1. いづもや
    Photo: Kisa Toyoshima
  2. Sumiyaki Unafuji
    Photo: Keisuke Tanigawa

東京、うな重&うな丼10選

上野、銀座、日本橋の老舗から庶民に愛される専門チェーンまで

編集:
Time Out Tokyo Editors
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2023年の「土用の丑の日」は7月30日(日)。この日は、夏の暑さに対する滋養強壮として多くの人がウナギを食す。この文化は江戸時代に定着し、現代まで続いている。高タンパクな「ウナギの蒲焼き」は栄養素が豊富なため、夏バテで弱った体にきくというイメージはあながち間違ってはいない。

物価は上がっているが、それでも今週末は日本で最もウナギが食される週末になることだろう。ここでは、東京のうなぎ専門店の極上のうな重からリーズナブルに味わえるチェーン店のうな丼まで、おすすめの店を10軒紹介する。

夏の風物詩の一つである「丑の日」をおいしく過ごして、日本の夏を感じてみよう。

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ウナギ激戦区である名古屋発の炭火焼きウナギ専門店「うな富士」による都内2店舗目の店。1995年に創業した本店は、ミシュランのビブグルマンを獲得している。

愛知県三河産のウナギを中心に、一般的なウナギの3倍以上の大きさがあるという希少な青ウナギや高知県四万十川で捕れた天然ウナギなど、特別なウナギも提供する。

メニューは「うなぎ丼」「うな重」「ひつまぶし」などに加えて、「うなぎ燻製」「うなぎ煮凝り」などの一品料理がラインアップ。ひつまぶしを注文した場合は、丼の残りに熱いだしをかけて茶漬けにして味わうのもいいが、丸々とした肝焼きを追加してウナギを味わい尽くすのもいいだろう。

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全国でもわずか30カ所でしか食すことのできない幻の「共水うなぎ」を取り扱っているウナギ屋。ミシュランのビブグルマンにも選ばれている名店である。

名物は「共水うな重(肝吸付き)」(6,800円、以下全て税込み)。すっきりとして後にもたれない脂身と、食感を感じないほど柔かなウナギだ。

さらに焼くことで外皮が香ばしく甘い香りが漂い、待ち遠しさを高める。カウンターに座ることができれば職人の調理風景も眺めることができ、体感型の食事に興じることができるだろう。

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  • 中野

ウナギは珍味とされるが、この豪華な料理が手頃な価格で食べられるのが、この店の魅力だ。ウナギを甘辛いたれで焼き、白いご飯に乗せた「うな丼」はわずか590円で提供されている。

愛知県の特産品である「ひつまぶし」(1,100円)も絶品だ。まず、ウナギとご飯にワサビを付けて食べる。次いで、白飯にだしをかけて茶漬けのようにして、2通りの食べ方を楽しもう。

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  • 日本橋
  • 価格 2/4

背の高いガラス張りのビルがひしめく日本橋で、この地に似つかわしくない2階建ての日本家屋でウナギの専門店を営むいづもやは、まるで現代社会から守られているようだ。

1940年代からの店の看板メニューである「うな重」は豪華な漆塗りの箱に入れられて運ばれる。価格は、ウナギの質と大きさによって異なり3,520~8,690円ほど。人気があり、夏の繁忙期には毎日300~400食も出ることもある。

店の秘伝のたれを塗ってから茶色く照りが出るまで炭火で焼かれ、最後にさっと山椒(さんしょう)を散らしたウナギは、甘辛くて、やみつきになるおいしさ。いづもやでは店が厳選した九州産のうなぎを使っており、「うな重」には肝吸い、新香、季節の果物が付く。

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  • 大田区
  • 価格 2/4

梅屋敷駅近くのウナギ専門店。新鮮な国産ウナギを朝割きしており、カウンターと数席のテーブルのみの店内では、店主の丁寧な仕事ぶりを眺めながら料理ができあがるのを待つことができる。

名物は「はみ出しうな丼」(ランチ3,200円、ディナー3,600円)。大きくはみ出した肉厚のウナギは、蒸し時間をたっぷりとることで、ふっくらとやわらかく仕上がり、丼からほろりと崩れ落ちてしまいそう。すっきりとした後味の甘めのたれと、魚沼産コシヒカリを使用した米の炊き加減もウナギの味を引き立てている。

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  • 入谷
  • 価格 2/4

ウナギ専門店「のだや」は、料理店にウナギ・川魚料理の調理師を紹介斡旋をする紹介所の直営であるということが、職人の腕前を証明している。

その手間から出荷数が少なく、「幻のウナギ」と呼ばれる「きょうすいうなぎ」は、通常半年程度で出荷されるウナギを約2年飼育し、天然ものの味に近づけたブランド鰻だ。

同店ではこのウナギを、関西風の地焼きと江戸前焼きを食べ比べることができる。「特選いりや紅白丼」(8,800円/数量限定)はなんとも贅沢なメニューだ。一口食べればクリーミーという表現がぴったりな、そのねっとりとした食感にきっと驚かされるだろう。

うな重に肝とう巻を合わせた「かねみつうな太郎」は、あるときだけの裏メニュー。運良く巡り会えれば、食べてみてほしい。

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  • 銀座
  • 価格 2/4

銀座駅からすぐ、晴海通り沿いにある老舗ウナギ料理屋。木挽町に本店もあり、創業150年を超える老舗だ。ここの定番は、映画監督の小津安二郎が愛したといわれる「うなぎ丼」(3,520円)。

