coolest neighbourhoods
Photograph: Simon Shiff / Queen Vic Market / Time Out
Photograph: Simon Shiff / Queen Vic Market / Time Out

世界で最もクールな39の街

「古本の街」神保町が1位に、世界各地の都市のエキスパートが最もクールなエリアをランク付け

Grace Beard
広告

タイムアウト東京 > トラベル >世界で最もクールな39の街

過去8年間、私たちは世界の主要都市の中から最もクールなエリアを見つけ出し、毎年恒例のランキングを作ってきた。ナイトライフやアート、カルチャー、手頃な飲食が楽しめる場所。多様性が尊重され、老舗の隠れ家的スポットから最先端のアートスペースまで、独自の個性を持つ店が息づく場所だ。端的に言えば「世界で最もクールな街」は、その都市の魂を体現しつつ、独自の魅力で人々をひきつけ、暮らし・仕事・遊びが自然に交わるエリアのことだ。

今年の注目すべき街はどこなのか? その答えを探すために、私たちは世界各地のライターや編集者に、今まさに自分の街で最も「雰囲気がある」地区を推薦してもらった。そして、カルチャー、コミュニティ、住みやすさ、ナイトライフ、飲食、ストリートライフ、そして言葉にしにくい「今っぽさ」を基準にランキングを作った。

リストには、温かみのある村のようなコミュニティが息づくエリアや、再開発で活気を取り戻した都心のハブ、かつて眠っていた工業地帯がクリエーティブに変貌した場所など、様々な街が登場する。商業化された有名スポットの陰に隠れて見過ごされがちな場所もあれば、意外なグルメの名所、アーティストや作家、アクティビストをひきつけるカルチャーの拠点になった街もある。共通しているのは、DIY精神と、独創性や遊び心にあふれることだ。

さあ、議論の準備はできた?これが、今「世界で最もクールな街」だ。

原文はこちら

さまざまな世代の東京の知識人たちが集う神保町。歴史ある大学街であり、本好きにとっての楽園だ。東京屈指のビジネス街の徒歩圏にもかかわらず、独特の魅力に満ちている。

この街にはおよそ130軒の古書店があり、その多くは、やや古びた雑居ビルに入居し、昔ながらの喫茶店やカレー店と軒を並べている。神保町は過去が今を色濃く形づくっている街である。

一方で、その根底にある活気あふれる文化は、毎年やってくる新しい学生たちによって生み出されている。最近、それが一層勢いを増しているのだ。

路地裏には小規模で隠れ家のようなくつろげる音楽クラブ、本格的なインドカレー店、趣向を凝らしたカフェやインディーズ書店が加わり、デジタル社会の不安や常にスピードを求められる過酷さを癒す理想の場として、神保町に新しい表情を与えつつあるのである。

完璧な一日:一日の始まりには、小宮山書店や「北沢書店」で希少で年代物の古書を手に取ってみるのも、「stacks bookstore」 で豊富なアートブックやインディーズ系ジン(小規模冊子)をじっくりと探るのも、いいだろう。

その後は地元の人々にならい、創業70年を誇る喫茶店「さぼうる」で、コーヒーを。名物のピザトーストとレトロな雰囲気とともに味わおう。いま人気のコーヒーを飲みたい人は、近くの「ウォークアバウト(Walkabout)」を訪れて、ダブルショットのリストレット(少量のお湯で抽出したショット)ときめ細やかなスチームミルクで仕立てる、メルボルン発祥の「マジック」を試すのもよい。

夜は、スパイスと果実の風味豊かなカレーを提供する「ボンディ 神保町本店」や、2024年神田カレーグランプリで優勝した「CURRY BAR CAFE三月の水」でカレーを。締めくくりは「カクテルワークス(COCKTAIL WORKS)神保町」でクラフトジンのカクテルを楽しむか、2階にアートギャラリー、地下にディープリスニングルームがあるカフェ&バー「肆 YON(ヨン)」で、アートや音楽を楽しみつつ一杯やるのもいいだろう。

旅の計画:神保町のほとんどの店は閉店時間が早く、日曜は休業なので、訪れるなら午前中がよい。文学好きには、毎年10月下旬に開催される古本まつりの時期がおすすめだ。何しろ、日本の秋は良書探しに最適な「読書の秋」なのだから。

–Shota Nagao

2. ボルヘルハウト(アントワープ)

アントワープの訪問客の多くは歴史ある中心部で観光を終えてしまう。だが、地元の人々は、アントワープの独創性は北東部の街、ボルヘルハウトで生まれていることを知っている。

轟音を立てる環状道路によって分断されながらも、自転車道でつながるこのコンパクトで多文化的な地区では、トルコやモロッコの食料品店がビーガンコーヒーバーやアーティストが運営するギャラリー、緑豊かなテラスなどと軒を連ねている。

地元では「ボーホー(BoHo)」と呼ばれ、気取らない助け合いの気風にあふれた街だ。

この場所におけるDIY精神は、あらゆる場面に表れている。例えば、駐車スペースを憩いの場に変える地域ラボ発の「パークレット」、数千人がイースターやラマダンを共に祝った、トゥルンハウツェバーン沿いに設置された2キロメートルにも及ぶ記録的な長さのテーブルなど。

ボルヘルハウトがアントワープでも最も活気に満ち、訪問者にも快適な一角であるのは、こうした雰囲気を生み出す住民たちがいるからなのだろう。

完璧な一日:朝はテ・ボーラール公園を見渡す「Café Josee」での朝食からスタートし、レンタサクルに乗ってボルヘルハウトの独創的な店舗やギャラリーが集まっている中心地を巡るのがよいだろう。

まずは「Noma」でサステナブルファッションをチェックし、「BorgerHub」でインディペンデントな作り手の作品を見て回ろう。

午後は「Base-Alpha」「Violet」「DMW」「Lichtekooi」、そして最後に「Pizza Gallery」とギャラリーをはしごするのが定番。Pizza Galleryのすぐ隣には「Borgo Gelato」があり、ここのジェラートを、頑張った自分へのご褒美にしよう。

昼食にはおいしそうな香りのポテトワッフルが食べられる「Clo」、夕食はトレンディなワインバー「Glou Glou」がおすすめ。夜は「Trix」や、往年の映画館を愛情込めて修復した「De Roma」でのライブで盛り上がり、夜も更けてきたら「Bar Leon」で地元の人々とベルギービールを傾けるか、ヴィンテージ音楽カフェ「Bakeliet」で過ごすのが王道だ。

旅の計画:Borger Nocturne」に合わせて訪れるのがおすすめだ。年に4回開催されるこのイベントでは、この地区のギャラリーが夜遅くまでオープンし、BoHoならではの独創的な活気を感じられる。またボルヘルハウトの夏は野外シネマ、公園でのヨガなどで賑わい、かつてのコンテナターミナルにある「Bar Oost」も盛り上がりを見せる。

-Sarah Schug

広告

3. バラ・フンダ(サンパウロ)

バラ・フンダはサンパウロのオルタナティブ精神の中心地で、サンパウロの産業の発展の歴史と、圧倒的にクールでクリエーティブな雰囲気が交わる場所だ。

コンクリートの建物、線路、カルト的なナイトクラブが、同じブロックに立ち並び、古い倉庫はアトリエに、かつての自動車販売店はトレンディなカフェに姿を変えた。そして、鉄製の門扉の奥ではパーティーが繰り広げられている。

アート好きは必ず訪れるべき地区で、評判のギャラリー「Mendes Wood」はここにある。ユニークなショッピングも楽しめ、魅力的なショップ「Amarello」は見逃せない。

活気あるナイトライフ、現代料理も魅力で、特に「Sururu」「Caracol」「Komah」はいずれも素晴らしいメニューを提供する。昼間は「Ronin」のようなクールなカフェで、地元の人々が入口で語らう光景が見られる。夜になるとDJ、展覧会、パーティーが活気づいてくる。

完璧な一日:一日の始まりは、「ミニョカン」の愛称で知られる高架道路沿いの早朝の散策から。まずは「A Baianeira」で朝食を取り、ギャラリー「Mendes Wood」で展示を見て、モダンなブラジル家具がたくさん並ぶ「Verniz」を訪れるのがいいだろう。昼食は「Mescla」のテーブル席に陣取り、魅惑的な「Arroz De Camarón」(シュリンプライス)をオーダーするのがおすすめ。デザートには名物のプリンを忘れずに。

夕方には、若者で賑わう活気あふれるマストスポット「Mamãe Bar」で一杯楽しむか、新たな人気スポット「Água e Biscoito」で洗練されたカクテルを味わうのがよいだろう。

旅の計画:バラ・フンダにある「Mendes Wood」のギャラリースペースが、ブラジルの現代アーティストであるパウロ・ナザレの展覧会とともに今シーズンの営業を再開した。本展では、母性と記憶をテーマに作品が展示されている。

-Livia Breves

4. キャンバーウェル(ロンドン)

キャンバーウェルが素晴らしいのは、多彩な魅力が同時に存在している点。年齢に関係なく若々しい雰囲気や独立心、多文化性などが丸ごと、この緑に囲まれたコミュニティ志向の小さな一角に詰め込まれていて、キャンバーウェルをロンドンで最も楽しい場所にしている。

この地区で注目すべきポイントは、やはり食だ。長年にわたり、キャンバーウェル・チャーチ・ストリートは伝説的な存在となり、今や食欲旺盛なロンドンっ子に最も人気のある通りの一つである。

この一角には、有名な新疆料理店「Silk Road」の新店舗、地区随一のレバノン風「ファラフェルラップ」を出す「Falafel and Shawarma」、上質なガストロパブとして知られる「The Camberwell Arms」、そして絶品のクルド料理が楽しめる「Nandine」などが並ぶ。

さらに通りを進んでいくと「Toad Bakery」が現れる。 地区一番と評されるパンとヴィエノワズリー(菓子パン)を生み出すのは、この店の天才的な職人たち。金曜や土曜ともなれば、インターネットに写真をアップしようと多くの人が押し寄せる。

完璧な一日:キャンバーウェルでの新しい一日を迎えるには、まず「Toad」に立ち寄ることを常に推奨する(さらに、サンドイッチやコーヒーも目当てであれば、隣の「Café Mondo」をのぞいてみるのもいい)。

その後は、次世代のデザイナーを育成するキャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツに隣接する「サウス ロンドン ギャラリー」までぶらぶらと歩き、最新の展示を鑑賞しよう。

それから「Dash the Henge」に向かい、質の高いレコードをハントするのもいい(まだ、食べられるのであればトーストもおすすめ)。

これだけ歩いたのだから「The Clarendon」で自分へのご褒美にパイントビールを味わい、夕食へ。選択肢は当然多いが、我々の好みは常に期待を裏切らないトルコ料理の「FM Mangal」である。最後は「The Bear」で踊って、締めくくろう。これが、我々の考えるキャンバーウェルにおける夢の一日だ。

