そんな同店のいちおしは、代表の江藤公昭がデザインを手がけた『One Word Card』(216円)。優しい手触りの厚手の紙に、箔押しで「Thank You」「Happy Birthday」「Nice」の一言が記され、側面も箔で彩られた小さなカードは、シンプルな佇まいに職人の技術がキラリと光る、美しい一品だ。そのほか、家を建てるときに出る木の端材で作った家型の鉛筆削り『PENCILVILLA』(1,512円)や、鹿児島の職人が薩摩つげの枝で作る、世界に1つだけの『昇文堂印鑑』(8,640円)もおすすめ。また、名刺やDM、結婚式の招待状といった各種印刷物や、紙にエンボス加工を施せるオリジナルのエンボッサーなどの注文も承っているので、ぜひ気軽に訪ねてみてほしい。
子ども時代に使い始め、生涯を通して私たちのそばにある生活の道具、文具。たった数十円の小さな実用品から、蒐集家を魅了する逸品まで、機能性と美しさの両方を求められるステーショナリーの世界は広くて深い。職人やデザイナーの情熱から生まれた結晶のようなローカル製品、海を越えてやってきた異文化の香り漂う輸入文具。そんなステーショナリーへの愛が詰まった専門店が東京にはいくつもある。ここでは、タイムアウト編集部が選んだ個性豊かな15軒を、各店に尋ねたいちおし商品とともに紹介する。
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