古代オリエント博物館
池袋のにぎやかな「サンシャインシティ」の中に、ひっそりと広がる「古代オリエント博物館」。西アジア・エジプト一帯を指す「古代オリエント」を専門に扱う日本初の博物館である。「サンシャインシティ 文化会館」のエレベーターを降りて左に進めば、シルクロード華やかなりし古代世界に通じる館が現れる。右に進めば「よしもとパフォーミングアカデミー」があり、このギャップの妙こそ「プチイラン旅行」にふさわしい。
同館の一角には「古代イランとその周辺」の展示があり、当時の文物が鑑賞できる。イラン=ペルシャ美術といえば、「正倉院」に伝わるサーサーン朝ペルシャで製作されたといわれる『白瑠璃椀』がよく知られている。6世紀ごろのカットグラスのわんだが、同館にはそれをはるかにさかのぼる紀元前(以下、前)16〜前14世紀のガラス製ペンダントなどが展示されている。
ハイライトの一つが、カスピ海沿岸のギーラーン州で見つかったとされる『コブ牛型土器』(前1500〜前800年)。鼻先から液体をそそげるようになっており、酒器のように使われたらしいが、こぶを誇張した姿がなんとも愛らしい。
ほかにも、まさに飛び立たんとする鳥を描いた彩文土器『鳥紋の壺』(前2500~前2000年)や青銅製の『神獣像の儀器』(前1000〜前600年)など、キュートなコレクションの数々が見られる。遊び心あふれる造形は、縄文土器好きの人にも訴えるものがあるだろう。古代イランの人々と心を通じ合わせられるひとときを楽しんでほしい。