旅の計画:2025年9月から、サウス ロンドン ギャラリーでは、メキシコシティの「ジュメックス美術館」との関係を記念した展覧会が開催されている。同館のコレクションの優れた作品をロンドンで鑑賞できる貴重な機会となっている。

Lauren O’Neill

広告

5. アボンデール(シカゴ)

ローガン・スクエアでの手ごろな暮らしがもはや夢物語となってしまった今、アート志向の地元住民やコンパクトな平屋好きの家族は、北西へ数マイルのアボンデールへと移り住んでいる。

この地区は歴史的にポーランド系とラテン系の人々が暮らすことで知られる。長年この地で商売をしてきた店と軒を並べるようにして、新たなワインバーやウェルネススタジオ、音楽ヴェニューが次々にオープンしており、今がこの街を訪ね歩くにはまさに絶好のタイミングとなっている。

かつてレンガの生産が盛んだったことから「ブリックタウン」(レンガの街)と呼ばれるアボンデールには、赤レンガの倉庫や空に突き出た大煙突、尖塔など、今もレンガ産業の名残が見られる。

多文化的な成り立ちと労働者階級の気質は、活気あるスモールビジネスの土壌となっており、レトロなボウリング場やアンティークモール風バーから、クラシックなポーランドソーセージの名店まで幅広く存在している。

地元で愛される名所はミルウォーキー・アベニュー沿いに多く並ぶが、その通りにはこの地区ならではの、間違いなくシカゴらしい精神を体現する隠れ家バーや専門食材店、風変わりなブティックなどもあり、好奇心旺盛な人々も満足するだろう。

完璧な一日:朝は家族経営の「Magnifico Coffee Roasters」で、コロンビア産の濃厚なコーヒーからスタート。通りを渡って「Loaf Lounge」でペストリーを。オーナーのサラ・ミスパジェルは「The Bear」のペストリーコンサルタントも務めた腕利きだ。

ミルウォーキー・アベニューをぶらりと歩き、ホラーをテーマにしたカフェ「The Brewed」に併設された 「Bric-a-Brac」でレコードをディグろう。店の天井を見るのも忘れずに。「ビートルジュース」のサンドワームがにょきっと顔を出しているはずだ。

その後は「Joong Boo Market」の饅頭スタンドで5ドルの蒸し饅頭を頬張り、夜は 「Central Park Bar」 で一杯。締めは「Podlasie Club」の幻想的なダンスフロアで踊り明かそう。

旅の計画:シカゴの人々は、夏があるから極寒の冬や数々の災害に耐えられると、昔から言い続けてきた。そんな夏の恵みを味わいに、この地区を訪れてほしい。

この時期には、オープンエアのダイニングテーブルが数多く並び、ノースブランチ・リバーウォークでは自転車で巡ったり、お酒を飲んだり、ぶらぶら歩いたりしながら景色を楽しむこともできる。

6. ムンレドン(ソウル)

かつてソウルの鉄鋼・金属加工産業の中心地だったムンレドン(文来洞)は、今や市内で最も雰囲気のあるアートの拠点となっている。

昼間は今も稼働する作業場から金槌の音が響き、夜になるとネオンや壁画に彩られた路地の先で、デザインスタジオやカフェ、レストラン、バーが活気づく。

街の骨格ともいえる、飾り気のまったくない工業施設は、いまも目に付く。だが、赤レンガの工場やトタン張りの倉庫などは、そのままジャズバーやクリエーティブスペースへと生まれ変わっており、そのコントラストがむしろ街の魅力を際立たせている。

若いアーティストや起業家たちは、手頃な家賃と荒削りな個性を求めてこぞって集まってきている。

そして訪れる人々を引き付けているのは、アングラな展示からナチュラルワインバー、ライブハウスまで、多様な要素が入り混じるこの地区ならではの文化だ。

完璧な一日:朝は工場を改装した「PONT Mullae」でコーヒーを飲み、「Gifthouse Mullae」で小物を見て回ろう。昼食は、生魚や韓国風ビーフタルタルの専門店「JUJUM JUNMU」で取るのがおすすめだ。

午後はカフェ巡りや、「memoire」で自分だけの香水を作ったりして過ごそう。 「photomarket」で友人と一緒にレトロな写真を撮った後は、「Hwain」で夕食を楽しもう。ワインやパスタだけでは物足りない場合は、「Seonggwangdaedo」で寝る前の一杯を飲み、一日を締めくくるのもよい。

旅の計画:ムンレドンでは、アートフェアやカルチャーフェスティバル、オープンスタジオデーが定期的に行われている。その中でも特におすすめなのが「Mullae Metal City」(MMC)だ。

毎年夏に行われるこの音楽フェスには、過去に「DARK MIRROR OF TRAGEDY」「JEREMY」「MAHATMA」「ZINKYEONK」といった地元のヘビーメタルバンドが出演している。

-SR Jin

広告

7. メニルモンタン(パリ)

かつてブドウ畑とギャンゲット(屋外大衆酒場)の村だったメニルモンタンは、その後、活気ある労働者階級の集まる郊外へと変貌した。2025年の今もなお、多彩なナイトライフや多様性、牧歌的な魅力を奇跡的に保ち続けている。

メニルモンタン通りとピレネー通りの間を、小さな石畳の路地や旧労働者住宅地を抜けて歩けば、博物館や壮大な記念碑はないものの、大衆的な日常のパリを存分に味わうことができる。安いビール、アクティビスト系書店、そして至るところにあふれるストリートアートに出合えるだろう。

サン・モール駅まで足を延ばせば雰囲気は一変。「Oobatz」「Lissit」「La Joie」といった店々が新しいパリの美食シーンを盛り上げている。

完璧な一日:一日の始まりは、ノートルダム・ド・ラ・クロワ教会のフォトジェニックな階段の向かいにある「La Pétanque」で、コーヒーを楽しむことから。

続いて、社会とのつながりを大切にする独立系書店「Le Monte-en-l’Air」で、文化的なひとときを過ごすのもおすすめだ。ランチには「Numidia」で串料理をオーダーし、パリからアルジェリアの首都アルジェへの旅気分を味わおう。

アペリティフの時間には「Ave Pizza Bar」でドラフト(サーバーから注がれる)ネグローニを楽しみ、その後は「Oobatz」でチャンピオン級のピッツァを堪能しよう(2025年「タイムアウトパリ Food & Drink Awards」で最優秀ピッツァ賞を受賞)。夜の締めくくりには、最先端の音楽を求めて「La Bellevilloise」を訪れるのがふさわしい。

旅の計画:9月下旬は、この地区の屋外テラスを楽しむのに最適な季節であると同時に、「Ménilmontant Open Studios」が開催される時期でもある。地元のアーティストたちがアトリエの扉を開き、この地区の創造的な豊かさを存分に披露する機会を楽しもう。

Antoine Besse

8. 中津(大阪)

高層ビルや高級ホテルが立ち並ぶ、大阪のビジネス・ショッピングの中心地、梅田(「タイムアウトマーケット大阪」がある)から、わずか徒歩10分の中津。そこには、昔の時代の面影が色濃く残る。

狭く雑然とした路地に沿って立ち並ぶ、小さな木造住宅や個人商店、古い神社。レトロな商店街の道は曲がりくねり、鉢植えが所狭しと並ぶ。この雑多な雰囲気が、中津に独特の活気を与えている。

しかし、時間が止まったかのようなその風景とは裏腹に、中津はクリエーティブな動きに満ちあふれている。大阪でも屈指の多文化コミュニティの一つであり、個性的なブティックや小さな新興の飲食店、立ち飲みバーやカフェが急速に増えつつある。

鉄道高架下のDIY感たっぷりのスペース、「大阪フードラボ」は、新進気鋭の地元シェフたちが最も実験的なコンセプトを試す場となっている。

完璧な一日:まずは「42195 Coffee」で喫茶店風の朝食を楽しもう。その後、中心部にある中津商店街をゆっくり歩きながら、昔ながらの看板や興味深い建築の混在ぶりを眺めるとよい。

昼下がりの静けさを富島神社で感じた後は、長年愛されている「カンテ グランデ 中津本店」でスリランカカレーのランチを食べよう。

夜になったら、「ジャポニ」で何杯か立ち飲み。もしくは店内調理サービスを行う地元スーパー「goody 中津店」で自分好みの食材を選び、その場で美味しい一皿に仕上げてもらうのもよい。典型的な大阪の居酒屋「いこい」で長い夜を過ごすのもおすすめだ。

旅の計画:ほとんどの大規模なコミュニティイベントは春に開催。通常は国民の祝日が重なるゴールデンウィークの前後だ。

イリ・サーリネン

広告

9. ヴァッリラ(ヘルシンキ)

かつて路面電車の運転手や工場労働者が暮らしていたヴァッリラは、密やかにヘルシンキで最も魅力的な街の一つへと変貌を遂げている。

古い産業会館や修理工房は、今では粗削りな魅力を持つレストランやバー、クラブとして賑わいを見せる。近くのカッリオが注目を集めがちだが、ヴァッリラはもっとクールで落ち着いており、ある意味では一層ロマンチックな雰囲気を持つ。

賑やかなマケランカトゥ通りとテオリススカトゥ通りの間にひっそりと広がるプー・ヴァッリラは、20世紀初頭の木造住宅が集まる区画。路地を歩けば、まるで別世界に迷い込んだかのような感覚が味わえる。

パステルカラーの家々に囲まれた「Pikku-Vallila」は、ヘルシンキでおそらく最もかわいらしいバーだろう。

完璧な一日:The Folks Hotel」で目を覚ましたら、魅力あふれるプー・ヴァッリラを散策しながら「Helsingin Kahvipaahtimo」を目指し、朝のコーヒーを楽しもう。昼食はポルトガル料理店「Wave of Flavors」で。

その後は、コネパヤの赤レンガ建物にある「Super Bario」で、ドリンク片手にビデオゲームを楽しむのがおすすめだ。

夕食はビブグルマン受賞の「Plein」で堪能し、その隣の「 Bar Petiit」ではナチュラルワインを味わおう。夜は、ヘルシンキのアンダーグラウンドビートの定番スポット「Ääniwalli」で締めくくると完璧だ。

旅の計画:夏の終わりには無料の「コネパヤ・フェスティバル」が開催される。この期間中、ヴァッリラの古い鉄道工場は音楽やストリートフード、地域主導のイベントの会場となり、ワイルドで活気あふれる空間へと変貌する。

Antti Helin

10. ラボーン(アクラ)

2008年、ラボーンはバンガローとマンゴーの木くらいしかない、静かな住宅街に過ぎなかった。しかし今では、ハッピーアワーのあるパブやギャラリー、ワインバー、高級スーパーが立ち並び、クリエーティブな仕事をする人々や外国人駐在員たちを引き寄せる街へと変貌している。

ヒップな人々の流入により、「Bosphorous Restaurant、タコチューズデイも開催しているメキシコ料理のバー「La Borracha」、さらに「Vine」や「Brasa」といったローカル料理店など、新しい飲食店が次々とオープン。

