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「スクワット 亀有アートセンター(SKAC)」 Photo: Kisa Toyoshima
「スクワット 亀有アートセンター(SKAC)」 Photo: Kisa Toyoshima

亀有でしかできない5のこと

「こち亀」ゆかりの地から商店街のグルメやバー、注目のアートスポット「SKAC」まで

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下町情緒たっぷりの亀有。国民的な人気漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(以下、こち亀)の舞台として知られ、街の数カ所にある両津勘吉(以下、両さん)の銅像と記念撮影したり、漫画内に登場するゆかりの地を巡ったりと、こち亀の世界を体感できる場所が豊富にある。

また、2024年には高架下に最新アートスポット「スクワット 亀有アートセンター(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)」(以下、SKAC)が誕生し、カルチャー面も盛り上がりを見せている。多くの人でにぎわう商店街「ゆうろーど」でグルメを楽しんだり、地元客に人気のバーをハシゴしたりするのもいいだろう。

本記事では、多方面で活気づく亀有でしかできないことを5つ厳選して紹介したい。

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亀有といえば、歴史ある神社や寺が数多くある街。昨今、神社は漫画やアニメーションに縁のある「聖地」として、国内外からの人気スポットでもある。

境内にこち亀の両さんの銅像や記念絵馬があり、漫画内では両さんたちが境内でくつろぐ、ファンにはたまらない神社がこの「亀有香取神社」だ。

JR亀有駅から徒歩3分に位置する同神社は、緑が生い茂り、静穏で清々しい雰囲気。鳥居をくぐると、両さん銅像が出迎えてくれる。こち亀の登場人物による「亀有マップ」も設置され、昔の亀有の写真や文章、漫画内に登場するイラストで、この地域の移り変わりを知ることができる。土産にぴったりの、こち亀の記念絵馬とお守りも見逃せない。

開運厄除・勝負事・必勝・足腰健康・スポーツ復興の神様が祭られており、漫画『キャプテン翼』の原作者・高橋陽一が葛飾区出身であることから、必勝祈願・健脚祈願の同作の絵馬と、サッカーゴールの絵馬掛けも用意している。

さらに、スイーツとドリンクで一息つけるパティスリー「ラ ローズ ジャポネ(La Rose des Japonais)」が境内に併設されている。ピスタチオとベリーの「ピクシー」というケーキは、さっぱりとした甘さで絶妙なバランス。パティシエによる本格ケーキの種類は非常に豊富で、スイーツ好きはぜひ訪れてほしい。

参拝・祈祷(きとう)はもちろん、こち亀をはじめとした亀有の文化に触れられ、スイーツも楽しめる亀有香取神社は、パワースポットして充実した時間を過ごせるだろう。

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2024年11月、亀有駅前の高架下に「スクワット 亀有アートセンター(SKAC)」誕生した。 設計したのは、中村圭佑が率いる設計事務所のDAIKEI MILLS。同社が手がける「SKWAT」プロジェクトの一環で、アパレル店舗やオフィスといった固有の目的を持った空間では表現しきれない志向性を大々的に広げていく活動舞台の一つだ。

SKWATはこれまでも、南青山や「渋谷パルコ(PARCO)」などさまざまな場所で展開し、話題を集めてきた。

今回SKWATが手がけたSKACは、レコードショップアートブック専門店カフェ、オフィスが併設している。エントランスを入るとまず出迎えるのは、レコードやプレイヤー。奥にはアートブックがずらりと陳列されている。通路は広くベビーカーを押している人、犬連れで歩く人など、国籍・性別・世代を超えて幅広い人が気軽に集うスポットになっている。

地域の人の憩いの場から、文化的な人々のディスティネーションとしてまで、多様な機能を持つ文化空間なのだ。

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  • ラーメン
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JR亀有駅から徒歩3分、アーケード商店街「ゆうろーど仲町商店会」の一角に2024年7月、注目のラーメン店が誕生した。数店舗の家系ラーメン店で修行した店主が提案する、横浜家系の枠にとどまらない豚骨醤油ラーメンを提供している。

