1. 東洋文庫ミュージアム
    画像提供:東洋文庫ミュージアム
  2. 村上春樹ライブラリー
    Photo: Kisa Toyoshima

東京、美しい図書館5選

豊洲、武蔵境、初台、駒込で知的な時間を過ごす

編集:
Genya Aoki
寄稿:
Yuuki Mochizuki
広告

タイムアウト東京 > Things to do > 東京、美しい図書館5選

図書館は親子連れや高齢者が来館しているイメージがあるが、東京には落ち着いた大人の時間が楽しめる魅力的な空間を有した図書館がいくつもある。

本に囲まれて穏やかな気持ちになれるだけでなく、ちょっと知的になったような優越感に浸れるため、友だちや恋人と訪れれば普段とは違う相手の顔が見れるかもしれない。

ここでは、東京にある美しい図書館を5館紹介する。建築美、本棚、抜群の眺望、人の内面が有する美しさなどさまざまな角度で切り取った魅力を堪能してみてほしい。

関連記事
日本で最も美しい書店&図書館9選

  • ミュージアム
  • 駒込

東洋文庫ミュージアム

六義園のすぐ近くにある東洋学の専門図書館。アジア諸地域の代表的な古典や知られざる名作、貴重な日記などを通じて、東洋学の魅力を、研究者だけでなく一般人にも普及させるために建てられた。

同館の一番の見どころである「モリソン書庫」は圧巻の一言。何段にも積み上げられた本棚に専門書が並び、それらを照明が優しく照らす。本が持つパワーに圧倒されるだけでなく、これまで紡がれてきたアジアの歴史の重さに胸を打たれる。

館内は木目調のデザインになっており、淡い光を放つ照明も手伝って落ち着いた空間を演出している。さらには、展示室と展示室をつなぐ通路も照明に工夫がなされており、読み応えのある文献を読んで凝り固まった頭を、リフレッシュしてくれるだろう。

12~14時は込み合いやすいが、夕方ごろは落ち着いている。

  • Things to do
  • 武蔵野

武蔵野プレイス

武蔵境駅徒歩1分の一等地で、さまざまな機能を持った新しい公共施設を目指す図書館。

そのコンセプトを体現するように、入館するとまず目に飛び込んでくるのは、本ではなくカフェだ。コーヒー、紅茶はもちろん、爽やかで優しい香りのハーブが使われている「エルダースカッシュ」といった本格的なドリンクまでラインアップ。カレーやパンケーキといったフードも充実している。話をしたり、本を読んだりしながら、まったりと飲食を楽しむことができるだろう。

かまぼこのように角が丸い「角R」を重視したモダンな建物設計もユニーク。隅の丸みが蚊帳の中に包まれているような安心感を覚えながら、のんびり過ごせるはずだ。

ドラマ「ユニコーンに乗って」や映画「流れ星が消えないうちに」にも登場したロケスポットでもあり、話題性も十分だ。

広告
  • Things to do
  • 豊洲

豊洲図書館

豊洲シビックセンターの9~11階に構える豊洲図書館。特筆すべきは9〜10階に設置されたテラス席だ。テラス席の周囲はオオシマザクラやハギ、ハマゴウといった季節の植物が植えられており、潮風が席まで届くこともある。高層ビルが立ち並ぶ大都会に位置しながら、都会と自然が同居した空間は心地よい。

夜になればタワーマンションのみならず、レインボーブリッジの明かりを一望できる。海に映るレインボーブリッジの光は幻想的で、最高の夜景スポットといえる。

近くにららぽーとがあるため、ショッピングに疲れた際の小休止に立ち寄るのもいいだろう。

  • Things to do
  • 参宮橋

手帳類図書室

コレクターによって集められた手帳が閲覧できる風変わりな図書室。年齢や性別、職業が載った目録から読みたい手帳を選ぶことができ、出合うことのなかった他人の日常をのぞき見できる。

コーヒーの染みが付いた手帳、学校の時間割が書かれたスケジュール帳、時代を感じさせるプリ帳など、その種類はさまざま。個性的な手帳から、書き手の当時の心境に思いを馳せたり、恋人や友達と一緒に書き手の性格を予想したりするのも面白い。

感情移入できる書き手と出会うとついつい時間を忘れて没頭してしまうかもしれない。長めの時間で予約しておくといいだろう(1時間1,000円から利用可能)。

住宅地のど真ん中に建てられており、アートギャラリーの「ピカレスク」が併設しているため、一見すると分かりにくい。訪れる際には事前に場所をチェックしておいた方が良いだろう。

