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東京、神保町ベストカレー14選

欧風カレーから中華カレーまでカレーの聖地を巡る

Masataka Ito
テキスト: Yoko Asano
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、神保町ベストカレー14選

テキスト:浅野陽子(フードライター)・Time Out Tokyo Editors

世界一の古書街で知られる神保町は、「カレーの街」としても名を響かせている。実に400軒以上もの店で、カレーが食べられるという。この街がなぜカレーの聖地に成りえたのか、確たる証拠があるわけではないが、名店の誕生がカレーの店を次々と呼び寄せたと考えられている。

さらに2011年からは「神田カレーグランプリ」が開催されるようになって人気となり、神保町=カレーが定着していった。

そして、現在も新しい店が誕生するなど、神保町のカレー熱は冷めていない。タイムアウトが選ぶ2025年の「世界で最もクールな街」で1位に選ばれ、注目が集まる今、以前ご紹介した「神保町、カレーの名店」をアップデートしてここにお届けする。

神保町のカレーの代名詞ともいえる「欧風カレー」からスープカレー、スリランカ・バングラデシュ、「中華カレー」まで、カレー巡礼の旅に出かけよう。

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  • 神保町
  • 価格 2/4

2011年から行われている「神田カレーグランプリ」の初代優勝者で、激戦区神保町で不動の地位を確立する。神保町の元祖欧風カレー店である。神田古書センタービルの2階で、ビルの裏手から回る非常に分かりにくい場所にあるにも関わらず、昼は常にほぼ満席だ。

十数種類のカレーメニューが用意されているが、初めてならスパイスとフルーツをミックスした深い茶色のルーが特徴の「ビーフカレー」(1,700円、税込み)がおすすめ。ランチはリーズナブルな神保町の中でも少々高めだが、まろやかでコクと深みのあるカレーの味と、セット全体のボリューム感で十分満足できるだろう。無料で付くじゃがバターのおいしさにもハマってしまう。神保町でカレーを食べるなら、一度は訪れてほしい店だ。

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  • 神保町

神保町駅A5出口からすぐのビル2階にある、欧風カレーの専門店。1982年創業の老舗で、28種類のスパイスをブレンドし、創業以来ソースは継ぎ足して使用。「ビーフカレー」「ポークカレー」、エビ、アサリ、ホタテを使った「シーフードカレー」、「野菜カレー」(平日は17時以降、土・日曜・祝日は終日)などを提供。

コクのあるうま味と辛味の詰まったソースは、一度食べるとあとを引く。カレーとセットになっているじゃがいもにこのソースを付けても美味だ。

路面店ではなく、客が入りづらい2階にあるがいつもにぎわっており、安くてうまい繁盛店が集まる神保町でも、有名な人気店の一つとなっている。

なお、月曜日・火曜日が祝日の場合、営業時間や休みが異なる場合があるので、Instagramをチェックしてほしい。

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  • 神保町
  • 価格 1/4

カレー激戦区の神保町でも強い人気を誇るスープカレー専門店。漢字1文字で鴻(オードリー)と読む。

豚骨ベースの「黒」と、国産鶏の手羽肉をベースにした「赤」の2種類からベースのスープをまず選ぶ。そしてメイン具材(チキン、国産牛100パーセントの手作りハンバーグ、ロースカツ、柔らかく煮込んだポークなどから1品選ぶ)と辛さ度合いを、自分で決めるシステムだ。

黒はこってり濃厚、赤はさっぱり、という区分けだが、どちらも非常に味わい深く、爽やかで奥深い辛さが食べるたびに後を引く。メイン具材にどれを選んでも、一緒にニンジン、ピーマン、ブロッコリーなどゴロゴロと大ぶりの野菜がたっぷり入っており、食べ応え抜群だ。

会社員が多い神保町で昼時はもちろん混み合うが、11時30分までに到着すれば、並ばず1巡目に入れることもあるだろう。ジャンル違いのカレーで同じく人気のエチオピアが真隣にあり、ピークタイムはそれぞれのカレー店から行列が延びているのも神保町らしい風景だ。

