タイムアウト東京 > カルチャー >都市を歩く ー六本木アート散歩
六本木には「森美術館」や「国立新美術館」といった大規模展示が行われるミュージアムや「Axis」「Fujifilm Square」といった硬派なギャラリーが集結しているほか、パブリックアートもあり、この街はアート好きには欠かせない。
けやき坂通りなどでは色鮮やかな新緑が初夏を告げ、「六本木ヒルズ」や「東京ミッドタウン」などの建築物を美しく引き立てる。 ここではそんなアートの街、六本木で、今行きたい3つのスポットを紹介しよう。
21_21 Design Sight
東京ミッドタウンから歩いて数分、安藤忠雄が設計したこのギャラリーは、建物そのものがすでに作品だ。空に向かって大きく張り出したスチール屋根は、「一枚の布」という三宅一生の基本理念を建築に翻訳したものだ。安藤らしい緩やかな曲線が地面へと流れ込み、訪れた者に不思議な安堵感を与える。
現在開催中の企画会「スープはいのち」(2026年8月9日まで)では、スープという日常的な存在を入口に、人間が生きるために必要な3つの要素『衣・食・住』を問い直す。哲学的でありながら、どこかおいしそうでもある。
森アーツセンターギャラリー
「六本木ヒルズ森タワー」の52階、地上200メートル超の高さから東京を見下ろすこのギャラリーは、現代アートからポップカルチャーまで間口の広い展示で知られている。
6月21日(日)まではサンリオの創業60周年を記念した、「サンリオ展 FINAL ver. ニッポンのカワイイ文化60年史」が開催中だ。サンリオ展史上最大の200キャラクターが展示に登場する大規模企画展だ。単なるキャラクター紹介にとどまらず、「カワイイ」文化がどのようにグローバル文化言語になったかを丁寧に掘り下げており、大人が見ても十分に楽しめるものになっている。
さくら坂公園
パブリックアートを楽しむのも六本木散歩では欠かせない。通称「ロボロボ園」とも呼ばれているこの公園には、韓国人アーティスト、チェ・ジョンファがデザインした遊具が並んでいる。色とりどりの滑り台、ロボット型のスプリング遊具、そしてシンボルの「ロボットタワー」。どれもアート作品として成立している。子ども連れはもちろん、大人ひとりで訪れても十分に楽しめる場所である。
ミュージアムの行き帰りに立ち寄れば、六本木のアート回遊はより豊かなものになるはずだ。
北山孝雄
まちづくりの草分け的存在で、日本各地の都市開発プロジェクトに携わってきた。六本木における彼のプロジェクトには、「Axisビル」や「21_21 Design Sight」などがある。