かつて放置されていたブルータリズム建築の邸宅には、新たにデザイン・建築博物館「Limbo」が開館し、街のさらなる発展を予感させる。また、ナイトライフも絶えず賑わい、ダンスクラブやラウンジには通な地元民が押し寄せている。

完璧な一日:Pelican Hotel」を早めに出発し、朝食前に「Mamba Club」で元気にパデルを楽しんで一日をスタートし、「D Café」で朝食を。「Berj Gallery」ではガーナのアーティストたちの作品を鑑賞し、昼食には「Aunty Muni」でガーナ名物の郷土料理ワーチーを試してみよう。

午後は「Vidya bookstore」で本を眺めたり、「Labone Social Club」で香り付きキャンドル作りに挑戦してリラックスするのもおすすめだ。夕食は「Brown Sugar,」で魚料理と一緒にフフ(日本の餅のようなガーナの主食)を味わい、夜は「Zen Garden」の木々に覆われた幻想的な空間で、ライブ音楽に合わせて踊ろう。

旅の計画:ラボーンを拠点にすれば、ガーナで毎年開催されるさまざまな祭りに参加できる。例えば、晩夏の収穫祭「Homowo」や、秋に行われる文学の祝祭「Pa Gya! 」、視覚芸術の祭典「AVIEW」などだ。

Chiké Frankie Edozien

11. グエンタイビン(ホーチミン)

数多くの作業場やバイク、湯気を立てるスープの鍋……。グエンタイビンの街並みは、一見するとベトナムの都市部にありがちな雑然とした光景に見える。

しかし、この地区は、表面をはぎ取った内部に何があるか見てみようとする人に真の魅力を見せてくれる。

夜になると、秘密めいたシャッターやフランス植民地時代の建物のファサードの向こうに、世界的に評価されるレストランや隠れ家のようなバーが姿を現す。またこの辺りでは、根気よく探せば、雑多な古物市でベトナム戦争時の本物の記念品を掘り出すことも可能だ。

この地区の変化は、新たに登場した店の質によって最も明確に示される。「Leonardo’s」は開店から1年未満ながら、すでに市内屈指のピッツェリアと評され、「ÔMM Mixology」はグエンタイビンの端に位置しながらも、市内で最も注目される新しいバーとして称賛されている。

そして何よりも興味深いのは、著名な「Noriboi Omakase」が、より高級で定評のあるホーチミンのタオディエン(TimeOutのthe coolest neighbourhoods in Asia for 2024にランキング)から、本年初頭にこの地へ移転してきたことである。これは、グエンタイビンの引力が高まっていることを裏付けている。

完璧な一日:朝は行列を避けるため、早起きして「Bún Riêu cua ốc Phan Rang」へ。地元の人々がカニとタニシのヌードルスープで一日の活力を養う人気店だ。

その後は、レトロな趣の「Hoàng Thị Cafe」でひと息つき、レコンキエウ通りの骨董商を巡ったり、「ヤンシン市場」(Dân Sinh)の混沌とした活気を味わったりするのがいいだろう。

昼食は、素朴で美味なベトナム家庭料理を提供する「Bếp Mẹ Ỉn」へ。午後は「ホーチミン美術館」でアートに浸るのがおすすめだ。

夕方になったら、かつてのアヘン窟を改装したカクテルバー「Madam Kew」へ移動して、「Pink Riot」をオーダーしよう。ライチの甘みとルバーブやジンジャーのスパイスが織りなす、繊細でありながら力強い一杯だ。

旅の計画:土曜に訪れるのがおすすめだ。「Maison Marou」で15時から始まる無料のチョコレートの試食を楽しもう。そのまま夕方までいれば、トレンドの先端を行く界隈のバーが最も活気づく時間を体験できる。

-Joey Gann

12. アンジョス(リスボン)

この地区は、生粋のリスボエタ(リスボンっ子)と新たに加わった住人たちが共に暮らす場所で、かつてないほど活気に満ちている。

フォルノ・ド・ティジョーロ通りが、主には住宅街であるこの地区の中心であり続ける一方で、サンタバーラ広場周辺などのほかの一角も新たな活気を帯び、スマッシュバーガーやナチュラルワインといった流行がすでに定着している。注目すべき店は「Stack」と「Nata」だ。

この地区において、食卓を囲むことが地元人々のの嗜みであることは疑いようがない。ペティスコス(小皿料理)の盛り合わせボードからフュージョン料理、さらにはピザやスペシャルティコーヒー、流行のサンドイッチに至るまで、オプションは実に多彩。買い物のために少し予算を残しておくのもよい。アンジョスには訪れる価値のある店が揃っているからだ。

完璧な一日:Malabarista Café」でしっかり朝食をとって一日をスタートしよう。ここではベーグルや自家製ケーキなど、ついつい食べ過ぎてしまうかもしれない。

満足したら、迷わず買い物に出かけよう。女性作家による本だけを売るフェミニスト書店「Greta」をのぞいたり、「Retrosaria Rosa Pomar」で編み物の世界に足を踏み入れたりしてもいい。より永続的な「旅の思い出」を求めるなら「Casa Tigre」でタトゥーを入れることもありかもしれない。

その後は「Tosta」で市内でも特に人気のサンドイッチを味わい、午後は「Nata」や「Rude」でナチュラルワインに浸るのがよい。締めくくりは「Jezzus」のピザと「A Mata」での寝酒を1杯、人によっては3杯ほど飲むのがいいだろう。

旅の計画:リスボンに訪れるなら、6月がおすすめだ。この時期、街は祝祭ムード

に包まれる。「聖人の祭り」の一つである「聖アントニオ祭」は、年間行事の中でもひときわ盛り上がり、街全体を熱気で満たす。

祭りの間、アンジョスではストリートパーティーに出くわさないことはほとんどないであろう。焼きたてのイワシを味わいながら、夜通し踊るのに絶好の機会となる。

-Vera Moura

広告

13. ディグベス(バーミンガム)

ディグベスは長くバーミンガムのクリエーティブ地区として知られてきたが、その芸術的中核としての存在感はますます高まっている。2026年にはBBCが旧紅茶工場に本社を移すことになっており、こうした動きが偶然ではないことがうかがえる。

ディグベスは長くバーミンガムのクリエーティブ地区として知られてきたが、その芸術的中核としての存在感はますます高まっている。2026年にはBBCが旧紅茶工場に本社を移すことになっており、こうした動きが偶然ではないことがうかがえる。

かつて鉄道と運河の通り道であったディグベスは、今や作家やアーティスト、映画制作者たちの拠点となっている。放置された待避線や濡れた煉瓦が艶やかなアーチなど、ディグベスの美しさは、工業地帯の名残が漂う景観に負うところが多い。

一方で、象徴的でカラフルなストリートアートが一帯に彩りを添えている。その粗削りな美しさは常に新たな主要施設を呼び込み、「Digbeth Loc. Studios」のような、映画・テレビ制作企業向けの巨大複合施設も誕生している。

完璧な一日:まずは「Kanteen」でボリュームたっぷりかつヘルシーな朝食を取るとよい。この店が入居しているのは、かつて「Custard Factory」があった場所に建つ、現在では活気あるワークスペース複合施設だ。その後は受賞歴を持つ書店「Voce Books」へ立ち寄り、独立系文学の棚を眺めるのがおすすめ。ディグベスに拠点を置く出版社、Floodgate Pressの作品も並んでいるはずだ。

次に向かうのは「 Kilder Bar」。柔らかな白い光の下、ユニークなビール(「Hooch」の生ビールなど)が楽しめる。ワイン派であれば「Midland Press」がおすすめ。ワイナリーツアーも始まっており、洞窟のようにひんやりとしたディグベスの鉄道構造物は、市内初となるバーミンガム産ワインを生み出すのにぴったりなのだ。

夕食には、ここ10年近くブラム(バーミンガムの愛称)で愛され続けてきた「Original Patty Men」のバーガーが定番。締めくくりは、魅力的な「Mockingbird Cinema」で映画を観るか、「Night Owl」で深夜までノーザンソウルやレトロ、オルタナティブ音楽を楽しもう。

夜更かし派は、ほぼ毎週末の夜に開催されている倉庫でのレイヴに足を運べば、朝まで盛り上がることができる。

旅の計画:ディグベスは、バーミンガムのアイリッシュクォーター(アイルランド人の多い地区)としての顔も持っている。そのため、3月のセントパトリックスデーにぜひ訪れ、「Nortons」や「Hennessey’s」でギネスを片手に楽しい時間を過ごそう。さらに旅程を調整して、実験的な文学朗読イベント「STORIE」の夜に合わせられれば、なお素晴らしい体験になる。

-Taylor Burns

14. レッドフック(ニューヨーク)

レッドフックは、かつての工業地帯で、ブルックリン南西端のウォーターフロント沿いに位置する。アクセスは、必ずしも簡単ではない(地下鉄駅はないが、バスや無料のIKEAフェリーで行くことができる)が、それだけの価値はある。

桟橋サイズの巨大な古い倉庫の内部には、現在ではアートギャラリーや蒸留所が入居している。石畳の通り沿いには多彩な料理店が並ぶ(「GOOG Thai Cookshop」や家庭料理店「Pitt’s」、昔ながらのサンドイッチ店「Defonte’s」など)。地区の変化にもかかわらず、ここが船乗りの街だったというルーツを守り続けるユニークなバーもある(例えば「Sunny’s」)。

レッドフックにおける新しくクールなカルチャーの拠点として機能しているのが「Pioneer Works」だ。非営利の文化芸術センターで、最近改装を経て再開。アーティストや科学者によって運営され、視覚芸術や舞台芸術を含む多彩なプログラムを提供している。毎月開催される人気の無料イベント「Second Sundays」もその一つだ。

完璧な一日:Cafe Kestrel」でのブランチで一日の始まりを迎え、その後「Pioneer Works」で最新のアートインスタレーション鑑賞。そのあとは、ホームグッズを扱う「Open Invite」や活気ある「Record Shop」でショッピングを楽しむといいだろう。

夕食は「Hometown Bar-B-Que」か「Brooklyn Crab」がおすすめだが、行列は覚悟しておこう。酒を飲むのなら、「Red Hook Winery」か「Strong Rope Brewery」から好みの一杯を選ぶとよい。

最後に、デザートの余裕があれば「Steve’s Authentic Key Lime Pie」に立ち寄り、名物のチョコレートコーディングされたキーライムパイ「Swingle」を注文しよう。ルイス ヴァレンティーノ ピアからの地平線を眺めながら、甘いひとときを過ごすのもいいだろう。

旅の計画:毎月第2日曜日に訪れると、「Pioneer Works」へ無料で入場できる。展示の鑑賞はもちろん、滞在中のアーティストとの交流や公開アトリエの見学、ライブ音楽の鑑賞、庭園での食事も楽しむことができる。

広告

15. ペルペトゥオ・ソコロ(メデジン)

