1. アルパカハウス神楽坂
    アルパカワールド(Photo: Noriko Maniwa)
  2. ベポカ
    画像提供:ベポカ「Papa a la Huancaína」
  3. マス
    画像提供:マス
  4. カルマンタ
    カルマンタ(Photo: Noriko Maniwa)

東京、プチペルー旅行ガイド

セビーチェ、ピスコ、アルパカなど南米・ペルーを体感できるスポットを紹介

編集:
Genya Aoki
寄稿:
Noriko Maniwa
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タイムアウト東京 > Things to Do> 東京、プチペルー旅行ガイド

日本の裏側ともいえる南米のペルー。天空都市・マチュピチュのある国として認識している日本人が多いかもしれないが、世界からグルマンが集まる美食王国であり、世界的に評価されるレストランも多い。素材でいえば、上質なカカオが採れることも知られている。

また、アルパカの国でもあり、音楽と舞踊も盛んだ。「サイモン&ガーファンクル」が1970年にカバーした名曲「コンドルは飛んで行く」も、元はアンデス地方の「フォークロア」と呼ばれる民謡だ。

ここでは、遠いようで心は近かったペルーの味や文化に触れられる、都内のスポットを紹介する。プチペルー旅行気分を満喫しよう。

  • レストラン
  • 紀尾井町

マス

2022年7月、紀尾井町にオープンしたマス(MAZ)は、ペルーの異なる高度が織り成す風景と生態をテーマにしたコースを提供するガストロノミーレストラン。「世界のベストレストラン50」で第2位に選出された「セントラル」のシェフである、ヴィルヒリオ・マルティネスが手がける店だ。

「海霧 海抜0m」「アンデスの森 海抜3260m」「アマゾニア 海抜750m」などコースメニューにはそれぞれタイトルがあり、2割はペルーから取り寄せた食材、8割は日本の海で採れたウニやホタテなど、国産の食材を生かして表現する。

ペルーの多種多様性、食材の可能性など、そのフィロソフィーを伝えていく。ベジタリアン対応のコースや、ノンアルコールのペアリングがあるのも興味深い。

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  • レストラン
  • ペルー料理
  • 青山

アルド

表参道の交差点から外苑方向に進んですぐの路地裏にある、隠れ家的なレストラン。中に入ると巨大なアルパカ人形が出迎える。店内はカウンター、テーブル、半個室、テラス席があり、さまざざなシーンに活用できそうだ。

ペルー北部出身の日系三世のシェフ、アルド(ALDO)が祖母と母から受け継いだレシピは、本場の家庭料理。黄唐辛子を使った黄色いチキンカレー「アヒ・デ・ガジーナ」、牛ヒレ肉を醤油ベースで味付けして炒めた「ロモ・サルタード」、キヌアのサンドイッチといったメイン料理が選べる1,100円のランチが人気だ。

週末は、ケーキのように美しく盛り付けたペルー風ポテトサラダの「カウサ」が付いて1,600円。テイクアウトなら、700円から提供しているランチボックスをおすすめしたい。

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  • レストラン
  • ペルー料理
  • 新橋

荒井商店

ペルー料理をつまみながら盛り上がれる居酒屋感覚のカジュアルレストラン。

シェフの荒井隆宏は、フレンチの巨匠・三國清三シェフの下で修業した後、美食の国ペルーに魅せられて教会に住み込み、恵まれない子どもたちのために腕を振るっていた経歴を持つ人物。過去には、数々のレシピ本も出版している。

4,200円から提供しているコース料理はコストパフォーマンス抜群なので、ぜひ注文してほしい。2人だと5品、3人以上だと6品ほどが並ぶ(内容、品数を+500円単位で調整可能)。コースでは、アフリカからペルーにやってきたアフロぺルビアン料理など、日本ではなかなか食べられないメニューなども「食べてみたい」とお願いすれば、要望に応えてくれるのだとか。

ペルーの都市・クスコのビール「クスケーニャ」やブドウの蒸留酒、ピスコなどドリンクのメニューも豊富。皆でわいわいと味わおう。 

  • レストラン
  • ペルー料理
  • 原宿
  • 価格 2/4

ベポカ

6年連続でミシュランガイドのビブグルマンとして認められた、原宿のペルー料理レストラン。黄唐辛子のような鮮やかな黄色の外観、赤い壁の内観などインテリアも洗練され、旅した気分になれるだろう。

ペルーの郷土料理をひととおり味わえる5,800円のコースがおすすめだが、カウンターで飲みながらアラカルトを頼むのもいい。

旬の鮮魚の「セビーチェ」、牛ハツの串焼き「アンティクーチョ」、黒毛和牛とコリアンダーの煮込み「セコ・デ・レス」など、ペルーではおなじみのメニューを美しい盛り付けでサーブされる。

ブドウの蒸留酒であるピスコを卵白とライムジュースでまぜたスタンダードカクテル「ピスコサワー」で乾杯しよう。オーナーシェフは日本ピスコ協会の理事なので、さまざまなピスコが味わえる。

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  • レストラン
  • ペルー料理
  • 祐天寺

エル セビチェロ

ペルーで修行し、その後も1年に1度通い、約1カ月滞在するほどその地に魅せられたシェフの谷口大明が一人で切り盛りしている、10席だけの小さな店。ペルーを代表する魚介料理で、新鮮な素材をさっとマリネした爽やかな「セビーチェ」を楽しむ店だ。

「ノブ トーキョー(NOBU TOKYO)」のような高級店でも腕を振るっていた谷口が意外にも伝えたいの は、「定食屋で味わうようなローカルな料理」だという。メニューはペルーでお馴染の料理で構成されたメインが選べるコース(4,400円から)のみで、完全予約制となっている。

ワンオペならではのシェフとの交流も人気で、ペルーの食文化を学ぶライブに参加する感覚で出かけたい。 コースが終わる頃には満腹になるのはもちろん、知的好奇心も満たされることだろう。

  • レストラン
  • カフェ・喫茶店
  • 渋谷
  • 価格 2/4

ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ 本店

カカオの可能性に挑戦したショコラトリーである「テオブロマ」。ギリシア語で「神様の食べ物」の意味を持つカカオの木の学名に由来した店名だ。「ミスターカカオ」と呼ばれるシェフの土屋公二が自らの足で、世界中から厳選したカカオ豆を使用した「Bean to Bar」はぜひ味わってほしい。

ペルーのピウラ地方の希少なホワイトカカオを使った、カカオ含有率45%のミルクチョコレートは、豆から板チョコになるまで全て自社工房で製造した「Bean to Bar」だ。また細かく砕けばカカオニブになるローストした豆そのものも、支店のカカオストアで販売している(現在は品切れ中)。

ペルーの豆とブラジル、ベトナム、ガーナ、ベネズエラなどの他国の豆と比較してみるのも興味深い。神楽坂にはジェラート専門の「ジェラテリアテオブロマ」も展開している。

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  • ショッピング
  • スーパーマーケット
  • 五反田

南米市場キョウダイマーケット

JR五反田駅前のオフィスビルの6階、在東京ペルー共和国総領事館の隣りにある老舗の南米スーパーマーケット。国内随一の品数で、ブラジル、メキシコなど南米料理に欠かせない食材がここを訪れれば何でも揃う。

真っ黄色な「インカコーラ」、ピスコ、ジャイアントコーンやマテ茶、黄唐辛子で作られた「アヒアマリージョ」など、ペルーならではの食材がずらりと並ぶ。レジ前にはサクサクのミートパイ「エンパナーダ」や、さっくりと口の中でほどけるクッキーにキャラメルソースを挟んだ「アルファフォレス」なども、各専門店やレストランから取り寄せて販売している。

  • レストラン
  • カフェ・喫茶店
  • 乃木坂

リトル ダーリン コーヒーロースターズ

南米・ペルーは優れたコーヒー豆の産地としても知られる。「シェアグリーン南青山」内にあるこのカフェは、都心とは思えないゆったりとした空間で、旅した気分になれそうだ。

ここでは、「コーヒーフェストラテアート世界選手権2016」で世界2位に輝いたトップバリスタ、赤川直也が季節に合わせてセレクトした世界各地の豆を焙煎(ばいせん)し、展開している。

ウォッシュタイプのペルーの豆は、ライムのようなすっきりとフルーティな酸味と、ハーブやアガベを感じさせる爽快な香り、甘さが特徴だという。100グラム1,300円から購入もできる。

 

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  • 神楽坂

アルパカワールド

国内でも珍しいアルパカの専門店。しっとりふわふわした肌触りのペルー産アルパカニットをはじめ、Tシャツや雑貨など、さまざまなアルパカモチーフの関連グッズが並ぶ。

店内に入るとすぐ目に飛び込んでくるのが、アルパカの柔らかい毛を生かしたぬいぐるみがぎっしり身を寄せ合った、通称「モフモフタワー」。見れば思わず笑みがこぼれるだろう。

軽くて暖かい上質なアルパカ素材によるニットやショール、ラグの品揃えも豊富で、スタッフが直接ペルーまで買い付けに行っているため価格がリーズナブルなのもうれしい。アルパカイラストの一筆便や、首が長いためコップが洗いやすいというアルパカ型のスポンジなどアイデアグッズはギフトに最適だ。 

  • Things to do
  • 上野

上野恩賜公園

ペルーといえば「コンドルは飛んで行く」。アンデス地方の民謡だったこの楽曲は1970年に「サイモン&ガーファンクル」がカバーし、世界規模で知られるようになった。「灰色の瞳」「コーヒールンバ」などフォルクローレには馴染みのある調べも多く、ケーナやサンポーニャ、チャランゴの切ない響きにはノスタルジーを覚えるだろう。

