1. イグサワニエン
    Yoko Asano
  2. ヌークス フーズ
    NOOKS FOODS

東京、グラノーラ専門店6選

大量生産品とはひと味違う、こだわりグラノーラ

テキスト:
Yoko Asano
広告

タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、グラノーラ専門店6選

テキスト:浅野陽子(フードライター)

新型コロナウイルスの影響で私たちの生活は一変した。リモートワークや休校で大人も子どもも常に家にいる状態が数カ月続き、自炊が大きな負担だったという人は少なくない。

そこで注目されたのが、調理の手間がゼロで栄養バランスの良いグラノーラだ。自粛期間中、売り場の棚が空になるスーパーもいくつか見かけたほど。また「リモートワークで体を動かさず便秘がちになってしまったが、朝のグラノーラに救われた」という女性の声も耳にした。

実は都内には、こだわりのグラノーラを少量生産する専門店がいくつかある。スーパーで気軽に買う商品と比べ少々値は張るが、都内の五つ星ホテルや会員制クラブで取り扱いされているものまであり、優しい甘さとザクザクした硬めの食感、大粒のナッツやドライフルーツがぎっしり詰まったぜいたくな味わいは感動ものだ。

今回紹介した店は、どこもすてきな店構えと店内で焼き上がる香ばしい匂いに迎えられ、幸せな気持ちに浸れる店ばかり。グラノーラ好きも縁遠かった人も、自炊生活に疲れてしまったら一度のぞいてみてはいかがだろうか。

  • ショッピング
  • 目黒

目黒通り沿いにある自家製グラノーラ専門店、ジーエムティー バイ グッドモーニングトーキョー (GMT by Good Morning Tokyo)。「日本初のグラノーラ専門店」として、2010年にアメリカ人オーナーシェフがオープンした。

材料のオーツ麦やメープルシロップなどは、高品質のものを海外から直輸入し、白砂糖や余分な添加物は極力使用しないのがポリシーだ。 一番人気の『シナモンアップル』をはじめ、『大人のフルーツ』や『バナナココナッツ』など、30種類を提供。

ザクザクとした穀物の食感にたっぷり入ったドライフルーツの控えめな甘さが重なり、「手作りグラノーラってこんなにおいしいのか」と感激する味わいだ。東京アメリカンクラブでも取り扱われているという。

大、中、小の3サイズあり、一番高額な大(270グラム入り)でもたっぷり入って1,000円前後なので手頃だろう。 電車でのアクセスはあまり良くないが、海外で食べるようなグラノーラを味わいたい人は、ぜひ一度訪れてほしい。新宿高島屋にも店舗がある。

  • ショッピング
  • 食料品店
  • 代々木上原

代々木上原から徒歩7、8分、井の頭通り沿いにあるグラノーラとナッツ、ドライフルーツの専門店。下北沢でカフェを運営していたが、そこで提供する自家製グラノーラが大好評で、2016年に代々木上原に移転した。

グラノーラは限定商品含めて9種類ほどを販売、優しい甘さとザクザクした食感がとても美味。 ナッツ専門店でもあるため、グラノーラに大粒のナッツもゴロゴロと入っているのが特徴だ。

リピート率ナンバーワンという『きな粉グラノーラ』(250グラム入り、1,620円)は、きな粉とはちみつの上品な甘さがなんともおいしく、都内の五つ星ホテルの朝食に採用されているというのも納得できる。

一度食べると良い素材を使っているのも分かる味。近隣の住民や子ども連れの女性を中心に、健康を考える大人がリピートして買っていくとのこと。板橋区や伊勢丹新宿店にも店舗がある。

広告
  • レストラン
  • カフェ・喫茶店
  • 早稲田

東西線「早稲田」駅から徒歩5分、早稲田通りにあるオールデイダイニング。 シドニーに留学経験のある女性オーナーが、現地で食べた味を再現したグラノーラが人気だ。フレンチトーストやサラダ、カレーなどのカフェメニューを提供、テイクアウトの弁当も販売中。

名物のグラノーラ『フォルグラノーラ』は、店独自の「黄金比シロップ」で作る独特の食感が売り。液体が出てくるわけではないのだが、最初はカリカリなのにかむとナッツやドライフルーツ、スパイスのいろいろなフレーバーが口の中で一気にあふれるようでクセになる。

