蒲田で過ごす24時間

餃子やラーメン、センベロ酒場など蒲田の魅力を紹介

Mari Hiratsuka
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タイムアウト東京 >ご近所ガイド> 蒲田で過ごす24時間

テキスト:Hisato Hayashi

「虹の都光の港 キネマの天地」の歌い出しで始まる蒲田行進曲。JR蒲田駅ホームでは、このテーマ曲を電車の発車メロディーに使用し、かつては松竹撮影所があった映画の町の歴史を物語っている。戦後は中小の町工場が数多く並ぶ町として知られ、近年では朝ドラ『梅ちゃん先生』の舞台や、映画『シン・ゴジラ』の上陸地として名前を見聞きした人も多いのではないだろうか。

現在は名物の黒湯温泉のほか、餃子やラーメンの激戦区、のんべえにはたまらないセンベロ酒場が並ぶバーボンロードなど、安くて満足のいくグルメスポットとしても人気だ。東京駅から蒲田駅までは快速で20分、羽田空港から京急蒲田駅は15分程度と、交通の便が意外に良いことにも利点がある。

この記事では、朝から深夜まで楽しめるさまざまなヴェニューを紹介する。訪れる際は、蒲田ならではのレトロでドープな文化を存分に楽しんでほしい。

まずは早朝から開いている店を紹介しよう。ロケなどの仕出し弁当で知られる鳥久は、本店は朝6時から、東口店は朝7時から開店している。片栗粉をまぶした2度揚げの衣と、中は柔らかくジューシーな鶏肉の唐揚げが人気で、ランチタイム前にはすでに売り切れのメニューも出るほど。東口店限定の『ごはんとからあげ弁当』(440円)は安くてボリュームもあり人気だ。

朝食を食べたら、蒲田のゴジラに会いに行こう。蒲田駅西口から歩いて行ける西六郷公園は、園内の遊具が全てタイヤで作られている。8メートルもの高さのゴジラ像には、さまざまなジンクスがあるとか……?

ランチは定番の餃子を食べよう。你好歓迎金春など、蒲田の餃子は厚めのもちもちとした皮が特徴で、どの店のランチセットもボリューム満点。なかでも西口の外れにある餃子ワンは隠れた名店だ。

腹がいっぱいになったら、蒲田駅隣接の東急プラザにある屋上遊園地、かまたえんに出かけるといい。1968年に開園し、改装や閉鎖の危機を乗り越えた都内唯一の屋上観覧車(300円)からは、ゆったりと街並みを見下ろせる。

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夕方

蒲田にはレトロな喫茶店もある。銅板で焼き上げるふっくらとしたホットケーキのシビタスや、甘党におすすめしたいインパクト大のプリンアラモードに驚かされるチェリー銀座和蘭豆の蒲田駅前店や、地元の人々が集うリオなど、歩いているとさまざまな喫茶店に出合える。

のんべえの土産には日本酒一合瓶専門店イチゴウがおすすめだ。リーズナブルなものから貴重な古酒まで、150を超える品種の日本酒が全てかわいらしい1合瓶のサイズでそろっている。カプセルホテルに併設されているため、24時間いつでも気軽に立ち寄れるのもうれしい。

隣接するアスレチッタ蒲田は、バッティングとボーリング、ダーツが楽しめる複合型のアミューズメント施設。1971年創業の蒲田ミス ボウル跡地に建てられていることもあり、地元の人々の憩いの場となっている。

歩き回って疲れたら、汗を流しに銭湯へ。東京都内では銭湯の数が一番多い大田区の中でも、特にこの地域は古くから営業を続けている施設が多い。ほとんどの銭湯で地下からくみ上げた天然温泉の黒湯を使用していることから、風呂を出た後も温浴効果が続いて体がぽかぽかに温まる。蒲田温泉ヌーランドさがみ湯では、2階の宴会場でゆったりと食事やビールを楽しめて湯上がりに最適だ。

夕食にはラーメンをすすろう。蒲田はラーメン激戦区でもある。東口エリアの代表格は、濃厚かつ上品なセメント煮干しスープを味わえるまほろ芭、魚貝を使った創作ラーメンで人気を誇る麺場voyage、燕三条系の背脂が神々しいらーめん潤など。食べ比べたいラーメンファンには、2店舗以上のはしごもおすすめだ。

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夜が更けたら……

夜が更けたら飲みに繰り出そう。バーボンロードにある喜来楽シライル最後の楽園レバーランドは、日付が変わる時間まで営業している。しっとりと飲みたければ直立猿人ショットバーふくろうなどのバーもいいだろう。

もし終電を逃してしまっても大丈夫。蒲田には深夜にも行くべき場所がたくさんあるからだ。約50年の歴史を持つスナック東京オアシスでは、カラオケスナックというよりもショーパブに近い演出が楽しめる。

そのほかにも、朝の9時まで開いているのん太は、飲み足りない人にはぴったりの店名物ママの作る『たまごサンド』や『キャベ玉』など、夜食にはボリュームがありすぎるが、どれも懐かしくおいしいものばかり。ほかでは食べられないメニューに舌鼓を打ち、長い1日をゆっくりと振り返ろう。

もっと蒲田を歩くなら……

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蒲田、餃子のウマい店6選
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東京の餃子の聖地といえば、なんといっても蒲田だ。蒲田駅を中心に半径500メートル圏内に20軒を超える餃子店が集中している。もともとは中国残留孤児である八木功が、日本帰国後の1983年12月に你好(ニイハオ)を創業したのが始まりといわれている。大連仕込みの焼きまんじゅうからヒントを得て、裏側にバリバリの羽根が付いた『羽根つき餃子』が完成した。你好とともに「蒲田餃子御三家」に数えられる、金春(コンパル)、歓迎(ホアンヨン)の3店はいずれも八木の兄弟が創業している。春香園は、金春の店主の息子が店主を務める。今回は、数ある店の中から、特に蒲田らしい店を紹介する。 取材してみて分かった特徴は、パリパリの羽根が付いていることに加え、価格が控えめだということ。また、『羽根つき餃子』には、ニンニクやニラを使っていないという店が多い。とはいっても、店によって少しずつ特徴は異なる。ただ、どこもボリュームはなかなかのものなので覚悟して臨もう。

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東京の南東、大田区の真ん中に位置する蒲田は、一見これといった特徴がない街だと思うかもしれない。しかし、この街には豊かな歴史やユニークでディープな店、素晴らしいレストランであふれているのだ。 かつて蒲田は、現在の原宿や渋谷と同じような流行の発信地だったことがある。戦前は映画の町として知られ、有名な松竹スタジオ(若き小津安二郎が監督デビューを果たした場所)があった。その後、松竹スタジオは1930年代後半に移転。戦後数十年にわたり、太田区の小規模工場が日本の大企業にとって重要な部品供給源となると、再び蒲田を中心とした商業活動が行われるようになり、これまでとは違った形で有名になった。 今日、蒲田エリアは活気のある店(大手手芸店のユザワヤ本店など)や黒湯、羽田空港にアクセスしやすいことなどで知られている。ここでは、蒲田に住むスタッフ2人のおすすめと取材を進めていく中で知り合った蒲田愛あふれる住人から聞いた、アフター5から楽しめる夜のディープスポットを紹介したい。

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大田区の真ん中に位置する蒲田。蒲田駅で降りれば、西口と東口に広がる無数の飲み屋が酒好きを飽きさせない。また、昭和の名残を感じさせるレトロでノスタルジックな店が多く残っているのも魅力である。ここでは、そんな蒲田でレトロな雰囲気を感じられる喫茶店やジャズバーなどを厳選して5つ紹介する。

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