  • 神保町

大正13年創業、カレー専門店が集まる神保町でも特に老舗の店だ。店曰く「明治末期から伝えられてきた」とされる、スマトラカレーを提供する。小麦粉を使わず20種類のスパイスと野菜、肉をじっくり煮込んで作るオリジナルカレーで、黒い見た目が濃厚そうだが、さらっと軽い口当たりと、スパイスが香る味わいは一度食べるとハマる。ランチは行列が絶えない人気店だ。

ポーク、ビーフ、チキン、エビ、タンカレーの5種類があり、肉がほろりと柔らかく崩れる「タンカレー」は絶品。サービスで付くポタージュスープも美味しい。「焼きりんご(10月〜翌5月上旬までの期間限定)」も、どこか懐かしい味わいでおすすめだ。

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  • 神保町
  • 価格 1/4

本の街として知られる神保町は、カレーの街としても有名で、あちこちでカレー専門店を目にする。同店は一見スタンダードな店構えだが、個性的なカレーが売り。カレー好きの間ではよく知られている店だ。店名は先代のオーナーが、エチオピアのコーヒー好きだったことに由来する。

オリジナルのガラムマサラを使用し、長時間煮込んだ野菜とスパイスのとろみで仕上げるため、味のインパクトはあるが、さっぱりしてもたれにくいのが特徴。スパイスは香りを損なわないよう、種類に応じて適切なタイミングで調理していく。皿に盛り付けた後にかけるスパイスもあり、一口食べると口の中で弾けるような爽快感がある。

丸のまま提供されるじゃがいもにはマーガリンが添えられ、そのまま食べるもよし、カレーに投入してもよし。辛さは0倍から70倍まで選べるが、はじめはほどよい辛さの3倍からをすすめたい。

  • インド料理
  • 御茶ノ水

インド南西部・ケララ州の料理を提供する「南インドの定食と軽食 三燈舎」。『ミシュランガイド東京』の「ビブグルマン」に連続で掲載され、『孤独のグルメ』にも登場した人気と実力を兼ね備えた店だ。

看板メニューの一つが、「ミールス」。プレートにライスと肉や魚、野菜のカレーのほかに、豆や野菜を煮込んだ「サンバル」、スープ状の「ラッサム」、豆せんべいの「パパド」などが乗ったセットになっている。日本でいうなら、ご飯とおかず、味噌汁が提供される定食だ。

食べ方はプレートから小皿を取り出し、ライスにカレーやサンバル、ラッサムをかけて、パパドは砕いて乗せて食べる。小皿一つずつかけて食べるのもいいが、それぞれ足したり、引いたり、「味変」を繰り返しながらミックスした味わいを楽しみたい。

ラッサムやサンバルは、タマリンドの酸味が特徴。好みが分かれるかもしれないが、酸味とスパイスの絶妙な調和が魅力だ。気に入れば、サンバル、ラッサムは、「土日ランチ」とディナーでは無料でおかわりできる

また「海老カレー バナナの葉包み」など、北インドとはひと味違うカレーも数量限定で用意。ヤシの葉が茂り、水田が広がる、南国感いっぱいの地で生まれたカレーを試してみては。

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  • インド料理
  • 神保町
  • 価格 1/4

「神田カレーグランプリ」が始まって間もない2012年度に、グランプリを受賞。店内にはサリーを使用したアート作品や曼荼羅が飾られ、おしゃれでシックな雰囲気だ。

「サグチキン」や「キーマ」をはじめ、さまざまなカレーが並ぶが、なかでも定番で人気の「チキンバターマサラ」は、トマトの風味を前面に出し、酸味と甘みのバランスがちょうどよく絶妙。まろやかなインドカレーを食べたいときに、おすすめの店だ。

  • インド料理
  • 神保町
  • 価格 1/4

店名のシャヒ・ダワットは、インド王室のパーティーの意味で、インド人シェフが料理する風景とともに内観も現地の空気感をたっぷり感じる。

店内のタンドール(インドの炭火窯)で蒸し焼きにした「ビリヤニ」が同店の看板メニュー。ランチセットは980円(税込み)で、カレーとナンまたはライス、サラダ、ソフトドリンクが付いている。カレーは、チキン、マトン、シーフード、野菜など8種類か、日替わりから選べる。

また、シェフ手作りの自家製チーズ入り「シャヒパニールカレー」や、チキンやマトンをメインにしたボリューミーなカレーなど種類は豊富。タンドールで焼いたシーフードメニュー、サモサ(ジャガイモやカシューナッツを川に包んで揚げたスナック)といったカレー以外の料理も揃っている。