かつて、ダウンタウンにあるこの地区を訪れる理由といえば、自動車の修理や病院、そして地名の由来となったネオ・ゴシック様式の教会に立ち寄ることくらいだった。

だがこの数年の間、灰色だった工業地帯は徐々にメデジンのクリエーティブ地区として再生し、同時に多くのカラフルな壁画も加えられてきた。

現在では、衣料品店、植物を主成分としたメニューを提供するカフェ、書店、美術ギャラリーを併せ持つ環境配慮型ビル「Mattelsa」や、知的障害を持つアーティストが参加しているインクルーシブなデザインスタジオ「plant-based café」が存在する。

現時点では、この地区の居住者はそう多くはないものの、建設中の複合施設「La Casa de Carlota」によって状況は変わるだろう。

完璧な一日:朝は隠れ家酒場風の入口が特徴の「Distrito Cafetero」でコーヒーを飲み、「All Day Café」でポスタ・カルタヘネラ(牛肉煮込み料理)のサンドイッチを食べよう。午後は「La Fábrica’s」へ立ち寄り、コーヒーとフルーツのペアリングを学べる体験に参加するのもおすすめだ。

夕食は、石造りのギャラリー内に新たにオープンした「Plácido Cocina Italiana」にて。夜の締めくくりには、「La Planta」醸造所を訪れ、店内で醸造されたIPAを片手に、スペイン語によるロックのライブ演奏を楽しむのがいいだろう。

旅の計画:ホリデーシーズンの幕開けは、ペット同伴可の「Alborada Perpetua」フェスティバルで祝おう。電動車椅子に乗る人の視点からクリスマスイルミネーションを楽しめるユニークな「MATT Tour」に参加するのもおすすめだ。

Luis Gomez

16. バーウッド(シドニー)

シドニーの魅力の一つは多様性だが、バーウッドはオーストラリア全体で5番目に多様性の高さを誇るコミュニティである。

そのため市内でも屈指の食文化が集まっている。中国料理が主流を占める(何しろ色彩豊かなバーウッドチャイナタウンがあるのだから当然だ)が、シドニーで最高レベルの日本料理や東南アジア料理に加え、ウイグル、ギリシャ、イタリア料理も味わえる。

夜になるとネオンに照らされ、人々であふれ活気づく場所となったことで、2025年には、深夜営業や騒音規制が緩和される特区の一つに指定されている。

もっとも、バーウッドは昼間も美しい。とりわけ緑豊かなバーウッド公園では、子どもたちがクリケットに興じ、高齢者が太極拳を行い、グループが民俗舞踊を練習している光景が見られる。

完璧な一日:まず、非常にトレンディなカフェ「Pillar」でコーヒーを買おう。ここは地元のマイクロロースターによるスペシャルティコーヒーを提供し、内装には「わびとさび」の美学が取り入れられている。コーヒーはバーウッド公園の穏やかな風景を眺めながら味わうのがおすすめだ。

昼食は「The Picnic Burwood 」のテラス席で。ここにはありきたりなカフェ飯はなく、ビーフカツサンドやキムチカルボナーラうどん、シーフードコンキリエパスタなどの料理が楽しめる。夕食には屋台の楽園であるバーウッドチャイナタウンに足を運び、活気あるナイトマーケット(木~日曜)を散策しよう。

旅の計画:2月の旧正月の時期になると、バーウッドチャイナタウンは一年で最も華やかに彩られる。

(Alice Ellis)

広告

17. リンデン(ヨハネスブルグ)

緑豊かでのんびりとしつつ、さりげないクールさを漂わせるリンデンは、ヨハネスブルグで最も魅力的な地区の一つだ。かつては活気のないアフリカーナー系住民が多い郊外であったが、今では古き良き本物感と新しい創造的エネルギーが出合う拠点へと花開いている。

街路樹に囲まれた通りにはミッドセンチュリー様式の住宅が点在し、現在では職人ベーカリーやユニークなブティック、そして「The Whippet」に代表される市内屈指のコーヒースポットがある。

地元の人々は「Brian Lara Rum Eatery」でアイランド風の料理を楽しみ、「Yield Coffee Bar」でフラットホワイトを味わい、「Three on Thirds」で掘り出し物がないか見て回る。

地域優先の理念と環境意識の高いコミュニティ精神を強く持つリンデンは、魅力的な伝統を残しながら、食とライフスタイルの両面で最高にクールな目的地となっている。

完璧な一日:まずは「Njam Eatery」で伝説的なコーヒーとエッグベネディクトを楽しむか、「BemBom’」のパステル・デ・ナタで甘い朝を迎えよう。

リンデンの通りを歩き、「Garden on 4th」をはじめとする地元ブティックなどでビンテージの逸品を探すのもよし、より厳選された買い物体験を望むなら「Linden Lanes」を訪れるのもよい。昼食にはピッツァで評判の「The Fat Zebra」で気軽な食事を。

午後は「The Creatory」で創造力を発揮するか、「Joons Art Bar」で一杯飲みながら絵を描くワークショップに参加し、その後「Fab Café & Gelato」のジェラートで涼を取とりながら、一息つこう。

夕食は「Gaucho」でラテンアメリカ風料理で。「 Waiting for George」でカクテルとライブ音楽を満喫し、「5Avenue Gooseberry Guest House」に宿泊して一日を締めくくれば完璧だ。

旅の計画:Linden Market」の開催時期に合わせるのがおすすめだ。これはヨハネスブルグ・ボタニカル・ガーデンズで季節ごと(年4回)に開かれる2日間のフェアで、地元のクラフト作家やフード屋台、ライブ音楽が街に活気をもたらす。

-Liesl Bartlett

18. 旧フランス租界(上海)

上海を初めて訪れる人の多くは外灘(ザ・バンド)へ直行するが、街で最も魅力的な地区は、広大な旧フランス租界だ。百年の歴史を持つ路地裏の家々、歩きやすい街路、そして数多くのカフェや可愛らしいカクテルバーが並ぶこの歴史的な住宅街は、楽しいアクティビティや優れた飲食スポットにあふれている。

建築や歴史に興味があれば、事前に計画を立て、プロが案内するツアーへ参加申し込みをしておくといい。「Historic Shanghai」のパトリックとティナの夫婦のガイドは、すでに30年近くこの活動を続けている。

完璧な一日:襄陽公園や復興公園でのランニング(あるいは人間観察)から始め、「Voyage Coffee」でブラックフォレストラテを楽しむ(天窓の真下の席を好む人も多い)か、「Shanghailander」でクレープや焼き菓子を味わおう(ストリートピアノで自由に演奏できる)。

午前中の後半は、「Keraforma」の中国陶磁器ギャラリーで現在の展示をチェックし、「Zhi Fu Li(知福里)」で安くて美味しい胡麻だれ麺をかき込むか、「Zu」で職人仕込みのタバーンスタイルピザを楽しもう。

夕方からは、「 Pony Up」(コンセプトは競馬)や「Sympathy Angel」(剥製動物がフォトスポット)でクラフトカクテルを味わう時間だ。軽く夕食を済ませるなら、屋台で焼烤(バーベキュー)をぱくつくのが最適。その後、「Cedar Kitchen」という、上海のZ世代向けナイトライフスポットでサブカルチャーを体験しよう。

旅の計画:9月か10月の「Mid-Autumn Festival」に合わせて訪れるのが望ましい(ただし、中国版ゴールデンウィークの観光客ラッシュはなるべく避けるのが賢明)。

秋は、歩道に揺れる美しいプラタナスの木の影を愛でるのに最適な季節であり、多くの中華ベーカリーでは、地元で愛される名物「鮮肉月餅 」、ミートボールの入った月餅が売られる。

-Sammi Sowerby

広告

19. クアルティエリ・スパニョーリ(ナポリ)

ナポリの「スパニッシュクォーター」であるこの地区の歴史は、16世紀にまで遡る。スペイン統治時代に建設され、やがてナポリの労働者階級の集まる場所となっただ。格子状に走る狭い路地、そびえ立つ建物、太陽の下で揺れる洗いたての洗濯物が織りなす、活気あるこの辺りの情景は、ナポリらしさの真髄そのものだ。

今やナポリでも屈指の文化的ホットスポットの一つとなり、家族経営の大衆食堂と、新しいアートスペース、趣あるワインバーが肩を並べる。

ナポリの「冒険」は、スパニッシュクォーターを見下ろす風光明媚な、サン・マルティーノ修道院へ続く階段道を歩くことから始めるのがおすすめだ。

完璧な一日:朝は、多くのナポリ市民と同じように「Bar Mastracchio」のエスプレッソとスフォリアテッラ(ナポリ発祥の伝統的な焼き菓子)始めるのがいいだろう。

カフェインで一息ついた後は、この地区の狭い路地を歩き、日々の暮らしを味わおう。マラドーナの壁画を見たり、テリー・ディ・レンツォのクリエーティブスタジオである「Casa Cometa」を訪れ、ハンドメイドの土産を手に入れるのもいいかもしれない。

昼食には「Santa Maradona」でピッツァを楽しむか、「CU.QU./cucinadiquartiere」でビストロ風にアレンジされたナポリの定番料理を味わうのがおすすめ。午後はサンタ・ルチアの海辺を散策し、「Puteca Wine Bar」で屋外のアペリティーボを楽しむのがよい。夕食は「Osteria della Mattonella」で取り、「Hotel San Francesco al Monte」で眠りにつこう。

旅の計画:2025年10月に開催されるナポリの国際デザインフェア「EDIT Napoli」は見逃せない。今年は、30年の歳月を経て都市型コミュニティハブとして再オープンした旧軍病院「La Santissima」を訪れることができるのも魅力だ。

-Gabriela R. Prioietti

20. ベンクーレン(シンガポール)

ベンクーレンは常に全てが少しずつそろっていることを特徴としてきた地区だ。歴史の趣を残す場所であり、アート地区であり、学生たちのたまり場でもある。

一時期はバックパッカー向けホステルや格安飲食店で知られていた。だが、今ではその荒削りな魅力を保ちつつ、静かに台頭してきつつある。

この地区は今、近隣の芸術学校である「NAFA」や「LASALLE」、インディーズ系劇場や「 Stamford Arts Centre」「Objectifs」などのアートスペース、さらにはボードゲームカフェ、マッサージ店、カラオケスタジオ(多くの地元民にとって国民的娯楽)といった魅力的なスポットが生み出す、若々しいエネルギーに満ちている。

ベンクーレンは好奇心旺盛な人に楽しみを与える場所でもある。多くの「宝物」は控えめな外観の昔ながらのショッピングセンターの奥に隠れている。

例えば、「Fortune Centre」は宝の山になっている。そこには、伝統的なビーガン・ベジタリアン料理の人気スポットであるだけでなく、古き良き味わいと新世代の感性を融合させた新しい料理に出合えるスポットでもある。

また、「Waterloo Centre」には、「Kurasu」という京都発のスペシャルティコーヒー店があり、その上階には、リソグラフの印刷アトリエ「Knuckles & Notch」が入居している。

