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東京、一生に一度は行きたい祭り6選(春・夏編)

かなまら祭や三社祭、高円寺阿波踊りまで東京近郊で体感したい祭礼ガイド

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日本の文化を語るうえで、祭りは欠かせない存在だ。その多くは土地の信仰や歴史、伝承を背景に受け継がれてきた祭礼でもある。特に東京の祭りは、都市の密度、大量の人による熱量、ユニークなコンセプトが融合し、観客を巻き込んでいく体験そのものであることも多い。

ここでは、東京三大祭りに数えられる由緒ある祭礼から、「かなまら祭」のような個性際立つ奇祭、戦後の商店街文化の中で育った「高円寺阿波おどり」まで、一度足を踏み入れれば、身体ごと記憶に刻まれる6つの祭礼を紹介しよう。

熱気と高揚を、ぜひ現地で体感してほしい。

  • Things to do
  • 川崎

性と信仰が交差する、世界でも稀有な祝祭

毎年、4月の第1日曜日に開催される伝統の奇祭「かなまら祭」。江戸時代、川崎宿の飯盛女たちが性病除けや商売繁盛の願掛けを行ったことに端を発し、行われるようになった。子孫繁栄や安産、縁結び、夫婦和合などの利益があるといわれている

2026年は4月4日(土)に「宵宮祭」、大根を削って神前に供え子授けや子孫繁栄などを祈願する「大根削り神事」を実施。5日(日)には御火取祭、例祭、神輿渡御が行われる。見どころは、木製の「かなまら大神輿」やピンク色の男根を載せた「エリザベス神輿」が練り歩く神輿渡御(みこしとぎょ)」だ。個性抜群のみこしが街を巡り、かなまら祭ならではの独特の熱気を生み出す。

祭りを訪れたら、かなまら祭名物の「子宝飴」をゲットしよう。見た目もインパクト大で、祭り気分を盛り上げてくれる。子孫繁栄や縁結びにちなんだユニークなグルメやグッズも並ぶので、一緒に楽しみたい。

11日(土)・12日(日)には「かなまら祭市」やみこしの展示も開催されるので、併せてチェックしよう。

※時間はイベントにより異なる/観覧は無料

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  • 浅草

東京で最も「圧」の強い祭りの一つ

浅草神社の例大祭「三社祭」が開催。浅草屈指の伝統行事で、東京を代表する祭りの一つだ。

初日の5月15日(金)には「お囃子屋台」「鳶頭木遣り」「びんざさら舞」、「白鷺の舞」などが連なる「大行列」が浅草の街を練り歩く。16日(土)の「町内神輿連合渡御」では、浅草神社を氏神として信仰する44の町会のみこし約100基が「浅草寺」本堂の裏広場に集結。一基ずつ、掛け声とともに発進していくと浅草寺周辺の屋台や人波も含め、街全体が一つの渦になる。都市の祝祭がここまで身体的な体験になる例は、世界的にも多くはない。

最終日の17日(日)には、本社神輿3基の「宮出し」がスタート。各町を巡った神輿は、19〜20時ごろに「宮入り」を迎え、3日間の熱気は最高潮に達する。

期間中は浅草寺周辺や参道に多くの屋台も並び、下町らしいにぎわいも楽しめる。

※15日 13時〜、 16日 10時〜、17日 7時〜/観覧は無料

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  • Things to do
  • 高円寺

複数のカルチャーが重なり合う現在進行形の踊りフェス

1957年に商店街が街おこしとして始めた行事が、今年も開催。信仰や儀式からではなく、商店街文化の中で東京の一大祭りへと成長したのが、最も大きな特徴だ。阿波おどりとしては約400年の歴史を持つ本場・徳島に次ぐ規模を誇る。

街を埋め尽くす踊りのグループ「連(れん)」は、徳島や九州といった遠隔地からこのために来た踊り手が多いほか、地元の商店街の店主や区の職員、子どもたちがいたりと多種多様だ。それぞれに音楽や衣装、振付のスタイルを持ち、ごとに異なるリズムが流れる。

日中には「座 高円寺」や「セシオン杉並」といった舞台では演舞を堪能できる。舞台公演も含め、高円寺の街全体が一つの巨大なフェス会場のようである。

地元商店街の絶品グルメやビールを片手に、祭り気分を満喫できるのも高円寺ならでは。「ヤットサー!」という威勢のいい掛け声とともに繰り広げられる。観客との距離が近いのも特徴だ。一体感が生み出す熱気を間近で体感してほしい。

