1. リラ・ダーラナ(Photo: Nahoko Matsumoto)
    リラ・ダーラナの「セムラ」(Photo: Nahoko Matsumoto)
  2. 画像提供:フィーカファブリーケン
    画像提供:フィーカファブリーケン

東京、セムラ4選

豪徳寺、六本木などで季節の北欧スイーツを頬張る

編集:
Genya Aoki
寄稿:
Nahoko Matsumoto
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タイムアウト東京 > フード&ドリンク >東京、セムラ4選

スウェーデンの春に欠かせない伝統菓子「セムラ」。一見するとシュークリームのように見えるが全くの別物だ。どっしりした甘いパンにアーモンドフィリングと生クリームがたっぷり詰まっており、生地に練り込まれたカルダモンが心地良く香る菓子である。

その昔、同国ではイースターの45日前から断食を行っていた。その断食前の最後の火曜日(Fettisdag)に、豪華な料理をここぞとばかりに食べる習わしがあり、セムラもそのごちそうの一つだった。Fettisdagはいつしか「セムラの日」となり、年明けから4月にかけて街じゅうのカフェやスーパーに並び、春の訪れを告げる。

日本でもセムラを提供する店が徐々に増え、親しみやすくなってきている。ここでは、東京で味わえる魅惑のセムラをピックアップ。2023年のセムラの日は2月21日(火)。各店のこだわりが凝縮した北欧菓子を楽しんで、一足先に春を感じてみよう。

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フィーカファブリーケン

豪徳寺駅から徒歩2分ほど歩くと、昭和な雰囲気を残す商店街に突如として現れるモダンな外観がフィーカファブリーケンだ。

学生時代にスウェーデンに魅せられた小原愛が2016年にオープンした北欧菓子専門店だ。店頭にはシナモンロールやキャロットケーキなど常時4、5種のケーキとクッキー7種類が並んでいる。

日本では本格的なセムラを販売する店が少なかったことをきっかけに「セムラ」の販売を開始。パンには焼きたてのもの、フレッシュな香りを引き立てるべくカルダモンはホールから挽くのがこだわりだ。

アーモンドクリームは濃厚ながら塩気がほんのりきいており、最後まで飽きることなく楽しめる。3月末まで購入できる。北欧カフェのトレンドをおさえた店内で、くつろぎの時間を過ごしたい。

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リラ・ダーラナ

六本木通りから1本入った路地裏にある北欧料理店。19歳でスウェーデンに渡り、15年もの間修行した大久保清一が1979年に西荻窪で開いたのが始まりだ。

現在腕を振るうのは2代目の遠藤芳男である。サーモンやニシン、ジビエなど山海の幸を用いた本場スタイルの味を踏襲し、北欧各国の大使館へのケータリングも手がけている。

「セムラ」(700円)は伝統的製法にこだわっており、パンをくり抜いた部分に詰めるのは、アーモンドパウダーや牛乳、砂糖、パン生地を合わせたペースト。滑らかなホイップクリーム、コクのあるアーモンドペースト、バターの風味豊かなパンが三位一体となり、口の中で優しい甘みがふんわりと広がる。カルダモンのエキゾチックな清涼感を堪能してほしい。

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オスロコーヒー

北欧をコンセプトにしたカフェチェーン。ここでは、ノルウェー・オセロでは一般的なエアロプレス式のコーヒーと北欧食材を使用した食事メニューが楽しめる。東京都内では、新宿、四谷三丁目、麻布十番、五反田、銀座、錦糸町の6店舗を展開している。

同店の「セムラ」(460円)は、カルダモンとオレンジリキュールの香りがアクセントになったブリオッシュパンに、アーモンドペーストとホイップクリームを挟んだものだ。

ふかふかのパンとたっぷりのホイップクリームという背徳的なビジュアルながら、爽やかな味わいが癖になる。気付くと一つペロリと食べ終えてしまっているだろう。

イケアレストラン

スウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー、イケアで展開しているイケアレストランでは、セムラ312日(日)まで販売している。1個250円というリーズナブルな価格もうれしい。

今年は桑沢デザイン研究所ゼミ生のアイディアから生まれた、春らしい7色のセムラが登場。お気に入りの色を見つけつつ、カルダモンの香りが爽やかなスウィディッシュスイーツを試してみては。

世界のグルメを堪能したいなら……

  • レストラン

東京の「食」と言われたときに、パンは最初に思い浮かばないかもしれない。しかし、ベーカリーの魅力は多くある。まずは、真の地元の人のように食事をすることができるということ。そして、日本のパン作りの技術の高さを目の当たりにすることができることだ。

例えば、完璧な生地、軽くて風味豊かなクロワッサン、パリで見かけるどんなパンにも負けないペストリーやバゲットなどだ。 ユズカスタードタルトや明太フランスパン、アンズデニッシュ、カレーパンなど店独自の味やユニークなバリエーションも楽しめる。

パンは海外からの輸入品の一つであり、日本人はそれを取り入れただけでなく、独自のアレンジを加えて焼き上げている。ここでは、タイムアウト東京英語チームが選んだおすすめのベーカリーを紹介する。

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ここ数年、海外で人気を博したカフェやコーヒーショップの日本初出店が増えている。海外旅行はまだ気軽にできなくとも、都内で外国のカルチャーに触れたり、異国情緒に浸ったりするのはどうだろう。今回は中でも海外の雰囲気が満喫できる店を厳選して紹介する。

 

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インドで庶民的な飲み物として親しまれているチャイ。濃く煮出した紅茶とミルク、ショウガ、シナモン、カルダモンなどのスパイスが融合した味わいは滋味深く、子どもから大人まで人気がある。

カフェやカレー店のメニューで見かけることが多いチャイだが、昨今では手軽にテイクアウトできるスタンド形式の販売店も出てきた。季節の変わり目など体のバランスを崩しがちな時期は、ホットなチャイで温まろう。

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食べ物は、どこか別の場所に自分を連れ出してくれる最も身近な方法の一つ。故郷や海外旅行が恋しくなったとき、東京のレストランでの食事は、人々の味覚のパスポートになる。

食の思い出は五感で感じるもの。今回は料理だけでなく、店のデザインや雰囲気にもこだわって選んだ。メキシコのトルティーヤやオーストラリアのフラットホワイト、タイのカレーやシンガポールのチリクラブなど、都内でお気に入りのソウルフードが食べられる店を紹介する。

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世界の郷土菓子専門店のジャーニー(JOURNEY) が、2021年11月18日に三軒茶屋の太子堂中央街にオープンした。オーナーは、50カ国以上を旅して周り、出合った郷土菓子は500種以上という林周作。1号店となる原宿のビノワカフェ(Binowa Cafe)とは違って、こちらはテイクアウト専門だ。

ショーケースには世界各国の味を再現した生菓子が常時9、10種類、焼き菓子が7、8種類ほど用意されており、2カ月で定番以外の菓子が入れ替わる。

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