1. タグコレ 現代アートはわからんね
    Photo: Keisuke Tanigawa展示「タグコレ 現代アートはわからんね」会場の様子
  2. プレイプレイアート展
    画像提供:ワタリウム美術館小谷元彦 Surf Angel(Provisional Monument 2) 2022 photo by Keisuke Hirai
  3. 清春芸術村
    Photo:Kisa Toyoshima
  4. クリスチャン ディオール株式会社
    画像提供:クリスチャン ディオール株式会社

ゴールデンウィーク、注目の展示18選

ディオールやルーヴル美術館展など大規模展示から、都心から離れて日帰りで行ける展示までを紹介

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Time Out Tokyo Editors
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タイムアウト東京;> アート&カルチャー> ゴールデンウィーク、注目の展示16選

2023年のゴールデンウィークは、5月1日(月)と2日(火)に休みをとれば、最大9連休になる。せっかくの長期休みには、美術館やギャラリーを楽しみたいと思う向きも多いことだろう。

本記事では、ディオールの回顧展やルーヴル美術館展などの大規模展示から、セクシーロボットで知られる空山基の新作展示、東京都庭園美術館で年に1度行われる公開展、都心から少し離れた日帰りで行ける展示までをセレクトした。この休みはアート巡りに出かけよう。

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美術館の大規模展示

  • アート
  • 乃木坂

「愛」をテーマにした「ルーヴル美術館」のコレクション展が開催。同館の膨大な所蔵品から約70点を厳選し、西洋における愛という概念の発展をたどっていく。

フランソワ・ブーシェやジャン=オノレ・フラゴナール、フランソワ・ジェラールなど、名だたる巨匠の愛にまつわる絵画が登場する。人間が持つ根源的な感情について学ぶ機会になりそうだ。

チケットの料金は未定。最新情報は公式ウェブサイトでチェックしよう。

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  • 上野

20世紀を代表するフランスの巨匠、アンリ・マティス。それまで伝統だった写実絵画と異なり、色彩そのものが独自の構成要素となり得ることを示した「帽子の女」(1905年)は、前衛芸術の展覧会「サロン・ドートンヌ」で発表され、批評家によって「フォーヴ(野獣)」と評された。

20代で法律家から画家の道に転向し、油彩画、彫刻、ドローイング、そして切り紙絵や建築に至るまで、84年の生涯を通して色彩とフォルムへの関心を持ち続け、感覚を頼りにその力を追究した。

世界有数のマティス・コレクションを有するフランスの「ポンピドゥー・センター」から、約150点もの作品が来日する本展。マティスの作品だけで構成される、豪華かつ貴重な機会だ。

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  • 原宿

「ワタリウム美術館」で開催中の古代ギリシャから上野公園まで、さまざまな広場の中の風景や人物に見立てて展示する遊び心にあふれた企画展

アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、ニキ・ド・サンファル(Niki de Saint Phalle)、ルネ・マグリット(René François Ghislain Magritte)、ナム・ジュン・パイク(Nam Jun Paik)、オノ・ヨーコ、ディヴィッド・ホックニー(David Hockney)、小沢剛ら19人のアーティストの作品に、ゲストアーティストとして小谷元彦が参加する。

会期中は、本展を楽しむためのガイドブックの配布や、作品解説と展示作品の実演を1日3回(13時、15時、17時から)毎日開催。分かりにくくて難解なイメージがある現代アートの世界だが、鑑賞者と作品との間に多彩でユニークな対話が生まれることだろう。

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  • 白金台

白金台にある「東京都庭園美術館」は、1933年に朝香宮家の本邸として完成。1983年、現在では重要文化財に指定されている建物を生かし、美術館としてオープンした。2023年で開館40周年を迎える今年、恒例となった年に一度の建物公開展では、邸宅の主であった朝香宮家の人々に焦点を当てる。

宮邸時代の家具や調度を用いた邸宅空間を再現する展示のほか、かつてこの空間を往来した人々が残した写真や映像資料、工芸品、調度品、衣装などから、当時の生活の一端を紹介する。

1920年代から30年代にかけ、欧米を中心に世界中で流行したアールデコ建築を、良好な状態で今日に伝える珍しい施設。会期中は、普段は禁止の写真撮影もできる。天候や時間帯によっても表情が変わるので、思わず何度も足を運びたくなる美術館だ。

  • アート
  • 恵比寿

日本国内初となる深瀬昌久の大回顧展が「東京都写真美術館」で開催中。深瀬は「ニューヨーク近代美術館」での企画展「New Japanese Photography」を皮切りに、世界各国で作品を発表、1960〜70年代の日本写真界を切り拓いた写真家だ。

本展は全8章、117点もの作品と当時の雑誌資料などで構成されている。妻や家族などの身近な存在にカメラを向け続け、自身のプライベートを晒すような作品群は、のちに「私写真」と呼ばれ、後の写真家たちが目指す表現へとつながった。

被写体に対する愛ある眼差しとユーモラスな軽やかさを混在させながら、唯一無二の表現へ昇華させた深瀬の歩みを辿れば、自らの日常の見え方も変わるかもしれない。

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注目のギャラリー展示

  • アート
  • 表参道

ニューヨークのMoMAで開催されていた回顧展も記憶に新しい、ドイツ人フォトグラファーのヴォルフガング・ティルマンス。彼の作品を30数点保有するフォンダシオン ルイ・ヴィトンのコレクションから、選りすぐられた作品が、表参道の「エスパス ルイ・ヴィトン 東京」で楽しめる。