※17〜20時/参加は無料 

  • Things to do
  • 府中

闇の中で成立してきた音の祝祭

毎年4月30日から5月6日にかけて、東京都府中市の「大國魂神社」で行われる例大祭。ゴールデンウィークの府中をおよそ80万人の人出でにぎわせる、多摩エリアを代表する祭りの一つだ。

都指定無形民俗文化財に指定され、武蔵国の国府祭を起源とする1000年以上の歴史を持つ。かつて、街の明かりを消した深夜の暗闇の中で行われていたため「くらやみ祭」と呼ばれるようになった。

2026年5月3日(日・祝)には、旧甲州街道で4頭の御神馬が200メートルを3往復する「競馬式(こまくらべ)」を実施。4日(月・祝)には地元の青年会が競う「萬燈大会」や日本最大級の大太鼓が鳴り響く「太鼓の響宴」、22台の山車が巡行する「山車行列」などが行われ、祭りの熱気を一段と高める。

5日(火・祝)には、8基のみこしが本殿から御旅所へ渡御する「神輿渡御」でクライマックスを迎える。神輿が白い装束に身を包んだ威勢の良い担ぎ手と、大太鼓に導かれて進む。

太鼓の低音が身体に響き、闇の中から神輿が現れる感覚は、都市では珍しい体験だ。

※時間はイベントにより異なる/観覧は無料

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  • Things to do
  • 門前仲町

観客も例外なく巻き込まれる、水の祭り

日枝神社の山王祭、神田明神の神田祭と並ぶ「江戸三大祭り」の一つ、富岡八幡宮の例祭。別名「水掛け祭り」とも呼ばれ、2026年は3年に1度の「本祭り」として盛大に開催される。

最大の見どころは、「神輿連合渡御(みこしれんごうとぎょ)」。今年は50基を超える大小のみこしが勢ぞろいして下町を練り歩く。沿道の観衆がバケツやホースで清めの水を担ぎ手へ浴びせ、街全体がずぶぬれになって熱狂。安全な観客でいることが許されない祭りである。

周辺には多数の屋台が立ち並び、かき氷、たこ焼き、焼きそばといった定番グルメが楽しめる。境内の舞台では「石見神楽」や少林寺拳法、琴・三味線演奏、太鼓などさまざまな演芸が披露されるほか、ジャズ演奏や茶道会なども実施する。

下町の情緒と熱気に包まれた江戸の祭り文化を、存分に味わえるはずだ。

時間はイベントにより異なる/参加は無料

3万の献灯とぼんぼりでできた光の壁

「靖国神社」で開催される、毎年恒例の祭り。期間中、大小3万を超えるちょうちんや、各界名士の揮毫(きごう)による「懸雪洞(かけぼんぼり)」が掲げられ、境内を華やかに彩る。本殿では毎夜、慰霊の祭儀が執り行われる。

一番の見どころは、参道を黄金色に染める光の壁。「献灯(みあかし=ちょうちん)」がずらりと並んで夜空に浮かび上がり、境内を幻想的な光で包み込む。

そのほか境内では連日、日本各地の奉納芸能が繰り広げられる。巨大な山車と大太鼓が迫る「青森ねぶた」や、躍動感あふれる「阿波おどり」、粋な掛け声で盛り上げる「江戸芸かっぽれ」など、日本各地の祭りが境内に集結。日本中を旅行したような気分になれるだろう。

参道の中央では、やぐらを囲んで盆踊りを楽しむ「納涼民踊のつどい」が同時進行。企画定番曲から各地の民謡、さらにその年の新曲まで、幅広い選曲が魅力だ。

ちょうちんの明かりとにぎやかな太鼓の音に包まれながら、夏の訪れを感じてほしい。

時間はイベントにより異なる/参加は無料

もっと祭りを楽しむなら......

  • トラベル

日本では一年を通してさまざまな祭りが開催されている。その多くは、伝統行事として古くからその土地の人たちに大事にされてきたものだ。祭りに足を運べば、博物館では見られない郷土文化や伝統に直接触れることができる。

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