完璧な一日:MRTベンクーレン駅から出発し、ベンクーレンストリートの木陰の遊歩道を散策しよう。遊歩道には奇抜なベンチやパブリックアートが点在している。「NAFA」に立ち寄れば、アクリル ポーリングアート体験やエアプラントのワークショップ、サイアノタイプ印刷などのアートクラスに参加することができる(事前予約を忘れずに)。

昼食に「Living Wholesome,」で香り高く栄養満点の客家風サンダーティーライスを味わって力をつけた後、写真美術館「Objectifs」を訪れるか、巨大ボードゲームカフェ「Mind Café」でくつろぐのもいいだろう。

時間に余裕があれば、昔ながらのショッピングセンター「Fortune Centre」をのぞこう。夕食は、居心地の良い「Paraphrase 」でグリル料理を楽しむのもありだ。「Laut」では活気ある東南アジアのフレーバーを活かした最高のカクテルを提供しており、夜はここで締めるか、シンガポール流に「Cash Studio」で夜通し歌い明かすのもよい。

旅の計画:8月と9月には、「シンガポール・ナイト・フェスティバル」がこの地区を彩る。鮮やかなインスタレーションや目を引くプロジェクションマッピング、没入型体験、フードフェスティバルなどが街を輝かせる。

21. アンドゥーム(マルセイユ)

歴史的には漁場として知られてきたアンドゥームは、現在ではマルセイユ全域から、さらには夏にはパリジャンまでもが集まり、急勾配の細い路地や流行のショップ、プロヴァンス風の邸宅を散策して楽しむ場所となっている。

保護地区となっている小さな港のマルムスクの港には言い伝えがあり、ヘラクレスが石で岩を砕きイオニア人をマルセイユの海岸から追い払ったことに、ゼウスが怒って生まれたと言われている。

階段を上っていくと、息をのむようなパノラマが広がり、1863年に建造された三連アーチ橋の下には、カラフルなヴァロン・デ・ゾーフの港が見える。アンドゥームではマルムスクの入り江からフォース・モネの入江にかけて、十数か所の小さな入り江や遊泳スポットが連なっている。

街の中心にありながら、サンダル履きの入店可のレストランも多く、海水浴の合間に食事ができるなど、独特の楽しみ方ができる海岸線だ。

完璧な一日:
朝、アンドゥーム通りへ出て「Encore un morceau」でソフィー・ロヴェルニュが作るペストリーを味わい、「Moutchou」では水辺のピクニックのための買い物をしよう。

コーニック・ケネディ通りに出たら、自然派ワイン店「Mademoiselle Wine」でミネラル感のある白ワインを数本手に入れるといい。これを、鮮やかな黄色のファサードが目印の「La Meulerie」のチーズと組み合わせれば完璧だ。準備は万端。

あとは、シェフ、ジェラルド・パセダが営む三つ星ホテル兼レストラン「Le Petit Nice」のすぐ下にある、フォース・モネの入り江の岩場で、ピクニックを楽しもう。

日差しをたっぷり浴びて昼寝をした後は、ヴァロン・デ・ゾーフで一日を締めくくるのがおすすめだ。「L’Eau à la bouche」で伝説的な「モワ・モワ」ピザ(アンチョビとチーズを半々にのせたもの)を食べても、「Poissonnerie Kennedy」で新鮮なシーフードを選んでもよいだろう。

旅の計画:
ピークの夏季は避けるのが望ましい。アンドゥームは、混雑が落ち着く6月か9月に訪れるのが最も適している。


Stéphane Durand

22. ル・プラトー・モン・ロワイヤル(モントリオール)

常に進化を続けるル・プラトー・モン・ロワイヤル。モントリオールにおけるブロックパーティー、居心地のよいカフェ、くつろげる居酒屋、そしてどこにも負けない深夜のにぎわいの中心地である。

アーティストや音楽家はもちろん、元首相たちまでも引き寄せる魅力があり、最近ではジャスティン・トルドー元首相とアーティストのケイティ・ペリーのふたりが、この地区でバー「Taverne Atlantique」からレストラン「Le Violon」へとハシゴする姿が目撃されている。

5月から9月にかけて、この地区の通りは車両通行止めとなり、クールな人々のためのランウェイと化す。ル・プラトー・モン・ロワイヤルでは年間を通じて、ベンチャー企業のオフィスとして使われている数世紀前の教会建物を眺め、無料の野外演劇を楽しみ、ビンテージブティックに立ち寄り、モントリオールで愛される老舗から歩道にあふれる新しい話題の店まで食べ歩きを楽しむことができる。

その中には、カナダでいま最も注目を集めている新しい寿司店の一つも含まれている。

完璧な一日:Café Alphabet」でアイス抹茶を、「Bernie Beigne」でシュガーシロップをかけたドーナツを手に入れて一日をスタートするといいだろう。

その後は、「Librairie Drawn & Quarterly」の棚を眺め、「Au Papier Japonais」で美しい和紙や文房具を見て回る。昼食はモントリオール名物のベーグルスモークミートを買って、ラ・フォンテーヌ公園でピクニックを楽しむのがよい。

夕方には「Rouge Gorge」でポルノスターマティーニとセビーチェを味わうか、「Molenne」でシャンパンとキャビアを合わせるのもいいだろう。

その後はボザール様式の建築美を誇る「Théâtre Rialto」や「Mtelus」で華やかなステージを鑑賞。最後は、レトロダイナー「Chez Ma Tante」に立ち寄り、ケベック名物のプーティンで締めよう。

旅の計画:毎年6月に開催される10日間の国際的なストリートアートフェスティバル「MURAL」は、地区全体をストリートパーティーやDJセットを伴う野外美術館へと変貌させる。ただ、このメインイベントに参加できなくても、アート作品は一年中展示されているので、いつ訪れても「壁画探し」を楽しめる。

Laura Osborne

広告

23. ザ・リバティーズ(ダブリン)

ダブリンで最も古い地区の一つであるザ・リバティーズは、中世の遺構やテラスハウスが並ぶ一方で、街でも屈指の人気スポットが集まる場所。アルゼンチンスタイルのベーカリー「Bakeology」からクラシカルなパブに至るまで、多彩な魅力が揃う。

2024年には「Liberties Festival」がさらに規模を拡大し、「Guinness Storehouse」の展望バー「Gravity Bar」での日の出ヨガといったイベントも開催された。

近年では、衣料品の交換とアップサイクルの店「Change Clothes」やベーカリーの「Bold Boy Bakery」、現代的で洗練されたテーラー「Cleo Prickett Studio」といった新しいスポットも加わっている。

さらにデザインホテルブランドの「CitizenM」がアイルランド初のホテルの立地にこの地区を選び、アイルランドで最も型破りなミシュランの星付きレストラン「Variety Jones」も、ザ・リバティーズへ移転してきた。これ以上、何を望むことがあろうか。

完璧な一日:新しくオープンしたホテル、「Citizen M」で目覚めたら、「聖パトリック大聖堂」の庭園を散策。「マーシュ図書館」に立ち寄り、そこに住んでいると伝えられている幽霊の気配を感じてみよう。

その後は「Two Pups」でコーヒーを飲みつつ、中東のスパイスのザタール、フェタチーズ、ホットハニーを使ったペイストリーを味わおう。そこからフランシス・ストリートを上ってアンティークショップを巡り、「Some Neck」のギターや「Space Out Sister」のヴィンテージランジェリーを見て回るのも楽しい。

夕食は予約が取れていれば「Variety Jones」で味わうのがベスト。コーク・レーンにある「Lucky’s」で絶品のピザを楽しむのも一興だ。

旅の計画:7月に開催される「Liberties Festival」に合わせて訪れるのがおすすめ。それが難しくても、毎月最後の週末に開催されることが多い「Dublin Flea Market」に合わせてこの地区に足を運ぶのもよい。

Nicola Brady

24. ノース・メルボルン(メルボルン)

メルボルンの中央商業地区のちょうど外側に位置しているものの、ノース・メルボルンには心ひかれる小さな町のような雰囲気が漂い、まるで別世界のように感じられる。もともとの名称は「ホッサム」で、州内で最初に自治体の地位を与えられた町の一つという歴史を持つ。

この活気ある地区の中心はエロール・ストリートだ。カフェやバーが並ぶ道幅の広い通りで、歴史あるビクトリア朝時代の店構えが続く。

この地区には、強いコミュニティ意識があり、住民の半数は海外出身。そのため、多彩な料理文化が広がっているのも特徴だ。

Manzé」はメルボルン初のモーリシャス系ワインバーであり、「Moroccan Soup Bar」では北アフリカ風のベジタリアン料理を楽しめる。「Le Bajo Milkbar」ではふんわりとして、「映える(ばえる)」日本の食パンが味わえる。また、カルチャーシーンも盛んであり、「Gallerysmith」や「Arts House」「Meat Market」などでその魅力に触れることができる。

完璧な一日:晴れた日には「Bread Club」や「Auction Rooms」でコーヒーとスイーツを手に入れ、エロール・ストリートの中央を走る緑地帯に腰を落ち着け、人々の行き交う様子を眺めてみるのはどうだろう。

Heartland Records」でレコードをディグった後は、「Queen Victoria Market」の屋台をぶらりと巡ろう。夕食には「Courthouse Hotel」でイギリス風パブ料理を楽しみ、最後は「Bear’s Wine Bar」や「Prudence」で一杯飲んで締めくくるのがいい。

旅の計画:Queen Victoria Summer Night Market」は必見。11月から3月までの毎週水曜の夜に開催され、ストリートフードやライブ音楽、多彩な買い物を楽しむことができる。

Leah Glynn

広告

25. ポルタレス(メキシコシティ)

スペイン人副王統治時代の歴史を持ち、カルロス・モンシバイスのような作家たちに愛されたポルタレスは、いまや若者やカップル、そして高騰する家賃やメキシコシティの喧騒から逃れたい人々に人気のホットスポットとなっている。

この街はかつてメキシコシティ初の映画館があった場所でもあり、家具のバザーやアンティークマーケット、趣ある公園やオーガニックフードの屋台などを通じて、ボヘミアンな雰囲気を感じることができる。

家族向けの地区でもあり、市内でも特に安全な行政区の一つだ。昔ながらの家族経営のダイナーやカフェが点在し、公園も数カ所ある。なかでも最も有名なのは「ベナドス公園」で、週末にはプラネタリウムや野外劇場も楽しめる。

完璧な一日:一日の始まりは「Room Café Especial」でハンドドリップコーヒーを楽しむことから。交通博物館で電車を見学し、社会的使命を掲げながら、美味しい料理を提供するレストラン「Tierra Adentro」へ向かおう。ここではミートボールの注文を忘れずに。

その後、最も古いプルケリア(メキシコの伝統的な醸造酒のプルケを出す店)の一つ「La Paloma Azul」を訪れ、オーツ風味のクラード(フレーバー付きプルケ)を味わおう。

