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11月6・7日、「草月ホール」で

現代美術の巨匠であるゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter)と、ミニマル・ミュージックの先駆者として知られる作曲家のスティーヴ・ライヒ(Steve Reich)。異なるジャンルを切り開いてきた2人のコラボレーションが、日本初上陸する。2026年11月6日(金)・7日(土)、「草月ホール」で、2人による映像・音楽作品「Moving Picture (946-3) Reich/Richter」が日本初演を迎える。分野横断型の移動アートプロジェクト「No Centre」の第1弾プログラムとして、時間、音、イメージを組み合わせ、新たな鑑賞体験を生み出す作品を届ける。
「Moving Picture (946-3) Reich/Richter」は、リヒターが映画監督のコリーナ・ベルツ(Corinna Belz)と制作した映像作品『Moving Picture (946-3)』と、ライヒの音楽を組み合わせた作品。リヒターとベルツが、1枚の絵画を写真によって細かく分解し、分割や鏡像化、再構成を行うことで、絶えず変化する抽象的な映像を生み出している。
映像の素材となっているのは、リヒターが2016年に制作したスキージー技法による絵画『Abstraktes Bild (CR 946-3)』。反復とわずかな変化を積み重ねながら展開するライヒの作曲法とも呼応する構造を持つ。作品は2019年4月、ニューヨークの「The Shed」で世界初演された。本公演では、韓国出身の作曲家イ・ハヌリ(Lee Hanurij)による『stuff #3』、武満徹の『雨の樹』も披露。ギタリストの佐藤紀雄の呼びかけによって集まり、個性豊かな演奏家によって結成されたアンサンブル・ノマドが演奏を担当する。
リヒターとライヒのコラボレーションは、2009年にドイツ・ケルンで行われたリヒターの展覧会をきっかけに始まった。ライヒがリヒター展の会場で『Drumming Part 1』を演奏したことを機に、両者は共同制作の構想を抱くようになったという。
リヒターは1932年生まれ。絵画を中心に、写真との関係性や多様な技法を探求してきた。2022年には「東京国立近代美術館」で大規模な回顧展が開かれている。1936年生まれのライヒは、『Drumming』『Music for 18 Musicians』などを発表し、2009年には『Double Sextet』でピューリッツァー賞音楽部門を受賞。2026年はライヒの90歳を迎える年にあたり、国内外で記念公演が行われている。
それぞれのジャンルを超えて、ジャズ、テクノ、舞踏、文学などあらゆる表現に大きな影響を与えた伝説的な共演。その響きを、ぜひ会場で体感したい。
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