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  • 神保町
  • 価格 1/4

神保町にある「ヒナタ屋」。昭和にタイムスリップしたような気分になる手動開閉式のエレベーターで4階に上がると、レトロで開放的な空間に迎えられる。

人気メニューの「チキンカレー」は20種類以上のスパイスでつくる本格派だ。このカレーを目当てに、日々通う客も多いとのこと。自家製シーズニングをきかせた、風味豊かな手羽先焼きをトッピングした「手羽先のせチキンカレー」もおすすめだ。

  • 神保町

福岡で圧倒的人気を誇るスリランカカレーの店「&スリランカ」(旧「RスリランカTOKYO」)の神保町店。同店はカレー界の新定番として浸透しつつあるスリランカカレーを日本人の舌に合うように独自にアレンジし、「和」と「スリランカ」の要素を融合した店として知られている。

まずは、一番人気の「豚肩ロースステーキカレー」(レギュラー1,500円、税込み)を注文してみよう。カレーと米の上に大振りの豚肉と赤ピーマン、青タデが乗っている。これは、九州で独自に進化した「九州ランカカレー」というスタイルのカレーにアレンジを加えたもの。スリランカの味噌汁のような存在である「キリホジ」という料理にカレーと豚肉を加えて食べてみたところ、おいしかったことがきっかけで、開発に至ったそうだ。

フェネグリーク、カルダモン、クミンを筆頭にスリランカから輸入した7種のスパイスを使ったスープは、ピリリとしたスパイシーな風味とココナツミルクのマイルドな味わいが見事にマッチする。

「ドライカレー&カレー」(1,100円)もおすすめの逸品。トマトケチャップと醤油がベースになっており、オムライスのチキンライスにも似た何とも懐かしい味わいだ。そこに異国感を感じるカレーの辛みとうま味が加わり、まさに「和とスリランカの融合」と言える新鮮な後味になっている。

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  • アジア料理全般
  • 神保町

インドとバングラデシュにまたがる、ベンガル地方の家庭料理を提供する人気店「トルカリ」。ビリヤニで有名な同店だが、店名はベンガル語でカレーを指し、マトンやチキンのベンガルカレーも味わいたい。

ランチで提供される「ボルタ・バジ・キチュリ」は、ベンガルの日常食。キチュリは豆やターメリックなどのスパイスと一緒に炊き込んだライス。バジは野菜や魚、豆などを炒めたもので、ボルタはそれらをペースト状にしたご飯の供だ。

また、ベンガルのカレーはグレービー(ソース)を使わずに、野菜などの具材に合わせてホールスパイスを挽いた香り豊かなスパイスを調合して作るのが魅力。具材が異なるだけでなく、カレーの味も異なる。いずれもスパイス使いが光り、ボルタの辛み、やさしい味わいのバジなど、それぞれの味覚のアクセントやハーモニーを楽しみながら食べ進めてほしい。

Xでは日々ビリヤニとおまかせカレーのメニューを発信しているので、チェックしてみては。

  • 御茶ノ水
  • 価格 1/4

ルーに使う水からこだわり抜いて完成させた、店主オリジナルのココナッツカレーが同店の売り。ナス、ピーマン、オクラ、キャベツ、トマトなど野菜中心の具材がたっぷり入った「野菜カリー」から、変わり種の「トロすじとオクラとトマトのカリー」まで、日本人の口に合うように作られたユニークなカレーが並ぶ。

有料のオプションで辛さの増量ができるほか、パクチー、ソーセージ、豆腐をはじめとした25種類以上のトッピングもある。白とウッド調のインテリアを基調とした落ち着いた店内は、女性ひとりでも気軽に入れる雰囲気だ。

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  • 中華料理
  • 神保町
  • 価格 2/4

神保町駅すぐ近く、靖国通り沿いにある上海料理の店。個室もあり豪華でオーセンティンックな雰囲気だが、一品料理をハーフポーションで注文できるなど、ひとり客でも気軽に利用できる。中華の伝統メニューはもちろん注文できるが、鶏ガラスープと紹興酒で仕上げ、ベニショウガを添えたオリジナルのカレーが名物だ。テレビのバラエティ番組でも紹介され、話題となった。

