1. ザ ローカル パブ 竹の湯 別館
    Photo: Yosuke Ohashiザ ローカル パブ 竹の湯 別館
  2. Yokozuna Tonkatsu Dosukoi Tanaka
    Photo: Kisa Toyoshima
  3. アトリエ マクリ
    Photo: Kisa Toyoshima
  4. ストレンジャー
    Photo: Kisa Toyoshima

墨田区・菊川でしかできない5のこと

ミニシアター、バー型の眼鏡と香りのショップ、元銭湯のパブスタンドなど

編集:
Genya Aoki
テキスト:
Nahoko Matsumoto
Yousuke Ohashi
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タイムアウト東京  Things To Do > 墨田区・菊川でしかできない5のこと

倉庫や町工場が多く、下町情緒を今に残す墨田区菊川。付近にアートとコーヒーの街・清澄白河と森下エリアがあるため、知名度はまだ低いが、ここ数年で街歩きの目的地となるようなユニークなヴェニューが続々とオープンしており、静かに盛り上がりつつある。

良質なミニシアターや、外国人観光客が押し寄せる相撲ショーとトンカツのレストラン、地域の良質なグルメと酒が集結したパブスタンド、洗練された眼鏡と香水の世界、地域住民から絶賛相次ぐ肩肘張らないビストロなど、いずれも2022年以降のニューオープンながら注目の店ばかり。

ぜひこの記事を参考に最新のカルチャーエリア・菊川の街歩きを楽しんでみてほしい。

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  • 映画館
  • 墨田区

ストレンジャー

菊川駅徒歩1分の位置に、2022年9月にオープンしたミニシアター。劇場席数は49席。上映作品は、特集上映を中心に独自のプログラム編成を行っている。

既存の映画館は「映画を観る」ことに最適化された環境を提供するサービスだったが、同館では「映画を知る」「映画を観る」「映画を語り合う」「映画を論じる」「映画でつながる」という5つの経験を一連の映画体験として経験できる。

館内にはコーヒーショップ「Stranger Cafe」も併設。デザインは建築設計事務所「スナーク(SNARK)」が手がけ、コーヒーは群馬県前橋市にあるスペシャルティコーヒー焙煎(ばいせん)所兼スタンドの「敷島焙煎所(SHIKISHIMA COFFE FACTORY)」が同館のために開発したオリジナルブレンドが楽しめる。

フード類も、学芸大学にあるベトナムカフェ「チェー・バーバーバー」がメニュー開発を担当しており、質が高いので、カフェとして訪れても良いだろう。

  • レストラン
  • 墨田区

横綱とんかつ どすこい田中

本物の土俵が店内に置かれたユニークなとんかつ店。相撲文化を簡単に紹介したり、国技館の土俵で活躍した元力士たちに会ったりすることができることで、多くの外国人観光客でにぎわう。

月・水・金曜日のランチタイムに行われているのが、臨場感あふれる「相撲ショー」(解説は英語のみ)。参加者にはボリュームたっぷりのとんかつ定食が提供され、元力士たちによる四股やすり足、股割りといった基本の稽古などの実演を披露する。着ぐるみや本物の回しを締めて、元力士に挑戦できる相撲体験や、力士との写真撮影、質問タイムなども設けられており、相撲をエンターテインメントとして楽しめる。

料金は食事込みで、1万1,000円(以下全て税込み)。体験時間は2時間制だ。月・水・金曜以外は、ディナータイムのみ営業。相撲体験はできないが、雰囲気たっぷりの空間で「どすこいロースカツ定食」などのメニューが味わえる。

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  • ショッピング
  • 江東区

アトリエ マクリ

「アトリエ マクリ(Atelier Macri)」は、良質な眼鏡と世界中から取り寄せた香水を取り扱うセレクトショップ。インテリアとして通用する存在感と、作り手の思いを感じさせるアーティスティックな製品が取り揃えられている。

店舗を運営するのは、インテリアを手がけるデザイン事務所「マクリ(MACRI)」。社内プロジェクトの一環としてこのセレクトショップを開設した。

店内中央には大きなバーカウンターがあり、試着や試嗅ができるのはもちろん、製品の魅力を知り尽くしたスタッフとバーカウンターを挟んで相談できるユニークな内装だ。サロンでお気に入りのドリンクや料理を味わうかのように、自分に合った逸品を見つけてみよう。

ギャラリースペースも併設されており、取り扱いのあるブランドのオブジェなど、プロダクトやクラフトにまつわる多種多様な展示が展開されている。

同店を訪れれば、奥深い眼鏡と香水の世界を知ることができるだろう。

  • Things to do
  • 墨田区

ザ ローカル パブ 竹の湯 別館

ここは、銭湯付属のコインランドリーだった建物をリノベーションしたパブだ。オーナーが名前の面白さにほれ込み、そのまま店名に使用している。

同店は、地元の人々が自然と集まり、談笑し合う「銭湯(パブリックバス)」のように、地域住民が交流を深め会話が弾む「パブ(パブリックハウス)」だ。帰りがけの一杯で立ち寄ったつもりが、店内で意気投合してしまう客も多いという。

提供されるメニューは地域に根差したものが多く、清澄白河にある「深川蒸留所」のクラフトジンや東陽町の「ガハハビール」製クラフトビールなどが堪能できる(時期によって商品は入れ替わる可能性あり)。

酒のつまみも、船堀の「チェスト船堀」や日本橋浜町の製パン店「ブーランジェリー ジャンゴ」のパンのほか、東向島の自家製サラミと生ハムの製造工房「オーティス ハム アンド サラミ ワインショップ(Otis Ham & Salami, Wine Shop)」のサラミをラインアップするなど、近隣の注目店から取り寄せたメニューが揃う。オーナーが厳選したナチュラルワインも見逃せない。