ふっくらと柔らかな江戸前ウナギと100年以上守り続けているこだわりのたれを用いた一杯。甘過ぎないすっきりとした味わいが特徴的だ。

ウナギ料理だけでなく「鯛茶漬け」や「鮪茶漬け」も人気を博している。

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「ホテル椿山荘東京」の庭園内にオープンしたウナギ専門店「奈良菊水楼 うな菊 ホテル椿山荘東京店」。同店は、1891年に奈良で創業した料亭「菊水楼」が2016年にオープンしたウナギ専門店「うな菊」の東京支店で、老舗ならではの技法で調理した江戸前ウナギが味わえる。

ホテル椿山荘東京オリジナルメニューとして、「うなぎ鉄鍋まぶし」と「うなぎづくしコース」などを提供。かば焼きと白焼きを乗せた人気の「あいのせ重」も外せないだろう。歴史ある庭園と料理を堪能したい。

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  • 3 5 つ星中
  • レストラン
  • 上野
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不忍通り沿い、不忍池の入口近くにあるウナギ料理店。定番のうな重や天ぷら付きのウナギ弁当、懐石料理などが楽しめる。

創業260年を数える同店は、明治期より池の端の名物として知られ、様々な文芸作品にもその名が見えるほど。当時の技法そのままに職人が炭火で焼き上げるウナギは、香ばしい風味を帯び、口に入れれば柔らかくふっくらとした食感が広がる最上級のものだ。

「上野で博物館を観た後に伊豆栄で鰻を食べ、本郷へ抜ける」コースが流行となった往時のように、上野散策のコースに取り入れてみてはいかがだろう。

素早くリーズナブルに味わいたいならウナギ専門店「鰻の成瀬」に行こう。2022年9月に横浜店をオープン後、立川や練馬、北千住など首都圏を中心にまたたく間に12店舗まで拡大した今勢いに乗っているチェーン店である。

ここでは、物価高の昨今にあってウナギ半身分が乗った「うな重(梅)」を1,600円で食べられる。高級店でも使用されているニホンウナギを使用し、蒲焼は外はパリッと中はふわっと柔らかな食感だ。好みに合わせて「追いタレ」できるのもうれしい。

丑の日は混み合うために、店舗によってテイクアウトのみの対応になるので、訪れる前に電話で確認してほしい。

東京の丼グルメを堪能する……

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丼ものの定番、天丼。起源は1830年代と言われており、江戸時代から愛され続ける日本の重要な食文化だ。高カロリーフードの代表のような存在の天丼だが、専門店で多く使用されているごま油は、コレステロールを下げる効果のあるリノール酸やオレイン酸、抗酸化作用のあるセサミンなどを含み、意外と健康的。

ここでは、リーズナブルな価格で人気を博す天丼専門店から、高級店のランチまで、タイムアウト東京が厳選した店を紹介する。衣ひとつとっても、さくさく食感のものから、たれの染みたしっとりタイプまでバラエティ豊かなので、好みの1軒を見つけてほしい。

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説明するまでもないが、親子丼とは鶏肉を割下で煮込み、卵でとじたものを米の上にのせた料理だ。もともと鶏鍋の締めとして提供されたのが始まりといわれており、シンプルな料理だからこそ素材の良さが重要になってくる。

そうなるとおいしい親子丼を求めたときに専門店に足が向くのは当然といえば当然。今回も焼鳥屋や水炊き料理店のランチメニューなどが大半を占めた。文章では「とろとろ卵」など一辺倒な表現になってしまうが、どの店も、卵の火入れ、鶏肉の調理など趣向を凝らしているので、百聞は一食にしかず。ぜひ食べ比べてみてほしい。

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カツ丼。とんかつを甘辛い割り下で煮込んで、半熟の卵でとじたもの。天丼、親子丼と並ぶ丼メニューの花形として多くの人に親しまれている。

東京ではカツ煮形式ではない「卵でとじないカツ丼」を筆頭に、工夫をこらした「カツ丼」が続々と登場している。ここではそんな独自の進化を遂げた一杯を紹介したい。ぜひ参考にしてほしい。

  • レストラン
  • 日本料理

丼に飯を盛り、上に並べた刺し身と楽しむ海鮮丼。使う食材は寿司と同じだが、職人の繊細な技術を堪能するというより、食べ手がしょう油やワサビで好きなように楽しむ、素朴でダイナミックな料理だ。

シンプルだが、オフィス街のランチタイムでは不動の人気メニューでもある。さらに海鮮丼は、時間が空くとふと強烈に食べたくなる、不思議な魅力がある。以前、大の日本通というオランダ人の記者に「日本で一番好きだった食べ物は?」とたずねたら、ラーメンでも天ぷらでもなく「築地市場で朝食に食べた、海鮮丼が何年経っても忘れられない」と聞いてなるほどと思った。確かに、市場には海外からの観光客が行列を作っている店もあり、海鮮丼は日本人のみならず海外の人にもファンが多い。

近年、都内では好みの刺し身をカスタマイズして楽しんだり、タワーのように豪快に盛り付けてあったり、居酒屋で24時間オーダーできるものなど、さまざまなスタイルが登場している。ここでは話題の海鮮丼が食べられる店5選を紹介する。

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