[title]
2025年1月7日、アメリカ・ロサンゼルスを襲った山火事は、日本で生活する私たちにとっても衝撃的なニュースだった。
家を失い、避難を余儀なくされた多くの人々の中には、アーティストやDJなども含まれている。数々の名盤を世に放ち、出自であるヒップホップという枠を超えて活動を続けるプロデューサーのMadlibは、機材やレコードコレクション、音源などが焼失してしまったという。
また、モデルの水原希子が、パートナーである鍵盤奏者でプロデューサーのジョン・キャロル・カービー(John Carroll Kirby)とともに暮らしていた自宅が全焼したことをInstagramに投稿していたのも記憶に遠くない。
未曽有の大惨事から約5カ月を経て、日本はもちろん、アメリカ現地でも報道されることが少なくなっている。しかし今なお、被災者たちの困難な状況は続いているのだ。
そんな逆境の中において、ロサンゼルスのコミュニティーはさらに結束を深めて、復興に向けてさまざまな取り組みを展開している。その中には地元を拠点とするインターネットラジオ局・dublabも含まれており、その日本支局であるdublab.jpが、2025年6月7日(土)にチャリティーコンピレーションアルバム『dublab.jp presents A Charity Compilation in Aid of the 2025 LA Wildfires -resilience-』(1,500円、税込み)をリリースすることが決定した。

アルバムの収益は全額、ロサンゼルスのdublabを通じて被災者へ寄付される。同作にはサイケデリックロックバンド・水晶の船や、トラックメイカーの食品祭り、シンガーソングライターの優河など、さまざまなジャンルの日本の音楽家たちが参加。彼らが影響を受けてきたロサンゼルスの多様で豊かな音楽文化を思い起こさせるような、驚くほど幅広いサウンドが詰まった作品に仕上がっているという。

災害復興は短距離走ではなく、マラソンであるともしばしば例えられる。インフラの完全な復旧には膨大な資金と長期的な支援が必要だ。ロサンゼルスの文化に敬意を表すような本作品を通して、コミュニティーを支援しよう。参加アーティストや購入方法の詳細は、特設ウェブサイトをチェックしてみてほしい。
関連記事
『パティ・スミスとサウンドウォーク・コレクティヴ によるオーディオビジュアル作品が日本初上陸』
『日本初、高輪ゲートウェイ駅構内で入場無料のDJイベントが開催』
『「Tokyo Pride 2025」でしかできない5つのこと』
『魚屋でDJ? 消えゆく街の景色をアーカイブするプロジェクトが話題に』
『原宿にカフェを併設したブランド旗艦店「デウス エクス マキナ原宿店」が帰還』
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら