東京、ラテン系レストラン10選

メキシコやブラジル、ペルー、アルゼンチン、東京で食べる味のるつぼ

作成者: Yoko Asano |
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フォンダ デ ラ マドゥルガーダ
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テキスト:浅野陽子(フードライター)

ミシュランガイド星付き店の数はぶっちぎり世界一(2位のパリの倍以上)、星無しの店も含め総じて飲食店のレベルが高い東京。中華、フレンチ、イタリアンをはじめ、急増中のタイ、ベトナムなどのアジアンエスニックまで都内では世界中のあらゆる料理が楽しめるが、ラテン系のレストランも頭角を表している。

ここで言うラテン系とは、タコスやブリトーがすぐ浮かぶメキシカンや、シュラスコが有名なブラジル料理、聞き慣れないが一度食べるとハマるキューバン(キューバ料理)、意外に日本人の好みと合うアルゼンチン料理まで広く含む。

ラテン系レストランはどこも、日本人がイメージする通りの陽気でゆるりとした空気に満ちており、店を訪れるだけで楽しさが込み上げてくる。スパイスの効いた独特の辛さや食感もいいが、一緒にマルガリータやモヒート、メスカル(メキシコの蒸溜酒)、ピスコ(ペルーの蒸留酒)を合わせれば、さらにテンションが上がるだろう。

ラテン好きな人も初めての人も、この夏、東京で南米気分に浸ってみては。都内の人気店10軒を紹介する。

レストラン, メキシコ料理

フォンダ デ ラ マドゥルガーダ

icon-location-pin 原宿

原宿駅と明治神宮前駅から歩くこと10分近く、日本では見かけない重厚な外観が目立つメキシコ料理店。全130席、広い中庭も趣があり、1993年創業の老舗で20年以上通い続けているファンもいる。東京を代表するメキシカンの一つともいえるだろう。 『グァガモーレ』(アボカドディップのトルティーヤチップス添え)、『ナチョス』『ケサディヤス』『セビーチェ』の前菜に、タコスや肉のグリルなど定番のメニューをメキシカンビールやワイン、カクテルとともに提供する。 ディナータイムにはギターを持った3人組の楽団、マリアッチが歌いながら客席を順に回るのが同店の名物だ。日本では味わえない独特の内観、メキシカンフード、さらに生演奏も合わせて、東京にいることを忘れるような気分にどっぷり浸れるだろう。  

レストラン, メキシコ料理

ラ カシータ

icon-location-pin 代官山

代官山駅から徒歩3分の場所にある、1976年開業の老舗のメキシカン。日本の多くのメキシコ料理店はテックスメックス(テキサス流メキシカン)のメニューを提供するが、同店は40年前から純粋な伝統的メキシカンにこだわり続けている。オーナーシェフの渡辺康生(わたなべ・ようせい)は、1970年代初頭にメキシコ本国で修業を積んだ、日本のメキシコ料理界の草分け的存在だ。1990年代には人気テレビ番組、料理の鉄人にも出演。 『ワカモーレ』(唐辛子入りアボカドディップのトルティージャチップス添え)、店内で焼き上げる自家製タコス、実はアメリカではなくメキシコが発祥だという『シーザーサラダ』、『ケサディージャ』(トルティージャのチーズ包み揚げ)、人気メニューの『カラモネス・アル・モジョ・デ・アジョ』(エビのニンニク炒め)、『ポージョ・アル・アヒージョ』(若鶏の唐辛子風味)などのメキシカンの伝統メニューが食べられる。同店の料理はどれを食べても唐辛子の辛さや素材の味が際立ち、日本人好みに寄せないシェフの意図が、普段メキシカンを食べ慣れない客にも感じられるだろう。 こぢんまりした店内はメキシコ現地のムードにあふれ、料理と一緒にテキーラやマルガリータを飲めば、疲れた日でも気分が上がりそうだ。 テキスト:浅野 陽子(フードライター)

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レストラン

コスタ ラティーナ

icon-location-pin 駒場東大前

井の頭線神泉駅から徒歩7分、人気のレストランが並ぶ松見坂エリアにあるアルゼンチン料理店。アルゼンチン料理というとあまり聞き慣れないが、イタリアからの移民が多い国のため、ステーキやマッシュポテトのほか、パスタ、ピザなど日本人になじみのあるメニューをがそろい、食べやすい。 同店の名物はアルゼンチンの伝統料理、アサード(肉の炭火焼き)で、なかでも『エントラーナ』(ハラミ焼き)と『コスティーリャ』(骨付きリブ)が2大人気メニュー。前菜の『エンパナタス』(アルゼンチンの肉のパイ)はパリパリのパイに濃厚な肉のフィリングがたっぷり詰めてあり、ワインやトロピカルカクテルと一緒にぜひ食べてほしい。 毎日朝4時まで営業、ラテン調の明るくゆるりとした店内で過ごすと、それだけで元気になってくる。 

