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Photo: Keisuke Tanigawa | ノールームフォースクエアーズ
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東京、6月に行くべきジャズイベント5選

丸の内・青山・新宿でジャズの「今」を感じる

テキスト: Naoya Koike
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梅雨のじめっとした空気もジャズの熱で吹き飛ばそう。日本を代表するピアニストから現代ジャズ最前線を走る海外アーティスト、そして今観ておきたい注目の若手まで。6月もジャズの「今」を感じられる公演が東京各地でめじろ押しだ。

いずれも席数に限りがあるので、気になったら早めにチェックしてみてほしい。

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  • 音楽
  • 丸の内

2人のベテランギタリストがタッグを組んだ来日公演が迫る。今の「コンテンポラリージャズ」と呼ばれるシーンを斬新なアプローチで切り開いたカート・ローゼンウィンケル(Kurt Rosenwinkel)。そして伝統的なジャズギターに根ざしつつ、それをアップデートさせたような深みのあるプレイが特徴のピーター・バーンスタイン(Peter Bernstein)だ。

この両者が本格的なツアーに出るのは初めてのこと。彼らに若手ベーシストのアレクサンダー・クラフィー(Alexander Claffy)、王道をいくドラマーのジョー・ファーンズワース(Joe Farnsworth)が加わったカルテット編成で、古今のジャズからオリジナル曲まで、さまざまな曲を演奏する。

夢の双頭バンドによるレアなパフォーマンスを、日本で体感できるチャンス。これはジャズファンから初心者まで広くおすすめしたい。

  • 音楽
  • 青山

現代ジャズの代表的なサックス奏者は誰かと問われれば、高い確率でベン・ウェンデル(Ben Wendel)の名前が挙がるだろう。彼のスムースな音色と切れ味鋭いフレージングを、ぜひ本公演で体験してほしい。

ともに来日する豪華なメンバーにも注目。ピアニストのテイラー・アイグスティ(Taylor Eigsti)、ベースのハリシュ・ラガヴァン(Harish Raghavan)、ドラムスのジャスティン・フォークナー(Justin Faulkner)は、全員が米国シーンで注目を浴びる存在だ。

若干の難解さはあるかもしれないが、美しいメロディーの魅力的なオリジナル曲が多いので演奏のパワーに引き込まれること間違いなし。一人やカップル、友人同士はもちろん、父の日に合わせて家族と一緒に最前線のジャズを楽しむのもいいだろう。

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  • 音楽
  • 下北沢

個性的な声と音楽性を持ち、石若駿の音楽プロジェクト「Answer to Remember」や常田大希が主宰するクリエーティブコレクティブ「MILLENNIUM PARADE」にも参加するermhoi。彼女と、ジャズギタリストとしてだけでなく、シンガーソングライターとしても頭角を現す細井徳太郎がデュオライブを行う。

同年齢の2人は「吉祥寺シアター」で上演されたヌトミック「何時までも果てしなく続く冒険」で初共演を果たし、今回の公演に至ったそうだ。ユニットとしては初陣ということで、どんな化学反応が生まれるのだろうか。

舞台は下北沢「ノールームフォースクエアーズ(No Room For Squares)」。さまざまなジャズが演奏される場所だが、この日は硬派というよりもおしゃれな雰囲気のサウンドが、ムーディな空間を満たすだろう。

  • 音楽
  • 渋谷

椎名林檎をして「あなたはこの美しさに耐えられるか。むり、わたしは。」と言わしめたピアニスト、それが若井優也だ。卓越した演奏とは裏腹に、囲碁や数学というユニークな趣味を持つプレイヤーでもある。

彼が20代の若手プレイヤーと演奏するのが、このトリオ。ともに凄腕のベーシスト・高橋陸とドラムス・中村海斗、そして若井が強靭(きょうじん)なアンサンブルを披露してくれるのは、想像に難くない。

この3人が、代々木公園の手前に位置する渋谷「ボディ&ソウル(BODY&SOUL)」に出演するのは約1年半ぶり。前回は、若井と中村のオリジナル曲を中心としたセットリストだったという。

演奏技術に裏打ちされた彼らのカラフルな世界観を、日曜日の昼から聴けるぜいたく。日本最高峰のピアノトリオを見逃さないように。

※1stセット15時〜、2ndセット16時30分〜/料金は5,170円、学生は3,000円

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  • 音楽
  • 新宿二丁目

「日本のジャズシーンの才能を一度に見たい」という人には、廣瀬真理子が率いるプログレッシブなビッグバンド「パープルヘイズ」を必ず観に行ってほしい。

彼女の好きなものがガだということから、「モスラジャズ」と称される異彩な音楽を奏でている。1970年代のギル・エヴァンス(Gil Evans)のバンドを連想させるサウンドは、ロック好きにも刺さること間違いなしだ。

