1. 押競満寿(Photo: Keisuke Tanigawa)
    押競満寿(Photo: Keisuke Tanigawa)
  2. 台湾早餐天国
    台湾早餐天国(Photo: Kisa Toyoshima)台湾早餐天国
  3. ワナマナ
    Photo: Kisa Toyoshima

東京、台湾朝食7選

日本初上陸の老舗サンドイッチ店や通が愛する蛋餅、話題のニューオープンなど

編集:
Time Out Tokyo Editors
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鹹豆漿(シェントウジャン=塩っぱい豆乳スープ)や蛋餅(ダンビン=台湾式クレープ)をはじめ、飯糰(ファントゥアン=台湾式おにぎり)、三明治(サンミンチー=台湾サンドイッチ)、肉包(ロウパオ=肉まんなど本格的な台湾朝食を提供する店が、ここ最近、東京でも増えてきている。

現地の味を忠実に再現した本格メニューが楽しめるとあって、台湾ラバーや在京台湾人が足しげく通う店も多い。ここでは、そんな本格的な台湾朝食が楽しめる都内の店を紹介しよう。

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  • ショッピング
  • ベイカリー・パン屋
  • 高田馬場

1947年創業、台湾中部の北斗に創始本店を持つ「三明治(サンミンチー=台湾サンドイッチ)」の老舗「洪瑞珍」が、日本初の直営店舗を高田馬場に2023年4月、オープンした。

三明治を生み出した店として知られており、レトロな包装のかわいらしさも手伝って、台湾のソウルフードとして多くの世代から親しまれている同店の三明治。高田馬場店はテイクアウトのみで提供しており、12時と15時と18時の3回、作り立ての三明治を店頭の冷蔵ケースに並べ、しっかり鮮度管理して販売する。

独特のコクともっちりした食感の食パンは、台湾に比べて乾燥しやすい日本の風土を考慮して、1年を費やして完成した特注品。これに薄いハムや、卵焼きなどシンプルな素材を特製マヨネーズ風ソースを絡めて挟み込む。具が3層に分かれて挟まれているのが特徴だ。

看板商品はハム・チーズ・卵焼きが入った「満漢(マンハン)」。具材がそれぞれの味を主張しつつ口内で組み合わさり、食パンのうまみがそれらを包み込む。パンと具材のバランスが絶妙で、初めて口にする人はきっと驚くことだろう。

メニューは、「ハム」「チーズ」「いちご」「ブルーベリー」、パン生地をよりコクのある全粒粉にした「全粒粉ハム」と「全粒粉チーズ」など、7種と時期によって限定品も並ぶ。サンドイッチの後味をうまくまとめあげるオリジナルの台湾茶も併せて試してほしい。

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  • 飯田橋

大阪で人気の本格台湾朝食店の東京1号店。店内はガラス張りの壁越しに日射しが差し込み、明るく心地よい。暑い季節は木の下のテラス席も良さそうだ。

メニューは、搾りたての自家製豆乳各種に、現地よりも日本で大人気の「鹹豆漿」、「燒餅(台湾風焼きパン)」、あっさりもっちりの「蛋餅」、台湾マヨネーズが決め手の「現烤吐司(シェンカオトゥスー)」など台湾朝食の定番がずらり並ぶ。いずれも気取らぬ、素直なおいしさである。

看板商品は「飯糰」。「肉鬆(台湾風でんぶ)」にザーサイなど、さまざまな現地式具材を餅米で包み込んだもので、日本の太巻きの具で作ったおにぎりといった感じ。まず試してみるなら「綜合飯糰」がおすすめだ。具にざっくり刻んだ「油條(台湾式揚げパン)」が入っているのが特徴で、さくっとした口当たりと塩味が餅米と意外なほどマッチする。

スイーツ系なら「炸饅頭(揚げ揚げまんじゅう)」で決まり。文字通り、まんじゅうを揚げて練乳やピーナツの粉をまぶしたもの。見た目ほどくどくはない、素朴な甘みを味わおう。