午後には「California Dancing Club」でダンスを楽しみ、最後にフリーマーケットでビンテージの掘り出し物を探して一日を締めくくるのがよい。

旅の計画:8月20日はチュルブスコの戦いを記念する日。戦闘博物館では歴史的な騎馬行進や市民式典、各種文化イベントが行われる。


Mauricio Nava

26. ダベンポート(トロント)

郊外のストリートと、かつて工場や自動車修理場が立ち並んでいた活気ある大通りのゲリーアベニューを背後に抱えるダベンポート。ここはいま、活気あふれるパティオ、ベーカリーカフェ、カルチャースペースとして使われている倉庫が点在するヒップなエリアとなっている。

クリエーティブな人々を引き寄せる地区であり、その中心にはトロントで最も注目される新しいレストランの一つ「General Public」がある(牛脂マヨネーズとともに提供される麦芽パウダーをまぶしたフレンチフライを、一つだけでやめられるか挑戦してほしい)。

そのほか、クラフトビール醸造所やアンダーグラウンドなナイトスポット、サステナブルな精肉店、革新的なパスタを提供する「Famiglia Baldassarre」など、クールな人々が集うスポットも多い。

近年はアートとデザインのハブとして急成長しており、女性作家を特集することで知られる「Casson Hardware」、黒人オーナーによるクリエーティブスペース「All Ours Studios」、さらに「Uma Nota Culture」による「Geary Art Crawl」などが地区の魅力を彩っている。

完璧な一日:歴史ある「Canada Foundry Company Powerhouse」内の「Balzac’s Powerhouse」で、クリーミーな抹茶ラテとチェダーチャイブ味の食事系スコーンを注文して、朝のエネルギーをチャージ。その後は、ファインアートの写真作品に特化した「Cardinal Gallery」へ立ち寄るとよい。

ランチには「Amelia’s Market」のスパイシーなナスのサンドイッチ、あるいは「Parallel Brothers」の驚くほどおいしいファラフェルを堪能すべきだ。

午後は「Paradise Grapevine」の「Space Cowboy darty」(フローズンドリンクマシーンと電動ロデオマシーンで盛り上がる昼間のパーティー)に繰り出すのもいいだろう。

夜の締めくくりには「North of Brooklyn Pizza」のピザをスライスで食べ、「Standard Time」で深夜まで続く最高の音楽を楽しむとよい。

旅の計画:夏にダベンポートのビールシーンに触れ、改装された100年の歴史を持つ馬小屋内にある「Blood Brothers Brewery」で氷のように冷えたビールを味わうとよい。おまけの立ち寄りスポットとして、ピンボールマシンやミニアーケードを楽しめる「The Greater Good」もある。

Laura Osborne

広告

27. リトル・リバー(マイアミ)

マイアミの多くの地区と同様に、リトル・リバーも現在ブームの最中にある。それが特に顕著なため、我々はこの地区を2年連続でマイアミで「最もクールな街」に選んだ。

ストリートアートが広がるウィンウッドや、華やかなデザイン・ディストリクトのすぐ北に位置するリトル・リバーは、無骨で実用的、そして整えられていないありのままの魅力にあふれており(家賃も低めで)、クリエーティブな人々や地元住民を惹きつけてやまない。

かつての自動車修理場の隣に並ぶのは、ミシュランの星付きレストランや設備が充実したジム。看板が取り外された白地の外壁の奥では、次の注目スポットがひそかに開店準備を進めているかもしれない。

ZeyZey」で新しい自分好みのバンドを見つけ、朝食にはコーヒーショップ「Imperial Moto」前の土曜限定の出店「Adrian’s West Coast Burritos」でマイアミ随一のブリトーを味わおう。

気取らないフランス風カフェ「Artpie」でビンテージアイテムに囲まれるひとときを楽しむのもいいだろう。このカフェのいわく言い難い魅力はリトル・リバーのクールであることがよくわかっている人々の心をしっかりとつかんでいる。

完璧な一日:まずは、マイアミでも最先端のジムの一つ「Legacy」でしっかり汗をかこう。運動の合間の休憩の仕上げに入るコールドプランジ(冷水浴)や、その場で受けられるフィジカルセラピー、さらには静かなコワーキングスペースまで備えた充実の施設だ。

その後は野趣あふれる独創的な花々で話題のフラワースタジオ「Rose Coloured」で、ブーケを手に入れて自分へのご褒美にするとよい。

昼食は「Macchialina」チームが手がける愛らしいピザ屋兼小売店「Bar Bucce」で。創造的なピザ(シュリンプピザもある)や上質なイタリアワインを提供している。なお、リトル・リバーにはマイアミ屈指のレストランSunny’s」があり、夕方5時になったらぜひ訪れたい場所でもある。マティーニは絶品、パスタは完璧、トロピカルで華やかな美しい空間は言うまでもなく魅惑的だ。

最後は近くの居心地のよいAirbnbの物件までぶらり歩き、炭水化物をたっぷり取ったことで襲ってくる睡魔に身を任せ、すっきりした朝を迎えるといいだろう。

旅の計画:この場所を訪れるべきタイミングを2語で表すとすれば、それは「Art Basel」だ。サウスビーチで開催されるこの大規模イベントは、12月の「Miami Art Week」の幕開けを飾り、数々のパーティーやギャラリーのオープニング、見逃せない展覧会で街を熱気に包む。

2025年特に、リトル・リバーの注目ギャラリーPrimary」「Nina Johnson」「homework」などがどのような展示を準備しているのか、非常に楽しみである。

Virginia Gil

28. ケマン(ジャカルタ)

ケマンは、ジャカルタの高層ビルやデザイナーズモールが立ち並ぶスディルマンセントラルビジネス地区SCBD)のすぐ南に位置するが、清々しく落ち着いた場所だ。創造的でボヘミアンな空気が漂い、印象的なアートギャラリーやデザインショップ、インディーズ系ブティックが点在。食通たちは、夕暮れ時になると歩道にずらりと屋台が並ぶ、ジャラン・ケマン・ラヤやジャラン・バンカを目指してやってくる。

隣接するSCBDが街のパーティーの中心地である一方、ケマンの隠れ家バーやカジュアルなバーは、より地に足のついた落ち着いた雰囲気で、夜をゆったり過ごすには最適だ。

完璧な一日:Toko Kopi Tuku」のコーヒーで一日をスタートしたら、ジャラン・ケマン・ラヤに沿いにあるアートギャラリーを巡ろう。現代アートセンターである「Dia.lo.gue」に立ち寄り、展示やアート教室を楽しみ、併設の居心地のよいカフェでひと休みしたら、冷房の効いた「Lippo Mall」で暑さを避けるのがよいだろう。

さらにショッピングを楽しみたい場合は、「Cayenne Home」「The Papilion」「Elements Concept」といったデザイン系ショップを訪れるのもおすすめ。食事は近隣の屋台をハシゴして地元料理を頬張り、「Barchi」のインドネシア風カクテルで喉を潤そう。夜の締めくくりには「1920 Lounge & Bar」でライブ音楽を楽しめば完璧だ。

旅の計画:Palang Pintu Festival」が開催される6月に訪れるとよいだろう。ジャカルタの先住民族ベタウィの文化やインドネシアの舞踊、歌、料理を屋外で祝う祭典だ。

Leyla Rose

広告

29. ボタフォゴ(リオデジャネイロ)

ボタフォゴは決して立ち止まることがない街だ。一度ピークに達したように見えても、この活気あふれるリオの地区では、改装されたタウンハウスや古いガレージに新しいバーやレストラン、ギャラリー、カフェが次々とオープンし続けている。

夜になると歩道は人であふれ、「Fala」「Macuna」「Tão Longe Tão Perto」「Polvo」「Quartinho」といったスポットは常に満席で、ダンスフロアになってしまう店もある。昼間は「Dainer」「Cirandaia」のようなクールなカフェと、のんびりとしたブランチスポットの街になる。

フードシーンのレベルも一級で、力みのない魅力と料理界の大物の風格が共存している。例えば「Miam Miam」「Ferro e Farinha」「Marchezinho」「Lazy」といったカジュアルな名店から、「Lasai」「Oteque」といったミシュラン星付きの重鎮まで、多彩な店が揃っているのだ。

完璧な一日:一日の始まりは「The Slow Bakery」で焼き立てのサワードウブレッドを楽しむとよい。その後は、ギャラリーの「Athena」や「Cavalo」で現代アートの展示をチェック。昼食には「Sult」でブラジル風イタリア料理のコンフォートフードを味わい、午後は「Chora」のエスプレッソでひと息つこう。

夜には、「Botica」「Tero」「Chanchada」のいずれかでテーブル席を確保しよう(なければ、歩道でも)。この3つのバーは、音楽とドリンク、そして心地よい雰囲気を夜更けまで存分に味わうのにおすすめだ。

旅の計画:カーニバルは正式には2月の開催だが、リオでは早くも1月から、プレカーニバルシーズンが始まる。ボタフォゴもパーティーの雰囲気に包まれる。

Lívia Breves

30. 上環(香港)

香港にいくつもある高層ビル群に挟まれた地区の中でも、上環(ションワン)には安定した人気がある。その理由はタイムアウト香港のオフィスがここにあるから、というだけではない。上環は中環(セントラル)から徒歩圏内にありながら、香港の歴史と文化が凝縮されているからだ。

イギリスがこの地に初めて上陸し「ユニオンジャック」を掲げた場所には、いまも趣ある庭園が残る。坂道に並ぶ長屋や伝統的な生活用品店、靴修理店・金属加工店・鍵屋・花屋といった昔ながらの商いからは、この地域に色濃く息づく中国の生活文化を感じられる。

香港最古かつ有名な寺院の一つから、アーティスティックなストリート壁画まで、上環には香港のエッセンスがすべて、魅力的にまとまっているのである。

完璧な一日:スタイリッシュなカプセルホテル「Sleeep」から出発し、ハリウッド・ロードを西へ進もう(途中のストリートアートも見どころだ)。行き着く先は、香港でも最も重要な寺院の一つ「文武廟」。そこから数分歩けば、カフェやインディーショップ、ギャラリー、レストランが集まる流行の太平山地区にたどり着く。

下り道からキャットストリートに入り骨董品を探しつつ、昼のカフェイン補給のためにレトロな「Halfway Coffee」に立ち寄るのもいいだろう。

クイーンズ・ロード・セントラルとボンハム・ストランドの角にある戦前の歴史的建築物を鑑賞したら、ポゼッション・ストリートを上って、ミシュラン二つ星の「Tate Dining Room」で夕食を取るのがおすすめだ(予約は必須)。

最後は「アジアのベストバー」に選ばれた「Bar Leone」の姉妹店であり、寝酒を飲むのにぴったりの「Montana」で締めくくるのがよい。

旅の計画:毎年8月か9月に開催される「Hungry Ghost Festival」では、特設の竹の舞台で伝統演目を楽しむことができる。

Catharina Cheung

31. バランコ(リマ)

