1. ファクトリー&ラボ 神乃珈琲
    ファクトリー&ラボ 神乃珈琲
  2. 清水池公園
    清水池公園
  3. スタンドバインミー
    スタンドバインミー

学芸大学で過ごす24時間

創業40年のたこ焼き屋や深夜営業の古着屋など、おすすめスポットを紹介

テキスト:
Hanako Suga
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タイムアウト東京 >ご近所ガイド> 学芸大学で過ごす24時間

渋谷駅から東横線で10分ほどでたどり着ける街、学芸大学。中目黒や自由が丘といった人気エリアに囲まれているが、いまだ下車したことがない、という人も多いだろう。「学芸大学」自体は1960年代に小金井市へ移転しているが、地元の人々の要望で愛着のあるこの名前がそのまま残された。

八百屋や昔ながらの商店が立ち並ぶ駅前の商店街には、しゃれたカフェやベーカリー、古着屋なども点在し、東横線ならではの洗礼された雰囲気とローカルな居心地の良さを同時に感じることができる。

碑文谷公園や世田谷公園など、のどかなスポットも歩ける距離にあり、少し足を延ばせば三軒茶屋や中目黒にも気軽に行ける。近郊を1日かけて散策してもいいし、駅周辺で明るいうちから食べて飲んでいてもいい。ここでは、朝から晩までのんびり過ごすことができる街、学芸大学の魅力を紹介したい。

朝
Higuma Doughnuts

小腹が空いているのなら、まずは東口商店街を歩いてヒグマドーナツへ向おう。おすすめは、北海道産のマスカルポーネをディップした『ハニーマスカルポーネ』(320円)。

ドーナツとの相性抜群のコーヒーは、東口商店街を目黒通り方面に抜けたところにあるファクトリー&ラボ 神乃珈琲でゲットしよう。初めての人は、まず神煎ブレンド』(550円)をセレクトしてみてほしい。優しい甘みと風味が特徴で、コーヒー初心者の人でも楽しめる。

コーヒーを片手に向かってほしいのが、清水池公園だ。都内では珍しく無料で釣りができる公園としてにぎわいを見せている。公園のベンチに座って、ローカルな雰囲気を味わうのもいいかもしれない。

もう少し大きい公園でのんびりしたいのなら、碑文谷公園がおすすめだ。100円で乗れるボートや、愛らしいポニーのいる動物広場もある。

昼
Photo: Kisa Toyoshima

学芸大学には多種多様なレストランやカフェが散在している。昼食は1,000円以下で済ませたい、という人には住民から愛されるラーメン店びぎ屋がおすすめだ。特に「醤油ラーメン」(700円)には定評があり、行列ができる日もある。

また、行列ができる店として知られているのが讃岐うどんの人気店、恩家。11時から14時までの3時間のみ営業しており、開店前から人が並んでいることも。まろやかなだしと、細めだがしっかりとしたコシのあるうどんが食べられる。

カレーを食べたいのなら、ボボ(VOVO)。伝説のカレー店、ギー(GHEE)の味を受け継ぐことで知られており、厳選された素材と数種類のスパイスを調合したカレーを楽しむことができる。

そのほかには、フレンチをベースにしたオーガニックなベトナム料理を提供する、スタンドバインミーや、スパイシーなアジア料理が楽しめる49 アジアン キッチン+バーなど、エスニック風なレストランも多い。

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夕方
Photo: Keisuke Tanigawa

夕方

東西二手に延びる賑やかな商店街は、夕方にかけて特に活気を帯びるが、商店街から少し外れて歩いてみるのも面白い。

民芸の器を中心に扱う釉遊人は、白を基調としたシンプルな店内にさまざまな器がディスプレーされている。普段使いのできる品も多く、店舗の隣にはギャラリーもある。

レコードを見たいのなら、三鷹のレコードショップ パレードに勤めていたオーナーが構える、サテライトがある。価格設定は良心的で、盤の状態も良いものばかり。山積みになった100円CDコーナーも必見だ。

音楽ファンならぜひ足を運んでほしいのが、ジャジースポート(Jazzy sport)。レーベルからリリースされた作品だけではなく、ヒップホップやジャズを中心に豊富なレコードを取りそろえる。

街の散策に疲れたなら、甘味処で休憩はいかが。ベトナムの伝統的なデザート「チェー」を味わうことができるチェー・バーバーバーや、バームクーヘンなどの焼き菓子で有名な老舗、マッターホーンなどがある。