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  • 池袋

「エソラ池袋店」にある台湾式朝食の豆乳専門店。国産大豆をふんだんに使用し、店内の豆乳プラントで絞った豆乳を提供する。

食事のメニューは、豆漿(トウジャン)や肉鬆(ルーソン)パン、蛋餅(ダンビン)などをラインアップ。「ソイミルク」はもちろん、ソイラテ、ソイモカなどのドリンクも味わえる。

同フロアには、芋から作ったもちもちの芋圓(団子)などを使った台湾フルーツ店「MeetFresh 鮮芋仙」も入居。同じ運営会社なので、席も共用で使うことができる。

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  • 池袋

ハンバーガーやカレーといったベジタリアン料理を提供するツムグカフェが、土、日曜のモーニング限定で営業する台湾素食の店。メニューは台湾式クレープと例えられることの多い「蛋餅(ダンピン)」を中心にそろえる。

卵を挟んだシンプルなものをはじめ、人気の「火腿起司蛋餅(ハムチーズダンピン)」や「花生蛋餅(ピーナッツダンピン)」といった変わり種も用意。そのほか、「魯肉飯(ルーローファン)」も店自慢の一品だ。

「蛋餅はアレンジの幅が広い。日本ならではの食材や季節のものなどを使った新しいメニューをどんどん作っていきたい」と話すのは、台湾人の母と日本人の父を持つ同店の店主。その代表作ともいえるピーナッツクリームを包んだ「花生蛋餅(ピーナッツダンピン)」は、台湾でもあまり見かけないものだそうで、甘じょっぱい味わいが新感覚だ。

もちろん、どの料理にも肉や魚、五葷(ネギ・にんにく・ニラなど)は一切使われていない。ほかとは一味違った台湾料理を堪能しよう。

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  • 代々木八幡

「リトルナップコーヒースタンド(Little Nap COFFEE STAND)」の濱田大介がプロデュースする台湾朝食喫茶。フードは台湾出身の料理家、りてこがディレクションしている。

9〜14時は「豆乳スープと揚げパン」や「台湾粥セット」「ルーロー飯セット」といった食事メニューを提供。セットで注文すると屋台に並んでいるおかずの中から3つがランダムで付いてくるシステムだ。14〜17時は台湾カステラやプリンアラモードなどの喫茶メニューが中心。フードは、まかないから生まれたという「押競賄咖喱(おしくらまかないカレー)」が味わえる。

  • レストラン
  • 世田谷区

世田谷線上町駅か世田谷駅の中間地点あたりにある台湾の肉まん、肉包(ローパオ)の専門店。

台中に位置する鹿港(ルーガン)エリアで営業する肉包と饅頭(マントウ)の老舗専門店「阿振肉包 振味珍(ゼンウェイゼン)」の味を継承している。

同店の特徴は、きめ細かくふわふわと柔らかい皮だ。独自の製法でじっくり練られた生地を約2時間かけて発酵させたという皮は、ほかでは味わえない食感を生み、ほんのりとした甘みが、独特の味わいがある豚肉、ネギと見事に調和している。

メニューは

「肉まん」「あんまん」「カレー肉まん」「辛口肉まん」「饅頭=まんとう(中華蒸しパン)」「黒糖饅頭」の6種類を販売。人気店のため、売り切れることも多い。事前に連絡し、おさえておくことをおすすめする。

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  • 五反田

台湾からの留学生も絶賛する人気の豆花(ドウファー)専門店、東京豆花工房の新店舗。豆漿(ドウジャン=豆乳)や鹹豆漿(シェンドウジャン=豆乳スープ)など、本格的な台湾流の朝食を楽しめる一軒だ。

同店の魅力は、なんといっても豆乳のフレッシュさ。豆乳は、店内の小型豆乳製造プラントで絞られており、出来立ての味わいは格別である。シンプルに豆乳そのものを注文するのも良いが、おすすめは、酢が入った自家製調味料で豆乳をゆるりと固め、油条(ヨウティヤオ=揚げパン)をトッピングした鹹豆漿。干しエビやラー油、ネギなども入っており、一度食べたらやみつきになる。