バランコはリマで最も歩きやすい地区であり、ペルーの首都・リマの中でも観光地が多いミラフローレスのすぐ南、沿岸沿いに位置する。

昔からボヘミアンな雰囲気を持ち、幻想的な壁画で有名であるほか、世界水準のアートギャラリー、ブティックホテル、にぎやかなバーが立ち並ぶ。そして、その野性的なルーツをまったく失うことなく、現在では世界的に有名なレストランを輩出する地となっている。

2025年には、バランコ中心部のすぐ南に位置する「Kjolle」が、「世界のベストレストラン50」で第9位にランクイン。シェフのピア・レオンによるアンデスの食材を革新的に用いた、食べるのが惜しいほど美しい料理が注目された。アンデスの彩り豊かなジャガイモやオカなどの風味豊かな根菜を用いた彼女のレシピを、ぜひ試すべきである。

完璧な一日:アートにあふれた「Hotel B」で目を覚まし、北へ徒歩15分の「リマ現代美術館」へ向かおう。その後は南へ進み、シェフのフアン・ルイス・マルティネスによる創造的なペルー・ベネズエラ融合料理を楽しめる「Mérito」で昼食を。

1ブロック歩いて緑豊かな「ムニシパル・デ・バランコ公園」を散策し、続いてラ・エルミタ通りを下ってバランコの有名な壁画をチェックしよう。絶景スポットの「Mirador Catalina Recavarren」で夕陽を眺め、さらに南へ歩いて「Kjolle」で夕食(事前予約必須)を取る。

夜は「Ayahuasca」の屋外席電飾に照らされながらドリンクを楽しみ、1日を締めくろう。

旅の計画:ペルーの海岸砂漠に位置するバランコは、散策するのに一年を通して快適だ。しかし、トップクラスのレストランの予約は、観光客の少ない11月と3月の方が取りやすい。

Heather Jasper

32. モント・キアラ(クアラルンプール)

市の中心部の渋滞や観光客向けに料金をつり上げている商店とは無縁のモント・キアラは、クアラルンプールでも最も人気の高い地区の一つである。ここでは、職人技を感じられるベーカリーやピラティススタジオが、インターナショナルスクールやファーマーズマーケット、サードウェーブ系カフェと自然に共存している。

活気の中心はキアラ通り沿いの商業地区。洗練された高層ビル群には、ブティックジム、バー、レストラン、そして市内でもトレンドの最先端を行くグローサリー「QRA」が集まっている。

一方、隣接するスリハルタマス地区も見逃せない。路上にはマレーシアを代表するストリートフードの「ラムリーバーガー」の屋台が並ぶ。また、「Kantan」では市内では珍しい本格的なクランタン料理が味わえ、数十年変わらない地元のパブ「Backyard」も健在だ。

完璧な一日:朝は「Kopenhagen Coffee」でブレックファストボードとスペシャルティコーヒーを楽しむか、「VCR Stacks」でパストラミメルトとペストリーを味わうのがよい。腹ごなしには、ブキットキアラ公園で朝のハイキングをするか、職人の作った品々が並ぶマーケットやブティックがある「Publika」でのショッピングに繰り出すとよい。

ランチは、地元の隠れた人気店「Laai Thai」でパッタイを。ランチを食べ過ぎないようにして余力を残し、「Niko Neko」の抹茶を、サクサクで知られる「Lachér Patisserie」の焼き菓子と合わせて楽しむのがおすすめ。

夕方にかけては「Art Gallery」で催しをチェックし、「Atelier Binchotan(備長炭坊)」のシェフオーナーであるラウ・カー・ホンがフレンチに原点回帰して本領を発揮した「Bistro Léa」でディナーを取るとよい。食後には、新進気鋭の「Sits」でクラフトビールとスモールプレートを試し、まだ夜が終わらないなら「Kokomo」のダンスフロアに繰り出すのが定番だ。

旅の計画:9月と10月にはアートフェア「MATRADE」と「MITEC」が開催される。一方、12月から2月にかけては、クリスマスイルミネーションや新年の祝祭、そして華やかな春節の祭りが街を彩る季節となる。

Ng Su Ann

広告

33. クラークスビル(オースティン)

クラークスビルは、活気のない街というイメージを払拭しつつある。長年、常緑オークの並木道や数百万ドルのコテージ、「Jeffrey’s」のような料理界の名店が存在感を示してきたが、近年では「Howard’s」をはじめとするローカルブランドや新しいバーが増え、ダウンタウンからノースラマー大通りを越えてわざわざ足を運ぶ人が増えている。

この地区の変革の歴史を今に伝えてくれるのは、「Hezekiah-Haskell House」だ。この地が解放奴隷のコミュニティとして始まったことなどを展示している。

クラークスビルの物語はヘルツォークムーロンの手による、歩行者重視の開発プロジェクト「Sixth&Blanco」でさらに進化を見せるだろう。このプロジェクトでは、保存と発展の両立を目指し、歴史的建築のファサードと現代建築の融合を試みている。

完璧な一日:Jospehine House」の芝生でブランチを楽しんだ後は、ウエスト・リン・ストリート沿いのショッピングへ繰り出そう。立ち寄るべきは、地元のカスタムサーフボードブランド「Mañana Co」、ハワイアンプリントの「Aloha Marina」、アウトドア好きに愛される「Howler Brothers Hacienda」だ。

途中、美しいバンガローを眺めつつ、「Clark’s Oyster Bar」でテーブルを確保し、カクテルを楽しむのもおすすめ。その後は通りの向かいにあるアジアンフュージョン「Bar Peached」でディナーを。締めに絶対に外せない韓国風かき氷のために、食べる量を少しセーブしておくとよい。

1日の終わりには、足を休めつつ、オアハカ風Airbnb物件のプールサイドで疲れを癒そう。

旅の計画:3月のクラークスビルは、2週間にわたる「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」の熱気の外側に位置していることから、SXSWの開かれているダウンタウンへの拠点として、戦略的な役割を果たす。また、この地区の芝生には野花が咲き誇るので、彩り豊かな季節を楽しめる。

Deven Wilson

34. マルギット・ネゲェド(ブタベスト)

スターシェフのアーダーム・ガライが、2025年に立ち上げる新しいレストランプロジェクト「Monokini Kantin」(すでに期間限定の仮営業で人気となっている)の場所を探した際、選ばれたのがマルギット・ネゲェドだった。ブダペスト全域にまたがる動脈ともいえる大通りの端に広がるこの地区は、近年変貌のペースを上げている。

同じくドナウ川の西側であるウーイブダにおけるバルトーク・ベーラ通りの成功を目の当たりにした地元自治体は、マーガレット橋近くのこの地区を新たに輝かせるため、起業家たちにトレンディなカフェやクールなブティックの出店を奨励している。

一方で、都市の再開発により住民の富裕化が進む前の名残も残っている。スペインと日本の料理を融合させた「Garai」の向かいにある靴修理店や、その近くの共産時代の「Lottery House」などがそれだ。ここには過去と未来のブダペストが肩を並べて存在しているのである。

完璧な一日:ボートホテルの「Grand Jules」で目を覚まし、散歩がてら「Montage」へ向かい、コーヒーとペストリーを楽しもう。「Maggie’s London」で古着、「Rongybaba」で独創的なアクセサリー、「Kolibri Art Studio」でアメリカンポップアートの限定版プリントというように、午前中いっぱいはニッチな分野の買い物を堪能するのがおすすめ。

その後、文学愛好家の集う「Bookta」で昼食を。「Bem Cinema」で英語対応の映画を鑑賞し、併設の、歳月を積み重ねた趣を感じるバーでくつろぎ、夜は廃墟バー「Manyi」でアンダーグラウンドな音楽に耳を傾けよう。

旅の計画:20259月から来年7月にかけて、マルギット・ネゲェド周辺で開催されるカルチャーイベントの詳細は、同地区のFacebookページで確認できる。また、新たにオープンした「タイムアウトマーケットブダペスト」を訪れる際に、この地区を拠点とするのもよいだろう。

Peterjon Cresswell

広告

35. グレンパーク(サンフランシスコ)

まずは、一番大事なことを言おう。グレンパークは人に例えれば容姿端麗な場所である。1906年の地震後に急いで建てられた20世紀初頭の建築様式やスパニッシュ・ミッション様式の住宅が並び、季節によっては厚い霧が通りを覆う壮大な景観が広がる。

見どころは66エーカーに及ぶ広大で野趣あふれる緑地、「グレンキャニオンパーク」だ。深い渓谷や、市内に残る数少ない自然のままの小川が流れ、春の野花が咲き、コヨーテや鹿といった野生生物にも出合える。

グレンパークは、ノーエバレーやバーナルハイツといった知名度の高い地区に隣接していながら、田舎の村のような独自のアイデンティティを持っている。大半が住宅街であり、結束の強いコミュニティと、魅力的なショップや飲食店が揃う。さりげなくクールなグレンパークにはサンフランシスコのほかの地区のように押しの強さはないが、それこそがこの地区の魅力なのだ。

完璧な一日:サンフランシスコ湾を見渡すデッキ付きのAirbnb物件でコーヒーを楽しんだら、まずは愛らしい「Glen Park Cafe」で朝食をとろう。その後はグレンパークグリーウェイへ。店舗が集まる一角から「グレンキャニオンパーク」へとつながる水辺の緑地帯で、その先には、ツイン・ピークスまで伸びる往復3.7マイルの穏やかなトレイルコース、「Creek to Peaks」が待っている。

ハイキングを終えたら、チェネリー・ストリートを散策してみたい。「Bird & Beckett Books and Records」や「Cheese Boutique」(名前の通りチーズの店)、可愛らしいギフトショップ「Perch」のほか、レストランも充実しているので、腹ごしらえにも最適。例えば、ワインリストが充実したイタリア料理店「Manzoni」がおすすめだ。

店を出たらInstgram映えする「Burnside Mural」で足を止め、最後は良質な大衆パブ「Glen Park Station」で一杯やるのがよいだろう。

旅の計画:夏期の月の第3土曜日を狙うのがおすすめだ。「Glen Park Night Market」シリーズが開かれ、ライブ音楽やDJに加え、クラフトマーケットやアートワークショップも楽しめる。

Erika Mailman

36. ミザ(アブダビ)

かつては飾りっ気のない主要工業地帯だったミナザイード(Mina Zayedは、今やそうした過去を振り払い、アブダビで最も話題の新興地区「ミザ」(MiZa)へと生まれ変わった。

貨物倉庫は、アートの展示、フーディー向けのポップアップ(期間限定の店舗)、そして冗談抜きでおいしいコーヒーが飲める空間へと姿を変えている。他の地区との境界付近にはまだわずかに工業地帯の名残があるが、それもまたこの地区の魅力の一部だ。

文化スポット兼展示スペースの「421 Arts Campus」や新人クリエータの展示や交流の場「The Alley」がハブになり、アーティストや起業家、仕事終わりに文化に触れたい人々が磁石に引き寄せられるように、ミザへやって来る。