クスコ出身のバンド「ロス・アウキス(LOS AWKIS)や、一人でいくつもの楽器を弾き分ける「カルマンタ(K'arumanta)は東京都のヘブンアーティスト事業の取り組みにも参画し、上野恩賜公園内で定期的に野外ライブを開催している。

上野動物園でコンドルに会ってからライブに参加すると、気分はさらに盛り上がりそうだ。

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日本マリネラ協会

ペルーの伝統的舞踊「マリネラ」は、世界でも珍しい女性がリードするダンス。男女で腕を組んだり手をつないだりすることなく、微妙な距離を保ちながら、ハンカチで心情を表現するのが面白い。必ずしも男女ペアになるわけではなく、女性だけなどさまざまなバリエーションがあるのも特徴だ。ふんわりとしたスカートや帽子などの衣装にも華がある。

日本マリネラ協会」では、自由が丘や等々力のダンススタジオで、入門からペルー人講師によるプロ向けまで幅広いクラスを開講している。2022年夏には自由が丘にアカデミアもオープン予定だ。

各種イベントでの披露するのを目標に、入門してみてはいかが。さまざまな小物を使い、体全体で感情を伝えるダンスに心も踊るだろう。

東京で世界のグルメを堪能したいなら……

  • レストラン

ミシュランガイド星付き店の数はぶっちぎりの世界一(2位のパリの2倍以上)、星なしの店も含め、総じて飲食店のレベルが高い東京。中華、フレンチ、イタリアンをはじめ、急増中のタイ、ベトナムなどのアジアンエスニックまで都内では世界中のあらゆる料理が楽しめるが、ラテン系のレストランも頭角を表している。

ここで言うラテン系とは、タコスやブリトーがすぐ浮かぶメキシカンや、シュラスコが有名なブラジル料理、聞き慣れないが一度食べるとハマるキューバン(キューバ料理)、意外に日本人の好みと合うアルゼンチン料理まで広く含む。

ラテン系レストランはどこも、日本人がイメージする通りの陽気でゆるりとした空気に満ちており、店を訪れるだけで楽しさが込み上げてくる。スパイスの効いた独特の辛さや食感もいいが、一緒にマルガリータやモヒート、メスカル(メキシコの蒸留酒)、ピスコ(ペルーの蒸留酒)を合わせれば、さらにテンションが上がるだろう。

ラテン好きな人も初めての人も、この夏、東京で南米気分に浸ってみては。都内の人気店10軒を紹介する。

東京、コロンビア料理4選
  • レストラン
  • 南アメリカ料理

南米大陸北部に位置するコロンビア。コーヒー豆やジャガイモ、カーネーションの産地として有名だが、近年では、日本サッカー界の宿敵としてのイメージを持つ人も多いのではないだろうか。

2014年ブラジルワールドカップでは日本が1-4で敗北。2018年ロシアワールドカップでも予選グループで同組となったが、日本が2-1で勝利し雪辱を果たした。何かと名前を耳にするこの国の文化を、一度体験してみてはどうだろう。東京都内で見つけた、コロンビア料理を味わえるレストランを紹介する。

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  • レストラン

冷たくゴムのようなトルティーヤに、プロセスチーズを散らしたタコスの時代は終わった。東京は今やタコスの街となり、このメキシコの名物料理を専門に扱う店が数多く見られる。

これから紹介する店は、輸入食材の価格が高くなっている中でも、トルティーヤをマサ粉から手作りしている。東京から見て「地球の裏側」のストリートフードを無性に食べたくなったときにぴったりだ。本格派から和風テクス・メクスまで、最高のタコスを味わいに行こう。

原文はこちら

  • レストラン

東京在住の駐日大使にインタビューを続けている「Tokyo meets the world」。この中では、世界各国のSDGsの取り組みを学べるほか、「世界随一の美食都市」としての側面を持つ東京が、いかに多様な国の料理を提供しているかも掲載してきた。ここではインタビューの中で、各国の大使が「東京で自国の味を楽しむなら」と、勧めてくれた店を7カ国分紹介しよう。

本格ギリシャ料理、コロンビア産の本物のカカオ、オランダ人が愛する絶品つまみ、日本に1軒しかないクロアチア料理の専門店など、いずれも未知と美味の驚きに満ちている。ぜひ堪能してほしい。

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  • レストラン
  • 地中海料理

『地中海の食事』として、2010年にイタリア料理やスペイン料理とともにユネスコの無形文化遺産に登録されたギリシャ料理。オリーブオイルとハーブの香りが特徴的で、色鮮やかな野菜と子羊やウサギなど多くの種類の食肉を使用したメニューが多い。

日本ではヨーグルトやフェタチーズといった乳製品が有名だが、アメリカなどでは「地中海式ダイエット」とも呼ばれ、野菜とオリーブオイルを中心とした健康的な食事として注目されている。

ここでは、東京で本場のギリシャ料理が味わえるレストランを紹介。駐日ギリシャ大使が勧めてくれた店など間違いのないラインアップなので、ぜひ活用してみてほしい。

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