マリメッコ展 模様のちから
Photo: Kisa Toyoshima | 展示風景
Photo: Kisa Toyoshima

東京、10月に行くべきアート展5選

YOSHIROTTEN、森万里子、マリメッコなど

Chikaru Yoshioka
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2026年10月の東京は、話題の展覧会が目白押しだ。

YOSHIROTTENが宇宙を舞台に「見えないものの可視化」を探求する大規模個展から、森万里子の日本では24年ぶりとなる個展、マリメッコのデザインをたどる展覧会まで、見どころは多岐にわたる。都市と自然の関係を考える企画展や、ターナーの作品を現代美術との対話から読み解く大規模展も見逃せない。

ここでは、今秋注目したい5つの展覧会を紹介する。

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  • アート
  • 虎ノ門

「TOKYO NODE」で、アーティストのYOSHIROTTENによる大規模個展が開催。広大なギャラリー空間を舞台に、アートと音楽、サイエンスを横断しながら、彼が長年追求してきた「見えないものの可視化」を宇宙へと広げていく。

会場では、代表作『RGB』『FUTURE NATURE』『SUN』の新作を過去最大規模で発表。中でも注目したいのが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力によって実現した「宇宙アート」だ。X線分光撮像衛星「XRISM」が観測したブラックホールのデータを基にした作品や、国際宇宙ステーション(ISS)の全天観測データを光と音に変換するインスタレーションなど、実際の天体観測データを体感できる新作が並ぶ。

さらに、宇宙帆船「IKAROS」や、日本初の人工衛星「おおすみ」を軌道へ導いた管制卓など、日本の宇宙開発を象徴する実機も姿を現す。

屋上では、ポケモンカードゲームとのコラボレーションによる「ポケモンカードゲーム&ヨシロットンパーク」も展開。夜になると、絵画作品『The Earth』から発展したビデオインスタレーション「ビヨンドアースガーデン」が登場し、また違った表情を見せる。

YOSHIROTTENの創作の源泉の一つである音楽にも注目したい。限定LPやオリジナルCDプレーヤーに加え、会場内の「TOKYO NODE DINING」には、ナイトアウトスポット「MUSIC BAR 宇宙」も開かれる。

地上の風景から宇宙のかなたまでを捉えるYOSHIROTTENのまなざしとともに、東京から宇宙へ視野を広げてみては。

  • アート

「森美術館」で、現代美術家・森万里子による展覧会「森万里子:燦燦」が、2026年10月31日(土)から2027年3月28日(日)まで開催される。ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム財団の協力の下、日本では24年ぶりとなる大規模個展だ。

本展は、年代順とテーマ別の5セクションで構成し、約40点を公開。パフォーマンスを基にした写真や映像、ドローイング、立体作品、インタラクティブ・インスタレーション、アイデアスケッチ、リサーチノートなどを通して、30年以上にわたる森の実践を総覧する。

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フィンランド生まれのブランド「マリメッコ」は、ファッションやインテリアの枠にとどまらず、ライフスタイルそのものを提案し続けるデザインハウス。1951年の創業以来、デザイナーの思想を尊重したものづくりを通して、暮らしに彩りや喜びをもたらしてきた。これまでに生み出されたオリジナルプリントは3500種類以上に上り、再解釈を重ねながら世代を超えて愛されている。

「東京都庭園美術館」で、10月3日(土)から12月20日(日)まで開催される「マリメッコ展 模様のちから」では、初期の貴重な一着から現代のコレクションまで60点以上のドレスが展示。デザインが生まれるヘルシンキのヘルシンキにあるプリント工場の様子をアートユニット「plaplax」が映像インスタレーションで描き出すほか、デザイナーの皆川明がマリメッコと対話を重ねた新作インスタレーションも見どころだ。

1960年代の脇阪克二、1970年代の石本藤雄など、マリメッコで活躍した日本人デザイナーとの深い関わりも紹介される。

会場となる「旧朝香宮邸」は、1930年代フランスのアール・デコ装飾を基調に、日本の意匠も随所に配された歴史的建造物。かつて皇族が暮らしたこの邸宅そのものが模様に満ちた空間であり、そこにマリメッコの生命力あふれるプリントが加わることで、建築の装飾とデザインが響き合う。そんな特別な鑑賞体験を味わいたい。

なお、同展は日時指定予約制なので注意してほしい。

  • アート
  • 初台

「東京オペラシティ アートギャラリー」で、自然と人工の境界が曖昧になる都市の姿を見つめ、「自然とのつながり」を考える展覧会「種と根っこ―都市の耕し方」が開催。現代美術に加え、建築やファッションなど多様な領域を横断し、「住む」「着る」「食べる」「排泄(はいせつ)する」といった人間の営みを起点に、都市と自然の関係を捉え直す。

人工物に囲まれた都市の隙間には、外来種や自律的な植生、コンクリートやプラスチックと共存する生物など、環境の変化に応じた新たな生態系が生まれている。本展では、植物・土・水・生態系・循環などをテーマにした新作が多数登場し、作品同士が呼応する会場構成によって、共同菜園や庭のような一つの風景を創出する。

参加作家は、浅野友理子、板坂留五、今村文、岩名泰岳、加藤美佳、西條茜、鈴木初音、䑓原蓉子、保良雄、山縣良和。会期中には、アーティストトークやパフォーマンス、ゲストとの対談も予定されている。

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「国立西洋美術館」で、英国ロマン主義を代表する画家であるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(Joseph Mallord William Turner)の大回顧展「テート美術館 ターナー展――崇高の絵画、現代美術との対話」が開催。世界最大のターナーコレクションを誇るロンドンの「テート美術館」の所蔵品から、油彩画や水彩画など80点以上を紹介する。

ターナーは、光や大気、荒れ狂う海や空、産業革命による蒸気や煤煙など、移ろいゆく世界の姿を描き、風景画の可能性を大きく広げた。本展では、ターナーの作品と現代美術を併置し、当時の哲学や芸術において重視された自然の「崇高」をめぐる表現の広がりを探る。

現代美術からは、オラファー・エリアソン(Olafur Eliasson)、リチャード・ロング(Richard Long)、バーネット・ニューマン(Barnett Newman)、マーク・ロスコ(Mark Rothko)、ヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans)らの作品が登場。時代を超えた「対話」を通して、ターナーの芸術が現代の表現や、気候変動、脱植民地化といった社会的課題と響き合う可能性を浮き彫りにしていく。

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現代美術の巨匠であるゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)と、ミニマル・ミュージックの先駆者として知られる作曲家のスティーヴ・ライヒ(Steve Reich)。異なるジャンルを切り開いてきた2人のコラボレーションが、日本初上陸する。

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