さらにここ数カ月の間に、地元で評価の高いピザ店「Marmellata」チームによるサンドイッチ店「Barbassi」や、地元発の人気アイスクリーム店「Mina Creamery」がこの地区のフードシーンに彩りを加えた。間もなく新しいマンションも立ち並び、格子状の通りにさらに活気をもたらすことだろう。

今まさに、クールでクリエーティブ、誰もが訪れたくなる注目の新興地区である。

完璧な一日:一日の始まりは「AURO Café」のフラットホワイトから。テラス席で行き交う人々を眺めながら、ミザが目覚めていく様子を楽しもう。

421 Arts Campus」に足を運び、最新の展示を見たり、ワークショップに参加したりして刺激を受けた後は、「Barbassi」の具入りのフォカッチャで再びエネルギーの補充を。常識破りのボリュームにびっくりするはずだ。

その後は、「Dukkan421」で地元発のユニークなアイテムを見て回り、「Ripple」や「Mina Creamery」でアイスクリームを食べてクールダウンするのもよいだろう。

日が暮れる頃には、「Smokin’ Barrel」でスモーキーなブリスケットを堪能し、「The Alley」を散策すれば、ライブ音楽やインディーズマーケット、ポップアップアートに出合うことができる。

旅の計画:The Alley」で毎月開かれるポップアップイベントに合わせて訪れれば、ストリートフードやアートショーとともに、本格的なブロックパーティーの雰囲気を味わえる。

Yousra Zaki

広告

37. ビジャ・デボート(ブエノスアイレス)

ビジャ・デボートは「ブエノスアイレスの庭」として知られ、その呼び名のとおり、静かな並木道があり、優雅な住宅が立ち並び、この上なく魅力的な雰囲気にあふれている。

地区の中心に、人々が集いマーケットも開かれる緑豊かなアレナレス広場があり、その周辺には地元のレストランが軒を連ねる。広場からは「ラテンアメリカ芸術の散歩道」が伸びており、ディエゴ・リベラやパブロ・ネルーダをはじめとする著名なラテンアメリカの芸術家・作家に捧げる17の花壇が設けられている。

この地区にはサッカー伝説が多く存在し、アルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナが長年住んだ場所でもある(彼の暮らした家があるセグローラ・ストリートとアバナ・ストリートの交差点はぜひ訪れたい)。

さらに近年では、歴史あるバーやレストランに加え、「4TA PARED」のような新しい前衛的レストランも登場し、この伝統的な地区を今話題の食文化の人気スポットへと押し上げている。

完璧な一日:朝は1927年以来、この地で伝統を守り続けてきた著名なバー「Café de García」で、本物のポルテーニョ(ブエノス・アイレス市民)ように過ごすことから始めよう。

アレナレス広場を散策した後は、ビジャ・デボートで120年の歴史をもつ旧女子修道院を改装した「ÁVITO」でブランチを。デザートに話題の「Betular Patisserie」で菓子を楽しみ(マカロンがおすすめ)、華やかな装飾を誇る「パドヴァの聖アントニオ大聖堂」を鑑賞しよう。

その後は「ラテンアメリカ芸術の散歩道」を巡るのもよし、よりアクティブに過ごしたいなら南米最大の屋内アイスリンク「Fantasy Skate」に足を運ぶのもいいだろう。

夕食は、予約が取れれば「4TA PARED」で旬の食材によるコース料理を堪能したい。2024年と2025年のミシュランガイドでも推薦されている実力店だ。

気軽に食事を楽しむなら「Buche」で街一番のシャルキュトリー(食肉加工品)のピカーダ(盛り合わせ)を、マルベック種のワインとともに味わうのもおすすめ。一日の最後は「Devoto Theatre」での観劇で締めよう。

旅の計画:訪れるのに最適なのは、アルゼンチンの春にあたる10月と11月。この時期は穏やかな気温と長い日照時間に恵まれ、花咲く樹木に彩られたこの地区は、ブエノスアイレスでも屈指の緑豊かなリゾート地となる。

Pilar Tapia

38. メローリー(デリー)

メローリーは、現在の首都、デリーを構成する7つの古くからある都市のひとつで、その中でも特に古い歴史を誇る。しかし、過去にとらわれてはいない。

この地区の緑豊かな路地には、シックなカクテルバーや洗練されたブティック、市内でも最も華やかな人気スポットが軒を連ねている。その中心にそびえ立つのが、12世紀に建てられた塔の「Qutub Minar」だ。

夕暮れ時にはライトアップされ、街の景観の中で圧倒的な存在感を放つ。さらにこの地区には、華やかさの裏で、デリーの日常の暮らしも息づいている。活気ある卸売市場、にぎやかな住宅街、さらには18ホールのゴルフコースも存在する。

完璧な一日:The Grammar Room」でブランチを楽しもう。ここでは、卵料理を韓国風、トルコ風、パルシー風といったちょっと変わった味付けで食べられる。日差しが強くなる前に「Qutub Minar」の塔を訪れるのがおすすめだ。

散策の後は、さまざまなデザイナーのアイテムが見られるセレクトショップを見て回ろう。例えばクラシックな品なら「Ogaan」、パーッとお金を使いたい気分のときには「Pernia’s Pop-Up Shop」がおすすめだ。

その後は、200エーカーの荒野に100以上の遺跡が点在する考古学公園の木陰で、強い日差しをやり過ごそう。夕方になったら「Bo Tai」に向かい、テラス席を確保。ライトアップされた「Qutub Minar」を眺めながら味わう、看板メニューのレッドカレーとカクテルは格別だ。

旅の計画:デリーを散策するのに最適なのは、屋外で快適に歩ける冬の始まり頃だ。秋に訪れれば「Phoolwalon ki Sair」という花祭りを楽しめる。

1800年代から続くこの祭りでは、地元の人々がヒンドゥー教とイスラム教の両方の寺院に色鮮やかな供物を捧げ、デリーならではの伝統と宗教の調和を祝う。

Kunal Bhatia

広告

39. ポブラチオン(マニラ首都圏)

地元の人々から「ポブ」と呼ばれるポブラチオンは、マニラ首都圏のフィリピンを代表する金融・ビジネス街、マカティの中心地だった。しかし、狭い路地や古い建物では、1990年代から2000年代の急速な発展を抱えきれなくなり、ビジネスの中心は川の向こう側へと移った。

その結果、ブティックバー、コーヒーショップ、アーティストの滞在拠点、独立系レストランを引き寄せる格好の地となった。注目すべきは、このシフトが行政主導ではなく自然発生的に生まれたという点だ。

現在のポブラチオンは、人為的に作られた街ではなく、できるべくしてできた街としての自然なリアリティが魅力となっている。川沿いの一角は、アーティスト、バックパッカー、地元のクールな人々の拠点となっており、深夜まで営業する多数の屋台がフーディーのたまり場となっている。

日中は洗練されたコーヒーショップやアート展示、木陰を歩く散策やさまざまな買い物を楽しめる場であり、夜はライブ音楽やにぎやかなバー、そして食べきれないほどの良質な料理が揃う。

完璧な一日:コーヒーショップの選択肢は豊富だが、選んで間違いがないのは「Commune」である。アールデコ様式建築の、ポブラチオンの象徴的存在で、屋内席と日陰のルーフトップ席の両方を備えている。

そこから徒歩10分ほどで、1620年創建のバロック様式教会「Saint Peter and Paul Parish」に着く。近くを流れるパシッグ川沿いには、「マカティ ポブラチオン公園」があり、緑豊かなオアシスとして人間観察に最適な空間を提供している。

食事は「El Chupacabra」で、タコス、ケサディーヤ、ナチョスなど多彩な料理をカジュアルに楽しもう。そして最後は「Fun Roof」へ。まばゆい照明、アーケードゲーム、映画「フラッシュダンス」をも凌ぐネオンに彩られた遊び場で締めくくるのがよい。

旅の計画:「Cloudscape Art & Music Space」では、多彩なアーティストやイベントを楽しむことができるので、何が行われるのかチェックしておこう。

毎週日曜の朝にはマカティ全域で歩行者専用の車両通行止めゾーンが設けられ、マーケットや穏やかな休日のひとときを満喫できる。

Neil Armstrong

東京の街を楽しみたいなら……

  • Things to do

下町情緒たっぷりの亀有。国民的な人気漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(以下、こち亀)の舞台として知られ、街の数カ所にある両津勘吉(以下、両さん)の銅像と記念撮影したり、漫画内に登場するゆかりの地を巡ったりと、こち亀の世界を体感できる場所が豊富にある。

また、2024年には高架下に最新アートスポット「スクワット 亀有アートセンター(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)」(以下、SKAC)が誕生し、カルチャー面も盛り上がりを見せている。多くの人でにぎわう商店街「ゆうろーど」でグルメを楽しんだり、地元客に人気のバーをハシゴしたりするのもいいだろう。

本記事では、多方面で活気づく亀有でしかできないことを5つ厳選して紹介したい。

  • Things to do

相撲の街として知られる両国。街を歩けば相撲部屋が点在し、力士が行き交う姿に出会えるのは日常の風景だ。江戸時代には歓楽街としてにぎわい、その名残は今も息づいている。1718年創業の猪肉料理の老舗や、かつて勧進相撲が行われた「回向院」など、歴史の足跡をたどれる場所も多い。

一方で、新しいカルチャーの風も吹き込んでいる。2016年には「北斎美術館」や「両国 江戸NOREN」がオープンし、2024~5年ごろにかけては話題のカフェが増加している。本記事では、そんな街の「いま」を感じさせる旬の店から、地元で愛され続ける老舗までピックアップ。

伝統と新しさがミックスされた街を歩いてみよう。

※2018年の記事を情報のみ確認してアップデート

広告
  • Things to do

「全国で2番目に小さい市」として知られる狛江市。徒歩で一周できるほどのコンパクトシティだからこそ、お店同士のつながりや地域の人々の交流が深いのが特徴だ。

また、「狛江フェスティバル」や「地べた音楽祭」などの音楽イベントが開催されるなど、音楽を愛する市民性も魅力の一つ。

南西には多摩川が流れ、川沿いでテイクアウトした食事を楽しむのもおすすめ。のどかな狛江の風景に癒されながら、ゆったりとした時間を過ごしてみては。

  • Things to do

東京23区の中でも、特に個性的な区として名高い杉並区。「アニメタウン」としても知られ、ガンダムの生みの親サンライズ社をはじめとする、約70の制作スタジオを有している。杉並アニメーションミュージアムの存在は、アニメ産業が区の経済の柱を担っていることの証だ。

また、商店街に活気があるのもこの区の特徴。多くの駅前に、それぞれ独特の色合いと雰囲気を持った商店街が存在している。本ガイドでは、クールな高円寺を中心に、阿佐ヶ谷と荻窪、西荻窪の面白いヴェニューを紹介。まずは各エリアの概要から見てみよう。

高円寺:アングラウンドな音楽シーンと、ヒップな飲食店やバーが立ち並ぶことで有名なエリア。8月に開催される阿波踊りの祭りは東京一。1年を通して「東京で最もクールな界隈」と自称している。

おすすめ
    最新ニュース
      広告