レストラン, 南アメリカ料理

カフェ ハバナ トウキョウ

icon-location-pin 代官山

代官⼭にあるキューバ料理専門店。渋谷駅からも歩ける。ニューヨークで1997年に開業、カリフォルニアやドバイにも出店し、日本には2016年にアジア初の店舗としてオープンした。 提供するのは各種アヒージョや『魚介のセヴィーチェ』(刺し身のマリネ)、『チーズケサディア』(トルティーヤのチーズサンド)『バッファローチキンウィングス』など、メキシカンテイストを入れたキューバ料理だ。なかでも同店の名物、『グリルドコーン』(チーズとチリパウダーがかかったメキシコ風焼きトウモロコシ)と『クバーノ』(豚肉とマヨソースをパンに挟んで焼いたキューバの伝統的サンドイッチ)は味わい深く、訪れた際はぜひ注文を。 鮮やかな青と黄色主体で装飾された店内は、まさに南米ムード。キューバメニューとコロナビールや『モヒート』『フローズンダイキリ』を合わせて、南半球に気分だけでも飛んでみては。

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レストラン, メキシコ料理

ロス タコス アスーレス

icon-location-pin 三軒茶屋

三軒茶屋駅から歩いて約10分の場所にあるメキシコ料理店。南米と聞いてイメージするようなにぎやかなムードと少し異なり、店内はシックな青を基調とした大人のカフェのような雰囲気だ。 同店の目玉はなんといってもタコスメニュー。トルティーヤ生地を手作りしているのはもちろん、生地に使う粉も、原料のトウモロコシからメキシコ原産の在来品種のものにこだわり、メキシコから輸入し店内の臼でひいて自家製粉している。 その自家製トルティーヤで作るタコスメニューは『アボカド』『フリホーレス』(北海道産とら豆のタコス)、『サボテンと桜海老』『鶏肉とモレベルデ』(モレベルデはカボチャの種の意味)など10種類以上あり、どれも食べやすく味わい深い。店いわく「最近多く出回っているアメリカ品種のトウモロコシから作った生地と、在来品種のものはまったく味が違う」そうで、確かにタコスはもちっとカリッとした食感が独特で、皮からほんのり甘い香りも感じられておいしい。 ドリンクはクラフトビールや、メスカル(メキシコの蒸留酒)、同店の料理に合わせた日本産のワインを提供。ソフトドリンクにはメキシコらしくサボテンジュースやブルーコーン茶もある。 近隣の住民やカップル、ファミリー客などが通い、ピークを外した時間でも客が絶えない。基本はディナーのみ営業、予約は不可(ディナーのコースの場合予約可)。「子どもは土日のランチのみOK」となっているが、ディナーでもケースに応じて対応可能な場合もあるそうで、事前に確認を。

レストラン

バルバッコア グリル 渋谷店

icon-location-pin 渋谷

渋谷駅から徒歩5分、公園通り沿いにあるブラジルのシュラスコ料理店。新宿や六本木にも店がある。1990年創業のサンパウロの人気シュラスコ専門店を25年前から日本で展開している。目玉は客の目の前で切り分けるシュラスコだが、平日ランチ(3,888円)、ディナー(5,616円)ともに定額制でシュラスコ含むサラダバー、デザートビュッフェを全て食べ放題で楽しめるシステムが大好評だ(ディナーはデザートビュッフェは別)。明るくスタイリッシュな空間も居心地がいい。肉付きの友人と思いっきり堪能してみては。

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レストラン, ペルー料理

ミラフローレス 渋谷店

icon-location-pin 渋谷

渋谷駅から徒歩5分、玉川通りを渡った先にあるペルー料理店。奥まった立地にあるこぢんまりとした小さな店だが、近隣に住む人、東京在住のペルー人、著名人や東京以外の地方から通う熱烈なファンもいる。 ペルー発祥だという『セヴィーチェミスト』(フレッシュシーフードのマリネ)や『アロースコンマリスコス』(ペルー版シーフードパエリア)、ペルーのしょうゆで仕上げた『ロモ・サルタド』(牛ヒレ肉と野菜のバルサミコしょうゆ炒め)など、ペルーの代表的メニューを楽しめる。ドリンクはワインやカクテルのほか、スーパーフードを使った『マカジュース』や『カムカムソーダ』、また『紫トウモロコシジュース』、『インカコーラ』のようなペルーならではのものも提供。 一番人気の『ピスコサワー』(ピスコはペルーの蒸留酒)は、ヨーグルトのような酸味のある味わいがとてもおいしい。お通しで出るポリポリのジャイアントコーンとの組み合わせにもハマるのでぜひ。 

