會代表の淺井カヨと音楽史研究家の郡修彦による蓄音機でのレコード鑑賞会も行われる。

ドレスコードは、1920〜30年代に流行したモダンボーイ・モダンガールの装いだ。ただし、ドレスチェックされることはないので、思い思いにモボ・モガを表現してほしい。

なお、同イベントの参加には、庭園チケットもしくは展覧会チケットが必要。開催当日は「建物公開 時を紡ぐ館」展が21時まで開催しているので、イベント後に展覧会を併せて鑑賞するのもおすすめだ。

夕暮れ時の庭園で、新たな文化が花開いた豊かな時代を感じてほしい。

もっと8〜9月に開催されるイベントが知りたいなら……

  • 映画

2025年の夏はリバイバル上映が熱い。別に春先もゴールデンウィークも熱かったし、何なら年末や年明けだってきっと熱いのだろうが、とにかく熱いのである。

権利元会社がなくなったために長らく劇場で観ることが叶わなかった国産オフビートコメディーの金字塔『亀は意外と早く泳ぐ』が、20年の時を経て遂に再公開されるほか、マット・デイモンとベン・アフレック両氏の出世作にして1990年代を代表するヒューマンドラマの超傑作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』がスクリーンに帰ってくる。

不朽の名作がめじろ押し、てんやわんやの大騒ぎというありさまだ。本稿では8・9月に映画館で甦る名作たちの中から6本を紹介しよう。

  • 映画

2025年の夏も、各地で野外映画祭が開かれる。芝生の上で星空や夜景をバックに鑑賞しながら、映画に関連したワークショップや地元ならではの食が味わえるフードブースなども登場し、家族や友人と充実した一日を過ごせるイベントだ。

本記事では、気軽に訪れることのできる都内の野外上映や、旅行気分で訪れたい関東近郊のものをピックアップした。開放感あふれる自然の中や広々としたスペースで映画の感動を味わおう。

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  • アート

2025年8〜9月にかけて、人気アニメや有名漫画の展覧会が多数開催される。日本を代表する作品『クレヨンしんちゃん』の記念展、『パトレイバー』シリーズの回顧展など、注目のイベントが続く。

緻密で繊細な原画を楽しんだり、制作秘話をのぞいたり、空想の世界を自由に楽しもう。濃密なアニメ展示を体感してみては。

  • Things to do

うだるような暑さが続く季節は、涼しい部屋でお気に入りの一冊に浸るのもいい。書籍はもちろん、イラストやZINEなど、今年の夏は幅広いブックカルチャーを体験できるイベントで、新たな出会い探しに行くのはどうだろう。

本記事では、8〜9月に開催に行くべき本にまつわるを5つ紹介。プロからアマチュアまでのオリジナル小説・漫画などに出合える大規模な即売展示会や、中央線沿いの古本が集結する古本フェス、150以上の作り手による紙雑貨の祭典など、本にまつわる個性的なイベントが盛りだくさん。好奇心を刺激する一冊を見つけに出かけよう。

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