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東京、ワンタン麺15選
池尻大橋、西荻窪、渋谷、高円寺......つるんと食べたい名店を紹介
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テキスト:メンチャック、Time Out Tokyo Editors
「雲を呑(の)む」と書いてワンタン。なめらかな皮の中に肉やエビなどのあんがたっぷりと詰まり、喉越し柔らかな食感が人気だ。単品でもおいしいワンタンをラーメンに乗せて味わう贅沢な一杯は、一説では1950年代に広州から香港に移転した料理店のメニューに人気が高まり、広まったのがきっかけともいわれる。ここでは東京のワンタン麺の基盤とも言える浜田山のたんたん亭から、不動の人気を誇る池尻大橋の八雲をはじめ、東京各地の名店を紹介する。
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1. 八雲
オープンから移転後も不動の人気を持つ実力店。店主は支那そばの老舗店舗、たんたん亭出身だ。動物系スープにコンブ、干しエビ、サバなどの魚介系を織り交ぜた澄みわたるスープは、濃口しょうゆの黒だし、やや甘めの白だし、ミックスの3種類から選べる。
八雲の魅力は、何といっても絶品のワンタンに尽きる。プリッとした食感のワンタンと黄金スープ、歯切れ良い麺から成る至福の一杯は、都内随一のワンタン麺といっても過言ではない。おすすめはエビと肉のワンタンが半分ずつ堪能できる、黒だし特製ワンタン麺。ハチミツで香ばしく仕上げられた、こだわりのチャーシューの食感もプリプリしている。何度食べても飽きのこない隙がない一杯。
昼時は10人ほどの並びが続き、夕方が狙い目だ。
2. 支那そば たんたん亭
浜田山駅から徒歩1分、駅前の商店街にあるラーメン店。老舗で、昔から地元の住民に愛されている。
提供するのはカツオベースのシンプルなしょうゆラーメンの『支那そば』と、それにワンタンが入った『エビワンタンメン』、肉とエビのワンタンが両方入った『ミックスワンタンメン』や餃子など。細めのストレート麺で、だしのきいたさっぱりしたスープと味わい深いチャーシュー、濃厚なワンタンの組み合わせはとても満足感がある。
カウンター席10席のみの小さな店でピークタイムはすぐ満席になってしまうが、住宅街のためさほど混み合わず、少し待つと入れるだろう。
4. 穀雨
渋谷のセルリアンタワー裏手に店を構えるラーメン店。
カウンターのみのひそやかな雰囲気の店内では、しょうゆ、塩ラーメン、坦々麺を提供しているが、特におすすめしたいのは、魚介が香るしょうゆ味の『ワンタンメン』。あっさりと仕上げられたスープに、細めの麺がちょうど良い。食べ応えのあるワンタンが抜群の仕上がりだ。チャーシューも豚と鶏の2種類が付き、満足度を高めている。
5. 広州市場 五反田店
五反田駅から徒歩3分、駅の東側にある深夜まで営業している本格的なワンタン麺の店。
メニューの定番は、大ぶりなワンタンが10個も入った『広州雲吞麺』や、鶏白湯(パイタン)と魚介スープで作る濃厚スープとプリプリのエビワンタンがおいしい『濃厚海老雲吞麺』。肉とエビの両方が楽しめる『二種盛り雲吞麺』、粗びき肉の『粗びき旨味雲吞麺』、ピリッときいた花椒(ホアジャオ)が決め手の『雲吞担々麺』など、ラーメンのメニューだけでもたくさんそろう。
麺が見えないほどボリューム満点のワンタンは、豚肉とネギが詰まっていて、つるっとジューシーな仕上がりだ。皮からはみ出るほどに具材のボリュームが贅沢で、あっさりとした清湯スープはワンタンとの相性も抜群。
6. 中華そば こてつ
下北沢駅から徒歩7分ほど、商店街と住宅街の境目くらいの場所にあるラーメン店。ミシュランガイド2020のビブグルマンを獲得した話題店だが、少し喧騒(けんそう)から離れた立地のためか地元の人を中心に人気だ。
定番の『中華そば』のほか、『ワンタン麺』も人気が高い。ワンタンは肉が詰まっていて、薬味のうま味と肉汁があふれ出る手の込んだ一品。ワンタンはサイドメニューとして『皿ワンタン』でも注文可能だ。
7. 麺屋はやしまる
高円寺駅北口を降り、純情商店街から路地に進むと現れるラーメン店。店のいちおしである『つけめん(醤油)』をはじめ、絶妙な歯応えの自家製麺に定評がある。
厚みのあるしっかりした皮に包まれた『わんたんめん』も常連客に人気の定番メニューだ。『ミックスわんたんつけめん』はエビワンタン2個、肉ワンタン2個が乗っており、食べ応えのある一杯に仕上がっている。暑い時期に登場する『冷やしわんたんめん』もおすすめ。