参加するミュージシャンは総勢21人。全員がさまざまな場所で活動する精鋭ばかりで、彼らの演奏を5,000円ほどで観られる機会はそうそうないだろう。

虫が変態していくようなミステリアスさとエモさを兼ね備えたバンドに、今回はゲストとして鬼才ピアニストのスガダイローが参加する。カオスにカオスを上塗りするかのような(それもカオスには変わりないが)夜に期待だ。

音楽に身を委ねるなら......

  • 音楽

針で引っかいて音を出すというアナログなレコードの手法に、ジャズの音は非常に合う。そして、そこにアルコールが加われば言うまでもない。

本記事では、モダンやニューオリンズジャズを流す老舗はもちろん、フリーやDJカルチャーを通過した新時代のジャズを流すヴェニューも紹介。ジャズという音楽の奥深さにきっと気づかされることだろう。もちろん深いことは考えず、ただ音に身を委ねるのも一興だ。本記事で新たな出合いがあることを願う。

  • 音楽

2010年代後半以降、「東京オリンピック」に向けたインバウンド需要を求め、渋谷を中心に音の良いDJバーがいくつも登場した。平日、週末関係なく深夜営業するクラブやDJバーの間を「ハシゴ」して楽しむことも珍しくはなくなった。

その一方で、コロナ禍中に「Contact」や「VISION」といったグローバルハーツ系列、「LOUNGE NEO」をはじめとする「clubasia」系列の中〜大型のクラブが相次いで閉店。出演者の多い大規模のパーティーに朝まで滞在する……というよりも、小〜中規模のイベントを移動するスタイルで朝を迎えるパーティフリークが一層増えたように思う。

そしてコロナ禍が収束し始めた現在、「ダンスミュージックが盛んなエリア」は渋谷だけではなく東京各所に点在している。ここ数年でオープンした店舗同士が、グループの域を越えて連携しながらサーキット(回遊)イベントを計画するなどのムーブメントも局所的に起きている。クラブやDJバー間の「ハシゴ」は、コロナ以前よりもっとスタンダードな遊び方になっていくのかもしれない。

では、あまり大きなタクシー移動をせず、スマートに回遊するにはどういったルートを組めば良いのだろうか。この記事では地域ごとに区切りながら、おすすめの回遊コースを紹介する。

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  • 音楽

東京で音楽を聴きに行こうと思ったとき、あなたはどこの街に繰り出すだろうか。ミュージックスポットが密接する渋谷や下北沢はもちろんだが、「箱」それぞれの個性が光る青山にも足を運んでみてほしい。

青山学院大学の裏手に隣接する「青山蜂」「RED BAR」「青山 トンネル」は、イベントをはしごして遊ぶのに絶好のスポット。少し背伸びしたい時は、「大人の社交場」といった雰囲気の「ブルーノート東京」や「レッドシューズ」へ行こう。本記事では、世代やジャンルを問わず音楽が楽しめるヴェニューを紹介する。

  • 音楽

ライブハウスやクラブなど、ミュージックヴェニューがひしめく街、下北沢。目当てのバンドやDJがいる時に遊びに行くことも多いだろう。ひとまず景気付けにビールを注文する人が多いかもしれないが、少しだけ待ってほしい。その店のオリジナルドリンクやこだわって仕入れている酒をぜひ試してみてほしいのだ。

公演終了後にバー営業を行う会場もあり、普段はなかなか話せない箱のスタッフとの交流も楽しめるかもしれない。また、クラブやライブハウスに加えて、音楽とじっくり向き合えるミュージックバーも紹介する。それぞれ個性にあふれており、ミュージックラバーにはたまらないだろう。酒と音楽を通して、下北沢で特別な夜を過ごしてみては。

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  • 音楽

渋谷や下北沢など繁華街にほど近いながらも、どこか落ち着きのある街、三軒茶屋。三角地帯やすずらん通り、淡島通り、茶沢通りなど、ディープで魅力的な飲食店が集まるスポットが揃っている。

本記事では、どこかで遊ぶ前や飲食店からのはしご、帰路に着く前の終着地など、さまざまなシーンにぴったりなミュージックバーを紹介する。静かに音楽に耳を傾けたい夜も、誰かと踊りたい夜にも、立ち寄ってみては。

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