グラノーラは店内でも食べられるが、テイクアウト用のパッケージを購入もできる。『たっぷりナッツ』『クランベリー』『シナモン・オリジナル』などの甘いグラノーラや、砂糖不使用の甘くないもの、また『サラダにかけるグラノーラ』というユニークな商品もある。 

  • レストラン
  • カフェ・喫茶店
  • 吉祥寺

吉祥寺駅南口から徒歩3分、井の頭恩賜公園の入り口の一つ、井の頭池西端近くにある喫茶店。一杯ずつ鍋で煮出す濃厚なチャイと、フレンチトーストやマフィン、プリンなどの自家製スイーツが売りだ。  土日祝日は朝8時から営業。

モーニングのメニューで出す『3種のシリアルバー』(コーンフレーク、オールブラン、グラノーラがおかわり自由)のグラノーラだけを店内で販売しており、持ち帰りできる(100グラム入りと500グラム入り。500グラムは要予約)。

甘いチャイと一緒に楽しめるよう、グラノーラ自体は甘さ控えめに仕上げてあり、素朴な味わいで飽きがこない。 自粛期間以降、チャイも予約制でテイクアウトを開始したので、グラノーラと一緒に店の味を自宅で味わってみては。 

広告
  • ショッピング
  • 書店
  • 杉並区

上井草駅から徒歩3分、駅前の商店街にある古書店兼グラノーラ専門店。2013年に旧店名「ホームアンドオーツ(home&oats)」で井草で営業していたが、2016年にリニューアルオープンした。

ユニークな店名とともに、外観も一見何の店か分からない謎めいた印象だが「店内で販売するグラノーラがおいしい店」として、子育て中の女性客を中心に地元の人から愛されている(ちなみにワニはいない)。

店内には店主自らが集めたという料理書や絵本がぎっしりと並び、一番奥にグラノーラの売り場がある。『ストロベリー』『ごましお』『キャラメルティー』『レモンチーズ』など、他店にないオリジナルの自家製グラノーラを10種類ほど販売(全て150グラム入り、540円)。

どれもパッケージは簡素だが、食べるとゴリゴリと音がしそうな硬めの食感に、素朴だが後ろを引く味わいがやめられなくない。牛乳をかけずおやつとして食べても美味。甘じょっぱさがなんともハマる『ごましお』は酒のつまみにもなる。手頃な量と価格で、ちょっとしたギフトにも最適だろう。

オンラインで購入できるのは一部のフレーバーのみなので、グラノーラ好きはぜひ直接足を運んでほしい店だ。

  • ショッピング
  • 食料品店
  • 桜新町

パウンドケーキやクッキー、グラノーラ、マフィン、スコーンなどの焼き菓子を作り、販売する工房。店名はローマ字で「オヤツヤ サン(OYATSUYA SUN)」と表記する。

JR国立駅近くにあるが、工房での店頭販売は限定した曜日・時間帯のみで行い(SNSで詳細を告知)、オンラインでの販売が中心となるイレギュラーな営業形態だ。

2020年4月以降は店頭販売を自粛中。毎週木曜日発売の『おやつ便』(クッキーやパウンドケーキ、グラノーラのセット、3,100円/送料別)と、客が自宅で店のグラノーラを再現できる『グラノーラキット』(出来上がり400グラム分、1,500円/送料別)のみを提供している(詳細はSNSで告知しBASEで販売)。

素朴で優しい味の同店のスイーツにはコアなファンがいる。自粛期間以前も、不定期開催のイベント『一日だけの洋菓子店』には行列ができるほどだったが、現在販売中の『おやつ便』も毎回抽選という人気ぶりだ。 幸運に期待して、希少なグラノーラに挑んでみては。 

ライタープロフィール

Yoko Asano

フードライター。食限定の取材歴20年、「dancyu」「おとなの週末」「ELLE a table(現・ELLE gourmet)」「AERA」「日経MJ」「近代食堂」など食の専門誌を中心に、レストランや料理人への取材多数。テレビのグルメ番組への出演実績もある。「NIKKEI STYLE」(日本経済新聞社)の人気コーナー「話題のこの店この味」で毎月コラム連載中。