「ハウスラーメンヌードルズ」という店名は家系ラーメンをほうふつとさせるが、あえてはっきりと家系とはうたわず、あくまで「豚骨醤油スタイル」にこだわっているという。

基本となるメニューは「らーめん」と「チャーシューメン」というシンプルな構成だ。「らーめん」(900円〜、税込み)は濃口醤油スープに豚骨がしっかりと溶け込んだ粘度のある濃厚な一杯。濃厚さの中にもマイルドさも残した口当たりで、ストレートの麺が進む。弾力性があり、食べ応え抜群の肩ロースの豚チャーシューもおいしい。

ライスとの相性も抜群なので、注文するのを忘れずに。

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秋本治原作の漫画・こち亀をモチーフにした観光施設。作品の舞台となった葛飾区亀有地区を盛り上げることを目的とし、展示を通じて亀有の町を紹介する。

施設の1階部分は、派出所を再現したデザイン。「派出所の上に自分の記念館を造ってしまった主人公の両さんに部長が激怒、逃げ出した両さんの痕跡を来館者が追いながら展示会場を巡る」というユニークな仕掛けが施されている。

5階建の館内は、複製原画や両さんの「汚い部屋」の展示のほか、秋本の私物である模型や歴代のこち亀グッズが紹介。また、作中に登場するゲームやアイデアを再現した数十のマシンでも遊べ、こち亀ファンだけでなく、どんな世代でも楽しめる作りになっている。

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亀有で本格カクテルを味わうなら、地元客に人気のバー「バー フォー ピース(Bar Four Pieces)」へ。オーナーバーテンダーの池田聡詞が、「ザ ペニンシュラ 東京」の「ピーター(Peter)」で9年間勤めた後、地元・亀有でカクテルの魅力とバー文化の発信を目標にオープンさせた。

「カクテルを作る上で味の基本となる要素『ベース・甘味・酸味・苦味』という、味の決め手である4種類のバランス、材料一つ一つがパズルのように組み合わさり、一杯のカクテルが完成する」。このコンセプトを基に、リクエストベースで客に合わせた1杯を提供している。

オリジナルカクテルは、パイナップル・メロン・キウイなどを用いた季節のフルーツカクテルを創作。ジンとココナツリキュールを使用した「茗荷のジンフィズ」は、ミョウガの香りと微かなココナツの風味が感じられ、爽やかでさっぱりとした味わいだ。この夏は、スイカや自家製ミントを用いたカクテルを提供予定だという。

店内は、木材の家具と世界地図が随所にちりばめられ、オーセンティックで隠れ家的な雰囲気。駅から徒歩4分と立ち寄りやすい場所にあるため、客層は30〜40代を中心とし、20代や一人客も多いという。一人でしっぽりと飲みたい時や、仕事帰りに気軽に立ち寄ってほしい。

数カ月に1回、ワインに特化した日やゲストバーテンダーやDJを呼ぶイベント、入れたてのエスプレッソをカクテルに仕上げるバリスタとのコラボレーションイベントなども開催している。定休日やイベントなどの情報は月によって異なるので、公式Instagramを随時チェックしてほしい。

もっと東京を探索したいなら……

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どの路線の駅からも遠いが、それがもたらした聖域のようなピースフルな環境が魅力の和田堀公園エリア。環状第7号線の手前で善福寺川がS字形に屈曲した部分に位置する和田堀周辺は、古墳時代の竪穴式住居などの遺跡が発掘され、バードウォッチャーが野鳥観察に集まるのどかな場所だ。

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渋谷と吉祥寺をつなぐ、京王井の頭線沿線の中間ほどに永福町は位置する。街を象徴する神社、「杉並大宮八幡宮」が「東京のへそ」と呼ばれるように、東京都のちょうど中央でもある。この周辺には弥生時代の祭祀(さいし)に関する遺跡もあり、古くからパワースポットとされていた可能性もあるとか。

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