カレーは3種類あり「中華カレーライス」と、新世界スペシャルカレーとして「排骨(パイコー)カレーライス」「豚角煮カレーライス」を提供する。

排骨とは骨付き豚バラ肉に衣を付けて揚げた中華版のトンカツだ。あっさりした風味のカレーとボリュームたっぷりの排骨の組み合わせは、近隣の会社員男性を中心にハマる人が続出。年中無休で、180席もあり、神保町で食事に困った時に便利な店の一つだ。

  • 神保町
  • 価格 1/4

大人の隠れ家的バー「J. Tipple Bar(ジェイ ティップル バー)」。水道橋、神保町、御茶ノ水の3駅のちょうど中間にあるビルの中2階に入っている。店内は、木の温もりが温かい懐かしい空間だ。

アルコールは定番ものから通好みのものまで揃い、ボトルキープもできる。バーテンダーは女性のみで、ひとりでぶらりとバーへ入ってみたいと思っている女性にもおすすめしたい。

フードメニューも豊富で、食事メインで訪れても満足するだろう。パキスタンカレーをアレンジしたという「J.Tipple チキンカレー」も人気。バーで飲んだ後のシメにカレーを楽しめるのは、同店ならではの魅力である。

東京のカレーを極めるなら……

イギリス人がインドの煮込み料理をカレーと名付け、明治初期に日本に伝えて以来、絶え間ない進化を続けたカレーは、日本の国民食として確固たる地位を築き、一つの料理としてくくりきれないほどの存在となった。東京でも数えきれないほどのカレーの名店が存在している。

ここでは、発祥の地、インドのカレーをメインに据え、スリランカ、タイから、日本のカレーの礎となった「欧風カレー」や、オリジナリティあふれる「日本カレー」まで、ジャンルごとに紹介。カレーマニアの読者にとっては、ジャンル分けやセレクトに異論も多数あることと思うが、これを一つの基準として東京のカレー探索に勤しんでほしい。

王道の国民食である、「カレー」と「ラーメン」。今回はその二大国民食を融合した「カレーラーメン」を特集する。

「カレーうどん」や「カレー南蛮そば」はうどん屋と蕎麦屋の定番だが、「カレーラーメン」を提供している店はまだそれほど多くはない。ここでは都内にあるおいしいカレーラーメンを厳選して紹介しよう。

数少ないカレーラーメン専門店から、カレー屋が提供するスパイシーな一杯、タイ料理屋の絶品チキンラーメン、カレーとラーメンをそのまま融合した町中華スタイルのカレーラーメンまで、「自分なりの定番」となるカレーラーメンを見つけてみてほしい。

 

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  • インド料理

カレーに使われるスパイス、例えばジンジャー、ターメリック、カルダモン、ナツメグ、シナモン、クローブなどは、発汗作用で新陳代謝を高め、食欲を増進させる作用などが共通している。その上、胃腸の働きを高めて疲労を回復する力まであるのだから、寒暖の差が激しく体力を奪われがちなこの季節に、積極的に食べたい料理の一つだ。

家庭のカレーやタイカレー、欧風カレーなど、種類もたくさんあり好みも分かれるところだが、ここではインドのチキンカレーにこだわり、老舗から激戦区までの5店舗を紹介する。

東京のカレーが今、何度目かのブームを迎えている。コロナ禍の飲食業界不況にもかかわらず、人気店には早朝から客が並び、予約困難店の攻略法をYouTubeで紹介するカレーマニアも登場。スパイスカレー本の専門コーナーがいくつもの大手書店で作られるなど、注目が集まっている。

タイムアウトでもたびたびカレー特集を組んできたが、ここでは定番の欧風やインド、タイカレーは除外。日本人シェフのオリジナルスパイスカレーとアチャール(インドの漬物や付け合わせ)を楽しめる店に絞って紹介する。

いずれも大人気で、朝7時台から行列ができる店や、取り置き予約が30分で完売してしまうなど、ハードルが高い店も多いが、どれも最高の体験ができるだろう。刺激感たっぷりのスパイスカレーは、意外と腹にもたれず、食べ終わると適度な満足感とともに心身がすっきり爽快になる。

いろいろなことがあり過ぎた2020年、スパイスカレーで気分を一新し、年末まで走り抜く力をチャージしてみては。ほとんどの店でテイクアウトも可能だ。

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