ファストファッションの台頭が著しいここ最近だが、その裏で、ハンドメイドの人気も依然として根強い。近年、問屋街として知られる馬喰町には、選りすぐりの毛糸やボタンを揃えた専門店がオープンし、自由が丘では、インポートのテキスタイルやアンティークレースを集めた手芸屋が賑わいを見せている。自分の気に入ったパーツを組み合わせて作ったアクセサリーやウェアには、既製品にはない"味"と、手作りする楽しさがある。しばらく手芸はご無沙汰という人は、オーナーこだわりの品々が並ぶショップを覗いてみて欲しい。きっと、手づくりへの興味が再熱するはず。そして、クラフト初心者が先ず知るべき、東京都内の大型手芸店も合わせて紹介していこう。

東京、クラフトショップ15選
日暮里、自由が丘、中目黒、渋谷など、都内で訪れるべき手芸専門店
馬喰町の雑居ビルの一室にある店内には、所狭しと雑貨が並び、外国のチロリアンリボンやレース、ボタン、生地などが並ぶ。デッドストック商品も多く、掘り出し物を探すにはまさにぴったりな場所。東欧やロシア、ポーランドから仕入れたアイテムが多く、アンティークのステーショナリーや、ノスタルジックな壁紙など、クラフト好きにはたまらない品揃えだ。店の一角で取り扱っている、国内のアーティストによるデザイン雑貨の作品にも注目だ。
西武渋谷店にあるクラフトショップ。壁一面、色とりどりの毛糸やリボン、ガラス瓶につめられたボタンやビーズが店内を彩る。鮮やかながらシックな色合いがパリ発のショップらしさを醸し出している。ほぼ全ての商品をごく少量から購入することができ、リボンは10cm単位が基本。シードビーズは量り売りだ。他では見かけないアクセサリーパーツも揃うので自分だけのオリジナルアクセを考えるのもいい。初心者でも参加できる、センスの良いワークショップも頻繁に開催されている。
店の外に置かれたミシンと、凝ったディスプレイが目印の代官山にある同店。店内には、ヨーロッピアンテイストのポップなデザインが目をひくテキスタイルが、びっしりと置かれている。年に数回買い付けされという商品は、セレクトにこだわりが感じられ、チロルボタン、レース、リボンなど、ファンシーなデザインのものが多い。アクセントになるアイテムを探しているなら訪れるべき一軒。
日常生活の中で、毎日使いたいものをセレクトしている雑貨をメインに置く店。こじんまりとした店内には、シンプルなデザインの小物が並び、入り口ではかごにいる鳥が出迎えてくれる。セレクトされた商品はどれも選び抜かれたもので、スタッズやピン、クラフトには欠かせないハサミや、もちろんフランスボタンも並んでいる。ちょっとレトロで、大人っぽいデザインの掘り出し物に出会えるだろう。
他にはないインテリア用品や雑貨、絵本、そしてクラフト商品などが並ぶギャラリーショップ。ヘルシンキに暮らすテキスタイル・アーティスト、オウティから届いた、12色のジャガード織りリボンはここにしか置いていないレアもの。色とりどりのリボンには、1月~12月それぞれの月をモチーフにした伝統料理のレシピが、フィンランドで書かれている。海外アーティストの商品を眺めながら、ボタンやリボンを選ぶのも楽しいだろう。プレゼントにも自分用にも、楽しいアイデアに富んだクラフトを、是非チェックしてみて欲しい。
チェックとストライプ柄のオリジナルリネンが、数多く揃うクラフトショップ。入り口すぐのところに並ぶさまざまな種類のアップリケは、眺めているだけでも楽しい。その他にも、フランスから輸入したボタンや、生地、リボンなど、ひとつひとつ凝ったデザインアイテムをセレクトしている。気軽に立ち寄ることのできるオープンな雰囲気の店内は、創作意欲を掻き立ててくれる。
カーテン、ソファーカバー、クッション、椅子カバーなどのオーダーメイドをメインにしている同店では、テキスタイル生地を、10cm単位から購入することができる。フランス、イギリス、スペインなどから輸入しているテキスタイルやトリムは珍しいものが多く、そのまま部屋に飾るだけでもインテリアのポイントになるほどだ。トランプ柄など、珍しいインポートテキスタイルは、眺めているだけでも楽しい。世界各国のテキスタイルをコレクションしてみてはいかがだろうか。
「ヴィクトリアンスタイル」をテーマに、イギリスを中心に、オーナー自らが年に2回買い付けを行っている。アンティークおよびデッドストックの針、レース、リボン等などが取り揃えられている。レアなアンティークのピンクッションや、1800年代に作られたかなり古いアイテムも数多く並んでいる。ヴィクトリアン調のリーズナブルなハサミは種類も豊富で、店でも特に人気が高いそう。バスケットタイプの手芸用ケースなど、ちょっとした小物も見ていて楽しい。
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