夜
ステーキハウス リベラ 目黒店

日も暮れてきたら、学芸大学の長い夜の幕開けだ。駅周辺は有数の飲み屋街としても知られている。

まず訪れておきたいのがツキノワグマ。長野産のワインや厳選されたクラフトビールを主に扱っている。17時からオープンしているので、早くから一杯やりたいという人にもぴったりだ。

1回目の乾杯をした後は、創作イタリアンを中心にしたオリジナル料理が楽しめる、あつあつリ・カーリカへ。飲食店が密集する十字街にあり、小さな店内のL字型カウンターは常ににぎわう。同じ十字街にあるひとさらも、毎日盛況の人気居酒屋だ。本格的な割烹料理や日本酒が楽しめる。

老舗にも訪れてみたいという人は創業40年近くの居酒屋、美好へ。10人ほどでいっぱいになる店内は、常連客がほとんどだが案外入りやすい。昭和の懐かしさと暖かさが感じられ、大将の調理する刺身や海鮮料理はどれも粋な味わいだ。

そのほかにも、スペイン人シェフが腕を振るう本格スパニッシュバル、エル ロセヨ や、お茶割りと唐揚げの専門店、茶割など近年オープンした人気店も軒を連ねている。

がっつりディナーを楽しみたいという人にぜひ訪れてもらいたいのが、プロレスファンが通う事でも知られるステーキ店、リベラだ。うまみあふれるボリューミーなステーキが食べられるだけでなく、店の外観もパンチがきいており、行ってみる価値がある。

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夜が更けたら
ぽかぽかランド 鷹番の湯

夜が更けたら

学芸大学には、深夜1時まで営業している古着屋のエムや、個性的な本を扱う古本遊戯など夜も更けた仕事終わりの帰路に、ふらっと立ち寄ることのできる店がある。

1日の終わりに気持ち良い汗を流したいなら、24時すぎまで開いている鷹番の湯千代の湯などの銭湯に浸かろう。

まだまだ飲み足りないなら、オーナーがセレクトするヴィンテージレコードを夜更けまで聴くことができるレトロミュージックバー カッキーズ、少し駅から離れているが、音楽を語らいながらディープな飲みができるバー53263などで落ち着いた時間を過ごすのも良いだろう。

飲み屋巡りの途中で小腹が空いたら、26時まで営業している創業40年のたこ焼き屋、花たこへ。250円のたこ焼きを頬張りながら、夜の学芸大学を散歩してほしい。

24時間シリーズはこちら……

蒲田で過ごす24時間
  • Things to do

「虹の都光の港 キネマの天地」の歌い出しで始まる蒲田行進曲。JR蒲田駅ホームでは、このテーマ曲を電車の発車メロディーに使用し、かつては松竹撮影所があった映画の町の歴史を物語っている。戦後は中小の町工場が数多く並ぶ町として知られ、近年では朝ドラ『梅ちゃん先生』の舞台や、映画『シン・ゴジラ』の上陸地として名前を見聞きした人も多いのではないだろうか。

江古田で過ごす24時間
  • Things to do

池袋駅から西武池袋線で3駅でたどり着く練馬区江古田。昭和の面影が残る商店街に、武蔵野音楽大学と日本大学芸術学部、武蔵大学の学生が行き交う学生街だ。 アットホームな街並みに少し目を凝らすと、遠方からの客も絶えない人気のカフェ、レストランや、ディープなカルチャースポットやエスニック料理店が点在していて、どこか高円寺や西荻窪を思わせるような香りも漂っている。

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四ツ谷で過ごす24時間
  • レストラン

甲州街道の関所、大木戸もあった四ツ谷界隈(かいわい)は江戸の時代から多くの人が行き交う場所だった。皇居や迎賓館赤坂離宮にも近く、今も各国の要人が訪れる。都心にもかかわらず、昔ながらの個人商店が変わらず愛されているのも特徴だ。上智大学をはじめ教育機関も多く、国際色も豊か。四ツ谷は、さまざまな世代や文化が交じり合うダイバーシティの街なのだ。街中でもさまざまなカルチャーに接するチャンスがある。

東京、24時間おいしい店
  • レストラン

始発が走るまでどこかで腰を落ち着けたい、したたか飲んだ後にどこかで〆たい、徹夜明けでヘトヘトだけれど帰宅前にちょっとガスを抜きたい、とにかく朝から酒をかっ食らいたい……。24時間営業の店を利用するには、さまざまな理由がある。全国展開、24時間どこでも同じものを食べられるファミレスの便利さと安心感もいいが、ここでは、そうした画一的な利便性とはちょっと違った個性のある、都内で24時間営業しているおいしい店を紹介する。

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