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国立新美術館(Photo: National Art Center, Tokyo) | National Art Center, Tokyo

国立新美術館

  • アート
  • 乃木坂
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タイムアウトレビュー

2007年1月21日に開館した日本最大規模の展示スペースを誇る美術館。国内の多くの美術館と違い、収蔵品を持たず、多彩な展覧会を開催しているのが特徴だ。入館は無料で、アートライブラリーやレストラン、カフェ、ミュージアムショップを利用することもできる。

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詳細

住所
東京都港区六本木7-22-2
Tokyo
アクセス
東京メトロ千代田線『乃木坂』駅(出口6)直結/都営大江戸線『六本木』駅(出口7)徒歩4分/東京メトロ日比谷線『六本木』駅(4a出口)徒歩5分
営業時間
10時00分〜18時00分(金・土曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は火曜(祝日の場合は翌日)

開催中

ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧

真に色彩豊かなジュエリーの傑作を創出したことによって、色彩を独自の芸術形式へと変容させた唯一のハイジュエラーといえる「ブルガリ」。その色彩を操る唯一無二の手腕に光を当てる展覧会が「国立新美術館」で開催される。 「ブルガリ・ヘリテージ・コレクション」と個人コレクションから選び抜かれた色彩のマスターピースというべき約350点のジュエリーは、メゾンの始まりから現在までを跡付けつつ、イタリアと日本の深いつながりを浮き彫りにする。宝石と貴金属を自在に操るメゾンの卓越した技量も堪能できる。 また、現代の3人の女性アーティスト、ララ・ファヴァレット(Lara Favaretto)、森万里子、中山晃子が、それぞれ色彩についての考察に基づく作品を展示する。 会場デザインは、ブルガリと、妹島和世と西沢立衛の建築家ユニット「SANAA」、イタリアのデザインユニット「フォルマファンタズマ」が協働して手がける。古代ローマの浴場のモザイクのパターンに着想を得たデザインコンセプトは、曲線的なフォルム、洗練された半透明の素材、色彩の効果を通して、鑑賞者を色彩の世界を巡る感覚の旅へと導くだろう。 ハイジュエリー、コレクションのクリエーション、現代アート、アーカイブからの資料、そして没入型のインスタレーションが取り混ぜられた本展は、さまざまな創造性と心を揺さぶる体験が次々と現れる万華鏡のような展覧会だ。国内におけるブルガリの展覧会としては10年ぶり、過去最大のスケールとなるので見逃さないでほしい。 ※10~18時(金・土曜は20時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は火曜(祝日の場合は翌日)/料金は2,300円、学生1,000円、高校生500円、中学生以下無料

時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010

平成が始まった1989年から2010年。冷戦の終結とグローバル化の進展により、国際的な対話が広がりを見せた20年間に、日本ではどのような美術が生まれ、どのような表現が世界へと発信されたのか。数多くの実験的挑戦は、時代、社会の動向を取り込むプリズムとなって、さまざまな問いかけを含んだ作品へと反射されていった。
 「国立新美術館」では、国内外50以上のアーティストの実践を通して、その多様な表現の軌跡をたどり、そして検証する展覧会が開催される。香港にあるアジアの現代視覚文化のグローバルミュージアム「エム プラス(M+)」との協働キュレーションにより、ナショナリティとーいう枠を越えた批評的な視座が提示され、日本で生まれた美術表現を多層的に読み直す。 経済的繁栄によって国際社会で知名度が高まる日本をプラットフォームに、社会構造の変化を反映する新たな表現が生まれた約20年間。本展では、相次ぐ美術館の開館やオルタナティブスペースの興隆、アーティスト・イン・レジデンスや芸術祭の活況といった、美術を支える土壌が豊かになる中でどのような作品が生まれてきたかを追う。 また、日本を起点に核や戦後の問題と向き合う作品、他者との関係を通じアイデンティティを問う試み、コミュニティーの中で新たな関係性を構築するプロジェクトなど、日本のアートシーンを彩った革新的な表現にも光を当てていく。 「戦争の記憶に向き合い読み直す視点」「ジェンダー、ナショナリティ、日本文化の再解釈」「共同体や新しい関係性の可能性を探る」といったテーマにより、鑑賞者は複数の視点を横断的に体験できるだろう。 時代のリアリティーを映し出す美術表現を垣間見よう。 ※10~18時(金・土曜は20時まで)/入場は閉館の30分前まで/休館日は火曜(祝日の場合は翌日)/料金は2,000円、学生1,000円、高校生500円、中学生以下無料
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