地元住民が集う酒場を訪れて、菊川のリアルを肌で感じてみてほしい。今盛り上がっているおすすめの店など、耳寄りな情報が得られるだろう。

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  • レストラン
  • ビストロ
  • 墨田区

ビストロ 234

菊川駅から徒歩約1分。大通りから1本入った路地裏にあるビストロ。パリと南仏で10年間にわたり研さんを積み、西麻布のワインバー「ゴブリン」でシェフを務めた寺岡昌三が2022年にオープンさせた。

店内はライブ感あふれるオープンキッチンがあり、肩肘張らない心地よさが漂う。

料理は、南仏の郷土料理をメインに、修行時代に学んだエスプリをきかせつつ、独自の感性で昇華させたメニューがそろう。スペシャリテは「ブイヤベース」(3,600円、以下全て税込み)。多様な甲殻類と魚介のうまみ、ニンニク、サフラン、ハーブの香りが織りなすスープは驚くほど濃厚で、重層感ある味わいだ。

肉好きなら「イベリコ豚プルマのロティ」(4,200円)がおすすめだ。プルマとは背肉の一部で、赤身と脂のバランスに優れた希少部位である。外側はこんがり、中はほんのりピンク色という絶妙な火入れ具合。噛めば噛むほど口の中でジューシーな肉汁が広がる。

合わせるワインは、ローヌやプロヴァンス、ラングドックなど南仏を中心としたグラスワインを常時10種類ほど揃える。目と舌でつかの間のプチトリップを堪能したい。

もっと東東京の街歩きを楽しみたいなら……

  • レストラン

東京を訪れる人の多くが目指す街といえば、浅草だ。「東京スカイツリー」やかっぱ橋道具街といった観光スポットから近いことも理由だが、最も大きな理由は、なんといっても歴史ある浅草寺の存在だろう。

浅草寺の雷門から宝蔵門へと続く仲見世通りは、昔ながらの食べ物や土産物を求める人であふれている。実は浅草の魅力はこの通りの中だけにとどまらない。とりわけ食に関しては、隠れたスポットも数多く存在する。

にぎやかな門前町でストリートフードを堪能するためのヒントとして、ここではタイムアウト東京英語編集部が選んだグルメスポットを紹介する。

ただし、仲見世通りは現在食べ歩きが禁止されているので、購入した店の前やイートインスペースなどで食べるようにしよう。

  • Things to do

国技館もあることから、相撲の街と呼ばれる両国。街中には相撲部屋が点在し、力士が行き交う光景が日常だ。江戸時代に歓楽街として栄えた名残もあり、1718年創業の猪肉料理専門店をはじめとする老舗料理店や、旧両国国技館が建設されるまで勧進相撲が行われていた回向院など歴史的な見どころも多い。

2016年には、北斎美術館や両国江戸Norenなど街の魅力を伝える施設がオープンし、2020年の東京オリンピックには国技館がボクシング会場として使われた。本記事では、徐々に変化する両国の今を感じさせる旬の店から、この地で長く愛される老舗までを紹介する。

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夜の門前仲町ガイド
  • Things to do

夜の門前仲町は面白い。江戸時代からの情緒が残るこの下町は、富岡八幡宮や深川不動尊など寺社があることから、昼間は家族連れや観光客で賑わっている。一方、夜になれば、小道に並ぶ無数の居酒屋やバー、小料理屋に明かりが灯り、昼とは違う顔を見せる。良心的な価格で旨い酒や料理が味わえる店が多いことが特徴的で、酒やグルメ好きが集っている。特集では、夕方からのはしごに最適なスポットを紹介する。

  • Things to do

浅草と浅草橋のほぼ中間にある蔵前は、かつては江戸幕府の御米蔵が並び、吉原や芝居小屋などに通い慣れた粋人が多く住んだ街。隅田川に平行する江戸通りを中心に玩具(がんぐ)や花火の問屋が並び、現在は昔ながらの職人や老舗メーカーに加え、多くの若手作家がアトリエとショップを構える。

特にここ数年は「丁寧に作られた質の良さ」や「人と人のコミュニケーション」などを重視する若手店主の面白い店も増えてきた。新しいコーヒー文化の息吹も気になるところ。東エリアでコーヒーと言えば、清澄白河を思い浮かべる人が多いだろうが、この街でも上質なエスプレッソとハンドドリップを味わえる場所が増えている。

そんな蔵前の今を感じさせる旬の店から、この地で長く愛されてきた老舗まで、散策にぴったりのショップを紹介する。

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  • Things to do

運河とタワーマンションに囲まれた、木造長屋が連なる下町アイランドが月島、佃エリアだ。

隅田川河口の2つの中州、佃島と石川島から発展した街で、古くは江戸時代の漁師街、明治期は鉄工業地帯として発展し、大量の労働者が移り住んだ。大正から昭和初期にかけて最盛期を迎え、建造された長屋や路地は今も、その景観を色濃く残している。現在では、もんじゃ焼きの店が50軒以上軒を連ねる「もんじゃストリート」を中心に街歩きスポットとしても人気だ。

本記事は、そんな月島、佃、勝ちどきエリアで朝から晩まで楽しむためのガイド。もんじゃの名店から、不思議な入り口の銭湯、スイーツ好き必見のベーグル店、気鋭の現代アートを観賞できるギャラリーなど、魅力をパンパンに詰め込んだ1日になっている。

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