8. 中華soba いそべ
矢口渡駅すぐ目の前にある、池尻大橋の人気店、八雲出身の店主が手がけるラーメン店。
店内には製麺機があり、出来立ての自家製麺を味わえる。ラーメンは、白しょうゆベースの『白旨』、濃口しょうゆベースの『黒旨』、『つけそば』があり、ごはんメニューや皿盛りのワンタンやチャーシューなどもそろう。
おすすめはプリプリのエビワンタン2個、肉ワンタン2個が乗った『白旨 にこにこワンタン麺』だ。えぐみのない上品ないりこだしとまろやかな鶏スープがよく合い、ワンタンとよく合う。
9. 麺や 維新
目黒駅東口から歩いてすぐのラーメン店。食材へのこだわりが生み出した唯一無二の一杯を提供している。
もち豚のゲンコツ、名古屋と秋田のブランド鶏、北海道の羅臼コンブを使用している。麺は国産小麦を使用した自家製麺。さっぱりと爽やかな『柚子塩らぁ麺』は特におすすめだ。
『特柚子塩らぁ麺』にアップグレードすると、ワンタン3個、鶏肉3枚、甘辛しょうゆが染み込んだゆで卵が乗る。ほんの少しの鶏油が麺とスープの風味を豊かにしている。
10. らーめん 茂木
三軒茶屋駅から徒歩6分ほど、国道246号線沿いにあるワンタン麺が有名な人気店。
一番人気は『雲吞麺』で、ほとんどの客が注文している。看板商品でもあるワンタンは、肉がこれでもかとギッシリと詰まり、皮までしっかりとしていて食べ応え満点。スープとともに熱々の状態で提供されるため、ふうふうと吹きながら食べてもらいたい。
スープは鶏豚骨の白濁スープで、鶏と野菜のうま味が詰まったヘルシーな飲み口だ。麺は加水低めの中細の縮れ麺でスープによく合っている。チャーシューは歯切れの良い柔らかい食感で、実はワンタンに負けないくらいおいしい。クラシカルで素朴だが、インパクトのあるワンタンにより絶品の一杯となっている。
11. 支那そば いしはら
浜田山にある有名店、たんたん亭の創業者である石原敏が、西荻窪にオープンしたラーメン店。
人気メニューはエビワンタンと肉ワンタンの2種類が乗った『ミックスワンタンメン』だ。エビワンタンはぷりぷりとしたエビの食感と甘みが強く、肉ワンタンはかむたびに肉自身のうま味が広がるが、ショウガがきいた爽やかな後味になっている。
ラーメン以外にも居酒屋メニューが豊富で、酒も瓶ビールからこだわりの焼酎までそろっている。しばらく酒を楽しんだ後、締めの一杯でラーメンをすするのがおすすめだ。
12. 松波ラーメン店
松陰神社駅近くの線路沿いにあるラーメン店。一見するとカフェのような外観、内装で女性の一人客の姿も多い。
おすすめは、団子が六つ入った『ワンタン麺』。肉、野菜、煮干しで取られたスープはあっさりとしているがコクがあり、縮れ細麺との相性も良い。餃子(ギョーザ)にも似た味のワンタンはしっかりとあんが詰まっており、食べごたえ十分。テーブルに置かれた揚げた玉ネギフレークを一振りして味を変えるのもいいだろう。サービスでかやくご飯が付くのもうれしい。
13. 麺壱 吉兆
大井町駅から徒歩5分ほどの場所にある店。福島県白河市のご当地ラーメンである白河ラーメン系の味を楽しむことができる。
メインの『中華そば』は、昔懐かしいしょうゆラーメン。鶏のだしがしっかりときいたコクと甘みのあるまろやかなスープと、少し縮れた青竹平打ち麺はほっとする味。スープは脂が浮いた濃い味だが、後味がすっきりしているので最後まで楽しめる。『中華そば』に魚介系のだしを加えた『支那そば』も人気だ。
14. 中華そば 二階堂
九段下駅、飯田橋駅、水道橋駅の中心辺り、オフィス街の中にある人気店。丸鶏しょうゆの『中華そば』、煮干しの風味がきいた『手もみイリコそば』、人気の『つけそば』の定番メニューに加え、季節限定メニューも積極的に展開されている。
『中華そば』は大山鶏ガラ、ゲンコツ、豚足などを炊き上げ、コンブ、カツオ、煮干しなどの乾物と、貝だしを合わせた清湯(ちんたん)スープ。とても優しい味わいだが、飲めば飲むほどうま味が深まる。麺は国産小麦を複数融合したストレートな細麺で、ツルツルとした食感に仕上がっている。
甘味のある脂身と低温調理で丁寧に仕上げられたチャーシューや、柔らかいメンマや白ネギなどのトッピングが程よいアクセントになり、全体的に優しい味わいだ。『わんたんめん』のワンタンも、とても上品でおすすめ。
15. 支那そば屋 こうや
四ツ谷駅から徒歩5分ほど、肉がたっぷり入った特大のワンタンが並ぶ『雲呑麺』が名物の店。腸詰めやピータン、手羽先などのちょっとしたつまみから、本格的な炒め物まで幅広いが、麺のメニューも豊富だ。昼から夜まで通し営業な点もうれしい。
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