ティルマンスは、1980年代から身近な友人たちのスナップ写真などを雑誌「i-D」で発表。80年代後半以降は、肖像画、静物画、風景画といった伝統的なジャンルに立ち戻りつつも、コピー機での拡大印刷や暗室での抽象表現など、写真印刷技術の実験も行ってきた。同世代の若者やカルチャー、セクシャルマイノリティに目を向けた作品などで注目され、近年は社会問題へのアクションや音楽活動にも注力している。

ぜひ会場で、作品から放たれるメッセージを受け取ってほしい。

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  • アート
  • 建築
  • 六本木

世界各地で革新的なプロジェクトを手がけるデザイン集団「へザウィック・スタジオ」の主要プロジェクト28件を網羅できる展示が日本初開催。現在ロンドンを拠点とし東京の「麻布台ヒルズ(低層部)」やロンドンのグーグル新本社など、10カ国で30以上ものプロジェクトを進めている。

会場は「ひとつになる」「みんなとつながる」「彫刻的空間を体感する」「都市空間で自然を感じる」「記憶を未来へつなげる」「遊ぶ、使う」の6セクションで構成。展望台の吹き抜け空間を生かした高さ4メートルを超える原寸大模型や、日本ののれんや垂れ幕に着想を得たユニークな展示デザインなど見どころ満載だ。

へザウィック・スタジオが生み出した、斬新なアイデアの詰まった建築の数々を堪能してみては。

東京近郊でアートを楽しむ

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  • 箱根

コロナ禍によってライフスタイルや価値観が大きく変化し、自宅で日常を過ごす時間が増えた人も多いはず。神奈川県箱根町にある「ポーラ美術館」で開催されているのは、そんな「部屋」をテーマに19世紀から現代までの作品を紹介する展覧会だ。

部屋のインテリアからその人の趣味や社会的な地位が垣間見えるように、近代化以降、室内画は重要なテーマとして数多く描かれてきた。

日常や身近な家族などを描いたベルト・モリゾ、ピエール・ボナール、デンマークの画家ハマスホイや、現代を生きる双子のアーティストユニット 髙田安規子・政子、佐藤翠+守山友一朗らの作品まで、室内を表現した多彩な作品が一堂に会する。

今回が初公開となる、草間彌生、ヴォルフガング・ティルマンスの新収蔵作品も見逃せない。

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角川武蔵野ミュージアムで『タグコレ 現代アートはわからんね』が開催中だ。本展は、機械加工製品の販売等を行うミスミグループの創業者・田口弘によって収集された、各国の現代アートのコレクションを展示するというもの。

会場には絵画のみならず立体や写真、映像などあらゆる形態の作品が並んでおり、かのアンディ・ウォーホルの『キャンベルスープ缶』や、奈良美智の『サイレント・ヴァイオレンス』など超有名作品がラインナップされていて驚くワケだが、なんといっても特筆すべきはその「見せ方」である。鑑賞者に対するホスピタリティが高く、アテンドが行き届いているのだ。 

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アート作品として結実させることで、最先端テクノロジーの可能性を世に提示し続けているクリエーティブチーム「ライゾマティクス」の代表を務める真鍋大度。国内外でさまざまな賞を受賞し、世界的な評価を高めている真鍋による4年ぶりの個展が、山梨県の北杜市で2023年5月10日(水)まで開催されている。

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京都市を舞台に開催される写真の祭典「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。11回目となる今回は「BORDER=境界線」がテーマ。期間は4月15日(土)から5月14日(日)で、京都市内14カ所の会場で14のプログラムを展開する。2023年度も、歴史的建造物や近現代建築など、京都ならではの雰囲気を感じられる貴重な空間が会場になる。

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エンターテインメントが凝縮された複合施設として、 2023年4月14日(金)に開業する「東急歌舞伎町タワー」。ホテルに映画館、劇場、ライブホールなどで構成されており、カルチャーの発信地として期待が高まる施設だ。そして、各階に印象的なアート作品が配置されているのも魅力の一つである。

展示されているのは、新宿・歌舞伎町にゆかりある、日本人作家を中心とした若手や巨匠の作品。新宿からインスピレーションを受けたものや、地域の素材を用いているものまでさまざま。そしてレジェンドの新作が見られることもうれしい。ここでは、特に見逃せない作品をピックアップして紹介する。

 

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2022年12月に北米で開幕した「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」の海外巡回1カ国目が東京・六本木でスタートする。同イベントは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオとライトハウス・イマーシブ・スタジオが協力し、まるでディズニー映画の中に入り込むような体験を生み出したディズニー初の完全没入型イベントだ。

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グラフィックアーティストのYOSHIROTTENが2023年4月1〜2日の2日間限定で、コロナ禍が始まった2020年初頭に制作を開始した「SUN」の展覧会を開催。国立競技場の大型車駐車場で2000平方メートルの広大な空間を用い、大型のインスタレーションが展開された。独特な魅力を放つ同展の全貌をレポートする。

「SUN」とは、NFTやアルミニウムプリント、バイナルレコード、書籍など多岐にわたる手法とメディアで構成されるアートプロジェクトだ。YOSHIROTTENは、コロナ禍に突きつけられた行動制限を創造性に転換するかのように、1日1枚のイメージを1年間描き続けた。365個の銀色の太陽で構成されたそのシリーズは、後に「SUN」と名付けられた。

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