そのほか、酥餅(スーピン)や胡麻餅など、洋菓子のパイに似た菓子類も用意。これらのフードメニューは、開店の9時には全てそろうように準備。土曜、日曜、祝日のみ8時から整理券が配布されている。

もっと「東京の台湾」を知りたいなら……

  • Things to do

日本における台湾人気が止まらない。往来をコロナ禍にふさがれ、現地を気楽に訪れることができない飢えが拍車をかけるのか、台湾関連のフェスティバルは都内各所で次々に開催され、軽食やスイーツを供する店が着実に増えている。

台北から現地直送の本格店が上陸する一方、イメージ優先の「台湾風カフェめし」を出す店がもてはやされ、今や玉石混交の状態だ。「哈台族(ハータイーズー=台湾マニア)」のはしくれとして、台湾人も通う現地そのままの味や雰囲気が味わえる場所を都内から厳選し、台湾(具体的に台北)旅行気分で散策できるルートを組んでみた。台湾と変わらぬ夏の暑さが続く近頃の東京。台湾気分で楽しく乗り切ろう。

  • レストラン
  • 台湾料理

朝、台湾の街をのんびり散策しているとよく目にするのが「早餐店(ザオツァンディエン)」。朝ごはん専門店だ。朝食を外で済ませる習慣のある台湾ならではの商売で、早朝から14時ごろまで営業している。年季が入った小ぶりな店が多く、客が豆乳をすすっていたり、はたまたテイクアウトしていったりするのが日常風景となっている。ことにサンドイッチは朝食の代表格で、台湾ではモスバーガーですら朝にサンドイッチを出しているほどだ。

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  • Things to do
  • シティライフ

台湾ラバーと在留台湾人が歓喜するニュースが飛び込んできた。高田馬場に、「三明治(サンミンチー=台湾サンドイッチ)」の老舗「洪瑞珍(ホンレイゼン)」が、直営のテイクアウト店を2023年4月26日にオープンしたのである。

三明治とは台湾サンドイッチの現地語の呼び名だ。見た目は地味だが、台湾流にカスタマイズされていて、油断のできぬおいしさを秘めている。ゆえに「台湾サンドイッチ」ではなく、あえて三明治と呼んで親しみたい。

  • Things to do
  • シティライフ

外食文化が発達している台湾では、「早餐店(ザオツァンディエン=朝食専門店)」があちこちにあり、住民の定番スポットとなっている。そんな早餐店を体験できる本格的な店が、ここ最近都内で地道に増えている。2022年8月の恵比寿の「グエィニン」 、2023年2月には池袋の「豆乳専科」、そして4月に開店した飯田橋の「ワナマナ」である。

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  • レストラン
  • カフェ・喫茶店

2022年12月、台湾で買いつけた置物や飾りを配し、香の匂いや台湾の音楽などで幻想的な空間に仕上げた自家焙煎(ばいせん)コーヒーショップ「アジュラ(ajura 、翹璹欏)」が新宿御苑近くにオープンした。店を手がけているのは、高田馬場で人気のコーヒーショップを営む台湾出身のリウェイ(李維軒、29歳)と、妻で日本人のハルコ(29歳)の2人だ。

リウェイは、ラテアート技術を競うバリスタの選手権大会で多数の受賞歴を持ち、2022年には世界大会「フリーポアー・ラテアート・グランプリ2022」で優勝を果たした。妻のハルコも、2022年に台湾で開かれたラテアートの大会で準優勝に輝いている。

東京で活躍する外国人にインタビューをしていくシリーズ「International Tokyo」。第9回は、台湾人であるリウェイと妻のハルコに、台湾から日本に移り住んだ経緯や、1号店が人気店となるまでの裏側、将来の展望について話を聞いた。

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