1. ビリヤニハウス
    ビリヤニハウス(Photo: Shintaro Kumihashi)
  2. 流しのビリヤニ スタンド
    Photo: Keisuke Tanigawa
  3. エリックサウス 高円寺カレー&ビリヤニセンター
    エリックサウス 高円寺カレー&ビリヤニセンター(Photo: Keisuke Tanigawa)
  4. ビリヤニ大澤
    ビリヤニ大澤(Photo: Shintaro Kumihashi)

東京、ビリヤニ6選

日本橋、神保町、小岩で味わうスパイシーな炊き込みご飯

編集:
Time Out Tokyo Editors
テキスト:
Shintaro Kumihashi
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ > 東京、ビリヤニ6選

インド亜大陸地域で親しまれている、スパイス香る炊き込みご飯のビリヤニ。調理工程が複雑ながらも一皿で完結する完成度の高さからスパイス料理の総合芸術と呼ばれることもある。

実際に食べてみると、ふわっとぱらっとした食感や口に広がるスパイスの香りと具材のうま味、一口ごとに変化する風味のグラデーションは、ほかの料理では得られない幸福感をもたらしてくれる。スパイス料理の奥深さを教えてくれるのがビリヤニだ。

近年提供する料理店も増え親しみやすくなってきた。食べ歩き、食べ比べて魅惑のビリヤニの世界に足を踏み入れよう。

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  • 神保町

インド亜大陸の東部、ベンガル地方の料理を提供するトルカリ。キチュリやボルタ、バジなど、ほかではなかなかお目にかかれない現地の味が楽しめる。

ビリヤニはマトン、チキン、フィッシュ、エビと種類が豊富。定番の『ハリヤリ(骨付き)チキンビリヤニセット』はビリヤニとライタ、サラダ、汁気の多いジョールタイプのカレーが乗ったワンプレートだ。

2日間マリネしたスパイスの香りが豊かなチキンは大ぶりで、身はほろほろ。芳醇(ほうじゅん)な香りのバスマティライスにもそのうま味と香りはしっかりと染み渡り、1口目から贅沢な気持ちで満たしてくれる。ライタやカレー、付け合わせのレモンもあるので、最後まで変化を付けて楽しめるのもうれしい。

シンプルでありながら滋味深い、ここでしか食べられないベンガルの家庭の味を堪能してほしい。

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  • 日本橋

都内を中心に、飲食店とのコラボレーションや音楽フェスティバルなどのイベントで、炊きたてのビリヤニをふ提供する「流しのビリヤニ」が実店舗を日本橋にオープン。チキンとマトンを軸に、カルダモンやシナモンなどスパイスが爽やかに香るビリヤニが、週替わりで味わえる。

平日のランチはビリヤニのみだが、週末の金・土曜営業のディナーでは、「流し」の活動を通して出合ったジンや焼酎などがラインアップ。果物や珍しい食材を使った水キムチなどのつまみもそろい、ビリヤニとのペアリングが楽しめそうだ。

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  • 江戸川区

「日本にもっとビリヤニのおいしさを伝えたい」という一心で2017年にオープンした、ビリヤニ愛あふれるインド料理店。

ハイデラバード式で炊かれたチキンビリヤニは、見た目にも美しい一皿。25種のスパイスを丁寧にブレンドした香りは繊細で、なかなかのボリュームではあるものの、グラデーションがあることで一口ごとに違った風味を堪能できる。

自家製ヨーグルトから作るライタはさっぱりしていてローストクミンの香りも心地よく、ビリヤニとの相性もいい。ビリヤニのおいしさを体感するには最も分かりやすいビリヤニとライタという組み合わせを、小岩のビリヤニハウスで味わってみてほしい。

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  • 茅場町

パキスタン大使館も御用達の名店ナワブのビリヤニ専門館。パキスタン人シェフによるパキスタンのビリヤニが味わえる。

グレイビーにヨーグルトを使うことで味わいがリッチで、一方でピリリと辛みのアクセントもきいていてスパイスの妙が詰まっている。トマトがメリハリのきいた具材として使われるのもパキスタンならではの特徴だ。

バスマティライスは香り豊かなパキスタン産。少し固めなのでビリヤニ向き。ふわっと柔らかくもあり軽くぱらっとして、肉とスパイスの風味を口の中いっぱいに広げてくれる。

店内1階はカウンター席で、調理の様子が間近で見ることができる。鍋の中で層になったビリヤニが混ざり合いながら盛り付けられ、美しいグラデーションが出来上がる様子もぜひ注目したい。