レストラン

タコ ファナティコ

icon-location-pin 中目黒

中目黒駅から徒歩2分、目黒川沿いにあるタコス専門店。手作りしたグルテンフリーの生地を、オーダーごとに目の前で焼き上げて提供するなどオリジナルのこだわりがある。焼き立てのタコスはさっくりと軽い食感。メニューには伝統的スタイルの『名物!アルバストール・ポーク』『ワカモレチキン』『チポトレビーフ』のタコスと、『牛タン』『天ぷらシュリンプ』『角煮ポーク』といったユニークなオリジナルタコスの両方が並ぶ(ベジタリアンメニューもあり)。 タコスのほか『チップス&3種のサルサ』『エビとマッシュルームのアヒージョ』『チーズナチョス』『ケイジャングリルチキン』のような前菜、併せてカクテル、テキーラ、メスカル(メキシコの蒸留酒)、ビール、ワイン各種が注文できる。 メニューの面白さのほか、支払いを完全キャッシュレス化しクレジットカードか電子マネー(nanacoやApple、交通系のsuicaなど各種)のみにした点も斬新で、客に受けている。

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レストラン, メキシコ料理

フリホーレス ブリトーアンドタコス 麻布十番店

icon-location-pin 麻布十番

麻布十番にあるブリトーとタコスの専門店。六本木(フリホーレス 六本木)や大手町(同 大手町)ほか都内に店が複数あるが、この麻布十番店が最初にできた店舗だ。ブリトー、タコス、サラダ、ボウル(米の丼)の4種からベースを決めて、チキン、ポーク、アボカドなどメインの具材とソース(コーンサルサ、フレッシュトマトサルサ含む4種)に、レタス、サワークリーム、チーズのトッピングを自由に選ぶ。さらに自分で選ぶもののほか、ご飯と塩味の煮豆も必ず入る(抜くこともできる)。 4つのベースのなかでは、ブリトーが一番人気。もちもちした食感の皮と、メインの肉と野菜、ご飯、豆、そして具材たっぷりのソースを一緒に味わうと、さまざまな具の組み合わせとボリュームで非常に満足感を感じる。業態としてはファーストフード店に入るが、ソース含め全ての具材は店で手作りし、味もメキシコ現地で食べる味わいをできるだけ再現するなど、随所にこだわりがある。 具材によって完全にベジタリアンメニューにすることも可能。また裏メニューで『ハーフ&ハーフ』(メインを肉とアボカド両方半量ずつ頼む)もあり、手軽で栄養バランスの良いランチや軽食をとりたいときに、ぴったりの店だ。イートイン(酒やドリンクも提供)とテイクアウトがある。

ハバナカフェ
Yoko Asano
レストラン

ハバナカフェ

icon-location-pin 六本木

六本木ミッドタウン裏手にあるカフェバー。 ファヒータスやナチョスなど伝統的なメキシカンのほか、『ジャンバラヤ』『バッファローチキンウィング』など、テックスメックスやジャマイカ料理をアレンジしたメニューも提供。 ドリンクは、メキシコやジャマイカをはじめとした世界各国のクラフトビールが充実している他、モヒートやラムベースのダイキリ、テキーラベースのマルガリータ各種などのトロピカルカクテルがそろう。ゆったりした雰囲気の店内で楽しむと、南米のビーチに飛んだような気分に浸れる。 毎日15時からオープン。たまには仕事をさぼって、昼間からカクテルを片手にリラックスしてみては。

ライタープロフィール

Yoko Asano

フードライター。食限定の取材歴20年、『dancyu』『おとなの週末』『ELLE a table(現・ELLE gourmet)』『AERA』『日経MJ』『近代食堂』など食の専門誌を中心に、レストランや料理人への取材多数。テレビのグルメ番組への出演実績もある。『NIKKEI STYLE』(日本経済新聞社)の人気コーナー『話題のこの店この味』で毎月コラム連載中。

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東京、ブラジル10選

北はインディオやアフリカ系、中部はポルトガル系、イタリア系のほかに日系人や中東系、南部ではウクライナやヨーロッパからの移民のほかに「ガウーショ(牛飼い)」がいたりと、移民の国としての歴史を持つブラジル。

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