タイムアウト東京 > THINGS TO DO > 上野公園でしかできない11のこと
上野恩賜公園(上野公園)といえば動物園や博物館が有名だが、園内を散策すれば、歴史的な彫刻や遺物、古社寺、ポケモンをテーマにしたマンホールまで数多くの穴場がある。
春になれば桜が彩り、11月の中旬から下旬にかけてはあでやかな紅葉が楽しめることだろう。この上野公園を余すところなく楽しむために、本記事を活用してほしい。
タイムアウト東京 > THINGS TO DO > 上野公園でしかできない11のこと
上野恩賜公園(上野公園)といえば動物園や博物館が有名だが、園内を散策すれば、歴史的な彫刻や遺物、古社寺、ポケモンをテーマにしたマンホールまで数多くの穴場がある。
春になれば桜が彩り、11月の中旬から下旬にかけてはあでやかな紅葉が楽しめることだろう。この上野公園を余すところなく楽しむために、本記事を活用してほしい。
上野東照宮は1627年に建てられ、江戸幕府初代将軍の徳川家康をまつっている。現在の社殿(金色殿)は、この時の社殿を1651年に徳川家光が新たに造営し直したもので、豪華の彫刻が施された権現造だ。
唐門と透塀(すきべい)はともに金箔の上から岩絵の具で彩色されており、唐門には竜や花鳥、透塀には空想上の瑞獣などの彫刻を見ることができる。
文化財保護のため社殿内は非公開だが、透塀の内側から社殿を間近で見られる(500円、小学生200円、6歳未満無料)。『おまもり』やおみくじも忘れずに引いておきたい。
上野東照宮はぼたん苑でも知られている。1月1日〜2月中旬と4月中旬〜5月中旬の年2回、ぼたんが楽しめる(700円、小学生以下無料)ほか、9月末〜10月末にはダリアが咲き乱れる(500円、小学生以下無料)。
上野公園は、都内でも有数の桜の名所の一つだ。不忍池や大通り沿いを中心に、園内には約1200本の木がある。
春には、道なりに露店が並び、多くの花見客が見受けられる。毎年開催されている『うえの桜まつり』や夜間ライトアップは、残念ながら2022年は中止になったが、それでも華やかに咲く桜は一見の価値がある。
SNS映えのためだけに、朱色の鳥居が無数に並び立つ京都の伏見稲荷へ行くのはたやすいことではないかもしれない。しかし、上野公園に静かに鎮座する、しゃれた花園稲荷神社でも同じように鳥居の並ぶ石段がある。特に秋には周囲が紅葉し、フォトスポットとして完璧だ。
隣接する五條天神社と境内を共有しているので、併せて参詣するのもいいだろう。
上野公園を散策していると、日本史を彩った人物たちの銅像が数多くあることに気付くはずだ。
竹の台広場の噴水近くには、オランダの軍医であったアントニウス・フランシスクス・ボードワン(1820〜1885年)の銅像が建っている。ボードワンは、東大の前身の一つでもあった大学東校でも教えていた。このボードワンの進言によって、寛永寺の跡地に病院の代わりに現在の公園が開園することになったのは忘れてはならないだろう。
小松宮彰仁の印象的な銅像も見ておきたい。小松宮は明治維新以来、陸軍大将などを歴任。軍人として戦績を重ね、ヨーロッパを歴訪して諸外国との交流にも力を入れた人物だ。ほかにも、千円札の肖像画にも採用されている、医師で細菌学者の野口英世の像もある。
銅像巡りの最後は、何といっても明治維新で名をはせた西郷隆盛の銅像だろう。
ポケモンマンホール(ポケふた)は日本全国に点在しているが、東京には3つのエリア(町田市、小笠原村、台東区)しかない。上野公園はそのうちの数少ない一つだ。
国立科学博物館前にある「ポケふた」にはチゴラスとソーナノが、その道路を挟んではす向かいにある東京国立博物館前のマンホールにはヤジロンとドーミラーがあしらわれている。
これらのスポットは『ポケモンGO』のスポットでもあるので、興味のある向きはスマートフォンも忘れずに。各マンホールの正確な場所はポケふたの公式ウェブサイトで確認してほしい。
上野公園開園前にあった寛永寺境内には、かつて6メートルにもなる金銅の釈迦如来坐像(大仏)があった。
1631年に初めて建立された際にはしっくい製だったが、その後火災や地震などによって何度かの新鋳された。その後、1923年の関東大震災で破損した時には、寄進が集まらずに再建は断念。この地震で破損した胴部や頭部は第2次世界大戦で金属資源として供出されたが、顔面だけがこれを免れて、寛永寺が保存していた。
1967年になると、大仏の再建を祈願する祈願塔が建立され、1972年には関東大震災の頃にあった場所に顔面が安置され、現在に至っている。
これらの写真のパネルは、上野駅直結のUENO 3153で見られる。写真右側は、江戸時代の寛永寺を描いた『東都名所上野東叡山全図』。左側は、河鍋暁斎が1877年に開催された第1回内国勧業博覧会を描いた『東京名所之内 上野山内一覧之図』だ。江戸時代から明治時代にかけて、この地域がどのように変遷をたどったのかを説明してくれる。
海老名香葉子(落語家初代林家三平の夫人)によって2005年に建てられたこの『時忘れじの塔』は、東京大空襲で命を落とした人々を悼むための慰霊碑だ。犠牲者の中には海老名自身の家族も含まれており、平和を象徴する母子像には当時の悲劇を決して忘れないようにとの思いが込められている。
過ごしやすい季節だからこそ、秋にはやりたいことがたくさんある。「芸術の秋」を満喫するなら、1日かけて展覧会やおしゃれなショップ、カフェを巡り、美しいものに浸るプランをおすすめしたい。
上野にはたくさんの美術館や博物館が集結しているが、駅周辺だけでもステンドグラスや彫刻を楽しめるなど、街中がアートにあふれている。ここでは、上野周辺を散策しながら楽しめるアートスポットを紹介。心を癒やし、来週を迎えるエネルギーを蓄えてほしい。
冬の寒さも和らぎ、少しずつ春を感じる今日この頃。桜シーズンの始まりだ。ただし、今年も全ての都立公園で、シートを敷いての飲食や飲酒を伴う宴会などの自粛が求められている。語らいながら観る桜のことはしばし忘れ、静かに咲き、散りゆく花々に思いを寄せてみよう。
新宿御苑や上野公園などの都内有数の公園から、中目黒や国立といった郊外の街並みまで、東京のあちこちで桜を愛でることができる。カメラを片手に、東京の桜の名所に出かけてみては。
各会場の桜の開花状況については公式ウェブサイトなどで確認してほしい。
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