毎日の朝食をもっと楽にしよう

東京、ベストおにぎり3選
  • レストラン

最近では海外からのツーリストにも人気の高いおにぎり。日本人にとっては、家庭で、コンビニで、居酒屋で、我々の日常にありふれた存在でありソウルフードだ。最近では米や具材の素材にこだわった「高級おにぎり」を出す専門店も増えてきている。 では、プロが選ぶ最高のおにぎりとは一体どんなものなのか。本記事は、出張Liveおにぎり屋「ほぐれおにぎりスタンド」の共同代表として企業イベントや撮影現場、フェスの楽屋などさまざまな現場でおにぎりを握る橋本英治に、東京のベストおにぎりを聞いた。

  • レストラン

ハムや野菜などの具材をパンに挟むサンドイッチと、そのまま食べても十分おいしいゆで卵。日本人はいつもの伝統家芸でこの2つをドッキングさせ、ラーメンやアンパン、明太子スパゲッティしかり「タマゴサンド」と呼ばれる、日本オリジナルの定番料理を作ってしまった。 卵をパンにはさむ前に、ゆでてつぶしてマヨネーズであえたらよい、という発想は誰が思いついたのだろう。目玉焼きをトーストやイングリッシュマフィンに乗せたり、ゆで卵をスライスしてバンズにはさむなど、パンと卵をセットで楽しむメニューは海外でも無数にある。しかし日本人になじみのあるマヨネーズペーストスタイルは、我が国だけでしか見かけない。そして日本ではタマゴサンドこそ王道。子どもも大人も大好きなサンドイッチの具材として真っ先に挙がる。 この不動の人気を受け、都内にはさまざまなタマゴサンドが存在する。昭和の洋食店が作るオーソドックスなタイプや、タマゴサンド専門店のバラエティ豊かなもの、ねっとりした半熟卵をクリームチーズであえた濃厚なサンドイッチなど、タマゴサンド好きの世界を広げる6店を紹介する。

広告
  • レストラン
  • サンドイッチ店

日本人にとって「タマゴサンド」と言えば、思いつくのはゆで卵をつぶしてたっぷりのマヨネーズで和え、パンに挟んだもの。海外では目玉焼きや、ゆで卵をスライスして挟んだり、乗せたりするのが主流で、このつぶしマヨネーズスタイルは日本独自の料理だと言えるだろう。 そしてさらに近年、日本発のタマゴサンドの第2世代が登場し、静かなブームになっている。こんがり焼いただし巻き卵を、バター、カラシ、マヨネーズ(ただし量は控えめ)と合わせてパンに挟む「厚焼きタマゴサンド」と呼ばれる新型サンドイッチだ。 ふわっとした口当たりのだし巻き卵を、柔らかいパンと一緒にかぶりつく瞬間はたまらない。甘めでジューシーな卵の味と、バターやマヨネーズの塩気がきいたパンの組み合わせは絶妙だ。従来のマヨネーズスタイルのタマゴサンドとはまた別の深い魅力がある。都内で人気の厚焼きタマゴサンドを提供する店6軒を紹介する。

東京、バインミーガイド
  • レストラン

バインミーとは、柔らかめのフランスパンに肉やパテ、なます、香草などを挟んだベトナムのサンドイッチだ。都内でも、かつてはベトナム料理店のいちメニューとして見かける程度だったが、最近ではお洒落な専門店も続々とオープンしている。本記事では、新しいバインミー専門店や、バインミーが食べられるベトナム料理の名店を紹介しよう。

広告
東京、食パン専門店9選
  • レストラン

朝の食卓の常連、食パン。薄く切ってトーストにして食べたり、好きな具材を挟んでサンドイッチにしたりと、シンプルだからこそ楽しめる味わい方がある。イギリスの山形白パンやフランスのパン・ド・ミなどに起源を持つ日本の食パンだが、独自の進化を遂げてきた。近年では、そのシンプルな味わいをさらに探求した、専門店が続々とオープンしている。ここでは、老舗のこだわり食パンから、新店舗など、食パンのみをストイックに販売する店を紹介したい。

おすすめ
    関連情報
    関連情報
    広告