広告
  • Things to do
  • 早稲田

早稲田大学国際文学館 村上春樹ライブラリー

隈研吾が設計を担当した、早稲田大学早稲田キャンパス内にある施設。卒業生である村上春樹が寄託、寄贈した小説作品の直筆原稿や執筆関係資料、作品の書評、約1万冊に及ぶ資料が所蔵される。

地下1階は村上の書斎をイメージした「村上さんの書斎」やカフェ、ラウンジを完備。1階は「ギャラリーラウンジ」スペースで、村上が1979年にデビューしてから2021年までの作品が一挙に展示してある。ここに並ぶほとんどが村上から寄贈された本で、その数は約1400冊を越す。

寄贈したレコードが並ぶ「オーディオルーム」では、村上作品を読みながら、村上秘蔵のレコードコレクションに耳を傾けることができる。村上ワールドに全身で飛び込んでみては。

もっと本を楽しむ……

  • レストラン
  • コーヒーショップ・喫茶店

温かいコーヒーを片手に、お気に入りのと向き合う時間ほど、心安らぐものはない。慌ただしく時間が過ぎていく東京だからこそ、ときには静かに本の世界に没頭できる、ブックカフェに出かけてみよう。

どの店も、本のセレクトから、メニューの質、空間のあり方まで、それぞれに工夫が凝らされている。客の居心地を考えた店づくりがなされ、帰りたくなくなるほどの居心地の良さだ。タイムアウト編集部がセレクトした25軒から、お気に入りを見つけてほしい。

  • バー

 

日常の延長線上にありながら、時に非日常へと誘ってくれる夜の読書時間。ここでは、ほっとひと息つきたいときにアルコールとともに読書が堪能できるブックバーを紹介する。

友人宅のようにゆったりできる西荻窪の書店から、日本のブックバーカルチャーの原点となった西麻布の老舗バーまで、店主の個性が光るよりすぐりの5軒の中からお気に入りの空間を見つけてみては。

新型コロナウイルス感染症の影響で、営業時間などは変更の可能性がある。訪れる前に必ず公式ウェブサイトなどで確認してほしい。

広告
  • ショッピング
  • 書店

近年、書店の数は減少傾向にある。「街の本屋さん」がなくなっていく現象が全国各地で相次ぎ、多くの人はその現状を受け入れている。しかし、その裏でいわゆる「独立系」書店といわれる旧来の流通システムに頼らない、インデペンデントな意思を持った書店がここ数年、急激な勢いで台頭してきている。

<なぜインデペンデント書店が増えているのか、興味があるなら:『インデペンデント書店の興隆期、自己表現として本屋を始める時代へ>

本記事ではそんなインデペンデント書店を紹介する。ブックカルチャーの概念を押し広げた名店から、簡単にはたどり着けない隠れ家、100年後も残る本に出合える場所、フェミニズムへの理解を深める出版社による書店、客が選書した棚が並ぶ場所など比べるほどに違いが浮き出る独創的なショップを厳選した。人の個性の数だけ書店がある。そんな時代が目の前に来ているのだ。さあ、新しい世界への扉を開いてみよう。

  • Things to do

日本全国に3000館以上はあるといわれる図書館。自宅や職場近くでひいきにしている図書館がある人も多いだろう。

一般的な図書館は、さまざまなジャンルを偏りなく集めているところが多いが、中には一つの分野やカテゴリーの図書や雑誌、資料を集中的に扱う専門図書館がある。雑誌創刊号、レコード、有名作家の手書き原稿など、古本屋やビンテージショップでもなかなか見つけられない「お宝」を無料で閲覧できる施設も多い。ここでは、東京都内の公立、私立の専門図書館を併せて26館紹介する。

関連記事
日本で最も美しい書店&図書館9選

広告
  • ショッピング
  • 書店

書店で本を購入した際に付いてくる無料のブックカバー。「書皮」とも呼ばれるこのカバーは普段何気なく使用されるが、中には書店の強いこだわりを反映したユニークなデザインを持つものもあるのだ。たかが書皮、されど書皮。ここでは、都内で手に入り、つい人に見せたくなるような個性派書皮を扱う書店5店舗を紹介する。

おすすめ
    関連情報
    関連情報
    広告