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  • 高円寺

南インド料理店エリックサウスが2020年に高円寺に出店したビリヤニ専門店。

ビリヤニはグレイビーとライスを層に重ねて蒸すハイデラバード式を4種と、南インドのタミル式を日本人の舌に合うようにアレンジしたオリジナルを2種ラインアップしている。

一般的にビリヤニは大鍋で大量調理したものを取り分けるが、ビリヤニセンターのハイデラバード式は小ぶりな鍋で1人前ずつ調理して鍋ごと提供される。ふたを開けた時に湯気とともに立ち上る炊き立てのビリヤニの香りを堪能できるのは、ここならではの贅沢な体験だ。

風味のバランスも日本人好みにアレンジされていて、例えばフィッシュカレーは酸味のあるベースと脂の乗ったサバ、仕上げに添えられたレモンとディルの相性は絶妙。ボリュームも程よく、別皿のライタと辛みのあるグレイビーも混ぜながら食べればあっという間に完食してしまうはず。

アツアツの鍋のふたを自分で開けてビリヤニをよそうという体験も含め、ビリヤニをより身近に感じてみてほしい。

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  • 神田

ビリヤニに情熱をささげるオーナーシェフ、大澤孝将による話題のビリヤニ専門店。ビリヤニ大澤のビリヤニは一切妥協がなく、かけられる手間は全てかけ、約4時間かけて調理している。

こだわりぬいて炊き上げるビリヤニは1日に1種類。主にマトンだが、日によってはアナグマやオマールエビを提供することもある。

ランチとディナーそれぞれ1回ずつ、20人前のビリヤニを炊く。提供は2巡に分かれ、1巡目は炊き立て、2巡目は炊き立てではないがおかわりをしながらゆっくりと食べられる。

完全予約制で、公式ウェブサイトには毎日20時に7日後の予約スケジュールが公開される。最高峰のビリヤニを堪能してほしい。

本場の味を堪能するなら……

  • レストラン

大手町からわずか15分。西葛西は、IT系技術者のインド人のビジネスマンが多く住むエリアだ。ほかのエスニックコミュニティーと違い、ヒンドゥ語の看板も目立たず、観光的な要素はなく、街に自然となじんでいる。

本格的なインディアンレストランが点在し、インド系ファミリーの日常に寄り添った店が多い。東京では珍しい家庭料理やスイーツ、食材店などもあるので、旅する気分で散策したい。インド料理がカレーとナンだけでないことに驚くはず。

東京、インドチキンカレー5選
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カレーに使われるスパイス、例えばジンジャー、ターメリック、カルダモン、ナツメグ、シナモン、クローブなどは、発汗作用で新陳代謝を高め、食欲を増進させる作用などが共通している。その上、胃腸の働きを高めて疲労を回復する力まであるのだから、寒暖の差が激しく体力を奪われがちなこの季節に、積極的に食べたい料理の一つだ。

家庭のカレーやタイカレー、欧風カレーなど、種類もたくさんあり好みも分かれるところだが、ここではインドのチキンカレーにこだわり、老舗から激戦区までの5店舗を紹介する。

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東京のカレーが今、何度目かのブームを迎えている。コロナ禍の飲食業界不況にもかかわらず、人気店には早朝から客が並び、予約困難店の攻略法をYouTubeで紹介するカレーマニアも登場。スパイスカレー本の専門コーナーがいくつもの大手書店で作られるなど、注目が集まっている。

タイムアウトでもたびたびカレー特集を組んできたが、ここでは定番の欧風やインド、タイカレーは除外。日本人シェフのオリジナルスパイスカレーとアチャール(インドの漬物や付け合わせ)を楽しめる店に絞って紹介する。

 

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古書店探訪で知られた神保町だが、大学や出版社、企業のオフィスも多く、実は飲食店がとても充実した街でもある。中華にビストロ、海鮮居酒屋からカフェまでジャンルも豊かで、ランチは軒並み1,000円以下が当たり前。神保町での食べ歩きは非常に楽しい。

中でもカレーは名店が集まっている。神保町でカレーが食べられる店は400軒以上あるともいわれており、スパイスがきいた本格的なインドカレー、濃厚な欧風カレー、さらっと食べやすいが後を引くスープカレー、ハーブとココナッツミルクたっぷりのタイカレー、オリジナリティーあふれるカフェのカレーなど......目移りするほどあらゆるタイプのカレーが味わえる。

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